ウマ娘 Repainted days   作:シグルフジ

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クリスマスが過ぎ正月も過ぎ、色々と忙しいことや単発小説の執筆に明け暮れてはや1ヶ月以上。遂に投稿です。(待っている人は絶対いない)
そして私は気づいてしまった。私長編作品で少しずつ投稿するスタイル全然合ってないって。
なのでこれからこの作品は月1~2本の投稿を目標に頑張ります。pixivの方で単発の小説投稿してるから良かったら見てってね!



第3.5話 ハープスターのオリエンテーション

ハープスターが栗東寮に向かうとそこには多くのウマ娘達が寮入口に立ち、寮別オリエンテーションの開催を喧伝していた

 

「栗東寮はこっちでーす!」

「ここが栗東寮だよー!」

 

(ふふ、皆さん元気ですね。さて、あたしも行きましょうか。)

 

栗東寮はトレセン学園の生徒の多くが在籍している寮とだけあって増築に増築を重ねた結果、若干迷路のようになっていて、不幸にもその日のうちに自身の部屋に戻れなかった者もいるらしい・・・

中に入ると大勢のウマ娘達が出迎えを行っており、在籍者の多さを生かし1人1人に案内役が付いていた

 

「ようこそ栗東寮へ。私はエアグルーヴだ。あなたは?」

 

「ハープスターです。」

 

「そうか。ではついてこい。」

 

「はい。」

 

エアグルーヴの案内で談話室へ向かうとさすが栗東寮とだけあって中は新入生たちでごった返していた

 

「あっ、エアグルーヴ先輩お疲れ様です。」

 

「お疲れ様。受付は順調か?」

 

「入寮者がひっきりなしに来るものですから猫の手も借りたいですよ。」

 

「そうか、なら私も手伝おう。」

 

「いえいえとんでもないです!今日寮長にも接客に集中するように言われていたじゃないですか!」

 

「いいや、見る限りお前たちも疲れているようだな。1人でも少し休憩してこい。その分は私が行う。」

 

「ですが・・・」

 

「いいから休憩してこい。」

 

「では・・・失礼します。」

 

 

「見苦しい所を見せてすまない。ハープスター・・・と言ったか。」

 

「はい。」

 

「こちらで受付をしてくれ。寮長はもうすぐ来るはずだ。」

 

「こちらで受付しますよー。お名前は?」

 

「ハープスターです。」

 

「ハープスターさんですね。ハープスターハープスター・・・はいありました。ではこの部屋でしばらく待っててください。」

 

「分かりました。」

 

彼女がオリエンテーションの始まりを待っていると突然1人のウマ娘が声をかけてきた

 

「ねぇねぇ、君、名前は?」

 

「ふぇ?あっ、ハープスターです。」

 

「ボクはトーホウジャッカルって言うんだ。よろしくね。」

 

「よ、よろしくお願いします。」

 

「ん、丁度いいね。もう始まるみたいだよ。あっち見て。」

 

トーホウジャッカルと名乗るウマ娘が指差す方向を見ると、入学式の時に見た栗東寮の寮長ナイスネイチャと2人のウマ娘が入寮者達の前に立っていた。2人のウマ娘のうちの1人はホワイトボードを、もう1人は大量のプリントを抱えていた

 

「はーいみんな静かにしてー。これから説明を始めますよー。」

 

寮長の呼び掛けで喧騒は徐々に収まっていった

 

「えーとじゃあこれから説明を始めますね。まずは自己紹介から。入学式でも言ったようにアタシはナイスネイチャって言います。まず、この寮についての説明を事前に受けていると思うけど、資料配ってパパっとやっちゃいますね。」

 

そう言って彼女は隣にいる大量のプリントを持った小柄な橙色の髪のウマ娘の方を少し見て何かを言ったかと思うとプリントを自身の分とホワイトボードを持ってきた大柄なウマ娘に渡し、手早く入寮生に配った

 

「みんな資料は手元に届きました?じゃあ説明しますね。この栗東寮は設立当時からある由緒正しい寮で、この寮に在籍していると坂路コースの優先使用権があるっていうのは知っての通りです。まぁ最近はその制度を撤廃しないかって話もあるんだけどね。

で、ここからは寮の細かいことについてです。門限が18時までで、入浴は22時までには済ませてね。」

 

寮長は話すことを一旦やめ、言ったことを大柄でツインテールの髪の娘が打ち合わせをしたのか要点をうまくまとめながらホワイトボードに書き終わるまで待っていた

 

「みんな、ここまでついてこれてる?」

 

寮長が皆に向かって問いかけたところ、半数の生徒が好意的な反応を示した

 

「じゃあ続けるよ。この寮ってとっても広いから迷う人が毎年いるんです。だから慣れないうちは絶対裏にある地図を持っていたほうがいいですよ。まぁ一応看板は所々に張ってあるけど油断しないでね。」

 

(そんなに分かりにくいのここ?)

 

「マヤでも最初は慣れなかったからね。皆気をつけて!」

 

「これが終わったらそれぞれの部屋番号が書かれた紙を渡すから必ず前に来てください。最後に・・・隣の二人から一言頂こうかな。始めにマヤノから。」

 

「えー!?マヤそんなの聞いてないよー!ネイチャちゃんのいじわるー!」

 

「まぁまぁ、こういう時こそマヤノのオトナでキラキラな魅力を見せる時なんじゃないの?」

 

「んー・・・確かに!マヤのオトナでキラキラな魅力見せちゃおう!」

 

(やはりチョロいのぉ・・・)

 

 

「みんなー!マヤはマヤノトップガンだよー!マヤのオトナでキラキラな魅力に見とれないように注意してね!」キラッ☆

 

ヒュー・・・

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「と、とにかく仲良く暮らそうねー!」

 

・・・・・パチパチパチパチ・・・

 

彼女は皆に向かって言い終わると後ろを向いて顔を手で隠していた

 

「はーいありがとう。それじゃあボーノからお願いします。」

 

 

「栗東寮へようこそ!私はヒシアケボノ。みんなからはボーノって呼ばれてるよ!みんなでボーノな生活が送れるようにしようね!」

 

パチパチパチパチ・・・

 

「あー、ちょっと分かりにくかった?」

 

生徒達はそんなことは無いと言うように首を振ったりする人が多かった

 

「嘘、マジで?・・・じゃあこれで終わr」

「ねーねー、まだネイチャちゃんの分が終わって無いよね?」

 

「うげ。」

 

マヤノトップガンはものすごいニコニコした顔で寮長を見ていた

 

「ボーノちゃんもネイチャちゃんから一言ほしいよね?」

 

マヤノトップガンの表情が同意をしなければ容赦しないという意志を感じたため、ヒシアケボノは仕方なく同意した

 

「ねっ?ボーノちゃんもそうだって!」

 

「ああもう分かりました、分かりましたって。」

 

「じゃあ最後にアタシから。えー、みんな家族とかと離れて暮らすことになるけど、まぁ仲良くやっていきましょう。終わり。」

 

パチパチパチパチ・・・

 

「ちぇー、つまんないのー。」(小声)

 

「こういうのでいいんだって。」(小声)

 

「じゃあこれから部屋番号の紙を配るから必ず持って行くこと。3時間くらいしたら入居者確認のために見回りに行きます。それまでには部屋にいてください。それじゃあこれで説明を終わります。」

 

「これから部屋番号の紙を配りまーす!係のいる所に並んでくださーい!」

 

係の号令で続々と生徒達が紙を取りに行くのを横目に見ながら、ハープスターはその列に続き紙を受取に向かった

 

「はいどうぞ。」

 

「ありがとうございます。」

 

(ええと・・・716ね。716は・・・遠い・・・。)

 

716号室は4階の奥にある部屋で現在いる談話室からはかなり遠い位置にあった

 

(では向かいましょうか)

 

彼女は重い荷物を持ちながら階段を上りしばらくしてようやく716号室に到着した

 

 

 

「ふぅ・・・。」

 

彼女は今日の疲れを癒すかの如く荷物を置き、制服をハンガーに掛けベットに横になった

 

「それにしても・・・強烈な人が多かった・・・ふあぁ・・・。」

 

ベットへ横になったことで1日の疲れがどっと押し寄せ、うとうととしてしまった

 

 

 

 

 

 

気がつくと、ドタドタと廊下を走って来る音が聞こえていた

 

「ごめんごめーん!遅くなった・・・って、おぉ。」

 

「ん・・・んぅぅ・・・あ。」

 

音の主は談話室で話しかけてきたトーホウジャッカルだった

 

「ハープスターじゃん。数時間ぶりだね。」

 

「トーホウジャッカルさん。あなたがルームメイトなの?」

 

「そうみたいだね。ボクも716だったよ。」

 

「そうですか。それではトーホウジャッカルさん、これからよろしくお願いします。」

 

「ジャッカルでいいよ。これからよろしくね。あと敬語で話すのナシナシ。堅苦しくて疲れちゃうし。あと君のことハーちゃんって呼んでいい?」

 

「え?ええっと・・・はい。いや、うん。これからよろしく・・・ね。」

 

「よろしく~。」

 

こうして彼女の入学初日は過ぎていったのだった

 




次回は体力テスト及び初授業となります。いつ投稿されるんでしょうね。お楽しみに!
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