【悲報】気がつけば目の前に知らない遺跡があるんですが…【なにこれ】   作:絆蛙

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ふとウルトラマン書きたいなー
ネクサスにするか!
ネクサスに合うもの・・・せや!『結城友奈は勇者である』今放送してるしそれでいいか!
掲示板形式もしたい! 結城友奈は勇者であるも書きたかったしちょうどいい!

基本的にはそんな話です。
続くかは不明。特に感想とか評価くれたら続くよ!

※アニメ基準です。



輝きの章
【悲報】気がつけば目の前に知らない遺跡があるんですが…【なにこれ】


1:名無しの転生者 ID:nX2S4UypW

助けて

 

 

2:名無しの転生者 ID:p7O6rBI1o

また唐突系かぁ…

 

 

3:名無しの転生者 ID:VHJG6P3NG

とりま、説明してもろうて

 

 

4:名無しの転生者 ID:WsUxTb/cM

簡潔に頼むわ

 

 

5:名無しの転生者 ID:nX2S4UypW

・部活の活動で川で探し物をしてたら頭を打って前世の記憶を思い出した。

・前世の記憶を思い出したのは良いけど、川に居たはずなのに気がつけば何故か遺跡に居て神殿が目の前にあった。

・ちなみに中学生

 

 

6:名無しの転生者 ID:9tcUnZq1g

本当に簡潔で草

 

 

7:名無しの転生者 ID:WsUxTb/cM

分かりやすくて助かるわ

 

 

8:名無しの転生者 ID:Ukj249V60

でも正直、その情報だけだと判断出来ないなぁ。遺跡、それも神殿なんていくらでもあるぞ

 

 

9:名無しの転生者 ID:LBKr9nDZm

てか、転生特典は? そんな魔界不思議空間に転移したと考えたら魔法やら才能やらなんやらはあると思われるんだが

 

 

10:名無しの転生者 ID: nX2S4UypW

え、しらない

 

 

11:名無しの転生者 ID:HyQEfPCMf

え?

 

 

12:名無しの転生者 ID:u0WmhDz1X

え?

 

 

13:名無しの転生者 ID:LBKr9nDZm

転生特典すら分からないってマ? いや、ない場合もあるけどさ

 

 

17:名無しの転生者 ID:ILhS0eDyl

待て待て、つまりはイッチは転移させられたのに特典なしで遺跡にいるってことか? おいおい…大丈夫か?

 

 

19:名無しの転生者 ID:nX2S4UypW

うーん、前世の記憶にもこんな遺跡に独特すぎる神殿跡はなかったんだよねぇ。マジで何処…? 俺の記憶にはこんな遺跡ないし

 

 

24:名無しの転生者 ID:7VGv2Kwwt

まあ、まだ危険な世界とは決まってないし、今まで生きていられたなら大丈夫だろ。渡されるのが遅いパターンもあるらしいし、日常系作品にはないしな。

とりあえずは神殿跡に入ってみたら?

 

 

27:名無しの転生者 ID:KtUw0G1uA

俺は襲われたけど、近くにあった石のベルトを腰に付けたら肉体に入ったりしたし。後々にそれが仮面ライダー掲示板のお陰で転生特典だと分かったけど、もしかしたら俺みたいに転生特典が近くにあるのかも

 

 

33:名無しの転生者 ID:TOpnosRK8

クウガニキやんけ! もしかして本編終わってる?

 

 

39:名無しの転生者 ID:KtUw0G1uA

なんとか0号を倒した後だよ。今は休養中。

 

 

42:名無しの転生者 ID:SqHW0qP54

じゃあ聖なる泉を枯らせずに戦えたのか…

 

 

43:名無しの転生者 ID:L7aHP7UQn

まあまあ、クウガニキも気になるけど、今はイッチをなんとかしてやろうぜ

 

 

46:名無しの転生者 ID:nX2S4UypW

とりあえずは入ってみますわ

 

 

49:名無しの転生者 ID:8Z4aGkPC+

あ、それなら配信よろ。リアルタイムでしてくれた方が俺たちもフォロー出来ると思うし

 

 

50:名無しの転生者 ID:l0WzAQQ4u

せやな、イッチは転生した割にあんまり詳しそうにないし

 

 

51:名無しの転生者 ID:wJcUojCq5

うーん…

 

 

53:名無しの転生者 ID:Z6IugRMxc

どうした?

 

 

54:名無しの転生者 ID:PvKXPG0lF

なんか知ってたり?

 

 

55:名無しの転生者 ID: nX2S4UypW

知ってるなら是非教えてください!   あぁ…夕焼け?が綺麗だぜ……あっでもいいかも

 

 

57:名無しの転生者 ID:n100gvwIh

いや草

現実逃避してやがるよ

 

 

58:名無しの転生者 ID:vt2SaCLsS

いくらなんでも早すぎィ! いやでも、こいつ割と余裕じゃね?

 

 

60:名無しの転生者 ID:q/n95uaKR

現実逃避してるかと思えば風景を楽しむ余裕があるとは…さては大物だな

 

 

63:名無しの転生者 ID:wJcUojCq5

いや、この風景とか形さ、めっっっちゃ見覚えあるんだよな。確信はないから言えないが…イッチは覚悟した方が良いかもしれない

 

 

64:名無しの転生者 ID:Z6IugRMxc

言われてみればたしかに…なーんか見覚えがあるなぁ

 

 

65:名無しの転生者 ID:7VGv2Kwwt

当たって砕けろの精神で行くしかねぇな!

 

 

68:名無しの転生者 ID:nX2S4UypW

えぇ…それは怖い

 

 

69:名無しの転生者 ID:tzbtjqg6B

というか砕けちゃダメなんだよなぁ

 

 

72:名無しの転生者 ID:8nkV3LbBJ

そういう時こそ、ネバーギブアップだぞ

 

 

76:名無しの転生者 ID:8Z4aGkPC

まあ、イッチはひとりじゃないんだ。俺らがついてるんだし、頑張ろうぜ!

 

 

81:名無しの転生者 ID:nX2S4UypW

分かりました…それじゃあ、逝ってきます!!

 

 

83:名無しの転生者 ID:7VGv2Kwwt

ちょ、本当に逝くなよ!?

 

 

84:名無しの転生者 ID:vt2SaCLsS

逝く!? 行くじゃなくて!? ミスだよね? おーい!?

 

 

85:名無しの転生者 ID:KtUw0G1uA

ああ、もうダメだ! とにかく死なないように頑張って! 心だけでも平常心を保てばきっと生きていけるから!

 

 

86:名無しの転生者 ID: L7aHP7UQn

クウガニキが言うと、説得力あるなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

流れる転生者掲示板を生配信モードにした一人の少年は、夕陽に照らされ、紅に染まった空の下を歩く。

後ろを向けば密林に包まれ、古くなってしまったからか苔が石像に生えていたり建物にも生えていたりする。しかも石像は石像で鳥のような鳥じゃない鳥みたいな感じだったり、本当によく分からないものだ。

それを見て、夜にならないうちに済ませようと少年は恐る恐る石造りの変なオブジェクトがある神殿跡を覗き込む。

中は真っ暗というより歩ける最低限の明るさがあった。

少年がその中に入ると、突如として左右に置かれている炬火が照らされる。まるでこちらに来るようにと、誘い込むように次々と照らされ、気がつけば普通に見えるほど明るくなっていた。

少年は大人しく従うように歩きながら周囲を見渡す。

周囲にあるのは歴史的な建築物と思わされるような古い壁だ。何年も何十年も、もしかしたら何百何千何万経っているかも知れない。

そう年季を感じさせるほどの造りでもある。

気が済んだのか、少年は真っ直ぐ見据えると何処か導かれるようにただ奥地まで向かう。

少しして、神殿の奥深くにたどり着いた少年が止まった。

少年の目の前には何かの祭壇のようなものがある。

そこには何処か神々しい---神秘的な雰囲気を放つ、一つの荒削りの岩のような形状ではあるが、飛行物体のように見える石櫃が佇んでいた。

 

少年は自然な動作でゆっくりと手のひらを伸ばしていく。

 

「なんだ、これ…」

 

気が付けば伸ばしていた手。それに少年が気づいた瞬間には、少年の手が石櫃に触れていた。

途端、石櫃が青く光り出した。

反射的に石櫃から手を離したが、石櫃が意思があるかの様にずっと発光している。

もう一度触れてみようと、少年は石櫃に触れようとし---先ほどよりも眩い、目で見ることすら出来ないほど強烈な光の強さに少年は腕で顔を覆い隠した。

さらにその瞬間、少年の姿は確かに消え、石櫃に吸い込まれてしまった---

 

 

 

 

 

 

98:名無しの転生者 ID:Z6IugRMxc

あれ? イッチ? どうした?

 

99:名無しの転生者 ID:nbceJGPRQ

映像が切れた!? え? もしかして死んだ?

 

 

100:名無しの転生者 ID:WZaTxPynb

いやいや、いきなりすぎるだろ!

 

 

101:名無しの転生者 ID:wJcUojCq5

いや、ごめんもう完全に何が起こったのか分かったわ 

 

 

102:名無しの転生者 ID:7VGv2Kwwt

俺も分かったわ。というか、イッチ以外分かってるんじゃないか?

 

 

103:名無しさん ID:FZJC0FGcS

え? なに? イッチの身に何があったん?

 

 

103:名無しの転生者 ID:n100gvwIh

おいおい、本当にこれは精神が逝くんじゃないか?

 

 

110:名無しの転生者 ID:8Z4aGkPC

俺らがついていても無理な気がしてきたわ

 

 

111:名無しの転生者 ID:l0WzAQQ4u

気づいたら映像切れてるやんけ! あれ? まさか…あっ(察し)

 

 

115:名無しの転生者 ID:wJcUojCq5

分からない人にめっちゃ簡単に説明するけど…あの遺跡、神殿、密林、位置、場所、夕焼け、そして映像が途切れる前にイッチが吸い込まれた石櫃に光。

これさ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全部ウルトラマンネクサスに出てくるんだわ

 

 

116:アークルを宿し超戦士 ID:KtUw0G1uA

あっ…(察し)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!? ここ何処!?」

 

目を開けるとそこには先ほどとは違う空間に居た。

表現するならば、まるで光の海。

そこは青黒く、神秘的な空間があった。

少年が唖然と佇んでる---否。重力がないのか、浮いている少年の目の前に赤いYの字型の様なものが現れ、だんだんとそれは姿を現していく。

腕には鋭く尖ったカッター状の刃の装甲、胸の中心にYの字型のコアの様なもの。

そしてなによりも、その体は銀色に輝く巨人だった。

 

「光の、巨人……?」

 

思わず、と言った感じで目の前の銀色の巨人を見た少年は呟いた。

だが、その言葉に関しての返答はない。

 

「君が…俺を呼んでいたのか?」

 

少年の問いに対し、今度は銀色の巨人がゆっくりと頷く。

そして銀色の巨人が視線を少年から横にずらすと、この空間の外の景色---つまり、先ほど少年が居たはずの遺跡が映し出される。

少年は銀色の巨人に釣られるように遺跡の外の映像を見る。

そこには地獄の番犬、ケルベロスを思わせる三本の首に鋭い眼光をした怪物---()()というべき存在が確かに居た。

怪獣の存在を認知した少年は前世の記憶で知っている似た存在を思い浮かべたのか顔を青染めていると、怪獣はまるで少年と銀色の巨人が居ることを知っているかのようにゆっくりと神殿跡に近づいてきている。

 

「あれは、怪獣……? 俺たちを、狙っている………?」

 

少年の独り言に、銀色の巨人は何も答えずにただ見つめる。

その銀色の巨人の視線を受け、少年と銀色の巨人の空間で沈黙が支配するが、少年がふと迷うような表情を浮かべながら覚悟が込められた瞳で巨人を見る。

 

「……もしあれが来たら、俺も君も危ない。仮に俺が居た場所に来たら、みんなが危ない。

君が俺を呼んだってことは…俺なら、俺なら倒せるのか?」

 

少年の問いかけに、やはり銀色の巨人は何も答えない。

しかし、さっきとは別で見つめるのではなく手を差し伸べていた。

一瞬、その行動に少年の中で再び迷いが生まれる。

 

「俺なら、俺しか出来ないなら---俺は手にする! だから俺はみんなを守りたい。あの温かな場所を!」

 

少年は目を瞑り、仲がいい友人と何よりも部活のメンバーを思い出して、力強さを感じさせる笑みを浮かべながら覚悟を決める。

そして銀色の巨人に手を伸ばした。

少年の手と銀色の巨人。二人の互いの手が重なったとき---

 

 

 

 

 

 

 

「うわあああぁぁぁあああ!?」

 

銀色の巨人が光の球体となり、少年の体に吸い込まれていった---。

 

『-----巻き込んでしまって、すまない』

 

最初の部分を聞き取ることが出来なかったが、少年の脳裏には最後に巻き込んだことに対する謝罪の声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

130:名無しの転生者 ID:nbceJGPRQ

あ、映像戻ったけど、終えたのか。

おかえりー。動いてなかったけど、どうした?

 

 

133:名無しの転生者 ID:nX2S4UypW

いや、たすけて

 

〔添付:白を基調として赤いラインがY字状に刻まれている短剣型?の物と怪獣の写真〕

 

 

135:名無しの転生者 ID:wJcUojCq5

エボルトラスターじゃん! 知ってた! でもガルベロス既にいるじゃん!

 

 

138:アークルを宿し超戦士 ID:KtUw0G1uA

とりあえず変身だ! 変身しなさい! HE・N・SHI・N!

 

 

139:遊び心を知った転生者 ID:FSoovUe753

それは俺のセリフだ!

 

 

140:名無しの転生者 ID:nX2S4UypW

いやちょ、そんな事言われても分からないんだってばああああああ! あ---

 

 

142:名無しの転生者 ID:l0WzAQQ4u

イッチ!? イッチーっ! 惜しい人を亡くしてしまった……

 

 

144:名無しの転生者 ID:t4IOzByy7

勝手に殺すなw

 

 

147:名無しの転生者 ID:8Z4aGkPC

とにかく短剣型のやつを引き抜け! イッチがウルトラマン分からないなら後で説明するから! とりあえず倒せ!

 

 

149:名無しの転生者 ID:uR+gIvzAB

変身しなければやられるぞ!

 

 

152:名無しの転生者 ID:tzbtjqg6B

砕けちゃダメだって言ったダルォ!?

 

 

154:名無しの転生者 ID:iSmPJCyOV

あ、また配信モードに変わった

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわあ!?」

 

少年は走る。

神殿を狙うのではなく、少年を狙うようになった怪物から少年は逃げるように走っていた。

背後を見ると犬を模した2つの頭部からは火炎弾が発射されており、少年が走り過ぎた箇所に着弾する。

普通、人間が火炎弾よりも早く走ることなど不可能である。であるならば、何故か? それは、少年の肉体が強化されたからだ。

しかし少年は人間と思えないほどの速度でジグザグに動くことで避けているが、脳裏ですらスレを考える余裕は既になかった。

最後の言葉だけ思考する、即座に配信モードで限界だったのである。

少年からするとスレの人たちは知っているような人が何人かいたらしいから詳しく聞きたかったところだったが、ガルベロスとやらが許してくれなかった。

 

「くそっ! 変身ってどうやればいいんだよ!? そもそも俺は川で探し物をしてただけなのに!」

 

この遺跡に来る前、部活のメンバーと探し物をしていて、ようやく見つけたと思ったら落ちそうになってたため、飛び込んでキャッチしたまでは良かった。だが勢いが余ったせいで頭を打ったのが原因だった。

それがまさかこんなことになるとは思わず、追ってくるガルベロスをチラッと見ながら走るが、ガルベロスからするとハエのように小さいくせにすばしっこくて執拗いと感じたからか、突如として少年の逃げる先に向かって火炎弾を放った。

 

「なっ--アァっ!?」

 

予想外の攻撃に少年はギリギリのところで急ブレーキを掛けるが、突然止まったとしても避けるという行動に移る時間などない。

少年は火炎弾が着弾した際の衝撃と爆風によって吹き飛ばされ、密林の木に背中を強打してしまう。

 

「ガハッ……!? い、いてぇ…!」

 

あまりにもの痛みに倒れ、手に持っていたエボルトラスターを地面に落としてしまうが、慌ててそれを手にした。

そのエボルトラスターはまるで脈打つように鼓動のような音が鳴り、今か今かと待ち構えている。

自分を使え、と言うように---。

 

『ウウッ……ガアアアアアアッ!』

 

そんな時、倒れている少年がチャンスだと理解しているようにガルベロスが獣のような雄叫びを挙げながら少年に物凄い速度で走ってくる。

あと数秒もすれば少年は踏み潰されるか食われるか---悲惨な運命になることは違いない。

 

「ああもう! こうなったら賭けだ!」

 

スレで言われた手に持つエボルトラスター。

きっと手にあるということはこれが鍵なのだろう、と思った少年は痛みに耐えながら起き上がる。

既にガルベロスは少年の目前にまで迫っており、当たれば即死するであろう爪を振り上げた。

 

「うああああぁぁぁッ!」

 

少年は無意識に鞘を左手で持つと左腰に構え、右腕で鞘からエボルトラスターを前方に引き抜く。

そしてエボルトラスターを左肩に当て、右腕を伸ばして叫びながらエボルトラスターを空に掲げた。

それと同時に爪が先ほどまでいた少年の位置に振り落とされ---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ギャアァァァ!?』

 

光が、迸る。

空を、雲を、地球を、星を、宇宙を赤い光が貫き、腕に鋭く尖ったカッター状の刃の装甲を持ち、胸の中心にYの字型のコア---エナジーコアを持つ銀色の光の巨人、ウルトラマンネクサスがその姿を現す。

 

『シュアァ………へァ!?』

 

ネクサスの光で吹き飛ばされたガルベロスを見て、ネクサスが驚いたように自身の体をみる。

手、足と視線を向け、胸に手をやる。あらゆる感触や大きさが人間ではない肉体になっており、少年は自身が光の巨人となったことを理解した。

 

『ガアァァァ!』

 

『ジュ……デェヤァ!』

 

起き上がったガルベロスが迫る。

驚いている暇はないとネクサスは走り、ガルベロスは爪を振るう。

それを跳躍して避けると、ネクサスはガルベロスの頭を一つ踏みつけて後ろに着地した。

左腕を前に、右腕を後ろに手刀打ちのような構えを取ると、再びガルベロスに駆け出した。

 

『グガラアアァァ!』

 

『ウァアア!?』

 

駆けるネクサスに向かって、火炎が放たれる。

すぐに体を逸らすことで避けるが、自ら距離を縮めていたのが仇となって突進を受けて吹き飛ばされてしまう。

 

『アァ……デェヤアアア!?』

 

吹き飛んで倒れた際に、ガルベロスから放たれるのは火炎弾。

起き上がろうとしていたネクサスに避ける術はなく、一発目を腕で受け、二発目をダメージで怯んだところでモロに受ける。

さらに六発連続で放たれ、再び吹き飛ばされてしまった。

 

『シェアァァ………シュワッ!』

 

同じ手は喰らわないとダメージの残る体に鞭を打ち、立ち上がったネクサスは腕を前に突き出して交差し、体を光らせ---ガルベロスから姿を消した。

いや、正確には高速で動くことによって背後に回ったのだ。

 

『ハアァッ!』

 

後ろからガルベロスに組み付くと、ネクサスは拳を何度も振り下ろし、ガルベロスが暴れると距離を離して横蹴りを放つ。

それによって怯んでいる間に体を屈めて懐に潜り込むと、体を抱いて後ろに投げ飛ばした。

 

『シュアァ!』

 

すぐに追撃に入り、倒れているガルベロスに跨ると胸を何度も叩く。

そこでガルベロスの顔が動き、跨るネクサスに噛み付こうとした。

ネクサスはすぐに気づくと、顔を掴み、噛まれないように抑え込もうとする。対するガルベロスは噛み付こうとし---気づかれないように、爪を振るうための準備の行動を取っていた。

顔を両手で抑え込んでいるネクサスは気づいていないようで、片手で抑え込み、拳を握ってガルベロスの顔を殴ろうとしたその瞬間---

 

『グアッ!? ヘェアアアァァ!?』

 

ネクサスの横腹が爪によって引っ掻かれ、手が離れた瞬間には右腕に噛みつかれる。凄まじい痛みがネクサスを襲い、顔面を一度殴って無理矢理離したネクサスは転がるように距離を離した。

 

『ハアァァァ…。アアッ……!』

 

『グルゥ……ガアァァァ!!』

 

膝を着きながら噛まれた箇所の右腕をもう一つの腕で抑え、ガルベロスを見る。

ガルベロスの方もダメージは蓄積しているようだが、倒せるまでには至っていない。

ネクサスは顔を振って痛みを我慢して起き上がって再び構えると、ガルベロスが最初に動いた。

駆け出しながら火炎弾を吐き、ネクサスに向かっているのだ。

 

『シュアッ!』

 

恐らくは火炎弾を避ければ出来る隙を狙い、避けなかったらそのまま攻撃しようとする魂胆だろう。

だが、ネクサスは違った。上空に高く跳躍すると、回りながらガルベロスを飛び越える。

ガルベロスは視線を追うように上を見ると、背後に回ったのだと気づく。

ガルベロスが行動に移す前に着地したネクサスは片膝を着きながら右腕に光を集めていき、ガルベロスが振り向く。

 

『シェアッ!』

 

ネクサスは右腕にエネルギーを纏うと、振り向きざまに右腕をガルベロスに突き出す。

その瞬間、凄まじい威力でガルベロスが吹き飛んだ。

ネクサスは起き上がろうとするが、ガルベロスに噛まれた右腕に痛みが走り、片膝を着いてしまう。

 

『ハァァァ……デヤァッ!』

 

しかしガルベロスの方もダメージで起き上がれないと分かると、ネクサスは顔を上げて右腕を左胸付近に持ってきて、左腕をその真下に持ってくる。まるで抜刀するような構えを取ると、右手と左手を行き来するように青い稲妻が迸る。

エネルギーが光に変わり、その光がネクサスの手のひらに纏われる。

ネクサスは光を保ったまま両腕を今度は右胸付近に持ってきて、腕を十字に構えた。

その瞬間、十宇に構えた一の部分から上の部分の範囲から光線が放たれる。

 

『ギャアァァァ!』

 

その光線はガルベロスに直撃し、大爆発が起こった。

漂う爆煙が消えると、先ほどまでいたガルベロスの姿は何処にもなく、ネクサスは棒立ちになりながら凄まじい力を発揮する自身の両手と肉体を見た。

 

『ハァハァ…。シェアァ…』

 

しかし、まるで限界と言わんばかりに右腕を抑えながらネクサスの体が前方に倒れると、ネクサスは白光となってその場から姿を消した。

 

 

 

 

---そして、少年の姿に戻ると、川の中で倒れた状態で少年は場所も姿も、全て元通りに戻ったのだった---。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

301:名無しの転生者 ID:wJcUojCq5

アンファンスでガルベロス倒すとか……イッチ変態か?

 

 

302:名無しの転生者 ID:6KK3KUDwF

というか、イッチってウルトラマンネクサスの世界に転生したのか?

 

 

304:名無しの転生者 ID:4t8qIiacA

なんでジュネッスにならないんだろ……って思ってた

 

 

307:名無しの転生者 ID:Mf7MPrFsj

いやぁ、ガルベロスは強敵でしたね…

 

 

310:名無しの転生者 ID:7FGaEv/4c

実際にイッチが腕痛そうにしてたからなぁ

 

 

313:アークルを宿し超戦士 ID:KtUw0G1uA

さっきから何もスレ来ないけど、大丈夫なのかな?

 

 

315:名無しの転生者 ID:7VGv2Kwwt

まあ、意識なくなってたっぽいし

 

 

317:遊び心を知った転生者 ID:FSoovUe753

やはり俺のイクササイズが大切だ

 

 

319:名無しの転生者 ID:es1KUjxsE

(前世はともかく今は)中学生(なんだから)にウルトラマンの中でも高難易度なネクサスはキツいに決まってんダルォ!? 他のウルトラマンと違って変身者にダメージが還元されたはずだし

 

 

321:潔癖症設定有りの転生者 ID:ad2KXV01/

名護さん! 名護さんは最高です! 弟子にしてください!

 

 

322:名無しの転生者 ID:fDXinLTai

本当にイッチはよくアンファンスで勝てましたね……

 

 

325:名無しの転生者 ID:Jefl7efDU

>>317 >>321

二人は自分たちの世界に帰って、どうぞ お前らファンガイアはどうしたよ。

つーかお前らライダーでしょ

 

 

326:名無しの転生者 ID: l0WzAQQ4u

また惜しい人を亡くしてしまった…

 

 

329:名無しの転生者 ID:8Z4aGkPC

そもそもさぁ、特撮って毎回難易度高いよな

 

 

334:名無しの転生者 ID:eqHNkirdU

一番難易度高いのはレオとかだろうな…あっちはトラウマになるし。

まあ、ある意味初代もか

 

 

337:名無しの転生者 ID:sTVLs5VlE

アニメも世界によっては厳しいしなぁ

 

 

338:名無しの転生者 ID:mQ1Bgjovq

というか本当にイッチはどうした?

 

 

339:名無しの転生者 ID:xRSbY7bD8

そろそろ心配になってくるぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

351:名無しの転生者 ID:nX2S4UypW

あ、ごめん。ちょっと病院に居てさ、忙しかった

 

〔添付:赤色の髪の毛と花びら状の髪飾りがトレードマークの少女に切ったリンゴを口元に近づけられていて、周りには車椅子に乗った黒髪の少女と金髪の姉妹が心配そうに見つめてきてる写真〕

 

 

353:名無しの転生者 ID:8Z4aGkPC

は? 死刑

 

 

354:名無しの転生者 ID:S1UFas6nr

百合の間に挟まるな。ギルティ

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

びちゃびちゃという音が鳴る。

時刻は既に17時30分。との学校も授業が終わり、下校時間を過ぎていて夕陽が出ている時間。

そこに三人の少女が川に入っていた。遊んでるのではなく、何かを探している。

その理由は彼女たちは部活の活動で探し物をすることになったからこそ、探しているのである。

代わりがない落としたキーホルダーを探して欲しいという依頼。小さな、とても些細な依頼であったが、彼女たちには断るという選択はなかった。

本来は一人や二人で依頼を達成するのだが、川に落としたとなると一人で探すには不可能に近いため、今回は全員で出動することになったのである。

そんな時、ふと赤髪の少女---結城(ゆうき)友奈(ゆうな)は顔を上げて汗を拭うと、気がついた。

 

「あれ?」

 

「友奈? どうしたの?」

 

背が高い方の金髪の少女---犬吠埼(いぬぼうざき)(ふう)が友奈に何かあったのかと聞く。

 

「今気づいたんだけど……紡絆(つむぎ)くんが居ないなぁって」

 

「あ…さっき私に奥に行って探してくるって言ってましたよ」

 

そう言ったのは、風より小さく、似た一人の金髪の少女---犬吠埼(いぬぼうざき)(いつき)

名前から分かる通り、姉妹で風が姉、樹が妹である。

 

「ちょ、勝手に行ったの!? もう、暗くなると危ないから今日は行かないようにって言ったのに!」

 

「ゆ、友奈ちゃん! 風先輩! 樹ちゃん! みんな大変よ! 紡絆くんが倒れてるわ!」

 

そう慌てるように言ったのは、友奈の声を聞いて何故か持っていた望遠鏡で紡絆を探していた車椅子に乗った黒髪の少女---東郷(とうごう)美森(みもり)である。

彼女が車椅子に乗っている理由は交通事故に遭った後遺症で半身不随になったからであり、川に入ると危ないかもしれないから、という理由で外から探していたのだ。

 

「えぇ!?」

 

「倒れてる!? とりあえず行くわよ!」

 

「う、うん!」

 

仲間の危機とあらば優先事項は変わる。

とりあえず探し物はやめて三人が川から出てくると、友奈は東郷の後ろに移動して車椅子を押しつつ、東郷が示す場所まで移動する。

そして倒れていると言われた場所に三分くらいでたどり着くと---

 

 

 

 

 

 

顔面から川の水に伏せた状態で倒れている黒髪の少年の姿があった。

 

「東郷さん、風先輩、樹ちゃん! 私、行ってくるね!」

 

「友奈ちゃんも気をつけて!」

 

「樹、私たちはとにかく荷物を持ってくるわよ!」

 

「救急車にも一応電話出来るように準備しておくね」

 

それぞれが迅速な行動に移り、友奈は自身の制服が濡れることも構わず川の流れに逆らうように足を動かしていく。

出来る限り、一歩でも一秒でも早く足を動かして。

 

「紡絆くんー! 大丈夫ー!?」

 

「…………」

 

分かってはいたことだが、やはり返事はない。

体が冷えてしまえば、風邪を引いたりしてしまう。なによりも、今の彼は息が出来てないと友奈でも分かったので、友奈は必死に少年の元に辿り着いて体を抱く。

するとびしょびしょな髪と体に服、なによりも少年の頭からほんの僅かに血が流れ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()を見て、友奈は急いで支えながら一緒に戻ろうとする。

その間にも、友奈は少しでも少年を暖めようと手を握るが、長時間冷えたからかプールにでも入った後のように冷たい。

人を一人抱えているのもあって、向かうよりも時間を要したが何とか戻ることが出来た友奈は、自身の体よりも先に少年を心配する。

 

「紡絆くん! 紡絆くん! ダメ……意識がないみたい!」

 

左胸に耳を当て、心臓が動いていることは確認したが、目覚める様子がない少年の姿に友奈はみんなに聞こえるように叫ぶ。

 

「樹! 救急車!」

 

「も、もう東郷先輩がしてるよ!」

 

友奈の声に風が指示を出すと、樹がするよりも早く---というより友奈が少年の体を起こした瞬間には東郷は電話をしていたのである。

 

「あと数十分も掛からずにくるわ!」

 

「とりあえず今出来ることはするわよ!」

 

「お姉ちゃん、まずはこれ以上冷えないようにしないと…!」

 

とにかく救急車が来るまで最低限のことをしようと、持ってきた荷物から体を暖かく出来るものを探す風と樹。

友奈も動こうとすると、ふと自身が握っていた手と反対の少年の右手を見る。

そこには、今も絶対に落とさないと言わんばかりに強く握られた小さな一つのモノがあった。

それは---依頼で探していた可愛らしくデフォルメされたアザラシのキーホルダーだった。

 

「もしかして、紡絆くんはこれが落ちそうになったから…?」

 

川の流れからして、人間は動かない。しかしキーホルダーともなれば軽すぎて少しの水流で動く。川の流れがそれほど強くなくとも、キーホルダーくらいなら流せるだろう。

川に入った友奈はそれを何よりも知っていたため、少年が流されないように取ったのだと理解した。

 

「友奈ちゃん?」

 

「う、ううんなんでもない!」

 

東郷に呼ばれ、ハッとした友奈は今は行動に移すべきだと自身も動き、最低限出来ることをした四人は少しして来た救急車と一緒に病院へと向かった---

 

 

 

 

 

 

 

 

 





〇一般転生オリ主
名前は紡絆くん。中学生!
前世でもウルトラマン(ネクサス)を知らない。知っててもウルトラ兄弟(昭和)くらい。
ゆゆゆ? 知らないので前世の記憶取り戻した瞬間だけは平和なきららみたいな世界だと信じてた。なお初っ端からガルベロス戦をさせられた模様。
今回のダメージは噛み付かれた腕。
紫になるくらいなので、右腕を使うと物を持てないくらいの激痛が走る程度(頭は川が原因)

〇友奈ちゃん
原作主人公。
かわいい
マジ天使

〇東郷さん
声優もキャラもやべーやつ
でもかわいい
料理作って

〇犬吠埼姉妹
女子力と占いの子
SANチェック入らなければ頼りになって助かる。

〇ガルベロス
アンファンスに倒された。()()()()()()()()()()()


◆余談
小説読み直しても遺跡のシーンでネクサス -Encounter-が脳内再生されたのは俺だけじゃないはず

続き

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