意識が混濁する。
アイツも力も奪われた。
もう何もない
疲れたもう休んで良いよな?
このまま瞳を閉じて、眠っていいだろう?
「オマエさん、そのまま眠っちまうのかい?」
「もう・・・打つ手なんてない」
「俺が知ってる若造は、失敗なんか恐れない・・・いや若いからこそ、失敗して挫折と経験を」
「そんなんじゃ!!この世界は救えない!救えないんだ!!」
言葉を遮り強く否定する。
「やはりオマエさんは、まだ若いだからアイツにそっくりだ!」
その男は、微笑むと特徴の有る制服からだろうか?それとも独特雰囲気からか、貫禄が出ていた。
話しているとまるで、隊長と話してるみたいだった。
「だか、お前さんはこう思うだろう武器がないと」
そう言うとその男は、「まだ一番立派な物が残ってるじゃないか!これだ!!」自分の太ももを叩いた。
「はぁ?」
俺は、目が点になった。
「だから、【本当の戦いは、これからだ!】」
そう言って彼は、笑って消えた。
すると、この曖昧な空間が光に包まれる。
俺は、眩しくて目を閉じる。
此処は何処だ。アレは…
「黒鉄」
漆黒の鎧が空間の中心に、ソレは待つように鎮座する。
それを見た時に想う感情は、感情は…
恐怖と戸惑いである。
俺は、近づいて行くと同時に過去の記憶が空間に投影される。
『生き残りたい?!ならコレを纏いなさい』
『驕るな!素人が死にたいのか!』
『あれが空をかける翼』
『恐怖心を忘れるな!その力は…』
『あの姿あの力は、まるで怪物…』
『お前は、まるで怪物を倒すための怪物だ』
『手に入れた力に酔ってるただのガキだ』
『白騎士は蘇りました貴方は、もう必要ありません』
過去が、過ちが近づくたびに語り掛けてくる。
そして、黒鉄を纏い始めた時の声が聴こえる。
『君?力が欲しくないかい?』
『赤い力、其れは絆の力』
『青い力、其れは変幻自在の極み』
『寂しいな〜君はもう私さえ必要ない』
彼女に俺は、違うと言えなかった。
黒鉄、力を奪われて始めた理解した。
「過去も世界も関係ない俺は、彼女を取り戻す」
「「お前は俺だ!」」声が重なる。
刹那の夢が覚めて、現実に戻る。
敵は、笑い挑発してくる。
「オマエは、残りカスあははミジメにシネ!」
ヤツが、火球を放つ
命中する直前
俺は、叫ぶ!!
「来い!!黒鉄!!」
そして、軽く右腕で爆風を巻き上げる。
何だアレハ、白騎士?イヤ違うアレはアレは…
「オマエはナンダ」
同時に、マスクの目が光り叫ぶ
「オレは、黒鉄だ!」
ファイティングポーズを取り瞬間移動の如く怪物の目の前に移動して、怪物をぶん殴る。
「彼女をお前から取り戻す」
思い出した様に笑い
「世界もついでに救ってやる」
黒の器は、完成し破壊者は真の誕生を迎える。
すごく未来の話です。
短編版なので、連載版は変わる可能性大です