IS×Devil May Cry (仮)   作:伊丹

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十一話目になります。


前回よりも一週間早く投稿できました。


今回の話は短めです。


STAGE-10 クラス対抗戦

それからあっという間に時間が経ち、クラス別対抗戦当日。

 

 

第三アリーナ Aピット

 

アリーナの観客席は満員御礼。そのせいもあってかアリーナ全体が熱気に包まれている。

 

「にしても相変わらず、すごい人数だなこりゃ」

 

「大方、一夏目当てだろうな」

 

オータムと千冬は観客席を映しているモニターを見てそんな事を話している。

 

一夏の勇姿を見ようと全校生徒がこのアリーナに集まっているのだから無理も無い。

 

その横で簪はモニターを見て不安な顔をしている。

 

「・・・簪?もしかして怖いのか?」

 

一夏が簪に声を掛ける。

 

「・・・うん。やっぱり少し怖い・・・かな」

 

一夏は簪が見ているモニターに目を向けると、簪の対戦相手である秋斗が映っていた。

 

よく見ると、簪の身体が少し震えているのが見て取れる。

 

そんな不安がる簪を一夏は優しく抱きしめる。

 

「えっ!?い、一夏!?///」

 

突然の事で簪は混乱する。

 

「落ち着いたか?」

 

そう言われると、簪はさっきまで感じていた不安感が綺麗になくなったのを感じた。

 

「うん・・・一夏、私もう大丈夫だよ」

 

簪は一夏から離れると、自身の専用機『月詠』を展開する。そして一夏達の方を向く。

 

「一夏、お姉ちゃん、みんな、行って来るね」

 

『『『行ってらっしゃい!』』』

 

「簪、行って来い!」

 

「簪ちゃん、気をつけてね!」

 

一夏達に見送られた簪はピットから飛び立った。

 

 

余談だが、一夏は簪を抱きしめている所を見ていた千冬達の視線が痛かったとか何とか・・・

 

 

 

簪がピットから出ると、秋斗が待ち構えていた。

 

「来たか、更識の劣等品が」

 

「・・・・・」

 

秋斗は簪を挑発するが簪はそれを無視する。

 

 

『それでは両者、所定の位置まで移動してください』

 

 

二人は所定の位置につき、互いに武装を展開する。

 

「そういえばお前、あのクズに特訓してもらっているらしいな」

 

「・・・それが?」

 

「お前なんかすぐに倒してあのクズに恥かかしてやる。そしてあのクズを倒して僕こそが強いって事を証明してやる!」

 

簪は一夏の事を馬鹿にされて怒りをこみ上げてくる。

 

「・・・だから何なの?ただ自分が凄いって自慢したいだけなの?・・・馬鹿馬鹿しい」

 

「なんだと!」

 

「あなた、"弱い犬ほどよく吠える"って言葉知ってる?まさにあなたがそれね」

 

その言葉を聞いた秋斗の顔が怒りに染まっていく。

 

「・・・後悔するなよ!この劣等品が!!」

 

 

『これより、更識簪対倉持秋斗の試合を開始します。・・・始め!」

 

 

「はあああっ!!」

 

先に攻撃に出たのは秋斗だった、簪に接近してブレードを振るう。

 

「・・・遅い」

 

簪はそう呟くと、超振動薙刀『夢現』で斬撃を受け流す。

 

「くっ!この!」

 

秋斗は立て続けに斬撃を繰り出すも、簪は冷静に捌く。

 

「くそっ!くそっ!いい加減に当たれよ!」

 

繰り出す斬撃が掠りもせずただ捌かれ続けている事に秋斗は苛立つ。そのせいか、ブレードの振りが大雑把になっている。

 

「そこ!」

 

簪はそれを逃さず、大振りに振りぬいたブレードを避けてから夢現で突きを放つ。

 

「ぐはっ!」

 

秋斗は突きをまともに喰らい、後ろに飛ばされる。

 

「このクズめ!調子に乗るな!!」

 

秋斗はすぐに体勢を立て直し上段の構えを取り、簪に突っ込んでいく。

 

「・・・単調ね」

 

簪は秋斗がブレードを振るう寸前に懐に踏み込み、夢現の柄を力一杯に秋斗の腹へ叩き込む。

 

「がはあぁぁ!?」

 

その衝撃で秋斗は吹き飛ばされ地面に叩きつけられる。

 

「まだよ!」

 

すぐさま簪は荷電粒子砲『春雷』を展開し、秋斗に狙いを定めて最大出力で撃ちまくる。

 

「うわあぁぁぁぁ!!!」

 

その光景は光のシャワーの如く、秋斗に降り注ぐ。

 

秋斗は避けることができず、直撃を受け続けSEが0になる。

 

 

『試合終了ーーーー勝者、更識簪』

 

 

簪の勝利にアリーナは大いに湧いた。

 

「ば、馬鹿な・・・・この・・・僕・・・が・・・あんな・・・クズ・・・に」

 

簪に向けてそう言い残し、秋斗は気絶した。

 

「・・・勝った!」

 

簪は急いでピットに戻った。

 

 

 

簪がピットに戻ると、一夏と刀奈達が出迎えに来ていた。

 

簪は月詠を解除した直後に一夏に抱きつく。

 

「一夏!私、勝ったよ!」

 

「ああ。よくやったな、簪」

 

一夏は簪を抱きしめながら頭を撫でる。撫でられている簪はというと・・・

 

「えへへ///」

 

と、簪はうっとりしている。すると・・・

 

「あー!簪ちゃん、一夏君に頭撫でられてるー!」

 

「いいな~かんちゃん。いっち~わたしも~」

 

「お嬢様と本音はいつもしてもらっているでしょ!私が先です!」

 

「それは違うわ虚さん。次は私だよ!」

 

刀奈、本音、虚、マドカは一夏が簪の頭を撫でている事を羨ましがり、"次は自分が"と騒いでいる。

 

「お前ら、なに騒いでいる!」

 

 

バシィィィンン!!!

 

 

と四人の頭に千冬の伝家の宝刀たる"出席簿"が炸裂する。

 

「「「「いったいいぃぃぃ~~~!?!?!?」」」」

 

あまりの痛さに四人は悶えている。

 

四人の頭を叩いた千冬は簪の所に近寄り、簪の肩に手を置く。

 

「簪、よくやったな」

 

「あ、ありがとうございます!千冬さん」

 

「ああ、この調子で頑張れよ」

 

簪は千冬からお褒めの言葉を貰う。

 

 

その後、簪は刀奈達から賞賛を貰い、少し話している内に次の試合になって一夏の出番が回ってきた。

 

 

「さて、行きますか」

 

一夏はダーク・ナイトを展開する。

 

「一夏」

 

「ん?なに千冬ね・・・」

 

千冬に呼ばれて一夏は後ろを振り向くと、突然千冬にキスされる。

 

「・・・頑張ってこい///」

 

「あ、ああ・・・」

 

頬を赤らめながら千冬は一夏から離れる。一夏は多少惚けながらもアリーナへと飛んだ。

 

 

一夏がピットを離れた後・・・

 

 

『『『『『千冬(さん)(姉さん)!!』』』』』

 

「何だ?」

 

『『『『『なにしてんだ(してるのよ)(してるんですか)!!』』』』』

 

「ふん!やったもん勝ちだ!!」

 

と、一夏が戻ってくるまでこの騒ぎが続いた。

 

 

その後、一夏と簪は順調に準決勝まで勝ち進んでいき、次の対戦が発表された。

 

 

 

準決勝 第一試合 二組 鳳鈴音 対 四組 更識簪

 

 




如何だったでしょうか?

予定では簪による蹂躙劇のつもりでしたが、普通にクズ弟をボコボコにする回になりました。

簪によるクズ弟蹂躙劇を期待していた皆様、ごめんなさい。


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