ときめきメモリアル 卒業後 IF   作:アマゾンズ

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卒業式の日に青い瞳の彼女から。


※簡単なキャラクター紹介

パトリシア・マクグラス

5月21日生まれ。B型

趣味はサイクリング(レーサーの兄の影響か、スピード狂である)

人懐っこい性格だが、実は日本に来た事による言葉の壁や文化の違いからくる不安を抱えている。

元・格闘家で外交官の父と元・モデルの母、レーサーの兄の四人家族で国籍は不明。(デート時の会話からオーストラリア出身だと推測されている)

主人公が二年生のなった時期に留学生としてやってくる。ちなみに主人公と同い年。

家族のうち、なぜか父親と兄が流暢な関西弁で喋っている。

パット自身も流暢な関西弁が飛び出す事があるが、本気で怒った時だけである。

※片言のはずが流暢になるのは、怒りで我を忘れている可能性大




パトリシア・マクグラス編 confession to graduation ceremony .

きらめき高校、卒業式まで残り二日と迫った日。

 

「おーい、○○!」

 

「ん?この声は」

 

向かい側から走ってきたのは早乙女好雄。俺の友人で三年間一緒につるんでいた悪友とも言える奴だ。

 

「どうしたんだよ?」

 

「実は大事な話があるんだ。ちょっと、伝説の樹のところまで来てくれるか?」

 

「?ああ・・・」

 

そう言って来たので伝説の樹のところへ向かうと好雄が立っていた。何故かその表情は嬉しそうだ。

 

「一体、何の用なんだ?」

 

「へへっ、実はな・・・ほら、こっちに来いよ」

 

「こんにちは」

 

好雄に催促されて、隣へ来たのは何と朝日奈さんだった!まさかとは思うが、その事実を好雄の口から話された。

 

「へへっ・・・実は、夕子と付き合うことになったんだ」

 

「さ、行こう。好雄くん」

 

話を終えると二人は肩を並べて、歩いて行ってしまった。その背中を俺は見送っている。

 

「そっか、好雄は朝比奈さんと・・・よし、俺も頑張るかな」

 

 

 

 

 

 

そうしているうちに卒業式当日。校長の長くありがたーいお話を聞かされて、そこからようやく解放された。好雄の奴は朝比奈さんと話し込んでいる。

 

「全く、話が長すぎるんだよな」

 

愚痴りながら俺は自分が使っている机に座る。思い出深いと思いながら机の中を調べると小さな手紙が入っていた。

 

「ん?手紙が入ってる?誰からだ?何々」

 

『伝説の樹の下で待っています』

 

「名前は・・・何処にもないか。なら急いでいくか」

 

俺は手紙をしまうと伝説の樹へと走り出した。鍛えてあるとはいえ、準備運動無しで走ったから流石に息が切れてしまった。

 

「ハァ・・・ハァ・・・ん?」

 

顔を上げるとそこには手紙の主である彼女がいた。

 

「パ、パット・・・」

 

目の前にいる彼女の名前はパトリシア・マクグラス。愛称をパットと言い、海外からの留学生で、二年生から同級生になった。

 

そう、実は自分の中に秘めていたが、俺はパットに心惹かれていたのだ。可愛いからと言う事も含まれるが、彼女は明るく努力家だという一面を知ったからだ。

 

慣れない日本語を必死に勉強する姿を目撃した時、真剣な顔で勉強に打ち込むその姿勢に惚れ込んでいた。

 

「あ、あなたが・・・・ここに来てくれたら、何を話そうかって・・・さっきまで、いろいろ考えていたのに・・・あなたの顔を見たら、全部忘れてしまいました」

 

「そ、そっか・・・どうしたんだい?」

 

パットは少しの間だけ、目を閉じると決意を固めた様子で口を開いた。

 

「あなたに本当の想いを伝えようと思っても、ワタシ・・・日本語、あまり上手じゃないから・・・伝えられない」

 

「でも、日本語じゃなかったら、もっと伝わらない・・・だから・・・だから、私の気持ち・・・私の想い・・・全て、この一言に込めて言います。察してください」

 

深呼吸したパットは、あの時のような真剣な表情で俺を見つめてきた。

 

「スキです」

 

「パット・・・」

 

「この国に来て、まだ何も知らなかったワタシに、あなたはとても親切にしてくれた。何を言っているか分からなくても、あなたの態度で気持ちは伝わってきた・・・」

 

「心を通わせるのに、言葉は全てじゃないとあなたから教えてもらいました。だから・・・ワタシ・・・」

 

「俺も・・・俺もさ。パットに本当の気持ちを伝える言葉が分からない・・・けれど、好きだ」

 

俺は本心から言葉を紡ぐ。内心は飛び上がりたいほど嬉しい。けれど、此処で冷静になりつつ、好意を伝えないと意味がない。

 

「ホ、ホントに?ホントに・・・ワタシが・・・?」

 

「本当さ、伝わったかな?」

 

「うん・・・伝わった・・・よ。この国に来て、本当に良かった。あなたと知り合えて、ワタシ・・・ワタシ・・・サイコーに幸せです」

 

 

 

 

 

 

伝説の樹の下で、パットから告白を受けた俺は彼女とカップルになった。自分の想いを隠していたけど、本気で外国人の彼女が出来るとは思わなかったな。さて、友人に報告しないとな。

 

「居た居た。おーい、好雄!」

 

「ん?なんだ、○○かよ」

 

「なんだとは、随分だな」

 

「悪い悪い。それで?俺に何か用か?」

 

「ああ、伝説の樹に来てくれるか?出来れば朝日奈さんと一緒にさ」

 

「?なんとなく、察しが付くんだけどな」

 

「良いから来てくれって」

 

「分かった、夕子を呼んでくるから先に行っててくれよ」

 

「ああ」

 

好雄との会話を終えると、俺は伝説の樹へと向かう。無論、パットには隠れてもらっている。

 

「ちょっと、好雄くん!私まだ皆と記念写真撮ってたのに~!」

 

「○○から二人で来てくれって頼まれたんだよ!」

 

「え?あの○○くんから!?」

 

「ああ、そうだよ」

 

やっぱりアイツは同級生や後輩に大人気だよな。入学したての頃は俺と、どっこいどっこいだったのに二年生の前半からメキメキと頭角を現し始めて、最後には勉強で詩織ちゃんから学年主席の座を取るわ、部活のバスケでインターハイ優勝するわ、容姿もイケメン俳優並にもなったもんなぁ。俺の知らない所でアイツは努力してたって事か。

 

なんて、親友の事を考えながら歩いていると伝説の樹にたどり着いていた。

 

「お、来てくれたか」

 

「ああ、それで話ってなんだよ」

 

「それはな・・・ほら、こっちに来な」

 

「ハーイ、ヨシオにユーコ」

 

「え?パットちゃん!?」

 

「パ、パット!?なんでパットが此処にいるの~!?」

 

「実はな、俺とパット。付き合う事になったんだ」

 

 

「「えええええええええ!?」」

 

 

二人は大声を出して驚いていた。まるで芸能人同士の結婚発表を聞いたような状態に近い。

 

「お、お前~!!こんな可愛い外国人の彼女とか羨ましすぎんだろ!!」

 

「趣向返しって奴だよ、フフン」

 

「くぅ~!」

 

「よ~し~お~く~ん?」

 

「ゆ、夕子!?違うからな!男として客観的に見て羨ましいってだけだよ!浮気はしないって!」

 

「む~!!」

 

「相変わらずだな」

 

「ホントホント」

 

「ねぇねぇ」

 

「何?ユーコ」

 

「皆、校門の所に居るし高校最後の記念撮影しようよ!」

 

「お、良いな!早く行こうぜ!」

 

それから、クラスメート達の中にもカップルになった同級生達も居たようだ。同時に俺とパットがカップルになったと発表した瞬間、同級生全員が驚き、後輩の女生徒達は膝を付く者、祝福してくれる者と分かれていた。

 

「まさか、○○がパットちゃんとなぁ」

 

「でも、○○なら納得だな。完璧じゃないけど文武両道ってヤツをやってたし」

 

「パットちゃん、狙ってたんだけどなぁ」

 

という同級生の男子生徒の言葉。

 

「パットが○○くんとカップルになったなんて!」

 

「きらめき高校きっての文武両道のイケメンと留学生カップルなんて、ロマンチック!」

 

「あ~あ、フリーなら○○くんに告白しようと思ったのに」

 

という同級生女生徒の言葉。

 

「○○先輩とパット先輩がカップル!」

 

「憧れの先輩同士のカップルなんて、すごーい」

 

「パット先輩~!けど、○○先輩となら涙を堪えて送り出します!」

 

「パット先輩、好きだったのに○○先輩に取られた~」

 

という男女の後輩達の言葉が飛び交っている。パットも人気者なので記念撮影して欲しいと頼まれていた。俺も俺で頼まれている。

 

記念撮影が終わり、皆がそれぞれ校門から出て行く。卒業、新たな旅立ちだ。途中まで好雄と歩き、パットは朝日奈さんと話しながら歩いている。

 

「なぁ、○○。お前一流大学へ行くんだろ?パットちゃんと同じで」

 

「ああ、合格通知は来てたよ。好雄、お前は?」

 

「俺も受かったよ。三流大学だけどな」

 

「そっか、進路は別々だな」

 

「ああ、でも、連絡を取り合うことはできるしな」

 

「そうだな」

 

通学路に使っていた道、左右に別れている場所があり右が俺の、左が好雄の家へ向かう道だ。

 

「じゃあ、此処でお別れだな」

 

「とは言っても、直ぐに会えるけどな」

 

「高校生としての俺達に、お別れだな」

 

「ああ」

 

「じゃあな!○○!!パットちゃんも」

 

「じゃあね!パット!」

 

「ああ、また会おうぜ!好雄、朝日奈さんも!!」

 

「バーイ!ユーコ、ヨシオ!」

 

 

 

 

それから、俺とパットだけで歩いている。高校生活も終わって今度は一流大学の大学生としての生活が始まる。

 

「ねぇ、○○」

 

「ん?なんだ?パット」

 

「今日、ワタシの家に来ない?」

 

「パットの家にか?ああ、良いぜ」

 

「!じゃあ、早く行こ!!」

 

「あ、おいおい。引っ張らないでくれって!!」

 

これが俺の高校生活での最大の思い出だ。これからどうなるかは分からないけど、俺達二人の愛は永遠と同じだと信じている。




次回はパットと一緒の大学生としての話を書きます。一人、三話で終わらせようと考えています。

キャラのリクエストがあれば書きますが、基本は初代のときメモになりますのでよろしくお願いします。



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