超次元ゲイムネプテューヌ 銀陽の女神   作:ミオン

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Game14:ハード・リンク

アイエフ達が時間を稼いでくれたおかげで

銀の女神から教わった特殊な女神化を行使することができた

私達はリンダが呼び出したM-3カスタムに立ち向かう。

さらに私とネプギアに新しい変化が起こっていた。

 

「この光は何かな?」

 

私とネプギアの間に紫色の光が現れて私とネプギアを繋いでいる。

これに似た現象を私はどこかで見たことがある。はっきりとは思い出せないが…。

最初に動いたネプギアがM-3カスタムに攻撃を加える。

 

「行きます! ドライブツイスター!」

 

ネプギアは素早くM-3カスタムに近づき

大きく踏み込むと強烈な回転切りからの斬り上げをお見舞いする。

シェアの力に包まれたビームソードの斬撃はM-3カスタムをいとも容易く切り裂いた。

残るM-3カスタムは2体。私はネプギアの使った技に驚きを隠せなかった。

 

「その技は…」

 

「頭の中に私が知らない剣の技の名前と動作が流れてきたんです。それを再現したらこうなりました」

 

ネプギアの言葉で私とネプギアを繋ぐ紫色の光の効果が見えてきた。

私の考えが正しければ…。予想していると私の頭の中に剣技の名前と動作が流れてくる。

これはまだ私が見たことのない剣技だ。早速使ってみるとしよう。

 

「次は私の番だね」

 

M-3カスタムが背中の機械パーツを飛ばして攻撃を仕掛けてくる。

私は回避しようとするが的確に飛んでくる機械パーツの連撃が私の体を何度か掠める。

掠めた箇所からは少量だが血が出る。当然痛みも走るが、耐えてそのまま攻撃する。

 

「スラッシュウェーブ!」

 

私は力を込めて剣を振り上げる。振り上げた剣から地面を這うように衝撃波が飛び出す。

衝撃波はM-3カスタムに直撃する。その体は光となって消滅した。残っているのは後1体。

 

「このまま最後の1体にもとどめを刺すよ。ネプギア、行ける?」

 

「はい!」

 

私達は最後のM-3カスタムにとどめを刺すため二人で駆け抜ける。

私とネプギアを繋ぐ紫の光の輝きがさらに強くなった。

新たな剣技の名前と動作が私の頭の中に流れる。

 

「私はこの技を知っているので大丈夫です。私が舞さんに合わせます」

 

私とネプギアはM-3カスタムに近づくとタイミングを合わせ上に向かって斬り上げる。

M-3カスタムの体が浮かび上がりその体が地面に落下する瞬間を見逃さない。

敵を斬撃で打ち上げて地面に落下する瞬間に一閃をお見舞いする。

 

その技の名は…。

 

「「クリティカルエッジ!」」

 

私とネプギアの一閃を受けたM-3カスタムの体は真っ二つに両断される。

M-3カスタムはもう残っていない。この戦いは私達の勝利ということでよさそうだ。

 

「なっ…!? 対女神用に作られたM-3カスタムが簡単にやられるなんて…」

 

相当な自信があったようだが

自慢の秘密兵器を全て破壊された今、それは完全に消え去っていた。

 

「どうする? まだやるつもりなら相手になるよ。」

 

「クソッ!ここは逃げるしかねぇな…。覚えてやがれ、クソガキ女神に暴力女神!」

 

リンダは捨て台詞を吐いて逃走する。その姿はあっという間に見えなくなった。

逃げ足に定評があるとはこういうことなのだろうか。

 

「逃げ足は本当に早いわね。流石下っ端と言ったところかしら。それにしても最後の技には驚かされたわ。二人であの子の技を使うなんてね」

 

「誰の技なのかな? ネプギアは知っているみたいだったけど」

 

「あれはねぷねぷの技ですよ。ギアちゃんが知っているのは当然ですね。舞さん、傷口を見せてくれますか? お手当するです。」

 

コンパが包帯と消毒液を取り出して応急処置を施してくれる。

包帯の巻き方が地味にきつい気がするが突っ込まないほうがいいと思った。

最後に使った技はネプギアのお姉さんの技だったのか…。

 

「あの、ありがとうございます。REDさん。おかげで助かりました」

 

「私からも言わせて。本当にありがとう。REDが来てくれたおかげで私達は勝つことができた」

 

「気にしないで! 最初に言ったと思うけど将来の嫁のためだからね。助けるのは当たり前だよ!」

 

「ねぇ、私とネプギアが嫁候補ってどういうこと?」

 

「そのままの意味だよ。改めて自己紹介させてもらうね。アタシはREDちゃん。嫁を探してゲイムギョウ界を旅してるんだ。黒髪の子を除いた人達については一応、今回は初めましてと言っておくね」

 

最後の言葉はどういう意味なのだろうか。

私が出会ったのはこれが初めてだが、ネプギア達とどこかで面識があるということか。

ネプギアとコンパは心当たりがないといった表情をしているようだが。

 

「前に聞いたことがあるわ。嫁を探してゲイムギョウ界を旅している変わった女の子がいるって噂を。あんたのことだったのね。本当にそんな女の子がいるとは思わなかったけど」

 

「おお! 噂になっているということは有名人ってことだよね? アタシってすごーい!」

 

「その噂の女の子がどうしてこんなところにいるですか?」

 

「アタシの目的は女神様を嫁にすること! プラネテューヌの女神様の妹と銀色の女神の瞳を持った女の子が女神様を救うために4人でプラネテューヌを出発したって話を聞いて追いかけてきたんだ! やっと追いついたと思ったらあの変な人と機械に女神様が襲われそうになってたから助太刀させてもらった。これがアタシがここにいる理由だよ!」

 

ここに至るまでの流れは理解できるのだが、女神を嫁にしようというのがよくわからない…。

嫁探しではなく婿探しなら意味がわかるんだけどね。女神達と言ったから

ユニや幽閉されている4女神もその対象に含まれているのだろう。

 

「これってまさに運命の出会いってやつだよね? 嫁が襲われそうになっているところを駆けつけたアタシが助ける! これって素晴らしい出会い方だと思わない? やっぱり女神様はアタシの嫁になる人なんだよ!」

 

「その対象に私は含まれていたりするのかな?」

 

「もちろん! その特徴的な瞳はまさしく女神様の瞳だよね。ならアタシの嫁候補に入るのは必然だよ!」

 

「私と舞さんが嫁って…。何が何だかさっぱりです…」

 

ネプギアは状況が理解できず混乱しているようだ。私も同じだが…。

いきなり見ず知らずの人に嫁宣言をされて混乱しない人はいないと思う。

 

「そうだ! アタシもついて行っていいかな?アタシが知らないところで嫁が酷い目に合わされるこもって思うと夜も安心して眠れないよ! 大丈夫! こう見えてアタシは強さには自信はあるし、嫁のこともしっかり守ってあげるから!」

 

「えっと、どうしましょう。舞さん」

 

「一緒に来てもらえるならそのほうがいいんじゃないかな。人数は多い方がいいだろうし、頼もしいボディガードが付くと考えればメリットはかなり大きいと思うよ」

 

「私は舞の意見に賛成ね。ほんの少し一緒に戦っただけだけど腕が立つのは本当みたいだから。本人も一緒に行きたいって言ってるんだから来てもらえばそれでいいと思うわ」

 

「私も賛成です。お友達が増えるのは本当にいいことです。大歓迎ですよ。これからお友達がまた増えていく気がするです」

 

「そうですか。それじゃあ一緒に来てもらいましょうか。REDさん、これからよろしくお願いしますね」

 

「わーい! こちらこそよろしくね! 女神様! えっと、名前で呼んでもいい? 将来の嫁候補なんだから名前で呼ばないとダメな気がしたからなんだけど…」

 

「勿論です。私はネプギアって言います。それと私はまだ女神候補生なので普通に名前で呼んでください」

 

「私は神奈 舞だよ。私の力はある人から貸してもらっている借り物だし、この銀の瞳もその力で発現しているだけで本物の女神じゃないからね。私も名前で呼んでほしい」

 

「わかった! じゃあ名前で呼ばせてもらうね。これからよろしくね! ネプギア、マイ、コンパ、アイエフ!」」

 

嫁を探してゲイムギョウ界を旅する少女REDを仲間に加え私達は一度プラネテューヌに戻る。

一波乱あったが無事に宝玉を入手することができたので一歩前進と言えるだろう。

 

そして私達はイストワールに借りていた竜笛を返すため教会に来ていた。

 

「イストワール。竜笛を返しに来たよ」

 

私は竜笛が入った箱をイストワールに渡す。

 

「どうやら目的の物は入手できたようですね。それでは竜笛はこちらでお預かりします」

 

「ありがとう。イストワール。それじゃあ私達は行くね」

 

「はい。皆さんが無事にこの教会に戻ってきてくれることを祈っています。頑張ってください」

 

私達はプラネテューヌの教会を後にした。

ネプギアのお姉さん達を助けて戻ってこれるように頑張らないと。

 

「そういえば、あんたとネプギアがあの機械と戦った時のあれは結局なんだったの?」

 

「私の予想だけど、あの時は私とネプギアの記憶が共有されてたんだと思う。ネプギアが最初に使ったのは私が過去にしていたゲームに出てくる技だったよ。少し前にしていたゲームだから記憶もかなり残ってる方かな」

 

「舞さんが使っていたのはギアちゃんの技でしたね。最後にはねぷねぷの技を2人で使ってましたし…。新しい力ってことです?」

 

M-3カスタムとの戦いの時に発現した私とネプギアを繋ぐ紫の光。

私がネプギアの技を使い、ネプギアが私がプレイしたゲームの技を使う。

守護女神の力の中にこのような物は存在するのだろうか。

 

「パープルディスクは何か知らないのかな?」

 

銀の女神のことを知っていたパープルディスクなら

何か知っているかもしれないと思ったので聞いてみる。

 

「はい。二人のシェアが共鳴を起こしたことにより二人がお互いにリンクしたと言えばいいのでしょうか。それによって記憶が一時的ではありますが共有されたのです。ハード・リンクと呼ばれる力で女神同士がお互いに心を開いて相手を受け入れた時に発現すると言われています。お互いの記憶を共有することでリンクした相手が記憶している技が使えるようになるようですね」

 

ハード・リンクか…。その力が発現したということは

ネプギアと心を通わせることができたってことでいいのかな。

 

「かの銀の女神も戦いの時に使っていたそうです。銀の女神にも背中を預けるパートナー。女神がいたようなんですが、銀の女神がその女神について話してくれたことはありませんでした。なにか理由があったようですが、今となってはわかりません。残る3国のゲイムキャラなら銀の女神のパートナーの女神の存在を知っている可能性はあります。会った時に聞いてみるのはどうでしょうか?」

 

銀の女神のパートナーとも言える女神か…。きっと相当な強さだと思う。

その女神も銀の女神と同じくこのゲイムギョウ界のどこかで生きているのだろうか。

その女神について話してくれなかったということは私が聞いても結果は同じだろう。

 

パープルディスクは銀の女神の事を教えてくれたし、銀の女神の事を知っているのは

古の時代より存在するゲイムキャラくらいだと言っていた。どのみち残る3国の

ゲイムキャラの協力は必要不可欠なので出会った時に聞くだけ聞いてみよう。

 

ラステイションのゲイムキャラの情報をもらうためには

もう1つのレア素材、血晶を入手しなければならない。

 

宝玉は私のゲームの知識が的中してくれたこととその時出会ったファルコムが

エンシェントドラゴンの情報を教えてくれたから運よく入手できたと言ってもよい。

 

「宝玉がプラネテューヌだった…。血晶はラステイションで手に入る可能性があるかもしれないね。どんなモンスターが落とすのかは宝玉の時と違って予想できないけど…」

 

「そうね。もう一度戻って情報を集めてみましょう。もしかしたら舞の言う通りラステイションで取れる物かもしれないし」

 

再びラステイションに戻って情報収集を行うことが決定したが

私はその前にやりたいことがあった。時間があまり残されていない状況で

今すぐする必要は無いかもしれないのだが今後の事を考えるとしておきたいことではある。

 

「アイエフ。時間が無いのはわかってるんだけど、お願いしたいことがあるんだ」

 

「何かしら。あんたが急にそんなことを言い出すなんて珍しいわね」

 

「私に魔法を教えてほしい。使えるかどうかわからないし、時間の無駄になるかもしれないけど…」

 

「あの時の約束を今使うってわけね。理由を聞かせてもらってもいいかしら?」

 

「これから先、リンダが呼び出した女神化を封じる機能を搭載した機械モンスターみたいに厄介なモンスターが現れると考えると今のまま進めばきっと痛い目を見る。そんな気がしたの。銀の女神の力を借りているとは言ってもそれだけじゃ駄目だと感じたからかな」

 

「なるほどね。わかったわ。なら、ここでパーティを2つに分けましょう。私と舞はプラネテューヌに残るわ。ネプギアとコンパとREDは先にラステイションに向かって血晶の情報を集めてほしいの。どうかしら?」

 

「わかりました。何かわかったら舞さんのNギアに連絡を入れますね。舞さん、頑張ってください。私も舞さんに負けないように頑張りますから!」

 

「あいちゃんに教わればきっと魔法が使えるようになるです。私達の事は気にしないで頑張ってほしいです。」

 

「オッケー!ネプギアとコンパはアタシが守るから任せといて! マイも新技の習得を頑張ってね! 使えるようになったらREDちゃんに見せてほしいかも!」

 

私も頑張らないと。合流した時に何一つ覚えられませんでした…。なんて言いたくないし。

 

「それじゃあ、私達は先にラステイションに向かいますね」

 

「私達も行きましょう。バーチャフォレストの秘密の場所で魔法を教えるわ」

 

「ネプギアのお姉さんがいつも隠れてるって言ってた場所だよね?」

 

「そうよ。あの場所はモンスターが出なくてそれなりに広いから技の練習とかするのにはもってこいなのよね。私も昔はよくそこで魔法の練習をしたわ」

 

「そうなんだ。上手く使えるかわからないけどご教授よろしくね」

 

「あんたなら使えそうな気がするわ。だから自分を信じなさい。不安はあるとは思うけど教えられるところはしっかり教えてあげるから頑張りましょう」

 

「うん」

 

ネプギア達は血晶の情報を集めるためラステイションに

私は魔法の指導を受けるためにアイエフと一緒にバーチャフォレストに向かう。

これから先に待ち受けるであろう強敵との戦いに向けて私は次の一歩を踏み出した。

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