超次元ゲイムネプテューヌ 銀陽の女神   作:ミオン

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いよいよ明日がネプテューヌUですね…。
更新をサボらないように気合い入れて頑張らないと…。


Game67:アリアからの依頼

環境保全区域の海に大量発生したタコを全て捕獲し、

イストワールから提示された依頼を何とか午前中に達成した私達。

 

私とユニは部屋で午後から二人で挑戦するクエストの対策を話し合い

準備を整えたところで黒い宝玉を使い、ジェネラルドラゴンが待つ戦場に向かう。

嘆きの平原の中央に発生する竜巻の中から姿を現したジェネラルドラゴンとの戦いが始まった。

 

先制攻撃と言わぬばかりにジェネラルドラゴンは

持ち前のスピードで両手に備わった鋭い鉤爪を構えて突っ込んでくる。

ターゲットはどうやら私のようだがそれが当たる直前にシールドを展開して防ぐ。

 

「ジャストガードだよ。ユニ! 籠手を狙って!」

 

「わかったわ! アイシクルバレットッ!」

 

ユニの銃から放たれた氷結弾がジェネラルドラゴンの籠手に直撃する。

流石にこれだけでは籠手を破壊できないが氷属性が弱点なので効果は十分にある。

怯んだ際には口元を拭うような動作を見せる。人間の動作を真似ているのだろうか。

 

「プロセッサユニット部分展開!」

 

私の背中に小さな銀翼のプロセッサユニットが展開される。

銀の女神の力を解放すると自動的に装着される物だが解き放つ際に

具現化したいプロセッサユニットをイメージしながら力の加減を調整することで

一部位だけ展開させることができる特殊スキル。朝練の時にアリアに教わった物だ。

 

ジェネラルドラゴンが怯んだ隙に背中のプロセッサユニットに力を込めて浮遊すると

その状態から短剣で三回斬りつけるが私の攻撃はこれだけでは終わらない。

 

「ここから繋げるよ! ダンシングザッパー!」

 

背中のプロセッサユニットの出力を維持した状態から

ジェネラルドラゴンの周囲を飛び回るように高速で移動して連続攻撃を叩きこむ。

水色の斬撃から始まって回数を重ねれば黄色・赤色という形で斬撃の色が変わる。

最初の三回の斬撃と合わせて合計で十三回の斬撃を叩きこむ技だ。

上手く繋げることで最大五十二連撃まで出すことができるらしい。

 

斬撃が赤色に変わると頭に狙いを定め軌道を修正し

攻撃を加えようとするが左腕を振る攻撃で薙ぎ払われてしまう。

 

「きゃあっ…!」

 

その一撃に吹き飛ばされるが何とか体勢を立て直し、ヒールポッドを使う。

ジェネラルドラゴンの一撃は威力が非常に高いので注意が必要なのだ。

実際のゲームに登場する捕食を繰り返して異常進化した個体の一撃は即死級の威力を誇る。

 

「舞っ! 大丈夫!?」

 

「リカバリーは取れたから大丈夫。ユニ、麻痺弾持ってたよね?」

 

「あるわ。それを使ってアイツの動きを止めればいいのね?」

 

ユニは距離を取って麻痺弾を装填する。

私はユニを狙わせないようにジェネラルドラゴンに攻撃に加えていく。

足や右腕が柔らかいのでそこを狙ってダウンを狙う作戦だ。

 

ジェネラルドラゴンが力を込めたら尻尾の攻撃の合図である。

長くてしなやかな尻尾の一撃は範囲が広いので予備動作を確認後にステップで距離を取る。

これで距離を取っても当たることがあるので危ないと思った時は盾を展開して防ぐ。

ユニの麻痺弾の一撃が間に入るが流石に数発程度では麻痺を誘発することはできない。

 

「流石にそう簡単には麻痺しないのね…。それならもっと撃ちこむだけよ!」

 

ジェネラルドラゴンが吐き出した火球を回避したら即座に麻痺弾を装填して構える。

状態異常の弾丸は連射ができないので一発一発を大切にしなければならない。

 

「いい加減に痺れなさい!」

 

麻痺弾を十発撃ちこむとジェネラルドラゴンは体を痙攣させ、麻痺状態になった。

 

「ユニ、ブラストモード行ける?」

 

「任せなさい! モードチェンジ!」

 

ユニの銃が光に包まれて形が変わっていく。

威力重視の大砲撃を繰り出す大砲のような形をした銃身。

これがブラストモードである。ユニの意志で自由に形態を変えることができるのだ。

ブラストモードで放つ銃撃は反動が非常に大きいが威力と破壊性能に特化している。

 

「圧縮リロード!」

 

装填した七発の氷結弾を銃の内部で圧縮し一発の高威力の弾丸を作り出す特殊なリロード。

私は麻痺状態のジェネラルドラゴンに接近すると跳躍から真っ直ぐ頭に剣を突き刺す。

 

「神縫い!」

 

頭破壊までには至らなかったが弱点部位なので十分なダメージになったはずだ。

その流れに乗る形で続くのはユニ。籠手に狙いを定めて圧縮した氷結弾を解き放つ。

 

「スノウバスターッ!」

 

反動でユニは後退するが放たれた一発の弾丸が

ジェネラルドラゴンの籠手に着弾すると氷属性の爆発を引き起こした。

その威力にジェネラルドラゴンの籠手は完全に破壊される。

 

「よし…!」

 

これで攻撃はさらに通り易くなるが戦いはまだまだ終わらない。

籠手を破壊したことでジェネラルドラゴンは怒り状態にシフトした。

その目印に口からは炎が漏れ出している。

 

ジェネラルドラゴンは両手に炎を集めて槍を作ると跳躍から突き刺そうとしてくる。

直撃は回避するが地面に突き刺さった槍から立ち上る炎柱から立ち上る熱が凄まじい。

肌を焼かれるような痛みが襲い掛かってきた。

 

「くっ!」

 

「やってくれるわね…!」

 

ジェネラルドラゴンの反撃はまだ終わらない。両手に炎を集めて大きな剣を作ると

舞い踊るような炎剣舞を私達にお見舞いしてくる。怒り状態になると繰り出してくる

この炎剣舞は強烈な威力と範囲を誇る。回避行動を駆使して潜り抜けようとするが

舞い踊るような炎剣舞の一撃は遂に私とユニを捕らえ、深い傷を刻み込んだ。

 

「きゃあっ…!」

 

「うぐっ…!」

 

炎剣舞の後には若干の硬直時間が生じるのが救いと言える。

これでも装備した獄炎の指輪のおかげで被害は抑えられている方なのだ。

硬直時間の合間に再びヒールポッドを使って傷を癒やす。

 

「やっぱり強いね…! でも、やられた分はやり返すよ!」

 

「アタシもまだ負けてないわ…!」

 

私は武器をしっかりと持ち直し、ユニは銃をしまって銀の弓を取り出す。

 

「今度はアタシの番よ! これでもくらいなさい!」

 

ユニは魔力で作った矢を上空に向けて放つ。

一見するだけではどこを狙っているのかと思われるがこれでいい。

数秒後に魔力の矢が雨の如くジェネラルドラゴンに降り注ぎ傷を付けていく。

私は怯んだ隙を見逃さないように駆け出すと頭に短剣の突きを5連続で叩きこむ。

 

「ファントムネイルッ!」

 

5回目の突きを繰り出す時に銀のシェアを短剣に纏わせ、最大の力で突き刺す。

頭の甲殻が破壊され、ジェネラルドラゴンは大きく怯む。

最後に胸の光る部分に短剣を深く突き刺して上方向に斬り上げる。

私の一撃を受けたジェネラルドラゴンは地面に倒れて動かなくなったが…

 

「まだ終わってないって言うの…?」

 

ジェネラルドラゴンは倒れているがその口からは炎が漏れ出している。

背中の逆鱗が割れ、そこから炎の翼が浮かび上がると炎柱に身を包みながら復活した。

実際のゲームでもコアと呼ばれる脳とも心臓とも言える物を摘出されても復活するのだから…。

 

「でも体力はもう十分に削れてるはずだよ。ユニ、私達も行こうか?」

 

「わかったわ! 不死身なのか知らないけどアタシ達の最大の攻撃でコイツを黙らせるわよ!」

 

手を繋いで内に秘めたシェアの力を解放する。

立ち上る光の柱の中で私とユニが一つになっていく。

 

女神化した時のユニと同じプロセッサユニットが装着され、

髪の色は白に変わって両サイドがドリル状のツインテールに変化した。

私の手の中には身長を軽く超える巨大銃、エクスマルチブラスターが顕現する。

 

(これがハード・ユニゾン…! アンタとこれができるようになったのは嬉しいけど、慢心せずにもっと強くならないといけないわね)

 

「そうだね。さぁ、この戦いを私達の力で終わらせようか!」

 

(向こうも大技を放つ準備ができてるみたいよ? アタシ達も負けてられないわ!)

 

炎の翼を使って宙に浮かんだジェネラルドラゴンは力を溜める。

溜めた力を解放するとジェネラルドラゴンを中心に炎の柱が嵐の如く巻き起こる。

ハード・ユニゾンによってさらに上昇した身体能力をフルに使って避けていく。

 

「目標を捕捉…! ターゲット、ロックオン!」

 

エクスマルチブラスターを構えてジェネラルドラゴンに銃弾を撃ちこむ。

着弾と同時に爆発が起きて体を宙に浮かせると続けて五発連続で撃ちこんでいく。

さらにエクスマルチブラスターのレーザーで天高く吹き飛ばすと

空中で大爆発が起きてジェネラルドラゴンの体が落ちてくる。

 

「まだ終わらないっ! これで止めだよ! N.G.P.!」

 

プロセッサユニットの出力を上げて高く飛び上がると

今度は最大出力のレーザーをジェネラルドラゴンにお見舞いする。

その体を飲み込むほどの大爆発が再度起き、爆煙が晴れると地面に再度倒れ伏す。

背中から伸びていた炎の翼が完全に消えるとその体は光となって消滅した。

 

「私達の勝ちだね」

 

(また復活したらどうしようかと思ったわ…)

 

「それは私も思ったよ。これでまた一つ強くなれた。これからも一緒に頑張ろうね?」

 

(そうね。今度は二人だけで本気の勝負でもしてみる? 実は舞とも一度本気で戦ってみたいと前から思ってたのよ。その時はアタシの挑戦を受けてくれるかしら?)

 

「受けて立つと言っておくよ。さて、この戦場ともこれでお別れだね」

 

再現された空間が消滅すると私達はプラネテューヌの教会の自室に戻ってきた。

ハード・ユニゾンを解除するとネプギア達が待つ部屋に向かう。

 

「おかえりなさい! 舞さん、ユニちゃん!」

 

「ただいま。無事に帰ってこれたよ」

 

「倒れたと思ったら復活してきたから驚いたわ。あれが舞がゲームで戦ってきた敵なのね…」

 

「後はブラッドフェンリルを残すだけか…。ラム、明日はよろしくね?」

 

「まっかせなさい! どんなに強いやつでも舞と一緒にコテンパンにしてやるんだから!」

 

「詳しい対策は明日話すよ。今日はこれからタコ焼きパーティだよね?」

 

「はい! 時間もいい感じになってきましたよ?」

 

部屋の壁にかかった時計を見ると既に夕方に差し掛かっていた。

イストワールの話では夕方に来てほしいとのことだったので、もう出たほうがよさそうだった。

 

「みんなに連絡は?」

 

「いーすんさんが入れてくれてます。現地集合なので私達も向かいましょうか!」

 

「準備がいいね。流石と言ったところなのかな」

 

私達はプラネテューヌの教会を出る。

どうやら私達が最後のようで他のみんなは既に集まっていた。

ネプギア達と頑張って捕獲した大量のタコを使って職人がタコ焼きを作っていく。

見事な腕前に目を奪われるが同時にいい匂いが漂ってきて私達のお腹を刺激する。

大量のタコ焼きが完成したところで私がパーティの始まりを宣言することになった。

 

「今日は忙しいところ集まってくれてありがとう! それでは、これよりタコ焼きパーティを開催するよ。食べ過ぎてお腹を壊さないように気を付けてね? 今夜はいっぱい楽しもうね!」

 

旅の中で出会った仲間達を初めとして各国の教祖、女神達が一堂に会したパーティとなった。

最高の腕を持つ職人が作ってくれたタコ焼きを食べながら、みんなで盛り上がる。

 

ネプテューヌ達を救出してから私はプラネテューヌを拠点として各国を順番に巡ったりと

イベント盛りだくさんの毎日を送らせてもらっているので話が途切れることはない。

 

だが楽しい時間はあっという間に過ぎて今回のパーティはお開きとなった。

大量にあったタコ焼きは全員で美味しくいただきお腹も満たされたので最高である。

教会に帰って部屋でくつろいでいるとアリアがイストワールを連れて入って来た。

 

「舞、明日お願いしたいことがあるんだけどいいかな?」

 

「何かな?」

 

「私を閉じ込めてたあの赤い結晶のこと、覚えてる?」

 

「アンチクリスタルだね…。それがどうかしたの?」

 

アンチクリスタル…。それはシェアクリスタルの対になる物質とも言える。

アリアを閉じ込めていた女神のシェアエナジーを吸収する恐るべき結晶だ。

 

「実はアリアさんのお話を聞いてこちらで調べさせてもらったところ、ギョウカイ墓場で採掘できることがわかったのです。ギョウカイ墓場の地下には鉱脈が存在しているようで…」

 

「舞にはギョウカイ墓場に向かってアンチクリスタルを採掘してきてほしいんだ。女神を喰らおうとするあの力に抗う能力を私とセレナとシエルを含めた女神のみんなで習得したいと思ってる。採掘用の道具は私が準備するよ。さっきシエルに連絡を取って舞の護衛をお願いしたから、明日ギョウカイ墓場に行ってアンチクリスタルを採掘してきてほしい」

 

「なるほど。確かにアリアの言う通り、私達の天敵とも言えるアンチクリスタルに抗う能力は必要だよね。シエルが来てくれるなら心強いよ。明日はネプテューヌ達を救出しに行ったときみたいにイストワールがギョウカイ墓場に送ってくれるのかな?」

 

「はい。ただ、ギョウカイ墓場の最奥部…。黒い塔の付近に負のエネルギーが集結しているようです。アンチクリスタルの鉱脈の場所は幸いにもそこから離れているので近づかなければ問題ありません。シエルさんがいれば大丈夫だとは思いますが十分に注意してください」

 

「わかった。まだ目立った動きは起きそうにない?」

 

「ギョウカイ墓場の現状は私の方で監視させてもらっていますが…。負のエネルギーの総量は日に日に増大してかなりの物になってきています…。これがさらに蓄積されて限界を迎えれば…」

 

「犯罪神が復活する…?」

 

「恐らく…。それに乗じる形で犯罪組織も再度攻撃を仕掛けてくるようになるでしょうね…」

 

「この世界を滅ぼそうとするなら私は戦うよ。マジック達にもそれは言ったから。黙って滅びを受け入れるわけにはいかない。この体が消えてなくならない限りは抗ってみせるってね」

 

「そっか…。それが舞の選択なら私は全力でそれを支えるよ。私だけじゃない、セレナとシエル。ネプギアちゃん達だっている。みんなの力を合わせればきっと乗り越えられるよ」

 

「うん。ゲームしようと思ったけど今日はもう寝るね? 明日はラムとのクエストもあるから…」

 

「わかりました。それでは明日、準備ができたら私に言ってください」

 

私はアリアとセレナと一緒にお風呂に入って部屋に戻ったら布団を被る。

みんなとの楽しい時間を壊そうとするならどんなに強大な敵にだって立ち向かってやる。

その気持ちを忘れないようにしなければならない。私は目を閉じて眠りに就いた。




アンチクリスタルの採掘とラムとのクエストを終わらせて
ゲーム内のイベントを後1つ消化したら第5章に入っていきたいと考えています。

最近は更新ペースがかなり落ちこんでいますが
頑張って書いていきますのでこれからもよろしくお願いします。
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