原作に入ります。
うまく書けたか心配です。
一ヵ月後 四月
IS学園 1年1組
「全員揃ってますね。それじゃあHR始めますよー」
緑色の短髪で小柄な眼鏡をかけた女性、副担任の山田真耶はにっこりと微笑む。
見た感じは『子供が無理して大人の格好をしている』と言うものだ。
「それでは皆さん、一年間よろしくお願いしますね」
けれど教室内は妙な緊張感に包まれているせいか、誰からも反応がない。
「あうぅ・・・・・」
そんな生徒の反応に若干涙目になる真耶。
無理もない、今クラスの生徒の注目は二人の"男子生徒"に集まっているのだから。
一人は、一ヶ月程前に発見された男性IS操縦者"織斑一夏"。
そしてもう一人は、一夏の前に発見された元世界唯一の男性IS操縦者"倉持秋斗"。
だが、どちらかと言えば一夏のほうに注目が集まっている。
理由は一夏の容姿にある。凛々しくも幼さ残る顔立ちで、人目を惹く見事な銀髪と、強い意志を感じさせる強い瞳に眼鏡という姿だ。一部の新人類の方々にはたまらない。このクラスにはそういう方々はいないが、そういうい方々でなくても一夏の容姿はたまらないのである。
なぜ一夏が眼鏡を掛けているかというと、昔よく秋斗と間違えられていた事があり、一夏はそれがイヤだったので区別のために伊達眼鏡を掛けるようになった事が始まりだ。
まあ、学校以外では眼鏡は掛けてはいないが。
「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いします。えっと、出席番号順で」
真耶は気を取り直して自己紹介を進めた。
・・・・予想はしていたが、ここまできついとは。
俺は今クラスメイトほぼ全員から視線を感じる。
はっきり言って好奇心の視線の針の筵状態だ。
・・・・きつ過ぎる。これだったら悪魔どもの大群の真っ只中で戦っていた方がよっぽどマシだ。
俺は隣に座っている妹のマドカに視線で助けを求めた。見た目は千冬姉に瓜二つで髪は肩に掛かるぐらいの長さだ。
(マドカ、俺はいつまでこの状況に耐えなきゃいけないんだ・・・)
(とりあえず、HRが終わるまでこの状態じゃない。兄さん)
(そんな・・・・、本音!お前はどうなんだ?)
俺は近くにいる長い袖の制服にほやほやとした雰囲気を醸し出す少女、布仏本音に視線を移した。
(いっち~、ファイト~)
(勘弁してくれ・・・)
ふと、二つほど殺意の篭った視線を感じた。少し顔を動かしてその視線の方向を向くとあいつ等だった。
一人目は元弟の倉持秋斗。容姿は俺に似ていて髪は長めの黒色、目は少し垂れ目。
二人目はポニーテールにリボンが特徴の篠ノ乃箒。
よりにもよってあいつ等と同じクラスだなんて・・・俺達も運がないな。
そんな事を考えていると
「・・・夏君、織斑一夏くん。聞こえてますか?」
「あ、はい。すいません・・・何か?」
「あ、あのね、自己紹介で『あ』から始まって今『お』の織斑くんなんだよね、自己紹介してくれるかな?だめかな?」
真耶さんはペコペコと頭を下げていた。
本当この人は先生には見えないよな。逆に生徒と言っても違和感がない。
「いえ、先生がそんなに頭を下げなくても大丈夫ですよ。そもそも俺が悪いんですから」
俺は席から立ち上がり、自己紹介を始めた。
「初めまして、織斑一夏です。どう言う訳かISを動かしてしまいこの学園に入る事になりました。もしかしたら迷惑を掛けるかもしれませんがよろしくお願いします。あと髪の色なんですがISを動かした際にこういう風になったんでその辺の所は気にしないでください」
俺はその場で一礼する。
「ふむ、ちゃんと自己紹介は出来たようだな」
声の方を向くとスーツ姿の千冬姉が入ってきた。
「あ、織斑先生、もう会議は終わられたんですか?」
「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押しつけてしまってすまなかったな」
「い、いえっ。副担任ですから、これくらいはしないと・・・」
そして千冬姉は教壇の上に立つ。
「諸君、私が担任の織斑千冬だ。君達新人を一年で使い物にするのが私の仕事だ。いいな?私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。理解出来ない者は出来るまで指導してやる。逆らっても構わんが、私の言う事だけは聞け。いいな。」
千冬姉の言葉にクラスの女子達は黄色い声援を上げる。俺とマドカそして本音はその状況に少し引いてしまった。
千冬姉もこの状況に呆れ返っていた。
そして声援がやんだ頃に
「ああ、そうだ。お前達に言わなければならない事がある」
そう言うと、千冬姉は俺の前に立ち俺を胸元まで抱き寄せた。
「一夏は私のモノだ。もし、一夏を悲しませるような事をしてみろ。その時は引導を渡してやるから覚悟しておけ」
『『『ええええええええええ!!!!!!!』』』
女子達は声を揃えて驚愕の声を上げる。
マドカと本音は、"またか~"という顔をしている
・・・千冬姉、とんでもない爆弾を落としやがって・・・
そんなこんながあって、HRの後一時間目の授業が始まった。
一時間目の授業が終わり休み時間。
一夏はマドカと本音そして水色の髪が内側に跳ねていて眼鏡を掛けた少女更識簪と話をしていた。
この三人も一夏の彼女である。
「一夏、平気?」
「ああ、簪。・・・ここまできついとは思ってもみなかったぜ」
「だったら、そんないっち~を癒してあげる~」
そう言うと、本音は一夏の背中に抱きついた。
「って、本音!いきなり抱きつくな!」
「いっち~、嬉しくないの?」
「いや、嬉しいけどさ・・・・」
「でしょ~♪」
本音は嬉しそうに言いながら、抱きしめる力を強める。
「本音!いい加減に一夏から離れてよ!」
「兄さん、次は私が・・・」
そんなこんなのやり取りをしていると。
「おい、出来損ない」
倉持秋斗が一夏達の所にやってきて一夏にそう言った。
だが、一夏達はそれを無視して話を続けている。
「出来損ないの分際で天才の僕を無視するなぁぁぁぁ!!」
一夏達の態度にキレた秋斗は一夏に殴りかかった。
「隙だらけだ」
一夏は殴りかかろうとした秋斗の腕を右手で素早く掴んでアームロックを極める。
「ガアァァァッ!?」
「ったく、無視されたからっていきなり殴りかかってくるとは・・・小学生以下か。自称天才君(笑)」
すると一夏の背後から刀を持った篠ノ乃箒が現れ、
「貴様!!秋斗に何をするこの腑抜けが!!」
一夏に斬りかかろうと刀を振り下ろした。
その光景にクラスメイト達は悲鳴を上げる。
「遅い」
一夏は振り下ろされた刀を左手で掴み取り、そのまま力を込めて刀を砕いた。
「なっ!?」
「鈍らだったな、篠ノ乃」
箒の背後から千冬が現れ、
バシィィィィィンン!!!
手に持っていった出席簿で頭を叩き割るぐらいの勢いで叩いた。
箒はあまりの痛みに悶絶したのち気絶した。
「これは一体どういうことだ?織斑妹、説明しろ」
「倉持が兄さんに「出来損ない」と言いながらこっちに来て、それを無視した兄さんをアイツは殴りかかろうとしましたが、兄さんはアイツの腕を極めて取り押さえてのです。しかし、篠ノ乃が刀を取り出して兄さんに斬りかかろうとしましたが、兄さんは刀を掴み取って砕いた。これが一連の出来事です」
「そうか。倉持、篠ノ乃、貴様ら生徒指導室に招待してやる。逃げようなどと思うなよ」
それを聞いて秋斗は逃げようとするが、一夏に取り押さえられているので逃げられない。
千冬は秋斗に近づき出席簿を振り下ろす。
バシィィィィィンン!!!
先ほど箒を叩いた時と同じ力で秋斗の頭を叩いた。秋斗はその衝撃で気絶した。
「織斑兄、こいつを生徒指導室に運んでくれ。私はそこで気絶している篠ノ乃を運ぶ」
「わかりました。織斑先生」
一夏は秋斗の足を掴み持ち上げ背中に背負い、千冬は箒の首根っこを掴み引きずるようにして
教室を出る。
「あ、織斑先生。もう授業が始まりますよ?」
教室を出た先で真耶と遭遇する。
「今から織斑兄と一緒にこの馬鹿二人を生徒指導室に連れて行く。山田先生、すまないが授業を進めておいてくれ」
「わ、わかりました」
真耶にクラスを任せて一夏と千冬は生徒指導室に向かった。
生徒指導室に着いた二人は、秋斗と箒を置いて一旦部屋を出て
「一夏、私はここに残って生徒指導の担当と一緒にこいつらに説教をする。お前は教室に戻れ。真耶には三時間目が始まるまでには戻ると言っておいてくれ」
一夏は千冬に名前で呼ばれたのでいつものように話す。
「わかったよ、千冬姉。それと生徒指導の担当って誰?」
「オータムだ」
「・・・やり過ぎるなよ」
「ああ、わかっている。それとクラスに戻る前に保健室に行って手当てしてもらえ」
千冬は一夏の左手を指差し言う。
「ああ、わかった」
一夏はクラスに戻る前に保健室に向かった。
その後、秋斗は厳重注意と反省文五十枚の提出。箒には停学四週間と反省文二百枚の処分が決まった。
如何だったでしょうか?
今回秋斗の処分が軽いのは、クラス代表決定戦で一夏に完膚なきまでに叩きのめしてもらうためにこのような処分にしました。
さて、どのようなやり方で秋斗を蹂躙してやろうか・・・・
感想又はアドバイスがあればお願いします。(ただし、批判するだけはやめて下さい)
See you again