超次元ゲイムネプテューヌ 銀陽の女神   作:ミオン

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激ノワ:エステルとアイン・アルが仲間になりました。
    考えさせられる戦闘は数年ぶりで不思議な感覚です。


Game13:ドラゴンハントと新たな参戦者

竜笛の音色に呼応して現れた危険種エンシェントドラゴン。

宝玉を手に入れるために4人で立ち向かう私達。

ネプギアは通常の女神化を行い、私は銀の女神の力を解放する。

 

「怖いとは思ってるけどドラゴンに出会えてワクワクしている私がいるのもまた事実なんだよね。複雑な気分だよ」

 

私は間合いを保ちつつエンシェントドラゴンを観察する。

発達した爪を振りかざしての攻撃に脚での踏み付けに加えて

巨体を活かした体当たりを繰り出してくる。火は吐かないようだ。

被弾しても一撃で力尽きると言うことはないとは思うが回避することが一番である。

隙を見つけては攻撃を加えていくが防御が固く効果はいまひとつである。

 

「行くですっ!」

 

コンパがエンシェントドラゴンの脚に注射器を突き刺して中の液体を注入する。

注射器の中の液体は紫色。毒と思われる液体を注入したコンパはすぐに距離を取る。

その効果が早くも現れたようでエンシェントドラゴンの動きが若干ではあるが鈍くなる。

 

「私も負けていられないわね」

 

アイエフはポケットから小瓶を取り出して中の液体をカタールにかける。

そして素早い動きでエンシェントドラゴンの側面に回って斬撃を入れていく。

カタールの刃先についているのは黄色の液体。麻痺毒である。

 

「パラライズエッジ!」

 

最後の斬撃が決まるとエンシェントドラゴンが跪き、痙攣する。

 

「効果はかなり短いわ。今のうちに1発くらわせなさい!」

 

「ラジカルセイバー!」

 

「落花の太刀・銀!」

 

ネプギアは浮遊した状態からマルチプルビームランチャーを勢いよく振り下ろして叩きつけ

私は立ち止まった状態から長剣をゆっくりと上に構えて勢いよく振り下ろす。

私が使った技の本来の名前は紅。紅いオーラを纏わせて叩き込む斬撃なのだが

私はオーラを纏わせることはできないし、動作を真似しているだけなので銀ということにした。

麻痺状態のおかげもあり私達の攻撃はエンシェントドラゴンの体に深く食い込む。

 

「流石にそんな簡単に倒れてくれないか…」

 

ドラゴン族で危険種に分類されるだけはある。全く効いていないわけではないのだが

確実に倒しきるには強烈な一撃を叩きこむ必要があるようだ。

 

「できるかわからないけど、試してみる価値はあるかもね」

 

私は再び駆け出し、足に力を込めて高めにジャンプすると翼に斬撃を叩きこむ。

私の全体重を乗せた斬撃を受けたエンシェントドラゴンはほんの少しの間だが跪く。

その隙を私は見逃さない。長剣をしまってエンシェントドラゴンの背に飛び乗る。

 

「みんな、離れて!」

 

私は大声で言う。私に飛び乗られたエンシェントドラゴンは暴れる。

振り落とされそうになるが必死にしがみついて耐える。絶対に離すものか。

疲れて動きが鈍くなったら短剣を取りだして背中に何度も突き刺す。

突き刺すたびに青色の光が漏れ出す。これは血の代わりなのだろうか…。

最後に短剣を深く突き刺すと私は飛び降りる。

 

「ネプギア、アイエフ、コンパ、行くよ!」

 

エンシェントドラゴンの体力は低下しているとは思われるが

私達4人の連携で確実に決める必要がある。

 

最初に動いたのはコンパ。注射器を突き刺しては抜き、最後に注射器で殴る。

 

次に動くのはネプギア。背中のプロセッサユニットに力を込めて飛び上がり

マルチプルビームランチャーで右肩から左脚にかけて斬りつける。

 

そしてアイエフが素早い動きで飛び出すとすれ違いざまに右手のカタールで斬り払い

続けて左手のカタールで上方向へと切り上げる。

 

最後にアイエフの攻撃に続く形で私が動く。再び足に力を入れて飛び上がり

胸に長剣を深く突き刺す。そのまま力を込めて下方向へと斬り抜いた。

血の代わりとも言える青い光が胸の部分から大量に漏れ出す。

 

エンシェントドラゴンは大地に倒れるとそのまま光となって消滅した。

その後には紅い光を放つ珠、宝玉が残されていた。私はそれを手に取る。

 

「これが、宝玉か…。何かに使うのが惜しいくらいだね」

 

私は宝玉を見た感想を口にする。このまま持っておきたいくらい。

ゲームでも同じ気持ちを抱いたが、素材は貯め込むのでは無く活かしてこそである。

より強い敵を相手にするならば貴重な素材でも使って自らを強化しなければならない。

 

「1回で落としてくれて助かったわ。今回は仕方が無かったけど、危険種とは目的が無い限りはなるべく当たりたくない物よ」

 

「これでようやく1つ目の条件をクリアしたですね。本当によかったです。次は血晶ですか?」

 

「そうですね。早く探し出してケイさんに届けないと。今回は上手く情報が集まったからよかったんですけど、今度は一から情報を集めないといけませんよね」

 

「そうだね。それじゃあ早く街に戻ろうか」

 

「そいつは無理だぜ? なぜならここでアタイがテメェらを始末するからだ。お前らの旅はここで終わりにしてもらうぜ。クソガキ女神に暴力女神」

 

少し前に聞いた記憶がある声が聞こえた。その声に後ろを振り向くと

犯罪組織マジェコンヌが誇るマジパネェ構成員、リンダが立っていた。

 

「どこかで聞いた声だと思ったらリンダだね。さっきぶり…でいいのかな?」

 

「また出てきたわね。この下っ端…。リビートリゾートでの借りを返すチャンスがこんなにも早くやってくるとは思わなかったけど」

 

「ギアちゃんと舞さんに2回も懲らしめられたのにまた出てくるなんて、下っ端さんは本当に大変なんですね。私が下っ端さんだったらもう諦めて別の仕事を探すです」

 

「きっと労働条件が最悪なんですよ。お姉ちゃん達女神やそれを支える教祖と教会のみなさんも大変そうだけど、みんな休日はそれなりに取ってますよ? 犯罪組織の下っ端だとまともな休日すらもらえないんじゃないですか?」

 

ネプギア達が口々に言う。犯罪組織に休日とかあるのだろうか…。

私はまだ学生で社会人じゃないけど仕事は自分がしたいと本気で思えるところを選びたい。

どこに行っても辛いことはたくさんあるだろうけどそれでも毎日人は頑張っているのだ。

犯罪組織マジェコンヌみたいなブラックなところは嫌だけどね。ゲームができなくなってしまう。

 

「テメェら…。またバカにしやがって…。そして暴力女神!そ んな哀れむような表情でアタイを見てんじゃねーよ!」

 

「だってリンダを見てると本当に哀れに思えてくるんだもん。少し前に私とネプギアとユニで懲らしめたのにまた出てくるなんて。絶対に休んでないよね?有給取れるのなら取った方がいいよ。犯罪組織にそんなものがあるのかは知らないけど」

 

ゲームを進めていく内に何度か戦う相手も確かにいるが

ここまで短い間隔で出てくるのは極めて稀だと思う。

 

「この暴力女神…っ。まぁいいさ、さっきも言ったと思うがテメェらの旅はここで終わりだ。散々バカにしてくれた礼をここで返してやるよ」

 

「威勢の良さは尊敬するけど何か策でも用意してきたの? 自分が敗北した相手に何の対策も練らずにまた挑んでくるなんてただの自殺行為だと思うんだけど」

 

「テメェの言う通り策はバッチリ用意してきたぜ。秘密兵器の出番だ! 出ろっ!」

 

リンダがそう言うと3体の新たなモンスターが現れた。左右に動く赤い1つの眼と

背後に装着された翼にも見えるパーツが特徴的な機械のモンスター。

 

「ロボット…? 秘密兵器ってことはこのモンスターが用意してきた対策なのかな」

 

「1人じゃ勝てないとようやくわかったからこんなのを連れてきたのね。下っ端の癖に中々頭が回るじゃない」

 

「時間がもったいないです。ここは女神化して一気に倒しますね。舞さんも行きましょう!」

 

「なんか嫌な予感がするけど、やってみれば確かめられるかな。それじゃあ行くよ!」

 

私は銀の女神の力を解放しようとする。ネプギアも女神化を使おうとする…。

それを感知したのか機械のモンスターは私とネプギアに光を放つ。

特にダメージはないようだが、おかしい。展開されるはずの銀のグローブと脚甲が現れない。

 

「ギアちゃん、舞さん。どうしたですか?」

 

「女神化できない…。まさかっ!」

 

「舞、アンタの眼、銀色じゃ無くなってるわよ…。女神の印も消えてるわ」

 

「女神化封じ…。やってくれるね。そのモンスターの特殊能力ってところかな」

 

リンダが呼び出した機械のモンスター。どういう仕組みなのかはわからないが

女神化を封じる力を持つようだ。銀の女神からあの方法を教わった後に出てくるとは

実にタイミングがいいとは言える。銀の女神はこうなることを知っていたということだ。

あの時、彼女は今すぐに特殊な女神化を覚えて欲しいと私とネプギアに言った。

恐らく銀の女神にこの情報を教えた人間が別にいるのだろう。

銀の女神とどういう関係なのかはわからないが感謝しなければならない。

 

「その通り! いいザマだぜ。クソガキ女神に暴力女神。こいつは女神の変身を封じる機能を搭載した秘密兵器なのさ。ガキの姿のままで足掻いてみな。結果は見えてると思うけどよぉ」

 

確かに私とネプギアは女神化封じに対抗する手段を習得してはいるが

特殊な女神化に移行するには時間と集中力がかかる。

戦いながら移行するのは今の私達には不可能だ。

 

「まずいわね。私達が前に出るけど、あんた達の準備が終わるまで抑えきれるかどうか…」

 

「でもやるしかないです。ここで諦めるわけにはいかないです」

 

アイエフとコンパが私達の前に立つが対する機械モンスターは3体。

リンダもそこに加わると考えればアイエフとコンパの2人だけで時間を稼ぐのは不可能である。

せめて後1人いれば何とかなるかもしれないが…。

 

「ちょっと待ったー!」

 

聞き覚えがない少女の声が響いた。その声の主が姿を現す。

紅い髪を持った小さな少女。髪の色に合った着物と身に巻いた金色の竜の飾りが印象的だ。

 

「誰だよ、テメェ。いいところで邪魔しやがって。ガキはすっこんでろよ」

 

「か弱い女の子たちに何してるの! そこの薄紫色の髪の子と黒髪の子はその噂を聞いた時から嫁候補として狙ってたの! その子達に酷いことをしようとするならこのREDちゃんが許さないよ!」

 

私とネプギアが嫁候補とは…。

よくわからないことではあるがこれは頼もしい助っ人と判断してもよいのだろうか。

 

「えっと、助けてくれるのかな?」

 

「勿論! 将来の嫁が困ってるんだから、助太刀するのは当たり前でしょ!」

 

ならばお言葉に甘えさせてもらおう。

 

「RED。私とネプギアは今から少しだけ身動きが取れなくなる。その間、あの機械モンスターを私達に近づけないようにしてほしい。動けるようになったら私達が倒すから。お願いしてもいいかな?」

 

「任せて! 何か秘策があるみたいだね? なら、それくらいの時間は稼いでみせるよ!」

 

「ありがとう。コンパ、アイエフ! REDと一緒に時間を稼いでくれる?」

 

「任せておきなさい」

 

「任されたです」

 

アイエフ、コンパ、REDはリンダが呼び出した機械のモンスターに立ち向かう。

 

「へっ! 何があるのか知らねぇが、無駄なあがきだな。やれ! M-3カスタム! そいつらを倒してクソガキ女神と暴力女神に引導を渡してやれ!」

 

どうやらリンダは見ているだけでどうやら攻撃してこないようだ。

M-3カスタムと呼ばれた機械のモンスターはアイエフ達が抑えてくれているが

その間にリンダが攻撃してきたら私達はひとたまりもない。

だが今のリンダは私達の能力を封じたことで完全に油断している。

その隙を利用しない私達ではない。今がチャンスなのだ。

 

「ネプギア、行くよ」

 

「はい。舞さん」

 

私とネプギアは目を閉じて集中する。いつまでもアイエフ達にM-3カスタムを

抑えてもらうわけにも行かないので早く移行しなければならないが

焦りは失敗を生む危険がある。銀の女神に教わって実践した時と同じく

集中力を高めシェアの力が漏れ出さないようにする。

 

「「…」」

 

私達が集中を初めて数分後に何かが弾け飛ぶような音が辺りに響く。

目を開き隣にいたネプギアを見るとネプギアの瞳は女神化した時の瞳になっていた。

 

「舞さんの瞳も銀色に戻っていますよ」

 

銀の瞳が再度発現したと言うことは私の方も成功したようだ。

 

「さて、次は私達の番だね。今こそ反撃の時だよ」

 

「はい。舞さんと一緒ならきっと…。どこまでも行ける。そんな気がします」

 

私達はまだまだ強くならないと。ゲームでも強さという物に終わりはないと思う。

ネプギアはお姉さん達を助けるために。私は元の世界に帰る方法を探すために。

 

「やっと準備が終わったみたいね。遅れた分はしっかり取り返しなさいよ」

 

「よかったです。ギアちゃん、舞さん。上手くいったみたいですね」

 

「おー! すごい力を感じるよ! これが嫁たちの秘策ってやつ?」

 

「本当にありがとう。後は私とネプギアに任せてほしい」

 

M-3カスタムを抑えてくれていたアイエフ達が言葉をかけてくれる。

ここからは私達が頑張る番だ。武器を構えてM-3カスタムに向かい合う。

 

「なっ! テメェら、何でM-3カスタムの効果があるのに女神の瞳になってるんだよ!? 一体何をしやがった!」

 

「リンダがM-3カスタムっていう秘密兵器を用意したように、私達も女神化を封じられた時の秘策を使っただけだよ。ついさっきある人に教わったばかりでいきなり実戦で使うことになるとは思わなかったけどね」

 

「覚悟してください。舞さんと私がもう一度あなたに引導を渡します」

 

私とネプギアは武器を構えてリンダが呼び出したM-3カスタムに立ち向かう。

私達の旅はこんなところでは終わらない。だから倒して先に進ませてもらうよ。




今回このような内容になったのは私がRe:birth2から入ったからです。
2をクリアして今度はRe:birth1を購入してプレイするということになり
現在の激ノワに至っております。このゲームに出会えてよかった。
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