今回で原作の第二巻に突入します。
それとサブタイトルの通り、後半にあの二人の登場です。
無人機襲撃事件から、しばらく経った五月末の日曜日。
その日、生徒会が珍しく仕事がなかったので刀奈・簪・マドカ・虚・本音は一夏と一緒に買い物に出た。まあ言うならればデートである。
そして一行が向かったのは、『レゾナンス』という街で一番大きいショッピングモールである。
レゾナンス内、ランジェリーショップ
一夏は今、かなり厄介な状況に直面している。
なぜかと言うと、着いて早々に刀奈がランジェリーショップに行くと言い出した。これに皆が了承し、一夏は近くのカフェで待っていようとしたが、刀奈に捕まり一緒に入ることとなった。
一夏は、これまでも千冬達や刀奈達とそういう店に入る機会が多かったので、入ることには抵抗はない。
しかし、この状況にはいくら経っても慣れたものではなかった。
「ねえ一夏君、これとこれどっちが良いかな?」
ショップの試着室前で先に戻ってきた刀奈は、両手に持った水色の際どい下着とピンク色で同じような際どい下着を一夏に突きつけてどちらが良いか尋ねる。
早い話が、彼女達の"下着選び"である。
「えっと・・・その・・・両方とも刀奈さんに似合っているから・・・どっちもいいんじゃないかな」
一夏は戸惑いながらも、当たり障りのないことを言って明言を避ける。
「ええ~~それじゃわかんないじゃない。一夏君が"脱がせたい"って思ったのを選んで欲しいんだけどな~?」
この刀奈の発言に、一夏は顔を赤らめたじろぐ。しかも刀奈の発言が聞こえたのだろうか、近くにいる他の客達がヒソヒソとなにか話している。
この羞恥プレイ的な状況に何とか耐えつつ、一夏は刀奈が持ってきた下着を見る。
「・・・・こっちの色のほうが刀奈さんのイメージに合うからこっちで・・・・」
一夏は水色の下着を指差す。
「こっちね。・・・・これを着て一夏君を誘惑して、えへへへ・・・・///」
・・・何を考えているのか知らないが、ゆるみきった表情で"えへへ"と笑う刀奈。
すると・・・・
「一夏、これどうかな?」
「一夏さん、これ私に似合いますか?///」
「いっち~、これなんだけど~」
「兄さん、これ見て」
簪・虚・本音・マドカが来て、各々が持ってきた下着を刀奈と同じように一夏に見せる。
一夏はこの恥ずかしさに耐えつつも、ちゃんと見て選んであげるのであった。
そして会計を済ませ、ランジェリーショップを出た一行はファッションショップやアクセサリーショップなどを巡り、近くにあるレストランで夕食を取って学園に戻った。
その後、刀奈達はお風呂に入ると言って一夏と一旦別れる。一夏は自室に戻りシャワーを浴びている最中にお風呂に入ると言った刀奈達が部屋に入り今日買った下着を身に付け、一夏がシャワー室を出るタイミングを見計らい一夏の前で披露した。
突然のことに一夏は顔を茹蛸のように真っ赤にしてひどくテンパってしまう。そんな一夏の初心な反応を見て刀奈達は我慢することができず一夏を押し倒し、そのまま熱い夜を過ごしたのであった。
翌日 一年一組
「嘘!?それ本当?」
「本当だよ、本当!」
「それは確かなの?」
「ええ。目撃者が何人もいるから間違いないわ」
朝の一年一組、教室内はある話で持ちきりになっていた。
「おはよー、って何の話してんだ?」
そこに、一夏とマドカと本音が教室に入って来る。
「「「「一夏くん!」」」」
一夏が教室に入って早々に、クラスメイト達が一夏に詰め寄った。
「な、なんだよ朝っぱらから?」
突如、クラスメイトに詰め寄られた一夏は少し驚いたためかメガネが少しズレる。
「昨日、更識会長と布仏先輩達と一緒にレゾナンスに居たでしょ?」
代表して、清香が一夏に問いただした。
「・・・・どうしてそれを?」
「昨日、あそこのランジェリーショップの中で一夏くんが更識会長達が持ってきた下着を選んでたのを見たって子が何人もいるんだよ」
「(よりにもよって、あそこでかよ・・・)」
「まさか・・・一夏くんって会長達と付き合ってるの?」
「えっと・・・・それは・・・・」
さらに詰め寄られ、一夏は言葉を詰まらせる。
一瞬、付き合っている事を公言しようと考えたが、ここで喋ったらさらに面倒なことになるのでその考えを捨てる。
一夏は隣にいるマドカと本音に助けを求めようとアイコンタクトを送る。
だが二人は"こめん、無理"と一夏に返した。
助けが望めない一夏は困惑し、タジタジになっていると・・・・
「おはようございm・・・って、皆さま一体どうしましたの?」
そこへ、セシリアが教室に入ってくる。
「あっ、セシリア!丁度よかった!あのね一夏くんが・・・・」
「朝からなに騒いでいるか、馬鹿者どもが!」
清香がセシリアに教えようとした時、タイミング悪く千冬が教室に入ってきた。
そして千冬は清香達の脳天に出席簿を炸裂させる。
スパーン!スパーン!スパーン!
「「「~~~~~~っ!?!?!?」」」
手に持つ出席簿が閃くと、清香・癒子そして岸原理子は直撃を受け悶絶する。
音からして手加減はしているが、一般人にしてみたら十分驚異的な威力である。
「まったく・・・・諸君席に着け、HRを始める」
千冬の号令で皆席に着く。
千冬は教壇の横に移動する際、一夏と目を合せ"今日の夜、じっくりと昨日の話を聞かせてもらおうか"と千冬がアイコンタクトを送る。
それを理解した瞬間、一夏は"あ、死亡フラグが立ったわ"と悟った。
席に座った状態で机に両肘を突いて"ort"の一夏を横目に教壇に真耶が立ちHRが始まる。
「みなさん!今日は転校生を紹介します!しかも二人です!それではお二人とも、入ってきて下さい!」
真耶がそう言うと教室のドアが開き、二人の生徒が入ってくる。
一人は、長い金髪を首の後ろでリボンで一つに結び、中性的な顔立ちで人当たりのよさそうな女子生徒。
もう一人は、小柄で一夏とネロとは違う色合いの腰まで届くクセのない長い銀髪を靡かせ、左目に黒い眼帯を付けた何処か冷たい印象が特徴の女子生徒。
クラスの視線が二人に集まっている中、金髪の転校生が自己紹介を始める。
「皆さん、初めまして。シャルロット・デュノアです。フランスから来ました」
そう言って、シャルロットはクラスメイトに向けて一礼する。
「綺麗な子だね」
「感じの良い人だね~」
クラスメイトのシャルロットへの印象は概ね良好のようだ。
「次はボーデヴィッヒ、挨拶しろ」
「はい、"教官"」
「よせ、私はもう"教官"ではない。ここでは織斑先生だ」
「了解です。織斑先生」
千冬に敬礼して一歩前に出て自己紹介を始める。
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。ドイツの軍人で代表候補生をしている。それと私は軍での生活が長いため、学校という場所が初めてでよく分からない事がある。クラスの皆には迷惑をかけると思うがよろしく頼む」
と、ラウラは無難に挨拶をする。
これに千冬は「・・・ほぅ」と感心したような声を漏らす。
「お人形さんみたいで可愛い~」
「怖い感じの人かと思ったけど、そうじゃないみたいね」
クラスメイトもラウラの印象が見た目と違うと分かり安心する。
すると、ラウラは・・・
「ああ、それと皆に言っておかなければならないことがある」
この一言に、イヤな予感が頭を過ぎる一夏。
そしてラウラは、一夏に向けてビシッと指差しこう言い放った。
「織斑一夏は私の"嫁"だ!異論は認めん!!」
こう高らかとドヤ顔で自信満々に宣言するラウラ。
これを聞いたクラスは一瞬呆気に取られる。そして一拍の後・・・・
『『『『ええええええ~~~!?!?!?』』』』
今日一番の絶叫が教室に木霊する。
如何だったでしょうか?
今回登場したシャルとラウラの設定を変えています。
シャルが男装してないのと、ラウラの態度の変化。
感想又は誤字報告とアドバイスがありましたらお願いします。(ただし、批判するだけは止めて下さい)
See you again