「新入生入場。」
職員の声を聞いて入場の音楽が鳴ったのだが・・・
ジャージャージャッパラパッパパッパッパッパッパブッパブッパ テーテレッテテテテテテーテテーテテー・・・
ざわざわざわざわ・・・
明らかにこの場に不釣り合いな勇壮な音楽に会場は騒然となった。吹き出しそうになりながら前を向く者、ため息をつく者と様々だが、本当につらいのは新入生である。そんな中、彼女はというと・・・
「・・・www」(プルプル)
とってもこらえていた
(ちょっwww待ってwwwこんな所でwwwこれはwwwつらいwwwww)
「ちょっと、大丈夫?」
笑いをこらえる彼女を心配するように後ろのウマ娘が声をかけてきた
「う、うんwww大www丈www夫www」
彼女はこういうものがとても好きだったようだ
「いや、笑いすぎじゃない?」
「だってwww面白いんだもんwww」
その後彼女はしばらく笑っていた。そして後ろにいるウマ娘はやれやれと言うような顔をして彼女を見ていた。会場はざわめくも間違いに気づいてすぐに止めたため、どうにか静かになった
「ハー、ハー、死ぬかと思った・・・
もう最初っから疲れた・・・」
「最初から飛ばしすぎだよ・・・」
「会場の皆さん、大変失礼いたしました。」
「新入生入場。」
テーテテテーテーテー テーテテテーテー・・・
今度こそ、式などで使われるような一般的な曲が流れて入場が始まった。会場の生徒会役員達も、どうにか式が始まってホッとした様子である。彼女は息切れを起こしながらもどうにか入場し、教師の指示に従い自分の席へと移動した。新入生の入場が完了すると、曲もフェードアウトし司会担当の教師が話し始め、入学式が始まった
「開会の言葉。」
「礼。」
それに合わせて生徒達が礼をする
「これより、第78回新入生入学式を始める。」
「礼」
それに合わせて生徒達が礼をする
「理事長式辞。」
そう言われ壇上に上がったのは、子供のような外見をしながら豪華そうな帽子とドレスを纏い、扇子を持ち、明るい茶色の長髪で、帽子の上に猫を乗せた人だった
「礼。」
以下それに合わせて生徒達が礼をするを省略
「歓迎ッ!ようこそ新入生の諸君!私はこの学園の理事長秋川やよいであるっ!」
「祝福ッ!この学園に入学するまでに血の滲むような努力を重ねて来たことがその顔を見ればよく分かる!」
「しかし!レースの世界というのは残酷で、1着になった者には喝采の声が浴びられ、それ以外の者には敗者として見られる。しかし私は理事長としても私個人としても輝かしい成績を上げられることを心から祈るっ!」
「礼。」
「第78回入学式において、本校に入学する者、1組、アングロサンスト。」
「はい。」
そうして全新入生の呼名が始まった。
(呼名って長いよねぇ。でもしっかり聞いてないと大恥食らうから起きてないとなぁ。)
そうしてしばらく呼名が続き、とうとう彼女の番になった
「イスラボニータ。」
「はい。」
(はぁ~とりあえず山は越えたよ。後はボーッと立ってるだけ。)
そして全生徒の呼名が終わった
「以上、120名。」
「着席。」
「生徒会代表役員及び寮長挨拶。」
壇上に上がっていったのは、いかにも子どものような見た目をしていて、茶色の短髪に白い1房の髪、そしてポニーテールをしたウマ娘と、青い耳カバーを着け、明るい茶髪の先をカールさせたお嬢様のようなウマ娘と赤色の髪にツインテールをして、耳に赤色の耳カバーが着けられたウマ娘と茶色の髪の中央に白く短い流星があり、後ろだけを長くした強気な態度がにじみ出るウマ娘だった。立ち位置を見ると、なぜか中央がぽっかりと空いていた
「礼。」
子どものようなウマ娘がマイクの電源を入れる
「えー、こほん。やあやあ新入生の諸君。ボクは生徒会長のトウカイテイオーだよー!まず最初に、ようこそ!中央トレセン学園へ!
ここにはつらいこともいっぱいあるけど、それ以上に楽しいことがいっぱいあるよ!」
(うわ~ブラック感溢れる言葉~)
「だからボク達と一緒に楽しい学園生活を送ろうね!あと、ボクと一緒に走りたい子は今日の昼休みに生徒会室まで来てね!」
テイオーの所には誰も来なかったとさ
ナンダヨー
「はい、キング。」
「ええ。」
トウカイテイオーと名乗るウマ娘がキングと呼ばれたウマ娘にマイクを渡す
「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。私は生徒会副会長のキングヘイローよ。普段は会長の仕事の補佐をしているわ。よろしくお願いするわ。」
「ところで、さっきからゴールドシップさんはどこへ行かれましたの?」
「フッフッフ・・・ハッハッハッハッハ!」
声のする方を見ると、逆光でよく見えないが、2階のギャラリーに立っている長身のウマ娘がいた
「こ、この声は!」
「とーう!」
その掛け声と共に、長身のウマ娘がギャラリーから飛び降り、体操のニュースで見たような技を繰り出して私たちの前に着地した。そして職員側に座っていたウマ娘達が10と書かれた札を上げて、それを見た長身のウマ娘はどこかで見たことのあるようなポーズをした
「お・・・お~。」
その一部始終を見た新入生達は引き気味に拍手をした。
ギャラリーから飛び降りてきたウマ娘は白髪と思えるような長髪に頭によくわからないような帽子と人間が着ける耳当てのようなものを着けたスタイル抜群の美人と言えるウマ娘だった
「よぅお前ら!この私が生徒会副会長のゴールドシップだ!今日からよろしくな!」
「ちょっとゴールドシップさん!あなた、開会直前に抜け出して何をしていたんですの?」
「そりゃお前、サプライズの準備に決まってんだろ。」
「もう!あれだけサプライズはしないで普通に登壇してと言ったのになんで実行したんですの?」
「でもよ、新入生の顔見てみろよ。スッゲーいい顔してるぜ。」
「・・・全く、しょうがないわね。次こそは普通に登壇してくださいよ。」
「物分かりのいい副会長で助かるぜ。」
「えーと、次行って大丈夫?」
「おう、そうだったな。んじゃ、マイクマイク・・・はいよネイチャ。」
「はいどうも。」
ゴールドシップと名乗るウマ娘がネイチャと呼ばれたウマ娘にマイクを渡す
「皆さんはじめまして。私、ナイスネイチャっていいます。みんなに持ち上げられて栗東寮の寮長をやっています。一緒の寮になったらその時はよろしく。」
「じゃああとよろしくね。」
「おう。」
ナイスネイチャと名乗るウマ娘がマイクを強気そうなウマ娘に渡す
「よう。私は美浦寮の寮長シリウスシンボリだ。よろしくな、お前ら。」
「礼。」
「降壇してください。」
その合図で、壇上の全員が降壇した。ゴールドシップは終始謎のポーズをとっていた
「園歌斉唱。」
「新入生の生徒達は歌わなくても結構です。」
そうしてピアノの音と共に在校生による園歌が歌われた
※斉唱シーンカット
「閉式の言葉。」
「礼。」
「以上を持ちまして、第78回新入生入学式を終わります。」
「礼。」
「諸連絡等のある先生方はいらっしゃいませんか。」
「今後の日程については、新入生はクラスごとに教室に戻ってオリエンテーションとなります。在校生はこのまま残っていてください。」
「新入生退場。」
テーテテテーテーテー テーテテテーテー・・・
教師の指示で席を立ち、新入生達は各々の教室へと戻っていった
最初の入場の時に間違えて流れたのは軍艦マーチ(軍艦行進曲)で、次と退場で流れたのは威風堂々です。
シリウスシンボリは中等部か高等部かがはっきりしないため、情報がほしいところです。場合によっては大幅な変更が必要になるかも・・・
次回はオリエンテーションの回となります。この学園の基本情報や生徒間の交流、そして寮に入る所までいく予定です。前回話していたウマ娘の名前も明らかになりますのでお楽しみに。
それと、今度こそたくさんオリジナルウマ娘が出てくると思います。