超次元ゲイムネプテューヌ 銀陽の女神   作:ミオン

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Final Game:女神達の瞳に映る物

ギョウカイ墓場が崩壊した後の虚無なる領域。私とデルフィナスの一対一の真剣勝負。本当の最終決戦が幕を開けた。私は銀の大剣を両手で持ち、跳躍から勢いを乗せ斬りかかるが、デルフィナスは右手に顕現させた白の大剣で私の一撃を受け止めた。私と違い、片手で軽々と持ち上げている。

 

「最高の戦いにしようではないか」

 

デルフィナスは空いている方の手を伸ばして私の体を掴むと、上空に放り投げる。背中の翼を使い飛翔。私との距離を詰めてきた。足の装甲に濁った白の光を纏わせると鋭い蹴りを繰り出す。

 

「負けないよ…!」

 

私は足の装甲に銀炎を纏わせた。翼のプロセッサユニットを使い、デルフィナスの蹴りを回避すると反撃の蹴りをお見舞いする。デルフィナスに直撃した瞬間、その姿が霧のように掻き消えた。

 

「分身か…!」

 

振り向いたらデルフィナスが二人いた。今度は白の短剣と銃を構えている。どうやら私がこれまでに使ってきた武器が得物のようだ。私もそれらを最大限に活かして応えなければならない。デルフィナスが短剣を振ると振った軌道に合わせて生成された光の刃が私に襲い掛かる。それだけではない。片方の手に握られた銃からは無数の光弾が放たれ、斬撃と銃撃の応酬となる。

 

「凄まじい連撃…。避けることには慣れているよ!」

 

私は僅かに生じている隙間を潜り抜け、デルフィナスとの距離を着実に詰める。こちらが本物かどうかはわからないが、自分の直感を信じて短剣の連撃を叩き込む。先程の蹴りとは違い、確かな手応えを感じた。

 

「こうも簡単に見破るとは…」

 

「直感だったけど、正解みたいだね…? 今度は私の番だよ」

 

デルフィナスの体を掴み、少し離れた位置にいる分身体に向かって投げつける。

 

「ぬっ…!」

 

分身体と衝突したデルフィナスに隙が生じたのを見逃さない。

 

「ラディアントブレット!」

 

銀の銃から放つのは防御破壊特化の特殊弾。デルフィナスに直撃したことで爆発が起きた。煙の中から現れたデルフィナスのプロセッサユニットには傷が入っていたが、目立った外傷ではない。相当な強度を持っていると思われる。

 

「流石に簡単には破れないか…」

 

「中々の威力だ…。お互いに一筋縄ではいかぬと言ったところか」

 

「一つだけ聞かせてほしい。あなたはまだ世界を滅ぼしたいと思っているの?」

 

「否…とだけ言わせてもらおう。先に言ったように今の我に残されているのはお前と戦いたいという意志のみだ。我の言葉を信じてほしいとは言わぬよ。少し前までは世界を滅ぼしたいと思っていたことは事実なのだからな」

 

「それだけ聞ければ十分だよ。さあ、続きと行こうか」

 

「何か思いついたような顔をしているな…? 気になる所ではあるが…まあよい。次はこれで行かせてもらおう」

 

デルフィナスの手に現れたのは白の大鎌。

 

「なら、私はこれだよ!」

 

私は銀の槍を呼び出した。互いに新たな武器を構えた私達は再びぶつかり合う。白の大鎌の凶刃は何とか回避したが、シェアの力が減少したのを感じ取る。どうやら私が身に纏っているシェアの力を斬ったようだ。斬られた分のシェアを再度体から放出することで纏い直したが、シェアの力は無限ではない。鎌の攻撃に警戒を強める。

 

「シェアの力を斬る大鎌とは恐ろしい物を持ってきたね…!」

 

「我が器、赤の女神が用いた鎌を元に生成した物だ。貴様の輝き、この刃で断ち斬らせてもらう…!」

 

シェアの力を斬る大鎌の刃に苦戦を強いられる。直撃を回避しても体に纏うシェアの力を斬られるのでこの状況を打破するには鎌の刃を破壊する以外に方法は無い。地面に降りると女神化を解除。私の服装がモノクロパーカーワンピに戻る。

 

「はあああっ!」

 

体内でシェアの力を爆発させる特殊女神化に切り替える。身体能力だけを再度向上させると次の手を行使する。

 

「フロート・ウェポン!」

 

浮遊魔法で銀の槍を浮かせると次の武器を呼び出した。私の手の中に現れたのは銀のハンマー。柄についた赤いボタンを押して戦斧形態に。シェアの力を刃に纏わせる。デルフィナスの鎌の刃を戦斧の刃で受け止めた瞬間に力を一気に込めて押し切った。

 

「テートラシュラーク!」

 

デルフィナスの鎌の刃の部分に狙いを定め、戦斧による防御破壊特化の二連撃を叩き込む。狙いは鎌の刃の破壊。防御破壊特化のブレイク技は敵の部位破壊を行う際にも有効なのだ。鈍い音が響き渡ると鎌の刃に僅かではあるが罅が入る。

 

「見事…! あと一歩及ばなかったようだな…!」

 

再び振るわれたデルフィナスの鎌の一撃が胸元を斬り裂いた。パーカーワンピの胸元部分が破れ、私の心臓である銀色の結晶が露わになる。

 

「お前の胸に輝いている結晶は特異点。それはお前の命であると共に超次元ゲイムギョウ界の根幹だ。世界の意志も随分と強引な手を取ったと見受ける…。世界の意志はお前に全てを委ねたと言ってよい。お前が永遠という名の苦痛の牢獄でどこまで生き延びることができるか見物だ」

 

「私は最後の時まで生き延びてみせる。いつかは眠る時が来るとは思うけど、それは今じゃないから。それに私には仲間が…友達がいる。みんなと力を合わせればどんなに大きな壁だって越えることができると信じているよ」

 

「力強い意志…。流石は犯罪神としての我との戦いの中でも輝きを失わなかっただけはあるな。犯罪神として長き時を歩んでは来たが、お前ほどの輝きを持つ者は見たことが無い」

 

「私はあなたを越えて、みんなと一緒に次の未来に進む。その中にはあなたもいるよ。デルフィナス。あなたにも私達と一緒に見てほしい。この世界の未来を」

 

「面白いことを言う。先程我にした問いの真意がそれというわけか」

 

「そういうこと。私が勝てばあなたには私と一緒に来てもらう」

 

「ふっ…。面白い。ならば我を屈服させてみるがいい。次の未来に進む資格があるのかどうかを我が見極めてやろうではないか」

 

「負けないよ! 私はまだまだ戦える!」

 

戦斧を粒子に戻したら、銀の槍を手に持つ。続けてプリズムハートと銀の大剣を呼び出す。こちらは浮遊魔法で浮かせる。途中で落とさないように制御し続けるには集中力と魔力を切らさないことが必要なのだ。浮かせる武器が増えれば魔力消費は増大する。

 

今度は私の先制攻撃だ。全身にシェアの力を行き渡らせたら、一気に駆け出し、デルフィナスとの距離を詰める。

 

「ダージリンローテ!」

 

蹴り技と槍術を組み合わせた威力重視の技を叩き込む。蹴り技は回避され、槍撃は鎌の刃で受け流されたが、私の攻撃はまだ終わらない。

 

「トリコロールオーダー!」

 

武器をプリズムハートに持ち替えて繰り出す三連撃。ノワール達とは何故かまだハード・リンクが発現していないので私の自力で再現できる技はネプギア達と比較すると少ない。ハード・リンクが発現すれば幅は一気に広がると思う。

 

「見事な連撃…。まだ終わらぬか…?」

 

「当然。鎌の刃を破壊させてもらう。銀の炎よ。我が刃に力を…!」

 

浮遊させた銀の大剣に銀色の炎を纏わせたら次の技に繋げる。

 

「ブレイズブレイク!」

 

鎌の刃に狙いを定め、銀の炎を纏わせた大剣を叩きつけた。四女神の中で唯一ハード・リンクの発現しているネプテューヌの剣技は必殺技(エクセドライブ)と固有能力の紫電を除いて殆ど頭の中には入っている。甲高い音が鳴り響き、鎌の刃が砕け散る。刃の破片は光となって消滅した。

 

「我が刃を打ち砕いたか…」

 

「まだ終わらないよね?」

 

「肯定だ。武器を砕かれたところで戦う手段が消えるわけでは無い。己の体と意志が消えぬ限りは敗北とはならない。それは四天王との戦いの記憶を通して痛いほど伝わった。だが、残念なことに犯罪神の残滓に過ぎない我はそう長い時間顕現していることはできぬ。次の攻撃で終幕と言うのはどうだ? 見せてほしい。お前の最高の一撃を」

 

「いいよ。言い訳に過ぎないけど、連戦続きで厳しい状態になってきたから次で終わらせようか。私が勝てば、あなたとは何度でも戦える。ネプギア達と同じようにお互いに高みを目指す友達同士になれたらいいな」

 

「それはお前の実力次第だな。来るがいい! 神奈 舞よ!」

 

デルフィナスの体から解き放たれた力が一点に収束し始める。逃げ場は無い。これを真正面から受け切り、最後の私の必殺技(エクゼドライブ)に繋げることができれば私の勝ち。受け切れなければ私の負けだ。小細工などはしない。プリズムハートを構えて真正面から突撃する。

 

「我に残された全ての力を収束させた。これを越えてみせよ…!」

 

収束した力が超特大の爆発を引き起こした。私はそれに飲み込まれる。離れた場所にいるネプギア達にも余波が襲い掛かるが、各々がシェアの力で障壁を展開して防いだ。

 

「っ…!」

 

爆煙が晴れると、舞の姿が現れる。プロセッサユニットは所々が破損。破損した箇所からは蒼い光が漏れ出し、今にも消えてしまいそうになってはいたが、プリズムハートをしっかりと握り締め、輝きを失わない銀の瞳はデルフィナスを捉えていた。

 

「今度は…私の…番だよ…。これで、本当に最後だから…!」

 

プリズムハートに残されたシェアの力を解き放ち、銀の炎を纏わせる。最後の力を使い、必殺技(エグゼドライブ)を発動。今回は私だけの必殺技(エグゼドライブ)ではない。

 

「受けて立つ…!」

 

体に走る痛みに耐えながら突撃。最初にお見舞いするのは銀の炎による上級魔法。ロムとラム。セレナと共に魔術の練習を積み重ねる中で初めて習得に至った上級魔法だ。

 

「ブレイジングストライク!」

 

デルフィナスの足元から銀色の炎の柱が吹き上がると共に上空から銀色の火球が降り注いだ。続けて両手を突き出して残された魔力を収束させる。

 

「ドラゴニックブレイカー!」

 

女神龍となったシエルとシオンが放つ蒼炎。ユニの銀の銃とエクスマルチブラスターから放たれる強力な砲撃をイメージした収束砲。

 

「これでとどめ! 女神炎剣舞《銀陽の舞》!」

 

最後はネプギアの女神剣舞と私単独の必殺技(エクゼドライブ)を組み合わせた至高の剣舞。デルフィナスの体を銀の炎の牢獄に閉じ込めるとプリズムハートによる神速の二十連撃を叩き込む。最後に指を鳴らしたら銀の炎の牢獄は消滅。デルフィナスは地面に倒れたが、私も同時にデルフィナスの隣に倒れた。

 

「はあ…。はあ…。これで終わり…でいいのかな?」

 

「我の完敗のようだな…。我が最大の一撃を受けて、あれだけの攻撃を出し切って来るとは思わなかった…。見事だ。神奈 舞よ。賭けはお前の勝ちだ。我のことはお前の望むままにするがいい。我はお前の意志に従おうではないか」

 

「私の願いは一つだよ。最後の時まで私と一緒にいてほしい。私と同じ景色と夢を見てほしい」

 

「お前の願いを現実にするためには一つだけお前が受け入れなければならない条件がある。最後にお前に問おう。我らが共にある為にはお前には器になってもらわなければならないのだが、犯罪神の残滓である我を受け入れる覚悟はお前にはあるか?」

 

「ある。犯罪神の残滓だとかは関係ない。これは私が望んだことだから」

 

「お前は本当に強いのだな…。ならば、我から言うことはない」

 

私達は倒れた状態で手を繋いだ。デルフィナスの体は光の粒子となって私の体に溶け込む。これで三年以上に渡る犯罪組織との戦いは終幕となったのだ。次の脅威が現れるまでどれだけの期間があるのかわからないが、休みが欲しいところだ。

 

「舞、本当にお疲れ様…!」

 

「ありがとう。情けないことに動けない…。誰か…助けてほしい…」

 

『なら、わたしが舞を持つわ』

 

モノクロパーカーワンピを着たパープルハートが私をお姫様抱っこした。少しだけど、顔に熱を帯びたのを感じ取る。あの時のアリアもこんな気持ちだったのだろうか。

 

「あの渦に飛び込めば元の世界に帰れるんでしょうか?」

 

「デルフィナスが言っていたようにあの渦がどこに通じているのかわからないのが怖いね…。まあ、みんなと一緒なら何が起きたとしても大丈夫だよ」

 

「そうよね。今までだってそれで何とかできたから、仮にアタシ達の世界とは別の世界でも割と何とかなる気がするわ」

 

「みんなと一緒なら大丈夫…。離れ離れになったとしても繋がってる…」

 

「何が起きたって乗り切ってみせるわ! わたし達はいつまでもこどもじゃないもの!」

 

「本当にみんな強いね。私も見習わないといけない部分が沢山あるよ」

 

『うむ。今代の女神達はかつての我等が持っていなかったものを持っている』

 

みんなと一緒ならどんなに大きな困難だって乗り越えられる、私はこの世界に来てみんなと出会って戦いを積み重ねる内にそれを何度も痛感した。絶対とは言い切れないけど、きっと大丈夫。何とかなる。私達は渦の中に飛び込む。

 

渦の中に飛び込んだ私達の視界に映るのは不思議な光景。空の上に無数の島が浮かぶ。それらは虹の橋で繋がれていて、幻想的な雰囲気を作り出していた。

 

「あれは、ネプテューヌ?」

 

「誰かと戦っているみたいね…?」

 

「お姉ちゃん…誰と戦ってるの…?」

 

相手の姿が映る。それは私達が知っている人物達だった。

 

『いい加減諦めたらどうなの? あなた達のしぶとさには呆れるばかりだわ』

 

『それはこっちの台詞よ。何百年と戦い続けてきたけど、ここでリタイアするわけにはいかない』

 

「この声は、ノワール…?」

 

「ネプテューヌさんの相手がお姉ちゃん…? 何がどうなっているの…?」

 

この状況がまるで読めない。何故ネプテューヌ達が争っているのか。

 

『テメェらみたいなアホどもをこのゲイムギョウ界の真の女神にしてたまるかよ』

 

『このような戦い、いつまで続ければいいのかしら…。降りれる物なら降りたいところですのに…』

 

『なら、テメェから先に叩き潰してやるよ!』

 

『冗談はその下品な言葉遣いだけにしてくださいな。それとあなたのようなお子様にはこのゲイムギョウ界の真の女神の座は相応しいとは思いませんわ』

 

『うるせぇ! テメェの着飾った言葉を聞いてるだけでイライラするんだよ! くたばりやがれ!』

 

『お子様の相手も疲れますわね。もう少し上品な振る舞いはできませんの?』

 

ブランとベールの争いはさらに加速する。

 

「このお姉ちゃん、怖い…」

 

「わたし達が生まれる前ってこんな感じだったの…?」

 

何というか全員が闘争心に満ち溢れている。真の女神の座と言うのはゲイムギョウ界の全てを統一する者という意味合いなのだろうか。

 

『二人だけで盛り上がっているところ悪いけど、隙だらけよ!』

 

ノワールが二人の間に割り込む。

 

『なっ! テメェ、やりやがったな!』

 

『あはははっ! 戦闘中にいつまでもお喋りをしてるあなた達が悪いのよ!』

 

『はあ。このような不毛な戦いは本当にいつまで続くのかしら…』

 

どうやら世界の覇権を賭けて争っているようだが、似た話を私は前に聞いたことがある。それはシオンがいた世界の話だ。女神同士の戦争の果てに滅亡したとあるゲイムギョウ界の話。

 

「この場所、シオンは知ってるの?」

 

「うむ。この場所は天界。我らの次元では人間達が住む場所を下界と呼び、遥か上空に位置する我等守護女神だけの領域を天界と言った。我らの次元に置いても世界の覇権を賭けて我らが争い続けた場所でもある」

 

シオンの次元で行われていたことが再び行われている。だが、それは私達がいたゲイムギョウ界ではあり得ないこと。確かに自国のシェアを巡って争うことはあったというが、それは小競り合い程度の物。今では戦いを止め、手を取り合っているのだから。

 

『ならば、まずは一人減らそうじゃないか。一人減れば多少は戦局に変化が生じるだろう』

 

聞き覚えの無い第三者の声が聞こえた。

 

『確かに…それは一理ありますわね』

 

『魅力的な提案ね。そうなると脱落者を決めないといけないわね…』

 

『誰かと話しているのかしら…?』

 

どうやらネプテューヌだけには聞こえていないようだ。完全に蚊帳の外状態になっている。

 

『で、誰にするんだよ。言っておくが、わたしは譲るつもりはねぇぞ?』

 

『そうだな…。パープルハート…ネプテューヌはどうだ?』

 

『そうですわね…。強さのバランスを考えれば、最後まで残られたら最も厄介な存在と成り得るでしょうし…。わたくしはそれで異論はありませんわ』

 

『わたしも異論はねぇ。テメェはどうなんだ?』

 

『勿論、異論は無しよ。ということで、あなたにはここで退場してもらうわ!』

 

謎の声の手引きによって三人の女神の矛先はネプテューヌに向けられた。

 

「いくらネプテューヌでもこの三人を同時に相手にするのは…」

 

『一体、何がどうなっているのよ!』

 

三体一の戦いに切り替わる。最初にノワールがネプテューヌとぶつかり合い、激しい火花を散らした。

 

『やるじゃない…!』

 

ブランとベールも加勢し、三人でネプテューヌに攻撃を加えるが、何とネプテューヌはそれを完全に受け流して反撃の一閃をお見舞いする。三人は吹き飛ばされたが、即座に体勢を立て直してネプテューヌに襲い掛かった。再び突撃してきたノワールの斬撃を受け流した。今度は側面からベールが迫る。

 

『逃がしませんわ』

 

高速の槍の刺突を何とか回避、僅かな隙を見つけて反撃をお見舞いするが、防がれ鍔迫り合い状態に。その瞬間を待っていたかのようにブランが側面から突撃してきた。

 

『地獄に落ちろぉ!』

 

ブランの戦斧の一撃がネプテューヌの太刀を上空に弾き飛ばす。ネプテューヌはそれを取るために飛び、手を伸ばしたが、投げられたベールの槍が太刀に直撃。太刀は別の方向に吹き飛ばされた。丸腰となったネプテューヌにノワールが迫る。

 

『これでとどめよ。堕ちなさい!』

 

『きゃあああっ!』

 

ノワールの鋭い一閃がネプテューヌに直撃。戦場から落とされたところで私達の視界は真っ白に染まる。

 

「…っ!」

 

「お姉ちゃん…! お姉ちゃああん!」

 

ネプギアの悲痛な叫びが響き渡る。私達の意識はここで途絶えた。

 




はい。Re;Birth2編はこれにて完結となりました。

ここまで読んで頂いた皆様には最大限の感謝の気持ちで一杯です。
お気づきの方も多いとは思いますが次回からRe;Birth1編に入っていきますので、
これからも見てやるよと言う方は引き続きお付き合いを頂ければと思います。

では、次なる舞台で舞さん達と共にまたお会いできる日を願い、
キーボードを打つ手を止めようと思います。次回の更新はいつになるのか
わかりませんが、可能な限り早い更新を心掛けたいと思いますので
次回からもよろしくお願いいたします。

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