IS×Devil May Cry (仮)   作:伊丹

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五話目になります。


話の序盤は駆け足気味です。


STAGE-03 部屋割りとクラス代表決定戦

放課後

 

 

一夏は先ほど真耶から寮部屋の鍵を受け取り、その部屋を前に立っていた。

 

「『1001』号室って此処か、・・・随分と端にあるんだな」

 

確かに、この部屋は寮の一番端に位置しているから教室まで距離がかなりある。

 

そう思いつつも、一夏は鍵を差し込み部屋に入る。そこには・・・

 

「お帰りなさい、一夏君。ご飯にします?お風呂にします?それとも、わ・た・し・?」

 

「一夏さん、お帰りなさい。ご飯にします?お風呂にします?そ、それとも、わ、わ・た・し?・・・・あうぅぅ///」

 

「お帰り、一夏くん。ご飯?お風呂?それとも、わ・た・し・かな?」

 

刀奈、虚、ナターシャが裸エプロン姿で一夏をお出迎えしていた。

 

その光景に一夏は一瞬固まってしまった。

 

すぐに硬直から立ち直った一夏は周囲を確認し、部屋のドアを閉め、

 

「な、何やってんだ三人とも!」

 

「「何って、お出迎えよ♪」」

 

刀奈とナターシャはノリノリに言う。

 

「あうぅぅぅ/////」

 

虚は顔を真っ赤にして恥ずかしがっている。

 

一夏は理性を何とか保ち三人に服を着てもらうよう頼んだ。

 

その後、三人に服を着てもらい一夏は説明を求めた。

 

話を聞くと、一夏の同居人は刀奈と虚の二人だ。

 

何故、ナターシャが一緒に居たかと言うと。

 

ナターシャがこの部屋の近くを通った時、刀奈と虚の声が部屋から聞こえたので部屋を訪れると刀奈と虚が一夏を迎える準備をしていたので、"じゃあ自分も"と言う事で参加したと言う。

 

因みに、マドカは簪と本音の二人が同居人で部屋も一夏達の部屋の向かいにある。

 

その後、ナターシャは"やる事がある"と言い部屋を後にする。そして残った一夏達はここでの生活の取り決めを決め、夕食を食べに食堂へ向かった。

 

途中でマドカ達と合流し一緒に夕食を取り、部屋に戻った。そのあと、刀奈と虚は汗を流しに大浴場に向かう。刀奈は"一夏君も一緒にどう?"と誘ったが、そこは丁重にお断りした。

 

一人残された一夏は部屋のシャワーを浴び、刀奈達が戻ってくるまで持ってきた自分の武器の整備をして時間を潰した。

 

しばらくして、刀奈達がマドカ達を連れて戻り就寝時間まで雑談して学園一日目が終了した。

 

 

それから一夏はクラスの女子達と名前で呼び合うくらい仲良くなったり、千冬達とISの訓練をしたりして決定戦までの時間を過ごした。

 

 

そして、クラス代表戦当日。

 

 

第三アリーナ Aピット。

 

 

「随分と観客が多いわね」

 

ナターシャはピットにあるモニターに映っている観客の数に驚いている。

 

一年一組のクラス代表決定戦は学園中を駆け巡り、それを見ようと学年問わず多くの生徒達が押し寄せた。

 

「男がISで戦うのは初めてだからな。しかも、相手が代表候補だ」

 

「注目しないわけありませんよね」

 

千冬と刀奈は今回の決定戦の注目度が高いと改めて認識する。

 

現在、このピットには試合をする一夏とマドカをはじめ、千冬、真耶、スコール、オータム、ナターシャ、刀奈、簪、本音、虚が一夏とマドカは専用機の到着を待っている。

 

しかし、試合開始前だって言うのにまだ到着していない。

 

「遅いな」

 

「遅いね」

 

「遅いね~。あ、これ食べる?」

 

「貰おうかな。マドカは?」

 

「私も貰うよ」

 

本音は自分が食べているお菓子を一夏とマドカにお裾分けする。

 

「三人とも、何でそんな寛いでいるの」

 

「本音、あなたって子は・・・・はぁ」

 

簪と虚は緊張感のない三人を見て呆れている。

 

「織斑先生、もう時間が余りありません。訓練機を準備しますか?」

 

「・・・・仕方あるまい。真耶、悪いが訓練機を「いっくーーーーーん!!!」・・・・・やっと来たか、あの馬鹿め」

 

一夏達は声のほうを向くと束が現れ、ものすごいスピードで一夏に突っ込んでくる。

 

一夏は突如現れた束に見事対応し、束を受け止める。

 

「さあ、いっくんハグハグしよう!もしくはキスしよ!愛を確かめ合おうよ♪」

 

束はそう言いながら一夏に抱きつく。

 

「束・・・貴様、何をしている!」

 

千冬が束の頭を鷲掴みにし一夏から引き剥がした。

 

「ちーちゃんちーちゃん!ストップストップ!!そんな強く掴んだら、束さんの素晴らしい頭が割れちゃう、割れちゃうよーーーー!!??」

 

「そのまま砕け散れ」

 

みちみちと、束の頭から通常聞こえてはいけない音が聞こえる。

 

「千冬、そろそろやめないとえらい事になるぞ」

 

「・・・・命拾いしたな、束」

 

オータムが止められ、千冬は束の頭を離す。

 

「ううぅ~、本当に砕けるかと思ったよ」

 

束は涙目になりながら、自分の頭を摩る。

 

「束、二人の機体を持ってきたの?」

 

「スーちゃん、ちゃ~んと持って来たよ」

 

束が手を二回叩くと後ろにコンテナが二つ現れた。

 

「それでは、二人の専用機のお披露目だよ~」

 

二つのコンテナが同時に開かれる。

 

コンテナの中から出てきたのは・・・・・『蝶』と『騎士』だった。

 

『蝶』はその名の如く蝶のような羽根を持つ流麗なフォルムの機体、色は蒼。

 

『騎士』は無骨でありながらも洗練されたデザインの機体で背中に大きな翼を持ち、腰の両サイドに長方形状のホルスターが付いている。色は黒をメインに白のラインが入っている。そして何より『蝶』に比べて小さいのである。パワードスーツと言うよりは騎士の鎧その物だ。

 

「まず、蒼の方はマドちゃんの専用機で名前はサイレント・ゼフィルス。そんで、黒はいっくんの機体で名前はダーク・ナイトだよ~」

 

「これが・・・私の専用機」

 

「ダーク・ナイト・・・・"魔剣士"か」

 

「じゃあ、サイレント・ゼフィルスの初期化(フォーマット)と最適化(フィッティング)をとっとと終わらせちゃおう!かんちゃんとのほほんちゃんとうっちゃんも手伝って」

 

「「「はーい」」」

 

簪、本音、虚は束の指示でサイレント・ゼフィルスの調整に入った。

 

「ほーら、マドちゃんは機体に乗って」

 

「は、はい」

 

マドカは自分の機体に乗り込んだ。

 

「あれ?束さん、俺の機体の調整は?」

 

「それはね~いっくん、機体に触ってみて」

 

一夏は束に言われて機体に触れる。

 

すると触れた途端、ダーク・ナイトは光に包まれ一つの光球になった。

 

一夏は光球を左手で掴む。すると、自分の中にこの機体の情報と強大な魔力が流れ込んでくるのを感じた。そして光球は掌に吸い込まれるようにして消えていった。

 

「・・・なるほど、そう言う事か」

 

一夏は、ダーク・ナイトが何なのかを理解した。

 

「一夏君、どういう事?」

 

「こいつがただのISじゃないって事だよ、刀奈さん。・・・・ですよね?束さん」

 

「さっすがいっくん!もうわかっちゃたんだね♪」

 

「束、どういう意味だ?」

 

千冬は束に問い詰めるが、

 

「それは試合が終わってから説明するよ~」

 

と、話を流された。

 

「それじゃあ、簡単に武装の説明をするね。いっくん、ダーク・ナイトを展開してみて」

 

束に言われ、一夏はダーク・ナイトを纏う。

 

「まずは基本装備だね。一つ目は拳銃だね。要望通り二丁拳銃で腰の両サイドにあるホルスターに装備させてあるよ」

 

そう言われて一夏は拳銃を引き抜く。ホルスターから出てきた拳銃は黒塗りの無骨でありながらシャープなデザインで右の方には赤、左の方には白の十字のラインが施されている。

 

「右のは『ライトヘッド』、威力と速射・連射重視。左は『レフトヘッド』、『ライトヘッド』に比べて速射と連射速度は劣る代わりに精密射撃を重視していま~す」

 

束に説明されたライトヘッド、レフトヘッドは何処か誇らしげに輝いているように見える。

 

「次の装備なんだけど・・・いっくん、頼んでおいた物用意した?」

 

「ええ、持ってきましたよ」

 

そう言うと一夏は壁に立て掛けてあった長方形型のアタッシュケースを取り、ケースを開ける。

 

ケースの中から出てきたのは、一振りの大剣だった。

 

鍔には大きな翼を広げ口を大きく開けた竜の意匠が施され、その口から白銀の長く太い両刃の刀身が伸びており、刀身から時折バチバチと細かい雷光を散らしている。

 

 

その大剣の名は、"雷剣アラストル"。

 

強大な稲妻を操る魔人の魂が具現化した魔剣。

 

 

嘗てダンテが持っていたものだが、ダンテが餞別として一夏に譲った物である。

 

「うん、バッチリだね。じゃあ、さっそく装備させようか。背中にハードポイントがあるからそこに付けられるよ」

 

そう言われ一夏は、アラストルをダーク・ナイトの背中に装備させる。

 

「よく見てみると、何か仕事の時の一夏に似てるよな、あの機体」

 

「そうね、翼がなければ余計にね」

 

オータムとスコールはダーク・ナイトを見てそう思う。

 

「それでね、次は・・・・」

 

「束、もうその辺にしておけ。・・・・・一夏、オルコットが待ちくたびれている。準備はいいな?」

 

「いつでもいけるよ、千冬姉」

 

一夏はカタパルトに向かい、ダーク・ナイトを接続する。と、同時にピットのゲートが開かれる。

 

「みんな」

 

一夏の呼びかけに千冬達が一夏の方を向く。

 

「行ってくる」

 

「「「「「「いってらっしゃい」」」」」」

 

「ああ、行ってこい!」

 

「一夏、負けんなよ!」

 

「一夏、気をつけて」

 

「兄さん、勝ってきて」

 

「織斑君、頑張って下さい」

 

一夏はみんなに見送られアリーナの外へと勢いよくカタパルトから飛び立った。

 

 

 

 




如何だったでしょうか?

本当はセシリア戦まで書くつもりでしたが、話の前半部分の構成に時間がかかり断念しました。

次回は、一夏対セシリアとなります。

今回、一夏の専用機ダーク・ナイトの武装である二丁拳銃『ライトヘッド』『レフトヘッド』はPS2ゲーム「ガングレイブ」のビヨンド・ザ・グレイブの持つ銃を使用しました。

・・・タグを追加したほうがいいのでしょう?

感想又はアドバイスお願いします(ただし、批判するだけは止めてください)


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