あ   作:ホマランペ


原作:涼宮ハルヒの憂鬱
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AIのべりすと(https://ai-novel.com/)で生成したハルヒSS

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あ

「キョン! タイピング大会に出るわよ!」

ハルヒがいきなりそんなことを叫びながら部室に入ってきた。

「何だ?」

俺は、手にしていた古泉のノートパソコンを机に置いてから言った。

「どうしたんだ? ハルヒ」

「どうもこうもないじゃない。パソコンで文字入力するだけの簡単なお仕事よ。さあ、みんな!」

ハルヒは元気よく言い放った。

「来週までにパソコンを使えるようにしときなさい。あたしが教えてあげるから。いいこと!?」

「……………………」

俺と朝比奈さんは顔を見合わせ、長門は無言のまま読書に耽っている。古泉だけはいつものように微笑みながら、

「まあまあ、落ち着いてください。その前に確認しておきたいことが一つだけあります。涼宮さんの言う『タイピング』とはどういう意味ですか?」

「えっ、キーボードを打つことでしょ?」

ハルヒはきょとんとした表情を浮かべている。おいおい、タイピングってのは指一本でキーを打ち込む作業のことであって、両手を使って高速でキーボードを叩きまくる動作ではないぞ。

しかしハルヒは自信満々な笑顔だった。

「そうね。そういうことになるのかしら。でもそれがどうかしたわけ?」

「いえ、ちょっと気になっただけです。何でもありません」

古泉はうやむやにした。こいつが何を言いたかったのかはよくわからんが、とにかくハルヒがやる気になっているようなので良しとしておこう。

「それじゃあさっそく始めましょうか」

ハルヒは、どこから持ってきたのか知らんがホワイトボードを引っ張り出してきて、そこに手書きで『第一回・パソコン講習会(仮)』と書いた。

「まず最初に基本的な操作を教えておくわ。いい? このソフトを立ち上げると画面右下にアイコンが出るから――」ハルヒが指差したところには確かに三角形のマークがある。

「そこを押してからスタートボタンをクリックすると、ソフトが立ち上がってくるから、そしたら後はマウスとかタッチパッドの操作でどうにかなると思うわ。慣れたらショートカットキーを覚えればいいけど、最初はこれで十分よね」

ハルヒは次々と指示を出していく。

「それからメニューバーを出して、そこからテキストファイルの作成を選んで、とりあえずタイトルを書いてみて。タイトルは五行くらいでいいわ。書き終わったら保存して終了。はい、やってみて」

言われるままに朝比奈さんがテキストファイルを作っていく。

「次に一行目にカーソルを合わせて、左端にあるAボタンを押してからエンターキーね。それで改行されるから、あとは一文字ずつ打っていくのよ。わかった?」

「はい」

「じゃあ今度はあたしがやってみるから見ててちょうだい」

ハルヒは長机の上にノートブック型のマシンを置いて電源を入れた。そして起動が完了するなり、

「えーっと…………タイトルはこれでよし。それから本文を書いて…………。ほら、できたわよ!」

ハルヒが差し出したディスプレイを見ると、そこには『第一回・パソコン講習会(仮)』というタイトルの下に、ハルヒらしい字面が並んでいた。

『あたしが考える最強のパソコンはこれよ!』

「…………」

俺も朝比奈さんも長門も無言のままである。

「どうしたの?」とハルヒは不思議そうな顔をしている。

「いや…………」俺は口ごもりながら、

「おまえが書いたんじゃないのか?」

「違うわよ。今、書いたじゃない」

「いや、そうじゃなくてだな、それは俺が書こうとしていた文章そのままなんだが」

「えっ?」

ハルヒは自分の手許のディスプレイを見て、目を丸くした。

「なにこれ? なんでこんな文字が出てるの?」

「そりゃこっちが訊きたいぜ」

ハルヒはしばらく首をひねっていたが、やがて肩をすくめて、

「まあいいわ。次に行くわよ。次は入力した文字を消しちゃう方法を教えるわね。ええと、確かこのへんのはずなんだけど…………ああ、あったあった」

ハルヒはキーボードの脇に置いてある小さなレバーを引き下ろした。すると画面に表示されていた文字列が消えてしまう。

「これでいいのよね。はい、やって見て」

朝比奈さんは緊張した顔つきでマウスを動かし始めた。

「あ、できました。でもどうして消えてしまったんですか?」

「これはね、キーボードの右側にある『シフトキー』っていうのを押すと出てくるの。覚えときなさい」

ハルヒは言いながら、自分のパソコンのキーボードを操作している。「あ、ホントです。出てきます。すごいですね、涼宮さん」

「まあね」

ハルヒは得意げに胸を張る。

「それじゃあ今度はあたしがやってみるわね。タイトルはこれでいいかしら。本文は――」

ハルヒは朝比奈さんよりはるかにスムーズな動作でキーボードを叩いていった。

「はい、できたわよ!」

ハルヒが突き出した画面には『第一回・パソコン講習会(仮)』のタイトルの下に、『ハルヒが考えた最強のパソコンはこれよ! パソコン部部員の皆さんもぜひ作ってみてください』と書いてあった。

「何だよ、これ」

俺が言うとハルヒは、

「タイトルよ。タイトル。いいでしょ」

「よくねえ。まったくよくねえ」

「なんでよ。あたしが考えたんだから文句ないでしょ」

「タイトルを考えるのはお前の仕事じゃねえ。朝比奈さんだろ」

「そんなこと知らないわよ。いいからさっさと書き直して」

「はいはい」

俺はハルヒからマウスを借りて、さっきハルヒが書いたテキストファイルの末尾にカーソルを合わせてダブルクリックした。

「これでいいんだろ?」

「うん。完璧」

ハルヒは満足そうにうなずいて、

「じゃあ次に進むわよ。ええと、次は…………」

「もういい」

俺はハルヒの言葉を遮った。

「え?」「タイピングの練習なんかする必要はない。全部おまえがやれ」

「はあ?」

ハルヒは眉間にシワを寄せ、

「どういう意味よ?」

「だから、そういうことだ。朝比奈さんがタイピングできるようにならなくてもいいんだよ。最初からハルヒがやれば済む話だったんだ。そうだよな、朝比奈さん?」

俺は朝比奈さんに確認を取る。

「え、あ、はい…………」

「そういうわけで、ハルヒ、朝比奈さんのことは放っておいていい。おまえが一人でやってくれ」

「えー」

ハルヒは不満そうだったが、俺はかまわず、

「ほら、古泉。そいつを持って帰るんだ」

「よろしいのですか? 僕としては助かりますが」

「ああ、いいよ。どうせまたハルヒが何かを思いついて、それに俺たちが巻き込まれるだけだろうからな。今のうちにハルヒをおとなしくさせておいた方がいい」

「…………」

ハルヒが何か言おうとしているうちに、俺はさっさと古泉からノートパソコンを受け取った。

「では、失礼します」

「キョン、待って」

ハルヒが声をかけてきたが、俺は無視して立ち上がった。

「いいの? 涼宮さんがせっかくやる気になってくれたのに」

「いいんですよ。どうせすぐに飽きちまいますから。それよりも長門、続きをやろう」

「…………」

長門は無言で本を置き、俺のそばまで来た。そして俺がパソコンを机に置くのを見届けてから、再び読書に戻る。

「ほら、長門もこう言ってることだし」

「…………」

朝比奈さんは困惑したような表情で俺と長門の顔を交互に見ている。

「すみません。わたしのせいで…………」

「いいんです。気にしないでください」

俺は朝比奈さんに向かって笑いかけ、それからハルヒの方を見た。

「ハルヒ、そろそろ帰らないか? 暗くなってきたぞ」

窓の外はすでに日が暮れていて、空には星が瞬いている。この季節にしては珍しいくらいの快晴で、風も強くはない。

「…………」

ハルヒはしばらく黙り込んでいたが、やがて唇を尖らせて、

「わかったわよ。今日はこのくらいにしとく。明日はもっと早く来るわよ。いいわね!?」

「はい」朝比奈さんは素直にうなずく。

「それから、あんたたち。今度からちゃんとパソコン持って来なさいよ。そうしないと教えてあげないわよ」

「はい」

「…………」

朝比奈さんはうなずいたが、長門は黙っていた。ハルヒはそれでもまだ不機嫌そうな顔をしていたが、

「じゃあ、みんなで帰りましょう」

そう言って、ドアへと向かった。

その瞬間、朝比奈さんがハッとしたように顔を上げた。

「あっ、あの、あたしもご一緒していいでしょうか? お邪魔でなければ…………」

「もちろんよ!」ハルヒは即答して、

「ほら、行くわよ。キョン、鍵よろしく」

「へいへい」

俺は朝比奈さんとともに、ハルヒの後について歩き出した。

「涼宮さん、ごめんなさい」

朝比奈さんが申し訳なさそうにつぶやく。

「いいのよ。いいの。気楽にやりましょう。あたしがやりたいことをやってるだけだから」

ハルヒは朝比奈さんに笑顔を向ける。

「あ、はい」

「あたしはね、こういう風にいろんなものを作ってみたいの。今までにないものをね。そのためには何でもやってみるわ。それが楽しいから」

「はい」

「それでね、これからもどんどん作るつもりなのよ。それで、それを誰かに見せてあげるの。みんなが喜んでくれるのが嬉しいから」

「はい」「だからね、あたしの好きな人にも見せてあげたいの。あなたが作ってるところをね。そしたらきっと、とっても喜ぶと思うのよ」

「…………」

朝比奈さんは、ちょっとうつむいた。

「でも…………」

「なあに?」「でも、その人は…………」

朝比奈さんは何かを言いかけてやめた。そして小さく息をつくと、

「いえ、なんでもありません」

「そう?」

ハルヒは不思議そうな顔をしたが、それ以上は何も言わなかった。

俺は何も言えなかった。

長門は相変わらずの無表情で、ハルヒはハルヒで満面の笑みを浮かべている。朝比奈さんはいつものように微笑んでいる。

俺は心の中でため息をついた。

なぜだかはわからないが、俺はそんな光景をどこかで見たことがあるような気がしていた。


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