テンプレ系裏ボス少女 作:るて
「意味はぁ、分かりますねぇ?」
「──ああ、なるほどね」
そして、《理王》も笑いましたぁ。まあ、それもそうでしょうねぇ。
「『理由付け』の能力──いえ、どちらかというと因果を歪めてると言った方がいいのかしら?」
「おぉー!
そしてぇ、私は女を見据え、口を開きましたぁ。
「まぁそんな大層な物じゃぁ無いんですけどねー。……ちょっといろいろ、
「規格外ね」
そう直接言われると照れちゃいますー……そんな事を思いながらぁ、少女は少しだけ紅くなった頬を隠して話を進めますー。
……おやぁ?そこのあなたー……別に私だって感情あるんですよぉ?
「《私がここにいるから》、《刃が敵に降り注いだ》……まぁ例ですけどぉ。こんな感じでぇ、『帰着』を歪めてるんですよー」
──ズッ、と這い出る様に現れた刃の雨。瞬きの間で頭上に顕現したそれに、理王はつまらなそうな瞳を向けてぇ──、
「『変革』」
パキリ、と世界が歪みましたぁ。これが理王の力であり、権力の象徴。
初めで生で見ますがぁ、やっぱり素晴らしい物ですねー。
「ぱちぱちぱちぱちー……良いですねー。私としてはぁ、もうちょっと遊びたいところではあるんですがー……」
そしてぇ、酷く面倒そうな目をした理王に、私はある提案をしたのです。
「────」
そして、大きく開かれた目にぃ、私は同調するように笑いましたぁ。
「乗るもそるもぉ、貴女次第ですー! 一つの分水嶺となりますがぁ! まぁまぁ私を気にせずお気めください!」
そしてぇ、理王が出した結論は──。
「──やっぱりぃ、そうですよねー」
私の
◆◇
ラドラはメレリィと軽く目を合わせる。これは聞いておかねばならない情報だ。
「ゼア、なにかそのメイドについて覚えている事はあるかい?」
「あることにはあるが……強いて言えば、よくミスをしていたことだな」
「……ミス、ですか?」
『ああ』、と神妙に頷くと、ゼアは難しそうな顔をして口を開く。
「皿を持てば転ぶ、掃除をすれば水を零す、かと言って窓を掃除すれば何がどうなったのか知らんがガラスを割り尽くしていたな」
「……いや、それは……どうなんだろう?」
「分からん。知っていることを話せと言われたから語ったまでだ……と言うよりも、このメイドについては確か一度話したぞ?」
「……え?」
そして、ラドラの顔に驚愕が浮かぶ。相変わらずのしかめ面のゼアはさておき、メレリィはハッとしたように叫んだ。
「──そうですよラドラ様!確か帝城で
「……ああ!そう言えばそうだ!」
「あの時のセイア様の反応、酷く面白かったですよね!ふふふ……今でも笑ってしまいます。確か……確か…………あれ?」
そして世間話に移りそうになった途端、その違和感にメレリィは気が付く。いや、ラドラとゼアも同時に、大きく目を見開いた。
「確か、あの時セイア様は……」
「まるでゼアみたいに顔を顰めて……そして──、」
そして、ゼアが重々しく呟いた。
「──こう言っていたな。『私はそのような人物を存じ上げておりません』、と」
一回未完にして難なのですが、キリの良いところまで書いてしまいたいと思います。