IS×Devil May Cry (仮)   作:伊丹

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遅れましたが九話目になります。

話の前半部分で大分苦戦しました。

苦戦した割にはうまく書けたか正直不安です。

それとサブタイトルにも書いてありますが話の後半にあの"坊や"が出てきます。


STAGE-07 鈴の音と"黒"

一年一組 SHR中

 

 

「では、一年一組の代表は、織斑一夏君に決まりました。あ、一繋がりでいい感じですね!」

 

嬉々として話す真耶。

 

その直後、教室は拍手の音に包まれる。

 

一夏の代表就任にクラスメイト達は大いに盛り上がっている。

 

「頑張ってね~」とか「一夏君、格好よかったよ~」などの歓声が聞こえる。

 

その一方で秋斗はこの場にはいなかった。白式の修理のため倉持技研に出向いているため今日一日不在である。

 

「あ、あの・・・・少しよろしいでしょうか?」

 

セシリアがおずおずと手を挙げる。

 

「なんだオルコット。何かあるのか?」

 

「は、はい。この前わたくしの発言で皆さんに不愉快な思いをさせてしまい本当に申し訳ございませんでした」

 

セシリアは深々と頭を下げ皆に謝罪した。そして頭を上げて一夏と千冬とマドカのほうを向く。

 

「特に織斑先生と織斑さんそして織斑一夏さんには耐え難い暴言を数々本当に申し訳ございませんでした」

 

セシリアは一夏達に土下座をする。

 

「オルコット、もう過ぎた事だ。俺はもう気にしていない。だから顔を上げてくれ」

 

一夏はセシリアの元に来て、しゃがみ彼女の肩に手を置く。

 

「お前がそうやって自分の過ちに気付いて皆に謝ったんだからそれで充分だ。みんなもそうだろ」

 

「一夏君の言う通りだよセシリア。もう過ぎた事なんだからさ」

 

「そうだよ。この前の事は水に流して仲良くしようよ」

 

「だからさ、オルコットさんもあまり気にしないほうがいいと思おうよ?」

 

「皆さん・・・・ありがとうございます」

 

セシリアは目に涙を浮かべながらクラスメイト達にお礼を言う。

 

「マドカも千冬姉もそれでいいかな?」

 

「私は兄さんがいいって言うなら私はそれでいい」

 

「私もオルコットが反省しているならば文句はない。それオルコット、この前はすまなかった。あの時感情的なったといえ、やりすぎてしまった」

 

千冬はセシリアに頭を下げた。

 

「いえ、元々はわたくしが原因ですから頭を挙げてください」

 

このままだと堂々巡りになると思った一夏は、

 

「もうこの話はここまでだ。それでいいだろ、オルコット」

 

「は、はい・・・・あの、よろしいですか?」

 

「なんだ?」

 

「わたくしのことはセシリアとお呼びして欲しいのですが・・だめでしょう?」

 

もじもじと指先をいじり、顔をほんのり赤らめながら恥ずかしそうに自分のこと名前で呼んで欲しいとセシリアは言う。

 

「・・・分かった。じゃあ俺のことも一夏って呼んでくれ。これからよろしくな、セシリア」

 

「はい!よろしくお願いします!一夏さん!」

 

セシリアは明るい声を上げながら嬉しそうに一夏の名前を言う。

 

この様子を見て千冬、マドカ、本音は・・・

 

(オルコットの奴、一夏に惚れているな。どうして一夏はフラグをポンポンと建てるんだ・・・)

 

(兄さんは何でこうも好かれるんだ・・・)

 

(いっち~は本当一級フラグ建築士さんなんだから~)

 

と、三人は一夏のフラグ建築能力に呆れていた。

 

千冬は気を取り直すためコホンと咳払いをし、生徒を自分の方に注目させる。

 

「さて織斑兄、就任にあたって何か一言言ってみろ」

 

千冬に言われ一夏は教壇に立ち、

 

「クラス代表に選ばれました織斑一夏です。代表を任された以上その責任を全うしますので応援よろしくお願いします」

 

『『『『こちらこそよろしくね!一夏君』』』』

 

こうして一夏が就任した。

 

「ではSHRを終える。今日の一二時間目は第二グラウンドにてISの実習を行う。各人はすぐに着替えてグラウンドに集合。以上だ」

 

そう言って、千冬と真耶は教室を出た。

 

出たと同時に女子たちを着替えの準備をする。一夏はアリーナの更衣室で着替えなくてならないためすぐに移動するため教室を出る。

 

「あの、一夏さん」

 

教室を出た直後にセシリアに呼び止められた。

 

「何だ、セシリア」

 

「昨日は助けていただいてありがとうございます」

 

「ああ、昨日の事か・・・お礼を言われるほどの事じゃないさ」

 

「いえ、お礼は言わせてくださいな。・・・それとあの化け物は一体・・・・?」

 

「それに関しては今度ゆっくり話そう。それと昨日の事は誰にも言わないでくれ。じゃあ俺は急ぐんでまた後でな」

 

そう言って一夏は更衣室に向かった。

 

 

 

場所は変わって、グラウンド。

 

 

一夏とマドカとセシリア以外の生徒は学校で支給されるISスーツを着て整列しており、千冬と真耶の到着を待っている。

 

因みに一夏はISスーツを着ておらず、デビルハンター時に着ている黒コートとズボン姿である。

 

理由は、ダーク・ナイトは表向きはISであるが本来は魔具であるため、ISのようにISスーツなしで動かすと反応速度が鈍ると言う欠点がないためISスーツを着る必要はない。

 

まあ、建前はそうだが一夏としては前に渡された男性用ISスーツを見て「こんなの着てられるか!!」が本音である。

 

その後、千冬達と話し合いをしてISスーツを着る事は免除され、変わりに動きやすい服装をと言う事でこの格好になっている。

 

少しして、千冬と真耶が来て授業が始まる。

 

「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑兄妹、オルコット、試しに飛んで見せろ」

 

千冬に言われ前に出た一夏とマドカ、セシリアはISを展開する。

 

マドカとセシリアは一秒と掛かってはいないが、一夏は二人よりも早く展開を終えた。その時間は0.1秒にも満たない。

 

「流石だな織斑兄。その速さは国家代表クラス以上だ。織斑妹とオルコットも十分だ。皆も織斑兄と同じ速さでやれとは言わぬがこれを目指せ。わかったな」

 

『『『『『はい!』』』』』

 

「よし、飛べ!」

 

その掛け声と共に一夏とマドカは空へ飛ぶ。

 

セシリアも後に続くが一夏達の方がかなり速いようで差が開く。少し飛んだ所でセシリアが追いつき、一夏の右側に付く。

 

「流石ですわね。一夏さん、マドカさん」

 

セシリアがそう言ってくる。

 

「いや、それほどでもないって。それにしてもセシリアの飛び方って綺麗だよな」

 

"綺麗"と言う言葉を聞いてセシリアは顔を真っ赤にする。

 

「は、はい!ありがとうざいます!」

 

「・・・・兄さん、私は?」

 

一夏の左隣にいるマドカは頬を膨らませながら嫉妬している。

 

「ああ、マドカの飛び方も充分綺麗だぞ」

 

「う、うん////ありがと」

 

マドカも顔を真っ赤にする。

 

そんなやり取りをしていると

 

『織斑兄妹、オルコット、急降下と完全停止をやって見せろ。目標は地表から10センチだ。最初はオルコットだ』

 

「了解です。ではお二人とも、お先に」

 

そう言ってセシリアは急降下で地上に向かう。そしてセシリアは10センチの所で完全停止を成功させる。

 

「よし、次は織斑妹だ。来い」

 

続けてマドカが急降下する。

 

マドカはセシリアよりも速い速度で降下し、セシリアと同じく完全停止をする。

 

「次は織斑兄だがお前は一センチだ。いいな」

 

千冬は一夏にだけハードルを上げる。

 

「了解。さて、行きますか!」

 

一夏は先の二人よりも遥かに速い速度降下し、地表一センチで完全に停止する。しかもそれを音を立てずにやってのけた。

 

「目標距離に寸分違わずに停止、文句なしの合格だ。織斑兄」

 

「ありがとうございます。先生」

 

千冬からお褒めの言葉を頂く。

 

「流石は一夏さん。音を立てずにこれほどの事をやってしまうとは///」

 

セシリアは少し顔を赤くしている。

 

「やっぱり兄さんは凄い///」

 

マドカもセシリアと同じように顔を赤くする。

 

「いっち~、すごく格好よかったよ~」

 

そう言いながら一夏の元にISスーツ姿の本音が来た。

 

「ありがとな、本音」

 

一夏は自然と本音の頭を撫でる。

 

「えへへ///」

 

本音は気持ちいいのか目を細め、うっとりした表情をしている。

 

それを見ていたクラスメイトは・・・

 

「いいな~。私も撫でて欲しい!」

 

「本音だけずるい!」

 

「一夏君、次は私に!」

 

相当羨ましいようで騒いでいる。

 

「お前ら、静かにせんか!」

 

千冬の一喝で騒ぎは収まる。

 

(一夏の奴、どうして本音にはああやってすぐ頭を撫でるんだ!私もして欲しい!)

 

どうやら千冬は内心羨ましいご様子だ。

 

その後、武装の展開を実践やその他諸々を実践して実習は何事もなく終了した。

 

 

 

 

夜、寮の食堂。

 

この時間、寮の食堂を貸切で一夏のクラス代表就任パーティが行われている。

 

 

『『『『『『一夏君、クラス代表就任おめでと~~♪』』』』』』

 

『『『『『『おめでと~~♪』』』』』』

 

 

パン、パパン。とクラッカーの音が鳴り響き、クラスの女子たちが一夏をお祝いしてくれている。

 

「ありがとう、みんな」

 

この一言を皮切りに、パーティーが始まった。

 

「一夏君、はいあ~んして」

 

「一夏、これ食べる?」

 

「一夏さん、こちらもどうぞ」

 

「いっち~、これも食べて~」

 

「兄さんこっちも、はいあ~ん」

 

刀奈、簪、虚、本音、マドカの五人に囲まれた一夏は五人に食べさせてもらっている状態だ。

 

その様子を見ていたセシリアは「出遅れましたわ・・・」と呟く。

 

と、そこへ・・・

 

「はいは~い、新聞部で~す。今日は織斑一夏君のインタビューに来ました」

 

「あら、薫子ちゃん」

 

「あ、たっちゃんじゃない。来てたんだ」

 

「知り合いですか?楯無さん」

 

人前なので一夏は"楯無"と呼ぶ。

 

「ええ、同じクラスで新聞部の副部長の黛薫子ちゃんよ」

 

「たっちゃんから紹介されました黛薫子です、よろしく。あ、これ名刺ね」

 

そう言って薫子は一夏に名刺を手渡す。見ると"なんとも画数の多い名前だな"と一夏は思う。

 

「それにしてもたっちゃん。すでに織斑君と知り合いだったの?」

 

「ええ、私と簪ちゃん、虚ちゃんと本音は一夏君とマドカちゃんとは小学校の頃からの付き合いよ。まあ、言うなれば"幼馴染"ってところね」

 

 

『『『『『ええええええーーーー!!!』』』』』

 

 

この事実に皆驚く。

 

 

「ほほう、これは良いことを聞いたわ。まあ、気を取り直して質問するね。まずは、クラス代表になった意気込みを一言いいかな?」

 

ずいっと、一夏にボイスレコーダを向ける。

 

「そうですね・・・まあ、任されたからには今度のクラス対抗戦は優勝するつもりです」

 

「おおー、強気だね。でももうちょっと何かないかな?まあいいわ、こっちで適当に脚色付けておくから」

 

捏造する気満々の薫子。

 

「薫子ちゃん」

 

「黛さん」

 

薫子は突然両肩にポンと手を置かれたのを感じた。そして後ろを振り向くとそこには・・・・

 

「た、たっちゃんに布仏先輩・・・」

 

絶対零度の笑みを浮かべている刀奈と虚がいた。

 

「一夏君はちゃんと答えているからそのまま記事に書いてね」

 

「もし捏造なんてしたら、どうなるか分かってますよね・・・・」

 

薫子に両肩からミシミシという音が聞こえる。

 

「ももも、もちろんわかってますとも。冗談ですよ二人とも!おほほ・・・・」

 

刀奈と虚の言葉が効いたのか顔を青ざめながら何度も頷く。

 

その後も一夏に質問をしたりする。刀奈と虚に監視されながら・・・

 

次にセシリアにインタビューをする時も同じように監視されていた。

 

インタビューが終わった後、一夏とセシリアのツーショットを捕る事になったがクラス全員と刀奈達が入って集合写真となった。

 

その後、全員の要望で一人ひとり一夏とのツーショット写真を撮る事となり、皆一夏とのツーショットを楽しみ、十時を過ぎた頃でパーティはお開きになった。

 

余談だが一夏はこの後、千冬達に捕まり千冬の部屋にて二次会をする事となる。

 

その後どうなったかは言うまでもない・・・・

 

 

 

 

パーティが終わる頃、IS学園正面ゲート前。

 

 

「ふぅん、ここがIS学園か」

 

小柄な体格には不釣合いのボストンバックを持ち、カスタマイズされたIS学園の制服を着て、髪をツインテールにした活発な少女が正面ゲート前に立っていた。

 

少女の名は"凰鈴音"(ファン・リンイン)。中国代表候補生で一夏の幼馴染の一人である。

 

彼女がここに来た理由は、IS学園に転校して来たからである。

 

「えーと、受付って何処にあるんだっけ?」

 

鈴は上着のポケットからくしゃくしゃにした一枚の紙を取り出し確認する。

 

「本校舎一階総合事務受付・・・・・って何処にあんのよ!」

 

ややこしい名前の場所に鈴は文句を言う。

 

「探せば良いんでしょ、探せば!」

 

ぶつくさ言いながら、鈴は歩き出す。

 

と、その時。

 

「きゃっ!」

 

「おっと」

 

鈴は誰かとぶつかったらしく倒れしまった。

 

「いった~~~!?なんなのよもう!」

 

「悪い、大丈夫か?」

 

鈴は声のする方を向くと、そこには銀髪で顔が整っており、フード付きの赤いパーカーの上に二の腕辺りに赤い刺繍が入った紺のコートとズボン姿で、右手には黒のサポーターが巻かれており、その手に大型のアタッシュケースを持ったの青年が居た。

 

「立てるか?」

 

青年は鈴に手を差し伸べる。

 

鈴は彼の顔を見て一瞬顔を赤らめながらも、

 

「あ、ありがとう」

 

鈴はその手を取り立ち上がる。

 

「ん?アンタIS学園の生徒か、丁度良かった。俺、今総合事務受付って場所を探しているんだけど場所わかるか?」

 

どうやら青年は鈴と同じく受付の場所を探しているようだ。

 

「あっ・・・・、ごめんなさい。わたし今日ここに転校してきたから場所わかんなくって・・・」

 

「マジかよ!?・・・・どうしたものか」

 

「ねぇ、あなたも受付を探しているのよね」

 

「そうだけど」

 

「なら、一緒に探さない?この場所ってちょっとややこしいし、一緒に探した方が早いしね」

 

青年は少し考え、

 

「All right(いいぜ)・・・じゃあ、一緒に探そうか」

 

「決まりね♪わたし凰鈴音。気軽に"鈴"でいいわよ。あなたは?」

 

鈴は手を出し握手を求める。

 

「俺か?俺は"ネロ"。よろしくな、リン」

 

ネロは左手を出し、鈴と握手した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何だったでしょうか?

今回ネロを登場させました。

今後は一夏と一緒に大暴れさせようかなと思っています。

そうなるとそんな悲惨な目に遭う悪魔は誰にしようかな?それともクズ弟と掃除用具にしようかな?

感想又はアドバイスがありましたらお願いします(ただし、批判するだけはやめて下さい)

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