選択式シチュエーション集 告白集   作:樫鳥

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ロボ編 2

 メッセージを再生します

 

 『突然の連絡、失礼します。こちらオルメルト・テクノロジー社所属、コードネーム『白雪』です』

 

 『弊社は現在、ルガーランス解放戦線という反乱軍とエネルギー問題、食料問題、民族自決を巡り対立しております。こちらのからの譲歩を受け入れず、平和を乱す者達には断固たる意思を持ち打倒しなければなりません』

 

 『貴方に依頼をしたいのは、ルガーランス解放戦線のネームド、個体登録名『真鍮の戦刃』の打倒となります』

 

 『高機動による一撃離脱を得意とし、我々のしく包囲網を小賢しく突派するかの機体に我々は手を焼かされており。貴方の手をお借りしたいと考えております』

 

 『では、作戦概要を説明します…』

 

 

 

 『…以上が、作戦概要となります。上層部はこの作戦に注目しております。オルメルト・テクノロジー社との繋がりを強くする好機です。そちらにとっても、悪い話ではないと思いますが』

 

 『………』

 

 『待って、まだ切らないで。企業に記録されない、私個人が持つ専用回線に切り替えたから』

 

 『久しぶりね、私の声を覚えているかしら。一時期は毎日のように会話をしていた間柄だから、覚えていてくれていると信じているわ』

 

 『……貴方が消えてから、こうしてメッセージを送るのは何年ぶりかしら…嘘、覚えている、四年と七か月ぶりになる』

 

 『貴方が部隊を去ってから、いろいろあった。今は名前を変えているみたいでなかなか気づかなかったけど、こうしてまたメッセージを送れることは素直に嬉しい』

 

 『ねえ、覚えているかしら。私はまだ新米で貴方の専属オペレーターに配置された時のこと』

 

 『私は当時、貴方にとって頭でっかちで、何時もイライラしていた印象のある小娘だったと思う』

 

 『正直私も、オペレーターなんかよりもっとやりがいのある部署、開発室なんかで研究をしていたいと思っていたからね』

 

 『そんな私が、油断で普通なら取り返しがつかないようなミスをした時、貴方は機転をきかせ現場で解決してくれた。あの時のことは、昨日のように覚えている』

 

 『そんな私が今はオペレーターとしては人気者なのよ。必要な情報の取捨選択が早く、分析が的確。分かりやすく情報を伝えてくれて…まあオマケに声が良いなんてね』

 

 『私が自画自賛している訳じゃないよ、こういう評価をされているってオペレーター仲間が教えてくれたの』

 

 『白雪なんてコードネームも、最近ついたの。雪のように白い髪の毛と肌をした、透き通った声ってね。自分じゃこんなネームはつけないわよ、ふふ』

 

 『……はぁ』

 

 『ごめんなさい、少し舞い上がっていたわ』

 

 『四年前のこと、気になっていると思うの。私もそれを伝えたくて、ずっと探していた。それでも地下に本気で潜伏した貴方を見つけることができなかった』

 

 『当時貴方は、オルメルト・サイエンス社と長期契約を結んでいた傭兵だった。ほぼ専属契約みたいな扱いだったけど、貴方は便利な駒という立場を通り越して有能すぎた』

 

 『レリウス・イーガル社。グローバ技術連合。未桜重工。数々のライバル社との闘争で、正規軍以上に活躍してしまった貴方に、上層部の一部は恐怖を覚えてしまったの。今は専属で契約しているとはいえ、傭兵というものは何時離れていくか分からない。その時は、サイエンス社の敵になると』

 

 『貴方の活躍を気に入らない正規軍の上層も計画に加え、裏切りの汚名を着え葬ろうとした』

 

 『あの時、私にはそれを止める力がなかった。なんとか掴んだ情報で、貴方を愛機と共に脱出させるしかなかった。今でも私は、それを悔しく思っている』

 

 『あの後私は、持てる知識と人脈を駆使してあの時なにがあったのかを調べ上げた。軍の上層部と幹部の一部が動いていたことを掴んだ』

 

 『貴方に反感を持つ者は多くいても、逆に貴方に命を救われた現場のものや貸しを作った人達が沢山いた。沢山の協力者達がいてくれた』

 

 『そのおかげで、三年以上の月日はかかったけど、貴方の濡れ衣、汚名を晴らし当時の首謀者達に制裁を加えることができたの』

 

 『でも貴方は、見つからない。この報告をずっとしたくて、したくて、ありとあらゆる手で探したのに。どうしても喜びを、分かち合いたかった』

 

 『こうして貴方を見つけることができたのは、ルガーランス解放戦線との戦いが始まってから』

 

 『どこかの敵対企業から裏で支援を受けた、民族自決を目指す反乱軍。たかが一揆の軍勢、例えネームド級の敵がいたとしても所詮は個人。鎧袖一触で片がつく筈だったし、あのネームドを殺す算段もついていたのよ』

 

 『でも、彼女に強力なサポートがついた。的確な狙撃に、こちらの急所を食い破る攻撃力と嗅覚。なにより、彼女を助ける為に前線に赴いた時の戦闘記録。それだけ条件が揃えば、私には分かる。皮肉な話ね、あれだけ探していたのに敵同士になって初めて再開するなんて』

 

 『貴方とルガーランスとの契約が切れたことは知っている』

 

 『戻ってきて、ほしい』

 

 『裏切りの汚名は晴れているし、当時のことを知る戦友達も貴方の帰還を望んでいる。なによりも、私がそれを熱望している』

 

 『当時の私は未熟だった。けれど今は、経験を積み成長し、胸を張って貴方をサポートするオペレーターになれたと自負している』

 

 『ルガーランスの貴方は、狙撃機体を使用していたことを知っている。私には、窮屈そうに見えてしかたなかった』

 

 『……私はね。もう一度貴方が戦っているのを見たい。どんな難敵も大軍も倒してしまう、貴方の戦い方に魅せられた。貴方という人間にも、惹かれている。好きってことよ』

 

 『こういうのもなんだけど、私はこれまで何度告白されても断ってきた。貴方は絶対に死んでいない、何時か生きて再開した時に今の言葉を伝える為に』

 

 『重い女だと思われたかもしれない。直接会って伝えるべきだとも思う。でも、どうしても我慢できなかった。このメッセージに記録するしかなかった』

 

 『……言えた。それだけで、私は凄く嬉しい』

 

 『もう一度私に、貴方のオペレーターになるチャンスをください。そして、可能ならば貴方の恋人になるチャンスも』

 

 『連絡、何時までも待っている』




 サイエンス社のオペ娘
 高いIQと情報処理能力を持ち、ハッキングの技術が凄まじく社内では情報屋のような一面も持っている。
 白い髪の毛と肌を持ち、自身の美貌には自信を持つちょっとナルシスト気味な二十四歳。そしてほんのちょっとストーカーの気もある。
 新人の頃はつきたい部署につくことができず、ふてくされ気味であったが手を抜きつつも高い能力によりそつなく、同時にそっけなく貴方のオペレーターを務めていた。
 だがそんなある日、致命的な見落としによるミスで作戦失敗になるところ、貴方の機転に救われその後はオペレーター業務に本気になり全力で貴方のサポートをすることを誓う。
 上層部に疎まれ拘束されそうになった貴方を逃がした後、ありとあらゆる人脈や手段を利用し清濁併せ吞む方法で貴方を追い込んだ軍上層部や幹部の一部を失脚させ貴方の汚名を晴らすことに成功する。
 本来ならもっと高い地位につけるが、上司を脅し貴方の専属オペレーターを務める為に今の立場を死守している。
 オペレーターという立場ながら、貴方の活躍に惚れ込み、人格面でも慕っている。

 オルメルト・サイエンス社
 元ネタはオーメルとインテリオル・ユニオン。そちらにとっても、悪い話ではないと思いますが(笑)
 強力な個人が傭兵という現状、今は良くても敵になれば…という流れで貴方をはめることになったが、それで本当に敵になってしまったのは皮肉としか言いようがない。
 
 ルガーランス解放戦線とオルメルト・サイエンス社 
 少女とオペ娘の相性は最悪であり、貴方が依頼を受けなかった方の勢力は敗北する。
 貴方がオルメルト者を選べば少女は追い詰められ、仲間を逃がす為に限界以上に戦い精神と神経を全て壊して苦痛のなかで死を迎え、ルガーランス解放戦線に参加をすれば敗北のゴタゴタのなかオペ娘は一連の事件で逆怨みをした元上層部から送られた刺客に拉致され、薄い本の末に殺される。
 どちらも選ばらなくても良いだろう、その場合はどちらも上記の死に方で死ぬだけだ。

 機体
 やっぱり脚部は四脚が一番だよね!
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