IS×Devil May Cry (仮)   作:伊丹

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遅れましたが、七話目になります。

戦闘パートはすぐに書けたのですが、会話パートが中々に骨が折れました。


STAGE-05 連戦、白の愚者。鋭風の蝶

一夏が医務室に運ばれたセシリアを見送った後、千冬達の所へ戻った。

 

「ただいま。みんな」

 

一夏がそう言うと、皆"おかえり"と出迎える。

 

そのあと、千冬達は一夏に賞賛の言葉を送る。

 

オータムは「ま、勝負する前から結果は見えていたけどな」と言いながら嬉しそうに一夏の頭をくしゃくしゃと撫でる。

 

そんなこんなが少し続き、落ち着いた頃。

 

「次はあの馬鹿が相手か・・・・」

 

一夏はそう呟く。

 

一夏の次の対戦相手は"倉持秋斗"

 

「あの馬鹿の事だ。自分が最強だと思っているのだろうな」

 

「本当だよね~。身の程を弁えろって言葉、知ってるかなアイツ」

 

千冬と束は秋斗をこう酷評する。

 

「ま、誰であろうと俺はいつも通りにやるだけさ」

 

一夏はカタパルトに向かう。

 

「一夏君、ちょっと待って」

 

刀奈に呼び止められる。

 

「どうかした?刀奈さん」

 

「アイツを完膚なきに叩きのめして!!」

 

「・・・え?」

 

刀奈の言葉に一夏は驚く。普段の彼女ならそういう物騒な事は余り言わない。

 

そこに簪が加わり、

 

「一夏、私からもお願い、アイツを叩きのめして!」

 

さらに虚と本音が加わり、

 

「一夏さん、私からもお願いします!」

 

「いっち~、あんな奴けちょんけちょんにしてやって!」

 

最後にマドカが一言、

 

「兄さん、アイツを殺して!」

 

「いや、さすがに殺すのはマズイだろ」

 

マドカの言葉に一夏は思わずツッコむ。

 

この五人は相当に秋斗への恨みがある。

 

「ま、言われなくても完膚なきに叩きのめすつもりだけどな」

 

五人にそう言い、一夏は再びアリーナに飛び立つのであった。

 

 

 

一夏がピットから出ると、IS『白式』纏った秋斗が待っていた。

 

「やってきたか、出来損ないが」

 

秋斗一夏を指差しそう言う。

 

「オルコットに勝ったからっていい気になるなよ、僕の方が実力は上なんだ。実力の差を見せてやる!」

 

秋斗はブレードを一本展開する。展開されたブレードは刃の色が血のような赤色が特徴だ。

 

「このブレードは絶対防御を無視して本体にダメージを与える事が出来る僕だけの武器だ。最強になる僕だけのな!」

 

さながら、子供が新しい玩具を見せびらかすような振る舞いだった。

 

一夏はこれを聞いててうんざりして、

 

「玩具の自慢をするんだったらよそ行ってくれ。お子様の相手はお断りだ」

 

と、軽口を叩く。

 

この一夏の軽口に秋斗は、

 

「・・・調子に乗るなよ!」

 

お子様呼ばわりされた事にキレたようだ。

 

秋斗は中段の構えを取り、

 

「覚悟しろよ!この"化け物"!!」

 

 

『これより、織斑一夏対倉持秋斗の試合を開始します。始め!!』

 

 

「はぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」

 

試合開始と共に秋斗は大声を上げながら突っ込んで来る。言うだけあってスピードは中々の物だ。だが・・・・

 

「・・・遅いな」

 

一夏にしてみらべ大した速度ではない。むしろ遅すぎると言って良い。

 

一夏は秋斗のよりも遥かに速い速度で懐に踏み込んでその顔面にパンチを決めて秋斗をぶっ飛ばす。

 

「がぁぁぁあああ!!??」

 

この時、自分が完璧なカウンターを極められてぶっ飛ばされた事を秋斗は理解できなかった。

 

秋斗は痛みに悶えながら目を開くと目の前にぶっ飛ばされた自分と同じ速度で飛んでいてなおかつ上を取っている一夏の姿があった。しかも右手にアラストルを握っており、それを水平にして突きの体制をとっている。

 

「Blat off!(吹き飛べ!)」

 

そう言い、一夏は突き技『スティンガー』を秋斗に叩き込む。

 

「がっはぁ!!?」

 

秋斗はスティンガーをまともに喰らい、真下へと垂直に吹き飛ばされ地面へと叩きつけられる。その衝撃で土煙が上がる。

 

この一連の攻撃が行われたのは僅か五秒間の出来事である。

 

数十秒して土煙が晴れた先にはボロボロになっている秋斗がいた。

 

白式は先程のスティンガーの一撃でウイングスラスターが所々切り裂かれた跡が無数にありスクラップ状態、両腕両足はズタズタでひしゃげている部分もあり切り裂かれた装甲から素肌が見えるところもある。まさに満身創痍の状態である。

 

一夏は地上に降り、秋斗に近づく。

 

秋斗のすぐ近くまで来た一夏は近くに転がっていた秋斗のブレードを拾い上げる。

 

「・・・・・それ・・・は・・・・・僕・・・のだ・・・返・・・せ!」

 

途切れそうになる意識の中で秋斗はブレードを返せと一夏を睨みつける。

 

「お前にこの玩具は・・・」

 

一夏はブレードを左手に掴み、

 

「必要ない」

 

握り締めブレードを砕いた。

 

その光景を見た秋斗は

 

「こ・・・の・・・化・・け・・・・物め!」

 

一夏を化け物と言い、そのまま意識を失った。

 

 

「試合終了――――勝者、織斑一夏」

 

 

試合終了のアナウンスが流れると一夏は自分のピットに戻った。

 

 

 

 

ピットに戻ってきた一夏を出迎えたのは刀奈、簪、虚、本音。マドカの五人だった。

 

「一夏君、おかえりなさい!」

 

「一夏、お帰り!」

 

「一夏さん!」

 

「いっち~!」

 

「兄さん!」

 

五人が一夏に抱きつく。

 

一夏が秋斗を叩きのめした事が余程嬉しいようだ。

 

「ああ、ただいま。勝ってきたぞ」

 

一夏は抱きついてきた五人の頭を撫でる。

 

そこへ千冬が来て、

 

「一夏、次の試合だがお前対マドカでやってもらう。本来はオルコット対マドカのはずだったが、オルコットがまだ目を覚まさないのでな。すまないが準備してくれ」

 

「わかったよ。千冬姉」

 

十分の休憩の後に一夏はマドカと共にアリーナへ向かった。

 

 

 

アリーナに出た二人は、所定の位置に付き対峙する。

 

「こうして戦うのって初めてだな」

 

「そうだね」

 

そんな話をしていると試合開始の時間が迫り、

 

「兄さんに勝てるとは思ってないけど、今の私の全力を兄さんにぶつける!」

 

マドカは右手に持つエネルギーマルチライフル『スターブレイカー』を一夏に向ける。

 

「ああ、見せてもらうぞ。お前の全力を!」

 

一夏もライトヘッド、レフトヘッドを構える。

 

『これより、織斑一夏対織斑マドカの試合を開始します。始め!!』

 

「いくよ!兄さん!」

 

「来い!マドカ!」

 

試合開始と同時に一夏とマドカは高速機動による銃撃戦を開始した。

 

一夏とマドカはお互い銃で牽制しながら相手の後方や死角を取るために高速機動を駆使しながら銃撃をする。

 

銃撃戦を開始して一分たった所で一夏が仕掛けた。

 

一夏は銃撃でフェイントを掛け、予測した回避先にマドカを誘導してすぐさまライトヘッドを収めアラストルを引き抜く。直後にイグニッションブーストでマドカに迫る。

 

マドカもそれに反応してスターブレイカーに銃剣を装備させて一夏の斬撃を受け流し、直後にイグニッションブーストで後ろに飛び距離を取る。

 

刹那、技後硬直している一夏に狙いを定めスターブレイカーを連射する。

 

一夏も咄嗟に反応し、アラストルでスターブレイカーのレーザーと弾丸の両方を切り払う。一夏はお返しとばかりにレフトヘッドを連射するが避けられた。

 

 

そしてまた、高速機動による銃撃戦が始まった。

 

しばらくは、この銃撃戦が続く。

 

そんな中、先に動いたのはマドカだった。

 

マドカはサイレント・ゼフィルスの腰部の両端に装備されたレーザービット六機を射出する。

 

ビットは一夏を取り囲むようにして展開し、レーザーを撃つ。

 

一夏は難なく回避する・・・だが次の瞬間、避けたレーザーが弧を描いて曲がり、再び一夏に襲い掛かる。

 

「レーザーが曲がった!?」

 

咄嗟に回避するも間に合わず、一二発ほど一夏に命中した。

 

「フレキシブル(偏光制御射撃)は効いたようね」

 

フレキシブル(偏光制御射撃)。それはビット兵器が高稼働時に使用できる特殊射撃。今みたいにレーザーを曲げて相手を急襲する攻撃だ。

 

その後もマドカはビットで一夏を攻撃する。一夏は紙一重で回避するもフレキシブルで飛んで来るレーザーに翻弄されていて反撃が出来ないでいる。

 

(フレキシブル、話には聞いていたが厄介だな・・・)

 

避けたレーザーが曲がって、再び一夏に目掛けて飛んでくるのだから厄介な事この上ない。

 

しばし、一夏の防戦一方だったのだが・・・・

 

("あれ"使ってみるか・・・)

 

一夏はこの状況を打開する方法を思いつく。

 

すると一夏はレフトヘッドをホルスターに収納し左手にある物を展開する。

 

それは銀色で無機質な形状をした左手を覆う手甲ような物だった。

 

名は"魔銃アルテミス"

 

魔力の矢を大量に放出し、使い手が指定した複数のターゲットを攻撃する性質がある魔界の銃。

 

一夏はアルテミスの銃口をビットに向ける。

 

すると銃口から魔力が収束され、六個のピンク色の光弾となって一夏の周囲に展開する。展開された後、一瞬の間を置いてサイレント・ゼフィルスのレーザービット六機に目掛けて素早く飛んでいき、ビット六機を破壊した。

 

「くっ!でもまだ!!」

 

マドカはスターブレイカーを連射しイグニッションブーストで一夏との距離を詰める。距離を詰めたマドカはスターブレイカーを投げ捨て、代わりに一振りのブレードを展開する。すると展開したブレードが蒼白い光を纏い、マドカはブレードを横一閃に振り抜く。

 

 

一夏はそれを避けたのだがブレードがダークナイトのSEを掠める。するとSEが大きく削られた。

 

「ちっ、掠っただけでか!」

 

掠っただけでSEが大きく削られた事に一夏は驚き、一夏は一旦距離を取る。

 

「単一仕様能力(ワン・オフ・アビリティー)<零落白夜>の力だよ」

 

「零落白夜・・・・千冬姉が使っていた力か」

 

「そう。そしてこのブレードは"雪片弐型"姉さんの"雪片"の名を冠する刀よ」

 

「フレキシブルするレーザービットに雪片かまったく厄介だな。・・・だが!」

 

一夏はアラストルを構え、マドカに突撃する。

 

マドカも雪片弐型で迎撃する。しかし、一夏はアラストルを巧みに使い雪片弐型を絡め取り弾き飛ばす。

 

「しまった!?」

 

「これで!」

 

一夏はガラ空きになったマドカに斬撃を叩き込む。その衝撃でマドカは地上に落ちる。そして後を追って一夏は地上に着地する。

 

一夏は倒れているマドカの方に歩いて行き、アルテミスの銃口を向ける

 

「まだやるか?」

 

「ううん、私の負け。降参だよ」

 

その言葉と同時にマドカはサイレント・ゼフィルスを解除する。

 

「試合終了――――勝者、織斑一夏」

 

 

この結果は一夏の全勝でクラス代表戦は終わる。

 

 

試合終了のアナウンスが鳴り、一夏はアルテミスを収納すし、アラストルも背中に戻す。

 

「マドカ、立てるか?」

 

一夏はマドカに手を差し伸べる。

 

マドカは一夏の手を取って起き上がるが、足がもつれ一夏に倒れこむ。

 

「マドカ、お前足に怪我でも!?」

 

「ううん、何か急に足がすくんじゃって・・・」

 

先の試合の緊張が解かれたためかマドカは足がすくんでしまって歩けない。

 

「・・・仕方がないか、よっと」

 

「ひゃっ!?」

 

一夏はマドカを抱きかかえる。いわゆるお姫様抱っこである。

 

『『『『ああああっ!?!?』』』』

 

それを見た観客席から悲鳴に似た声が響く。

 

そんな声を無視して一夏とマドカはピットに戻る。

 

 

 

 

一方ピットは・・・

 

千冬達はマドカが一夏にお姫様抱っこされているを見て、

 

「「「「「「「「「羨ましい!」」」」」」」」」

 

皆一様に羨ましいと言う。

 

因みに真耶はセシリアと秋斗の様子を見に行っているため不在である。

 

(マドカめ、なんて羨ましい事を!私もしてもらいたいが・・・・っは!いい事を思いついた。フフフ・・・)

 

ふと、千冬は何か良い案が浮かんだようでニヤリと笑う。

 

「お前ら、ちょっと来い」

 

千冬は束達を呼び寄せる。

 

「ちーちゃん、何なの?」

 

「ちょっと耳を貸せ・・・・ゴニョゴニョゴニョ・・・」

 

思いついた案を小声で話す。

 

「・・・・それは良い提案ね♪」

 

「うんうん、本当に良い案だね~」

 

「一夏と・・・・えへへ////」

 

「一夏くんと・・・・じゅるり」

 

「ふふ、夜が楽しみね。ねぇ虚ちゃん」

 

「ええ、楽しみですね・・・フフフ♪」

 

「マドカにも言わなきゃねダメだよね、本音」

 

「そ~だね、かんちゃん」

 

千冬の提案を聞いた後、千冬と同じように皆ニヤリと笑う。

 

その直後に一夏とマドカが戻ってきた。

 

もしこの時、一夏が千冬達の不適な笑みを見ていたのなら、あの夜の出来事を回避できたのかもしれなかった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 




如何だったでしょう?

クズ弟の白式は雪片弐型と零落白夜を外して、原作よりも攻撃力が落ちた仕様に変更してみました。あんな奴に零落白夜は勿体無いと思ったのでこうしました。その代わり、絶対防御を無視して攻撃する物理ブレードを付けてみました。それでも原作よりも劣りますが・・・

対して、マドカのサイレント・ゼフィルスは原作ではイギリスで開発ですが、この作品では束謹製となっております。そして雪片弐型と零落白夜をこちらに付けてみました。それとこの作品での零落白夜は雪片弐型だけでなく、手に持っている武器にも零落白夜の効果を付与すると言う効果を加えてみました。

次回は、ダーク・ナイトの説明回を予定しています。その後にちょっとしたイベントを入れるつもりです。



感想又はアドバイスがあればお願いします。(ただし、批判するだけはやめて下さい)


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