超次元ゲイムネプテューヌ 銀陽の女神   作:ミオン

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エンシェントドラゴン4体討伐クエストをどう攻略するか思考中。
今このタイミングでクリアする必要は無いのですが武器開発の素材の関係で
どうしてもクリアしたくなってくるんですよね。


Game23:犯罪神の伝承と金の月

ルウィーの教祖ミナから語られる残された犯罪神マジェコンヌの伝承…。

 

「どうして、ルウィーに犯罪神の伝承が残っているんですか? プラネテューヌにもそういう伝承が残っていたりするんでしょうか?」

 

「ルウィーを除く三国には恐らく残っていないでしょう。どうしてこのような伝承が残っているのかというとルウィーは犯罪神が生まれた国であると歴史上で伝えられているからです。それが真実なのかはわかりませんが、この国に残った歴史を記した書物の殆どに犯罪神に関わる記述が存在します」

 

ここでミナから聞いた犯罪神の伝承を纏めてみるとしよう。

 

犯罪神は復活すればゲイムギョウ界の全てを滅ぼす存在。

これは旅に出る前にイストワールから聞いた話に出てきた。

 

改めて考え直すと一つの疑問が生じる。犯罪神の復活を目的に掲げる

犯罪組織にとって犯罪神とは都合のいい神様なのかと言うことだ。

 

その答えは否である。犯罪神は神とは名ばかりの存在であり

その存在意義は全てを破壊して全ての生命を葬り去ることのみということ。

とても人という存在に御せる存在ではない。仮に人を超えた例外的な存在であったとしても

復活させてしまえば最終的には洩れなく滅ぼされてしまうだろう。

ミナの話ではとある歴史書に犯罪神が誕生した際の記述が残されていたのだが

そこにはゲイムギョウ界が滅亡の一歩手前まで追い込まれたと記されていたという。

 

私達はその事実に息を飲む。それほどまで恐ろしい存在が犯罪組織の手によって

今この現代のゲイムギョウ界に再び復活を果たそうとしているのだから。

 

「実際に犯罪神が誕生した時はどうやって倒したのかな? その時に犯罪神を倒せたから今のゲイムギョウ界があるってことだよね?」

 

「それについてなのですが、その点だけは書物によって記述が明確に違ってきているのです。犯罪神が実際に誕生してゲイムギョウ界が滅亡の一歩手前まで追い込まれたというところまでは同じなのですが、問題はその犯罪神を滅ぼした方法に関する記述です」

 

「どういうことよ? その当時の女神が倒したわけじゃないの?」

 

普通に考えればそれが考えられる最有力候補ではあるが…。

ミナがそのことについて詳しく話してくれたので再度纏めてみることにしよう。

犯罪神を滅ぼした方法として伝えられている方法は大きく分けて三つある。

 

まず一つ目は女神達がその身を犠牲にして滅ぼしたという記述。

当時の女神達はお互いに協力して復活した犯罪神の討伐に乗り出した。

結果として犯罪神を滅ぼすことはできたがその命を散らしてしまったということ。

残された女神候補生達が後を継いで女神となり世界を守護し続けたという話である。

 

続く二つ目は信仰の力であるシェアを纏めて当時の女神達で共有したという記述。

国を守護する女神の物という意味が強いシェアの力だが滅亡と言う未曽有の危機に対して

それをみんなで共有し合い、一つの強大な力とすることで犯罪神を滅ぼしたということ。

この記述に関しては誰かが命を落としたと言うことは書かれていなかったらしい。

見事、犯罪神を滅ぼした女神達はその後も世界を守護し続けたと言う話である。

 

上記の二つについては実際に書物に残された記述が多いようだが

歴史書を調べている時にミナはとある物語が記された歴史書を見つけたという。

それが犯罪神を滅ぼした三つ目の方法である。

 

最後の三つ目。これが一番物騒な話であるといっても過言ではない。

その記述についてはある一つの単語が重要になってくる。それが『魔剣』。

ミナは歴史書に記された悲しき結末を迎える物語を語ってくれた。

 

当時の女神が集まり復活を果たした犯罪神を滅ぼす方法を模索していた時に

その内の一人があることを言い出した。犯罪神を滅ぼすために作られた魔剣があると…。

そんな都合のいい武器があるのかという疑問が飛び交う。その魔剣を実際に

みんなに見せたいと言った女神が取りに行ったのだが魔剣を手にして戻ってきた

女神は変わってしまっていた…。手にした魔剣で次々と女神を、候補生を手にかける。

女神を殺すたびに魔剣は喜ぶように脈打ちその力を増大させていったと言う…。

 

最終的に自分以外の女神を全て手にかけた女神は単身で犯罪神に挑み勝利したと言う。

その後のゲイムギョウ界はその女神が一人で統べていたがある時その女神は消滅した。

女神がいたと思われる場に残されていたのは魔剣のみだった。その女神は最後には

魔剣に喰われたのではないかと書かれていた。最終的に女神達を喰らった魔剣は

今もこのゲイムギョウ界のどこかに眠っていて今代の女神の命を求めているらしい…。

誰かが創作した作り話なのか、本当にあった実話なのかは誰も知らない。

 

「これで全部ですね。実際にどの方法を当時の女神達が使ったのかはわかりませんが今のゲイムギョウ界がこうして存在しているということは犯罪神は確かに滅ぼされたということでしょう。しかし、その犯罪神を蘇らせようとしている者達がいるのも事実ではありますが、ルウィーのゲイムキャラが封印しているのは犯罪神には遠く及びませんが一つの国を簡単に滅ぼせるほどの存在です。それが解き放たれればルウィーだけでなく残る三国も危機に晒されてしまうでしょう。あなた方に協力できないのは本当に申し訳ないと思っています」

 

「そう言う事情があるなら仕方ないよね。ゲイムキャラの協力は取り付けたいところだけど、話だけも聞いてもらおうと思ってる。どうしても協力が得られないなら別の方法を探すしかないけどね。それとミナの話を聞いて思ったんだけど、どうして犯罪組織は犯罪神を復活させようとしているのかな?」

 

「それアタシも思った! あの下っ端とネズミって敵の一員なんだよね。初めて会った時もゲイムキャラを壊そうとしてたくらいだし…。その話を聞く限り復活しちゃうとこの世界も無くなってみんな死んじゃうんだよね? それなのに復活させようとしてるのはおかしくない?」

 

「復活させると自分達も滅んでしまうのに復活させようとするなんておかしな話ですね? 犯罪組織は犯罪神を復活させて何をするつもりです?」

 

復活させても自分達が滅ぼされたら元も子もない。

 

「実際に復活させようとしているのではなく、犯罪組織を維持するための旗頭。空想の目的として掲げているという可能性はありますね。伝承を知っているのならば組織を挙げて復活させようとする以前に誰も賛同しないでしょうし…」

 

「下っ端やあのネズミ、組織の下の連中が組織を率いている上の連中から何も知らされずにただ利用されているだけの可能性もあるわね。なんにせよ、あの下っ端やネズミがやろうとしていることは見過ごせないけど」

 

「アイエフさんの推測が本当だとしたらそれは正気の沙汰ではありませんね。自ら滅ぶために犯罪神を復活させようとしているということになりますから。さて、長くはなりましたが犯罪神の伝承について私から話せることは以上です。続いては舞さんと密接な関係を持つ銀の女神の記述についてですね。とは言っても残された記述はほんの僅かではありますが…」

 

「それでも構わないよ。銀の女神については少しでも知りたいからね。」

 

「わかりました。私が以前に書庫で見つけた書物なんですが、そこには気になるキーワードと言えばいいのでしょうか…。銀の女神の事を示していると推測できるキーワードがいくつかあっただけなんです。舞さんから銀の女神の話を聞いた時にふと思い出した物ではありますが、私から見て気になった物を挙げてみますね」

 

ミナは書物に残されていた銀の女神の事を示していると思われるキーワードを私に教えてくれた。

私はノートとペンを取り出してそれを書いて忘れないようにする。纏めた結果は以下の通り。

 

銀の太陽、自由の女神、国を持たぬ女神、弱きを助け、悪しき者を駆逐せし者。

最初のキーワード以外はバープルディスクから聞いた話と合致するので理解はできる。

銀の太陽と言うのは自由の女神と言ったように彼女の事を例えた言葉の1つなのだろう。

 

私が特に気になったのはこの次にミナが教えてくれたキーワードだ。

金の月、国を持たぬ女神、銀と並び立ち、銀の太陽を明るく照らす者。

恐らくこれは銀の女神とハード・リンクを発現させていたパートナーの女神を示している。

銀の女神シルバーハートの対になる存在。金の女神ゴールドハートということになる。

 

そして最後には『銀の太陽と金の月が再び揃った時、世界は新たな夜明けを迎える。』

と言った意味ありげな記述を残してその書物は終わっていたそうだ。

 

「金の女神か…。銀の女神って単語を初めて聞いた時にもしかしたらそっちもいるのかなってほんの少し思っていたけど、書物に残されてるってことは本当にいるんだね。驚いたよ」

 

「何分かなり古い書物だったようで保存状態もよくなかった物でしたので、そこから拾い上げられたことは以上です。ほんの僅かな物ではありますが、舞さんのお役には立てそうですか?」

 

「うん。実は銀の女神には背中を預けるパートナーの女神がいたって話を前に聞いてね。そのことがわかっただけでも十分な収穫だよ。ありがとう、ミナ」

 

「いえ。少しでもお役に立てれば幸いです。さて、私から話せることはこれで終わりですね。舞さん達はこれからどうするおつもりですか?」

 

「ゲイムキャラを探す。無理やり連れていくなんて真似は絶対にしないけど、話だけは聞いてもらうつもりだよ」

 

「そうですか。その件については何も協力できなくて本当にすみません。最後に一つだけ。伝えたいことがあるのですが…」

 

「何かあるの?」

 

「実はルウィーの治安はここ最近非常に悪くなっていて、近々大事件が起こるなんて噂が流れだしているくらいなんです。ただの噂だとは思いますが気をつけてください」

 

犯罪組織の一員であるリンダが堂々と街中で犯罪組織に勧誘するための

ビラ配りをしているくらいだからそれも事実と言えるのだろうか。

 

「わかった、ありがとう。気を付けるよ。ん…? あれは…」

 

ミナにお礼を言った私の視界に入ってきたのはロム。

目を覚まして部屋から出てきたようだが、何かを探しているようで辺りを見渡している。

 

「どうしたの? 何か探し物?」

 

「あ…。舞お姉ちゃん…。ペンが無いの…。ラムちゃんと一緒に買ったペン…」

 

「ペンか…。一緒に買ったってことはお揃いのペンなのかな?」

 

「うん…。とっても大切なペンなの…」

 

「なら絶対に探さないといけないね。いつ無くしたとか心当たりはある?」

 

「起きた時にはもう無かった…。でもラムちゃんと一緒に街に出た時は持ってたよ?」

 

「あの時じゃないですか? 下っ端がロムちゃんを誘拐した時に何かの拍子で落としてしまったんじゃ…」

 

「可能性はあるわね。なら、誘拐された場所からロムを助けた場所までの道を辿ってみればそのどこかに落ちてるんじゃない?」

 

確かにその可能性は高い。ならばさっそく行動あるのみだ。

 

「じゃあ私と一緒に探しに行こうか」

 

「あっ、私も手伝いますよ」

 

「しょうがないわね。アタシも手伝ってあげるわ」

 

「舞お姉ちゃん、ありがとう。ネプギアちゃんとユニちゃんも…」

 

「気にしないで。みんなで協力すればきっとすぐに見つかるよ。だから、頑張ろう?」

 

「うん」

 

「本当にロムは舞さんに懐いているみたいですね。ロムの探し物をお願いしてもよろしいでしょうか? ラムの様子は私が見ておきますので」

 

「わかった。何かあったら知らせてくれる?」

 

私達はルウィーの教会を後にして街に出る。

まずはロムが誘拐された場所から捜索を開始する。

全員で捜索したがペンは見つからなかった。

 

「ないね…。ここじゃないってことは国際展示場の方になるのかな?」

 

「そうですね…。ただあの場所は街中と違ってモンスターがいますから危ないですよ?」

 

「それでも、可能性がある以上は全て見て回らないとね。ん…? アイエフ、さっきから向こうの方をずっと見てるけどどうかしたの?」

 

「見てみなさい。またアイツがいるわよ」

 

アイエフの言葉に視線を移すとリンダの姿を確認することができた。

最初に見た時のようにビラ配りはしていないようだが…。

 

「一つ提案があるんだけどいいかしら?」

 

「何かな?」

 

「咄嗟の思い付きではあるんだけど、アイツに気付かれないようにマークをし続ければゲイムキャラの居場所が特定できるかもって思ったの。アイツもきっとこの国のゲイムキャラを探してこの国に来ているはずよ。ここは私とコンパとREDが見ておくからアンタとネプギアとユニはロムのペンを探してあげて。アイツに何か動きがあればアンタのNギアに連絡を入れるわ」

 

Nギアは同じ機種だけではなく携帯電話を初めとする様々な通信端末と連絡を取ることができる。

 

「じゃあ任せてもいいかな?」

 

「ええ。いつも邪魔ばかりされてるんだもの。たまにはこっちが利用してやらないとね」

 

「あいちゃんの言う通りですね。舞さん、ギアちゃんとユニちゃんと一緒にロムちゃんのペンを探してあげてほしいです」

 

「下っ端のことはアタシ達に任せて! マイ達は探し物を早く見つけてあげてね!」

 

敵を利用するというのもゲームにおいては重要になることもある。

戦いのみならず物語を進める上でも敵の動向から情報を収集することが必要になることもある。

 

「みんな、ありがとう。私達はこれから国際展示場の方を探してみるよ。何かあったら連絡してね」

 

私とネプギアとユニとロムは落し物のペンを探すため、再びルウィー国際展示場に向かう。

無くしてしまったお揃いのペンを無事に見つけ出すことはできるのだろうか。

 




さて、存在だけではありますが金の女神にも登場していただきました。
いつご本人に登場してもらうかは未定ではありますが…。
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