プロメア セカンドシーズン(妄想書き殴り)   作:からすまそういち

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 プロメア事件後、クレイが逮捕。拘置所送りに。

 元マッドバーニッシュ三人はバーニングレスキューに入隊を志願、訓練生として訓練を始める。ゲーラとメイスは成績優秀で正式に入隊間近、しかしリオは成績が伸び悩む。

 バーニッシュの力が凄まじかった彼はそれ故にプロメアの力に頼り過ぎていた。力を失った彼は自分が思うよりもできないことが多いことに気付き、悩む。

 ガロと一緒にバーニングレスキューとして働くという約束をガロとしており、それがどんどん彼の中で重荷になっていく。

 相変わらずゲーラとメイスはリオを慕うが、自分よりも優秀な彼らに慕われる理由がわからなくなっていく。自分の存在価値が彼の中で低くなっていってしまう。

 それでも約束を守るため、訓練に熱中するが、やはり思うように結果が出ない。

表面上は気にしていないように振る舞うも内心は自分に自身がなくなっていく。

 そんな中、ガロがいつも通りの気さくな様子で励まそうとするが、あまりにもいつも通りなガロにとうとうリオは「お前に俺の気持ちがわかるか」と突き放してしまった。茫然とするガロの顔を見て「しまった」と思い、リオは逃げるようにその場を去った。

 

リオ

(何をしているんだ俺は……。

 ガロがああなのは今に始まったことじゃない。分かっていた筈なのに……)

「きっと、疲れているんだ。一度頭を冷やして謝りに行こう」

 

 その時、リオは目の前に男がいることに気付いた。男は行く手を阻むようにリオの前に立っている。

 

??? 

「よう、お前がマッドバーニッシュの元リーダー、リオ・フォーティアだな?」

リオ  

「……誰だお前は」

??? 

「俺か? 俺は―――

 

 マッドバーニッシュの現リーダーだ」

 

 その男は黒い炎を身に纏っていた。

 

アイナ 

「ねえガロ、ちゃんと話聞いてる?」

ガロ  

「え? ……すまねえ、全然聞いてなかった」

アイナ 

「もう……今日はどうしたの?

 ぼーっとしちゃって。ずっとそんな調子じゃない。

 何かあった?」

ガロ  

「……リオにさ、

『お前に俺の気持ちがわかるか』って言われちまってよ……。

 その時何も言えなかった」

アイナ 

「ふーん、リオ君が、ね。彼も彼で色々あるんだ」

ガロ  

「俺は、あの時何を言えばよかったんだ?

 俺はただ、リオを励まそうと――」

アイナ 

「大丈夫だよ。リオ君もそれはわかってる。

 わかっていてもどうしようもない時があるんだよ」

アイナ 

「リオ君のことだから、すぐ冷静になるよ。

 だから、リオ君の気持ちの整理がつくまで

 見守ってあげるのが一番だと私は思う。  

 ガロには難しいかもしれないけれどね」

ガロ  

「……そうか」

アイナ 

「あと!

 ガロはちょっと無遠慮が過ぎるからそこは注意すること!

 思ったことをはっきり言えるのは良いことだけれど、

 行き過ぎるとダメなんだからね!」

ガロ  

「……すまん。次、リオに会ったら謝らなきゃな」

アイナ 

「うんうん、リオ君もきっと、わかってくれるよ」

 

 その時、二人の腰から甲高い音が鳴り響いた。

 

ガロ  

「緊急通信⁉」

アイナ 

「隊長からだわ!」

イグニス

「二人とも一緒か。今すぐ○○に向かってくれ! 私達も今から向かうところだ!」

ガロ  

「分かった! 現場の状況は⁉」

イグニス

「詳しい情報はまだ分かっていないが……バーニッシュが現れたらしい」

ガロ  

「バーニッシュが⁉ あいつらはあの一件で力を失ったんじゃねえのか⁉」

イグニス

「どうも今回のは私達が知るバーニッシュではないらしい。

 同時多発的に火災が起こったがどれもその炎は――黒かったそうだ」

 

 イグニスから被害状況を聞きつつ現場へ向かうガロ達。そして現場に到着した彼らが見たのは黒い炎に包まれるビル街だった。

 

イグニス

「新種のバーニッシュフレアだが、凍結弾は効くようだ。

 とにかく救助優先で行動にあたってくれ!」

ガロ・レミー・バリス 

「ラジャー!」

 

 レスキューギアに乗り込むガロ達。その時どこからか飛んできた炎がバリスに向かう。バリス達は慌てることなく炎に向かって凍結弾を発砲した。しかし――その炎は意志を持つかのように弾を避け、レスキューギアTYPE-Vに引火しバリスは炎に包まれた。

 

ガロ  

「バリス!?」

レミー 

「何故だ!? レスキューギアには耐火性能がある!

 あそこまで燃えるはずが――」

バリス 

「はっはっは! カラダだ! カラダを手に入れたぞ!」

ガロ  

「バリス……何を言って――」

レミー 

「ガロ! 退け! 様子がおかしい!」

 

 レスキューギアTYPE-Vは銃をガロ達に向けて発砲を始める。

 戸惑いながらも弾を捌く二人。だが二人はバリスに気を取られて後ろから近づく炎に気付けなかった。炎は二人を背後から呑みこんだ。

 

ガロ・レミー 

「うわぁぁああああ!!!」

 

 慌ててギアから飛び出すガロ。なんとかギアの中で蒸し焼きにならずには済んだ。ガロはレミーの乗るレスキューギアTYPE-Rの方を見る。すると、レスキューギアTYPE-Rもまたガロへと銃口を向けていた。

 

レミー 

「オレもカラダを手に入れたぞ! これがニンゲンか!」

ガロ  

「レミー!? お前までどうしちまったんだ!」

レミー 

「オマエはなんだ……? オマエは何故燃えない? 

 ……ああ、そうか。オマエが例のバーニッシュってヤツか!」

ガロ  

「俺はバーニッシュじゃねえ!」

レミー 

「問答無用!」

 

 レスキューギアTYPE-Rはガロに向けて凍結ガトリングガンを発砲する。ガロをもう無理かと歯を食いしばるが、凍結弾は一発もガロには当たらなかった。

 

ゲーラ 

「ガロ! ここに居たのか!」

 

 ゲーラはバーニッシュアーマーを身に纏い、ガロの前に立っていた。

 

ガロ  

「ゲーラ! なんでバーニッシュアーマーを⁉」

ゲーラ 

「説明は後だ! 撤退するぞ!」

ガロ  

「駄目だ! レミー達を置いていけねえ!」

ゲーラ 

「先輩たちは後で俺らがなんとかする!

 とにかく今はここから離れるんだ!」

 

 メイスがガロを担ぎ、ゲーラは凍結弾を振り払う。

 

ゲーラ 

「行くぞ!」

 

 二人は走りながらバーニッシュサイクルを生み出し、乗り込んだ。ガロは括り付けられるようにサイクルに乗せられる。

 

ゲーラ 

「先輩たちの様子がおかしいのはあの黒い炎に体を乗っ取られたからだ!」

ガロ  

「体を乗っ取られたァ⁉」

メイス 

「ああ。俺達は別の場所で救助活動の手伝いをしていたのだが、

 そこで人が燃えるのをこの目で見た。

 しかし、彼らは死んではいなかった。

 無事かと思って救助しようとしたら――発火した。

 彼らの体から黒い炎が噴き出した。

 そして彼らは人が変わったように口々に言った。

『カラダを得た』と」

ゲーラ 

「その際に俺達も炎に呑まれたんだがなんともなかった。

 その時気付いたんだ。

 プロメアの炎が俺達を守ってくれたことを

 ――バーニッシュに戻ったということを」

メイス 

「何故バーニッシュに戻ったかは分からない。

 だが、なんとなく、

 プロメアが力を貸してくれているような気がするんだ」

ゲーラ 

「そしてここからが本題だ。

 ガロ、ボスが――攫われた」

ガロ  

「リオが⁉」

ゲーラ 

「直接攫われるところを見たわけじゃない。

 だが黒い炎のバーニッシュの一人が通信で口にしたのを耳にした。

『リオ・フォーティアは確保した』と――」

メイス 

「俺達も詳しいことをそいつに訊きたかったが

 人命救助はおろそかにできない。

 俺達はボスと誓ったんだ。

『何があっても人命救助が最優先だ。

 それがバーニングレスキューになる俺達の新しい誇りだ』と。

 ここで誓いを破れば俺達はリオに合わせる顔がなくなる」

ゲーラ 

「誓いを破ることはできねえ!

 ボスは絶対に裏切れねえ!

 だから! ガロ!

 お前に託しに来た!」

ガロ  

「ゲーラ……」

メイス 

「俺達は今、元バーニッシュが住む保護区に向かっている。

 彼らもまた、俺達と同じように目覚め直している筈だ。

 彼らが協力してくれるかはわからないが、

 できるだけ人数を揃えてもう一度黒い炎と対峙する。

 体が乗っ取られないバーニッシュなら、

 まともに救助活動が行える筈だ。

 だから、救助は俺達に任せてお前はボスを

 ――リオを助けてくれ」

ガロ  

「おう! だけどどうやればいいんだ?

 レスキューギアは置いてきちまったぞ」

ゲーラ 

「詳しい作戦会議は人数を揃えてからだ!」

 

 二人は法定速度をギリギリ守りながら走り続ける。

 

ガロ  

「……あのさ、ゲーラ」

ゲーラ 

「なんだ!」

ガロ  

「信号とか、ちゃんと守るんだな」

ゲーラ 

「当たり前だ! 俺達が何を学んできたと思っている!」

 

 赤信号に止められるたびに、じれったい感情が排気音となってバーニッシュサイクルから漏れ出しているが、彼らは律儀に信号を守った。

 そして信号が赤から青に変わった瞬間、アクセルを踏み込み速度を急上昇させるが――

 彼らの前に一人の男が立ちふさがった。

 二人はギリギリで男を躱し衝突は避けられたが、危うく猛スピードで轢くところであったため、ゲーラは少し身を乗り出して男に向かって叫んだ。

 

ゲーラ 

「危ねえだろ! 信号はちゃんと見やが――」

 

 男を見てゲーラは言葉を詰まらせた。

 いや、ゲーラだけではない。

 メイスもガロもまた息を呑んでいた。

 何故ならその男は――

 

ガロ

「クレイ……?」

 

 パルナッソス計画の発端者であり、人類を選別しようとした異端者。現在は裁判を控え拘留されている筈の、男だったからだ。

 

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