IS×Devil May Cry (仮)   作:伊丹

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最後の更新から五ヶ月経って、ようやく最新話更新となりました。

お待たせして申し訳ございません!m(__)m


データが壊れ、結局一から作り直すことなり、スランプに陥り時間が掛かりました。


そんなこんなで、相変わらず出来が不安ですが最新話になります。


今回は短めです。


STAGE-13 後始末の裏で蠢く影

 

IS学園 地下特別区画

 

 

「それで、何か分かったか?」

 

「うん、この無人機に使われたコアは束さんお手製のじゃないってことはね」

 

千冬に尋ねられた束はそう答える。

 

現在、この区画には撃破した無人機の残骸が運ばれ、千冬は解析のために束を呼び出して解析を行っている。因みにこの場には、千冬と束とスコールのみである。

 

「調べた結果、この機体はどのメーカーや研究機関でも製造されていないパーツで構成されているんだよ。そして極めつけはコア」

 

そう言って束はモニターに無人機のコアを映す。

 

「このコアは世界中で研究開発が進められている"疑似コア"に、今モニターに映っているこの"黒い破片"を使って通常のISコア並の出力を出しているみたいだね」

 

束の言う疑似コアとは、簡単に言えばISコアの劣化版。通常のコアに比べて出力が低く、量産型ISにしか使えないものの大量生産が可能。(理論上のため、まだ確立されていないが・・・・)

 

束がISコアを467個で開発を中断した直後に世界各国で研究開発が盛んに行われているのだが、ISコアを解析しきれていないため、どの国も形にすらなっていないのが現状である。

 

「この黒い破片を調べたんだけど、結果がエラー。解析できなかったよ」

 

束が端末を操作して疑似コアを拡大する。拡大すると、コアの中心部分に禍々しい紋様が入った黒い破片が組み込まれている。

 

「おそらく・・・悪魔の技術が使われているね」

 

険しい顔をして、束はそう断言する。

 

「悪魔の技術か・・・・・せめて、一夏がとネロが居てくれたらよかったが」

 

「しょうがないわよ。二人は今事情聴取の真っ最中なんだから」

 

本当なら一夏とネロも立ち会うはずだったのだが、先の件で事情聴取を受けているのである。

 

「幸い、担当がオータムだから悪魔に関しては漏れる事はないな」

 

「そうね。・・・・ところで束?このコア、もっと詳しく調べられないの?」

 

「ダメだね。黒い破片もそうだけど、コアが壊れているからこれ以上のことは解らないよ」

 

束はお手上げとばかりに首を横に振る。

 

「ここの設備では限界か?」

 

「うん、ここの設備じゃ残骸を詳しく調べられないから、一個ラボに持って行くけど良いかな?」

 

「ああ、私のほうから学園長に伝えておく。解析のほうは頼むぞ」

 

「お任せあれ♪」

 

束は得意げにそう答えた。

 

 

 

 

 

IS学園 校舎屋上

 

 

「なあ一夏、あの三人に悪魔のこと話してよかったのかよ?」

 

「ああ。あのままはぐらかすのは難しいからな。だったら話した方がいいって思ったまでだ」

 

「そりゃそうだけどさ、でもお前らの事を話さなくても良かったんじゃないか?」

 

「ついでだ。それに、俺達自身の事はデビルハンターをやっているとしか言っていない」

 

現在、一夏は校舎の屋上でオータムに問い詰められていた。

 

問い詰められた理由は、一夏とネロが聴取を終えて別れた後に一夏の所に鈴、セシリア、真耶がやってきて悪魔のことを聞いてきた。最初ははぐらかそうとした一夏だったが、三人が予想以上に食い下がったので一夏が根負けして話たのである。

 

「・・・・でも良かったのかよ。もしそれであいつらがお前のことを拒絶したら・・・・」

 

「いいさ。その時は俺に人を見る目がなかったって事だけだからな。それに・・・・」

 

と言いかけながら、一夏はオータムのほうを振り向き、

 

「もう慣れてるよ。拒絶されることに・・・」

 

そう言うと、一夏は少し寂しそうな顔をする。

 

「・・・・一夏」

 

オータムは一夏に近づき、両手を一夏の背中に回すと抱き締める。

 

「オータム?」

 

「・・・・そんな悲しいこと言うなよ。一夏・・・」

 

オータムは上目遣いで一夏を見つめる。

 

「オータム・・・・」

 

一夏はオータムの背中に両手を回し、やさしく抱き締める。

 

「悪い。なんか感傷に浸っちまって・・・・らしくないな、俺」

 

「まったくだ・・・そんなシケた顔してんじゃねぇよ。いつもの顔をしてくれよ」

 

オータムがそう微笑むと一夏も釣られて微笑む。そしてしばらく、お互いに抱き合っていると、一夏が着ているコートのポケットから携帯が鳴る。一夏は携帯を取り出して電話に出る。

 

「もしもし。・・・ネロか、どうしたんだ?・・・・ああ・・・・場所は?・・・・OK、すぐ行く」

 

そう言って、一夏は携帯を切る。

 

「一夏。ネロはなんだって?」

 

「仕事だ。しかも"合言葉"アリのだ」

 

それを聞いたオータムは表情が険しくなる。

 

「場所は?」

 

「すぐ近くだ。まったく、悪魔どもは働き者で困るぜ」

 

一夏は、そうボヤキながら頭を掻く。

 

「私も一緒に「いや、俺とネロだけで行く」って何でだよ一夏!」

 

「まだ事後処理が残ってるんだろ?ここでスコールと一緒にいなくなったら面倒な事になるぞ」

 

「そ、それは・・・」

 

「だろ?悪いけど、留守頼むぜ」

 

そう言うと、一夏は手摺に手を置き飛び降りようとする。

 

「一夏!」

 

「ん?なんだよ、オータm・・・」

 

オータムに呼び止められ、一夏が振り向いた時、オータムが一夏の顔に近づき、唇を重ねる。

 

時間にしてほんの一瞬、オータムは頬を赤らめながら、一夏から離れる。

 

「気をつけてな///」

 

「ああ、女神の祝福を受けたんだからな。じゃっ、行って来る」

 

一夏は屋上から飛び降り、綺麗に着地を決めると、ネロとの待ち合わせ場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある建物の一室

 

 

 

「で、結果はどうだ?」

 

「ゴーレムの独立稼動(スタンド・アローン)に問題なし。性能もデータ通りの数値を出しています。こちらになります"団長"」

 

薄暗い部屋の中で、白い法衣を着た男は"団長"と呼ぶ白いローブを纏う人物にタブレットPCを手渡す。

 

「なるほどな・・・概ね成功というわけか」

 

「はい、ですがコアの方は若干改良の余地があると報告が上がっています。いかがなさいますか?」

 

「早急に改善するよう指示を出せ。それと必要なら人員と資金を回すと言っておけ」

 

「分かりました、そのように指示を出します。それと、ひとつご報告があるのですが」

 

「何だ?言ってみろ」

 

「はい、"先方"が交渉に入りたいと。応じてくれるなら、交渉の結果に関わらず例の"人形"を提供するとの言ってきています」

 

「ほう、随分と気前の良い事だな。そうだな・・・・場所と日時は追って連絡すると伝えてくれ」

 

それを聞いた男は団長に一礼して部屋を出て行った。すると団長は立ち上がり、近くの窓まで移動する。

 

「全ては救済のため・・・・亡き教皇様のご遺志を継ぐため、せいぜい利用させてもらおう」

 

窓から眼下に見える街を見下ろして、団長はそう呟いた。

 

 





いかがだったでしょうか?


今回の話で、原作第一巻分が終わります。

次回から、第二巻分に突入します。


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