選択式シチュエーション集 告白集   作:樫鳥

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ロボ編 1

 メッセージを再生します。

 

 

 『よう、しばらくぶりだなアニキ。まったく冷てえよな、依頼期間を終えた延長の交渉する前に姿をくらますんだからよ。流石にちょっと傷ついたぜ』

 

 『まあ、それがアンタの流儀みたいなもんなら仕方ねえけどよ』

 

 『それよりもさ、またアニキのこと雇いたいんだ』

 

 『あ…もしかして今音声聞きながら、微妙な顔していないか?』

 

 『いやまあ、確かに最初、アニキのことを親父が連れて来たときよ、急にアタシのバディにするなんて言い始めるからさぁ。正直、アタシにはそんなもんいらないと思ってたよ。高機動での攪乱がアタシの仕事、トロクセェ僚機なんて必要ねぇと思ってたし、事実足手まといだった』

 

 『でもさ、アニキの狙撃は的確だった。針の孔を突くような、とでも言えば良いのか?アタシが敵陣に突入と離脱のタイミングで的確に援護してくれた。無理についてこようとして足を引っぱる奴、援護と称して邪魔しかしない奴。そんな奴ばっかりだったからよ』

 

 『確かに最初クソに否定したし、アニキの援護が的確でもそれを認めたくなくてしばらく罵詈雑言ばかりだったけどよ…でもさ、ルセン自治区のBポイント覚えているか?』

 

 『敵の補給部隊が通過するって情報。罠だってアニキが言ったけどよ、アタシはアニキのへの反発心だけで判断して戦場に向かい、機体が半壊するまで追い詰められた』

 

 『でも、狙撃機体なのに前線まで乗り込んで助けてくれた。よくもまあ、援護機体であの修羅場を潜り抜けることができたよな。まじかで見ていたアタシでさえ未だに信じられなかったよ。なんていうか…カッコヨカッタ…ぞ』

 

 『そ、それからは、勝手にアンタのことアニキって呼んで、これまでのこと頭下げて謝って、改めて終戦まで一緒にバディを組んでくれると思っていたのに…まさか期限つきの契約だったなんて思わなかったよ。親父に言わせれば、最初に話したって言ってたが、どうせすぐ死ぬと思って聞いていなかったからよ』

 

 『それでよ…アニキさえ良ければ、ルガーランス解放戦線で、またアタシのバディとして雇われてくれねぇか?』

 

 『最初アンタは、休職中で依頼を断っているとこだったけど、親父に昔の借りを返す為に来てくれたんだよな』

 

 『実はよ…アニキのお陰でさ、アタシも隊を持つことを認められたんだ』

 

 『最初はアレ、足手まといなんていらない、一人で充分に活躍できるなんて自惚れていたよ。でも援護の頼もしさってのを知ってからさ、一人一人の戦い方や機体構成、戦略なんてのをアタシなりに考えるようになったんだ』

 

 『おかげでさ、アタシの部隊は半月前の作戦では被害軽微、死者無しで大戦果をあげたんだぜ』

 

 『嬉しかったけど、周りをよく見ること、仲間の機体構成から考える戦略、地図や地形を見て敵の急所を読む為の力、必要な基礎を教えてくれたのはアニキだった。みんな褒めてくれたし、親父もリーダーも絶賛してくれたけど、本当に褒めてほしかったのはアンタにだったんだよな』

 

 『……その…うん。いやまあ、そのな』

 

 『……スキだ…惚れちまったんだよ、アンタに』

 

 『べ、別に色恋沙汰で気を惹いて来てもらおうなんざ考えてないぞ!でもさ、初めてみんなと力を合わせて大戦果をあげて、いろんな人から褒めてもらっても、やっぱりアタシはアニキがいないとなんだか物足りないし、寂しいし、なにより落ち着かねーんだよ』

 

 『本当は分かってたんだ、アタシがアタシのまま戦っていたら、何時か対策をたてられた殺されるってことくらい薄々な。それを認めたくなかった、認めてしまえば、弱さの告白になる。強さだけで身を立てて来た小娘が、実は弱いなんて知られたらアタシの立場は無くなるからさ。親父も、それを心配してアニキをつけてくれたんだと思う』

 

 『でもアニキは、そんなアタシを変えてくれた。戦う術しか持たないアタシを、みんなに認められる立派な戦士にしてくれた』

 

 

 『それにアニキはさ、実のところ狙撃機体が一番得意な構成じゃねーんじゃねえかな。アタシを助けてくれた時のアンタの動きは、狙撃畑の人間にできるような機動じゃなかった。なんでコンセプトが真逆の機体で、あの素早さで戦え、それでいて機体バランスを崩さず熱暴走をおこさないなんて意味が分からんくらい凄かった』

 

 『もしかしたら、窮屈な思いをさせてしまっていたかもしれねえ。だけど、もうアタシにお守りは必要ない。これからは、好きな機体に乗って、隣に戦う戦友として、無理矢理くくられたバディじゃなくて相棒としてアタシのことを見てほしいんだ』

 

 『それにアタシだけじゃなく、みんながアニキが戻ってきてくれるのを願っている』

 

 『それでさ、出来たらだけど…女としても、見てほしいんだ』

 

 『アンタなら、親父も許してくれる。ちょっと今は男受けしない身体つきだけど、これからもっと成長していけばきっとそっちもアニキ好みになるからよ』

 

 『……っ~』

 

 『悪い、余計なことばかり話したな。忘れてくれ…とは言わねえが、気にしないでくれ…頼む。こっ恥ずかしくて死にそうだ』

 

 『連絡、待っている。ルガーランス解放戦線は、なによりアタシは、何時でもアニキを歓迎するぜ』

 

 『また一緒に戦おうぜ!今度は、相棒としてな!』




 ルガーランスの少女
 真鍮色の高機動機体に乗り込み斬り込み役、攪乱、奇襲を好む戦い方をする。
 神経系が機体適正に極めて高い基準であった為、同じ機体に乗り込んでも身体の負荷が軽く継戦能力に秀で、凡人が同じ機体に乗っても出せないパフォーマンスを発揮できる、所謂天才肌。
 才能があるが故、周囲を足手まといと決めつけ単独行動をとりたがり、戦果を次々とあげていたが、敵が徐々に対策をたてはじめ危険を感じることが多くなり内心は焦りを抱えていた。
 しかし、17歳という若年のプライドは、見下していた周囲の仲間に頼るということはできず、弱みを見せたら侮られると思い込み徐々に追い詰められていく。
 そんななか、貴方に出会い、戦闘中危機を幾度も救われ頼れる仲間というかけがえのない存在を認識することとなり、同時にこれまでのプライドとモヤモヤした制御できない意味不明な感情から激しく反発心を持つことになった。
 しかしとある作戦において、貴方に命を救われることにより、これまで複雑に絡みあった感情が解け素直に貴方をアニキと呼び慕うようになり、反発していた反動か恋心を芽生えさせた。
 契約満了により離れた貴方のことを、再度雇おうとメッセージを残すが…


 機体
 視神経や脳波により直接動かすことができる機動兵器。言ってしまえばフロムゲーのアーマードコア4、faのネクストが元ネタ。コジマは搭載していません。
 様々な企業が販売するパーツを組み合わせ、高機動機体から狙撃特化機体、ガチガチのタンクまで組み換え可能。
 産まれつき適正が必要であり、適性があるほど負荷が軽く長時間、自在に動かすことができる。


 貴方
 三十代前後、フリーランスの傭兵。とある事情により休職していた。
 狙撃機体が得意というより、取り合えずなにに乗っても戦えるタイプ。
 実力的には、アナトリアの傭兵、人類種の天敵、全てを焼き尽くす暴力と同等レベル。

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