【世界観が】ジョーカーアンデッドに転生しました【迷子】 作:ウェットルver.2
章構成や各話のストックはあっても章単位で新規のストーリーを思いつくのは初めてなようで、すでに本作で似たようなことはやったので思ったよりも筆が進みました。
Twitterに流れるシンフォギア10周年記念イラストたちがまぶしくって尊みで死にそう。
日を跨ぐ作戦会議が終わり、就寝につき、翌日の朝日を迎え。
対ローカストアンデッド戦線を築くべく、ジョーカーアンデッド/雪音はじめを含む自警団の半数以上が立ち去り、路上での演奏会のために雪音クリス含む数名が外出したばかりの本拠地。
自警団から与えられた個室にて、フィーネ/櫻井了子は熟考する。
ラウズカードの研究。
そのためのラウズカードの拝借。
許された時間は、預かってから五時間。
時間に猶予があるようで、実際には非常に短い。
各機材をもとに実験を続けるにせよ、実験をいくつ同時進行できるかが鍵となる。
ラウズカードから不死生物の細胞を採取するための方法論の仮定と試行錯誤と、試行錯誤の際に発見した未知なる現象を情報媒体や書類に記録する作業。
不死生物の細胞の培養方法を見つけるための試行錯誤に加え、実験に失敗し破棄せざるを得ないほど劣化した状態の不死生物の細胞の処分に、ラウズカードからの再度の検体採取。
もちろん、手を加えない状態で不死生物の細胞の持つ特性を把握するなど容易ではないので、各試薬を使用することで生じる化学反応も調べなければならない。その化学反応も数秒数分で終わるものだけとは限らないため、ラウズカードのレンタルが終わった時間帯でも経過を確認する必要はある。
これらが研究者としての本題だが、技術者としては別の本題がある。
シンフォギア専用武装癒合機「ライダー・システム」の微調整のためのラウズカードの使用、雪音クリスをモデルとして成型したマネキンを中心として展開した「ライダー・システム」の試作インナーの耐久性と
肝心の雪音クリス・モデルのマネキンの製造は終わっている……以前風呂場で触診してサイズを測ったために完成はしたものの、現在、各研究と実験を同時に進行するには、たった一枚しかないラウズカードのみでは時間が足りない。
そこまで彼は想定したのか、知る由もないが。
「ええ。一日、五時間ね、……やってみせるわ」
結果的に彼の判断は、自ら宣言したとおりの実験しか許させなかった。
いや、元より、「それ以外」を無理に実行する気も実行できる余裕も、今はない。
どれだけの時間をかけようとも、まずは雪音クリスのためのシンフォギア専用の研究とメンテナンスを完遂しなければならないのだ。
でなければ、人類は不死生物と戦えず、少年はじめと共闘できない雪音クリスの精神を腐らせてしまう。精神的腐敗がシンフォギアにおけるフォニックゲインの稼働率にも影響を与えるほどの、装者を絶不調にさせる精神状態に至らせないとは断言できない。
ノリが悪い状態で義務感から歌っても、冷徹を極めて合理を突き詰めた歌唱法でも、よい歌になるわけではないのと同じだ。これだけは儘ならない。
もちろん、自分の計画のためにも、聖遺物に可能な各特殊機能にも無いような想定外の能力を持つ可能性が高い、あらゆる不死生物の撃退または迎撃はできなければ困る。
万能性は必要ない。汎用性のある最低限の特殊武装でもあるライダー・システムと、拡張性のあるシンフォギアを同時に使うのだから、現状急ぎすぎる必要はない。
そう、彼が思わず漏らしたように。
それぞれの不死生物の特徴を事前に知らされていれば、その特徴を想定したカスタマイズへと変更することも、この私に不可能ではない。
「………………ん?」
なにかが脳裏を掠める。違和感だ。
「……次の敵は、イナゴの不死生物?
個が群体となり、イナゴの分身を生み出して強襲する?」
ならば、実際の虫害と同じ規模である“軍隊”を率いるはずだ。
人間の想定する大隊よりも頭数は多く、平方メートル単位での個体数は凄まじく。
組織的な活動をする蟻ですら、人間が一歩進む範囲で獲物めがけて何十匹も集ることがあるのだ。可視可能な最小単位の群生生物でそうなのだから、蟻と比較して(イナゴの品種にもよるため)約数十倍ほどの大きさと雑に計算しても驚異的。
では、組織的な活動などないイナゴが密集すれば、なにが起きる?
人気音楽家のチケットをめぐる熱狂的な音楽愛好家の密度、または同人誌即売会での同人愛好家の密度でもいいだろう。*1
あれらの密集度合いがたった一平方メートルの範囲のみであれ「イナゴだけ」で再現されれば、その手の恐怖症を患う人間でなくても発狂する。
そして、それほどの軍勢を前に圧倒されず、押し流されない人間はまずいない。
「………弦十郎くんでも、たぶん無理よね、あれ。
コミックマーケット会場の客の勢いとか、監視カメラ越しでも凄かったもの。ノイズから避難させるのも苦労したわね。あんまり頭数減らされると経済活動に支障が出るから、私も影で手伝ったけど。
あれだけの勢いを割って進むなんて、相手を殺す気でもないと……ではなくて、」
冷静に考えよう。
小規模の昆虫の群れでも、実態は暴風雨の雨粒さながら雹が襲い掛かるようなもの。
それらすべてが不老不死の怪物であり、人間大の怪物と戦う。
自分はそこに、いったい何を感じ取った? 違和感の正体はどこだ?
想定可能な彼の勝ち方は?
踏み潰して勝てる……いや、そんなわけがあるか。
イナゴは雑食性だ、植物だけでなく同類の害虫を食せる益虫でもある。
それが不死生物として、
骨の髄まで食い尽くせない保証が、どこにある?
「…………まさか、」
そうだ、これだ。
脳のしわへと冷や水が染みわたるような、澄み渡った危機感が明瞭に実感できる。
ラウズカードに封印される間もなく。
『ひとりの女の子を置いて消え去らない』と、だれが信じきれる―――!?
「―――っ、あのコ、やっぱり子供じゃないのっ!?」
バックル、ライダー・システムを掴み、座布団でも投げ捨てるかのように立ちあがり椅子を払いのけ、手頃なかばんを持ちバックルを収めて。
自室の扉を蹴り破った。
「女を待たせて消える男は、さいっ……全員が最低ではないけど!
ああ、もう、馬鹿な子ね!」
魔女は走る。
己の野望のためか、とても懐かしい夢のためか。
子供の夢を守るためにしては、いささか自意識の強い怒りが足取りを早くさせる。
目指すは駐車場に置いておいた、緊急時のための逃走手段。
紛争地帯では珍しい、保存状態の良い車両。
雪音クリスを連れて基地から逃げ出せるよう、バル・ベルデ共和国から出国するための足に選んで現地で確保した、赤いバイクだ。
彼らが出立してから数時間後。
きたるべき準備を終えた、彼らのエリアの境界線にある監視塔。
武装組織、義勇軍“レギオン”らは眼前に迫る脅威へ警戒態勢を敷いている。
怪物、
すなわち、ローカストアンデッドの真の脅威。
―――「イナゴの軍勢に姿を変える」能力へと。
個体にして群体、唯一無二ながらも有象無象。
みかけは踏み潰せるイナゴたちながらも、あれらの本質は不老不死の怪物の群れであり、同時に
圧倒的戦力差で道中の大型動物を捕食し、道行く先の生活圏を食い荒らし、摂取された
彼は、たったひとりで。
人類基盤史*2の災厄、「虫害」と化すアンデッドなのだ。
これを視認するは、監視塔の職員。
放送機材を起動させ、いつでも本部命令を放送できるよう準備を終わらせ、自分は通信機によりボスと呼ばれる男への直接回線を繋げる。
「……こちら監視塔より本部へ。
“アバドーン”*3の出没を確認! 地平線が見えません! 攻撃許可を!」
『駄目だ、今は刺激するな。』
人間がどれだけ囀ろうとも、この軍隊を根絶やしになどできない。
弾丸は細く、ローカストアンデッドの分身であるイナゴの頭部よりも小さく、まず当たらない。
イナゴの軍勢を殺すには、通常兵器ではダメなのだ。
元々の設計、理念のうえで想定された
『実働部隊に任せ、監視塔の諸君はプラン通りに行動せよ。
いいか、窓を開けるな、ドアを開けるな、すべての鍵を閉めろ。以上だ。』
「……了解、通信終わり」
通信を切った男は去り、密室を構築するべく行動を開始する。
その間もなくに通信先の男と同じ声が、監視塔のスピーカーから響き渡る。
『監視塔勤務の諸君らに告ぐ。
ただちに寮に戻り、すべての扉と窓を閉め、鍵を閉め、自室待機せよ。
繰り返す、ただちに寮に戻り、すべての扉と窓を閉め、鍵を閉め、自室待機せよ。』
監視塔内外に、兵士の怒号と足音が響き渡る。
敵はイナゴ型ノイズ。小さくとも、そのひと噛みで人間は灰になる。
そう聞かされているのだ、呑気にする戦士などいはしない。
迫るローカストアンデッドは、彼らの知るノイズではない。
たかが人間をひと噛みした程度で、その役目を終えて灰になる?
働き蜂じみた命の短さなど、
ノイズよりも悪質な脅威は、不老不死であるがゆえに他種の群れを滅ぼせる。
兵器としての機能の問題ではない、生物としての性質の優位性ゆえに。
「目標を確認、総員攻撃態勢!」
『限界まで引きつけろ、射程距離は短いからな!』
人類種の群れが啼く。
ローカストアンデッドは獲物に臆することなく、勇猛果敢に飛び掛かる。
あれらが己の糧となり、己の同族たるイナゴの繁栄を確たるものとさせるのだ。道中の穀物や葉や茎、カタツムリやミミズの比ではない、大型動物の群れが並んでいる。知性はあれどもイナゴの
競争相手の子孫であろうと、
『―――今だ、放て!』
「了解! 総員攻撃!」
飛び掛かり、人類種へと牙を剥く、イナゴの軍勢。
イナゴ一匹の肉体感覚は、総体であるローカストアンデッドへと回帰する。
幾千、いや幾万かもしれない兵力と化していた彼の眼前には、煌々と輝く太陽のような壁が立ちふさがっていた。
『...
ふと、ローカストアンデッドは自問する。
なぜ、その壁は、自分の目の前に立ち塞がっているのだ?
すべての自分の、すべてのイナゴの、目の前に。
『...
そう、イナゴの軍勢に通常兵器は通用しない。
国際法によって定められた範疇での通常兵器であれば、極小にして最多の災害である「虫害」には対処など簡単にはできない。これより彼らが使用する兵器は、「虫害」への対抗手段として有効であるとは言い難いものである。しかし、その兵器は実際の戦争での使用した経緯や
バル・ベルデ共和国の武装組織でしかない彼らでも、入手は厳しい。
道具として市販されたものであれ、実際に使用すれば、その兵器の影響を受けたイナゴの軍勢が紅蓮の弾丸と化して人間に襲いかかるのみであり、かえって人間を危険にさらす。
そのはずだった。
イナゴであるはずの彼が、知性をもつ
『!? ! !?』
学習性の知能が最低限ある昆虫類の脅威は、肉体的損傷に怯まないことにある。
足をもがれても、苦痛に悶え続けることはない。いや、苦痛は感じているかもしれないが、そこに感情的な恐怖が混ざり判断を鈍らせる愚行まではしない。
ゆえに、眼前の獲物が使用した道具の影響を受けても、通常のイナゴであれば問題あれども飛翔を続け、そのまま人間を襲えたはずである。
だが、彼は、
特別なイナゴだ。怪物のイナゴだ。イナゴならざる怪物だ。
不老不死であり、“統制者”の意思と
痛覚を認識して反射行動を取れるだけの、とても高すぎた知能が。
『...!?』
ローカストアンデッドは転倒する。
イナゴの軍勢のすべてが、転倒する。
「効いている? 効いていますよ、ボス!」
『こちらも確認した、放射を続けろ!』
その羽根を燃やされ、外骨格をも燃やされ、悶絶する。
先頭の群れが混乱すれば、総体である彼が混乱し、後続のイナゴの群れもまた混乱する。それでも進軍をしてしまった群れのいくつかが、またしても熱量に悶え苦しむ。
『……予想通りだ。
あれはイナゴじゃない。
見た目はイナゴだが、はじめと同じ“
ボスと呼ばれた男は確信していた。
この作戦を肯定した少年とて、イナゴの軍勢の総体たる彼にとっては、ほんの数割、あるいは数分を焦がされたところで混乱などしないのではないか、という不安材料はあった。ある意味では、同じ
だが、そこに男は答えた。
『ほんの指先を焦がしただけであれ、狼狽しない男は珍しい。
眉ひとつ動かさずにいられる男とは、火傷や痛覚への精神的な耐性を得ているからこそ、動揺せずにいられる。だが、それは「ほんの指先」しか焦がさないからだ。』
ローカストアンデッドは個体にして群体だ。
すべてに彼の意思が存在し、すべてが彼の触覚として機能するからこそ、それぞれが思いのままに跳び回り、狙った獲物へと食らいつくことができる。頭の先から後ろ足の先端まで、そのすべての触覚を総体たるローカストアンデッドの自我は認識するのだ。
イナゴそれぞれは、確かに肉体の末端ではあるのだろう。
そうだとしても、その目、その牙は、イナゴという
『全身火達磨にされた男が、正気を保てなどしない!』
武装組織の彼らが使用した兵器の名前は、火炎放射器。
イナゴの
いくら不老不死の怪物でも、「その細胞が燃えないわけではない」のだ――――!*4
『仕上げだ。後は頼むぞ、はじめ!』
「はい、行きます!」
遠い昔。
炎への恐怖を乗り越えた、とある生物種が繁栄を極めたという。
その生物種の名前は、ホモ・サピエンス。
人間の霊長類を守るため、彼らの毛皮を纏う怪物は真の姿へと回帰した。
あらゆる種族を根絶やしにする、ありのままの死神の肉体が外気に晒される。
“はじめ”と呼ばれたジョーカーアンデッドが、人間の声に応じて立ちはだかる。
―――“
ローカストアンデッドの脳裏に響く。
ジョーカーアンデッドの精神にも届く。
参加者の心情や現状など問われない。“統制者”は公正であるがゆえに。
正式に続行されるバトル・ファイトに、どんな手段を使おうが黙認する。
己の分身で、ゲームに関係のない
己の道筋で、ゲームに関係のない人間たちを巻き込もうとも。
『
もうひとりの怪物もまた倒すべき宿敵を認め、軍隊を束ね、あるべき姿へと回帰する。
人間の形へと固まるイナゴの群れは、仮面を被った
その態度は、明らかに
『
(個であり群、一匹倒せば千匹が襲いかかる
そんなの子供のクリスが真正面から相手できる怪人じゃあない。
同じ不死身同士なら、肌や肉を食い破られても軽傷で済む……!)
脳髄を走る闘争本能が、
おたがいに通じる意志は、ただひとつ。
おまえを倒して、封印する。
全身を焦がされて、煙を吹き続けるローカストアンデッド。それほどの重傷を負ってもなお集まり続ける、イナゴの軍勢が傷を塞ぎ癒すのか、煙の濃さは薄らいでいく。
戦いに時間をかければかけるほど、ローカストアンデッドは治癒力を高めるのであろう。そうとわかれば、ジョーカーアンデッドが躊躇をすることはない。
だが、ローカストアンデッドが先に動いた。
忘れてはいけない。少年と異なり、彼は同族の繁栄を背に戦う、イナゴの戦士なのだ。
不老不死の怪物である以前に、最初からイナゴなのである。足の形状をイナゴのものへと整え直し、わずかな屈伸だけで準備運動は終わる。
羽根は広げれば滑空を続け、飛翔を続け、脚は跳ぶだけで穀類の茎を越える。
それが人間と同じ図体で跳びあがれば、ビルなど軽々と飛び越え、そして。
彼の一芸は、直進させるだけでも敵を
見るものが見れば恐れる妙技の名は、
ライダーキック
高い跳躍力から叩きつけられる、単純な跳び蹴り。
子供がやれば地面に寝転がるだけだろうが、プロレスにおいて跳び蹴りとは、れっきとしたプロレス技のひとつであり、体重と身体能力のすべてを叩きつける凶器である。
跳び蹴りを技とする武術は珍しいが、それもそのはず、プロレスのように一定領域内で使用する前提の技だとは認識されておらず、路上や室内で使用したところで助走や跳躍力を活かせるかは使用者の技量に左右される。
であれば、もっと別の技を使え、と認識されるのが常であろう。
ところが彼の場合は話が変わる。人間ではなく、その肉体の規格も人体構造を前提としたものではない。イナゴの身体能力を前提としたものだ。
ゆえに一撃は俊足にして、瞬息の間に叩きつけられる。
ジョーカーアンデッドにも通じる、最強の必殺技として。
『
圧倒的質量と運動量に呑まれ、押され、ジョーカーアンデッドは受け止める。
10m、5m、3m、1m。運動量が消費され、やがて停止する。
ただし、それは踏ん張り続けて受け止めたから、ではない。ローカストアンデッドのライダーキックを受け、蹴り飛ばされたことを意味する。
はじめはバックル「ジョーカーラウザー」を確認した。
カードを読み込む機構。
その隙間が広がってJOKERの紋章を露出させては、いない。
通常のアンデッドバックルと同じような機構があるか、否かは知らずとも、バックルが割れて紋章を露出されば
バックルが割れていない、ということは。
『......
それでも吐き出される、緑色の体液。
手の甲で口からぬぐい取り、ひとふりで拳の血を振り払う。
『
憤怒の形相を思わせる仮面を向け、ローカストアンデッドは羽根を広げる。
次は己の脚力で跳ねあがり、体当たりで地に寝かせ、ジョーカーアンデッドのうえを取り、一方的な殴打に繋げるつもりなのだろう。
負けられない。
少年は何度でも立ちあがる。
不死身であるがゆえに、または、不死身であろうとも。
ただ心のままに、己の身を滅ぼしていく。
(意外と)アンデッドに有効、火属性(熱)。
FGOで精霊コンちゃん集めながら動画編集続けつつ本文の文脈調整を続けてアンデッド語の文章再現を終わらせてやったー!原稿完成だー!と思ったらFGOまんわかコラボにシンフォギア10周年に夏日に友達の制作活動手伝ってパリピ孔明。
我なに言ってんだかわかんねーけど今月は楽しかったぜ!
これまでの小説「【世界観が】ジョーカーアンデッドに転生しました【迷子】」は、
「Koroking」 さま
の、【戦姫絶唱シンフォギアシリーズ】設定面での情報提供でお送りいたします。
人間は聴覚では認識できない音波を肌で感じることができ、幸福感を抱かせる……ってことは、フィーネが真っ裸で生活するのも、シンフォギアやファウストローブが皮膚表面にエネルギー固着式のプロテクターを付着させる武装(インナー)を含むのも、すべてはフォニックゲイン生成可能な歌声を含む高エネルギーを受信しながら細胞を活性化させるため……「いい音楽は裸で聴くもの」だから……ってこと!?(※番組【ヒューマニエンス】より)