【悲報】気がつけば目の前に知らない遺跡があるんですが…【なにこれ】   作:絆蛙

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次回、原作で言う結城友奈の章、この作品で言う輝きの章の『最後の』まともな日常編入ります。
これが終わればラストスパート駆け抜け、そして輝きの章の終了と同時に主人公の全てが明かされます。多分、知らんけど。いつもその場の思いつきで書いてるし。
でもそろそろ誰か察してるだろうな……。結構バレるかバレないかのギリギリで書いてるつもりだ(あからさま部分が所々出てきている)し。今回重要な情報出てるし。
それとゆゆゆい家庭版出るらしいっすよ、みんなも買おう!
その作品が出る頃には流石にこの章は終わってると思います。
多分日常編は東郷さん→夏凜ちゃんか犬吠埼姉妹→友奈→妹ちゃんなので、終わりは45話くらいかな?アニメ換算すると残る4話ですからね、この話終わったら。




「-予兆-ポーテント」

 

◆◆◆

 第 30 話 

 

-予兆-ポーテント

 

 

キンギョソウ(金魚草)

予知

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつけば、その場に立っていた。

それは、遺跡。

かつてウルトラマンと出会い、力を手にして、最初に戦った場所。

運命の出会いを果たし、ウルトラマンの宿命を背負うことになった場所。

継受紡絆という人間を、成長させることになったきっかけ。

数多くの激戦を乗り越え、今や紡絆は最初の頃よりも明らかに成長した。

そう、それは紡絆の思い出の場所になったところでもあった。

 

「これは……夢?」

 

これが夢だと理解した。

そもそも一番そうだと自覚した理由は、全く嬉しいことではないが体がボロボロじゃなかったからだ。

しかし夢を見ているということは無事なのだろうが、浮かび上がるのは疑問。

何故自分はここへ帰ってきて、スペースビーストが現れるような気配が何一つないのか。

そう思っていると、何かが爆発するような音が聞こえ、夢だと言うのに紡絆の体は吹き飛ばされた。

 

「ぐはっ……!?」

 

何かにぶつかったことで止まり、突然の爆発に驚いて顔を上げれば、視界に映ったのはいつもの遺跡ではなかった。

()()()()()()()()()()()()()()()()と、ストーンフリューゲルのようなオブジェクトを壊している()()()()()()()()

姿は見えない。

しかし遺跡を破壊し、爆炎に包まれるその姿を、紡絆はただ呆然と見ていた。

 

『-----』

 

「……ッ!?」

 

振り向く。

黒いウルトラマンが振り向き、紡絆を見ていた。

ウルトラマンではなく、()()()()()()()()()()()

赤い瞳、ネクサスに何処か似て、明らかに違う見た目から感じられるのは、とてつもない殺意。憎悪。憤怒。絶望。苦しみ。苦痛。執念。渇望。落胆。失望。軽蔑。嫌悪。嫉妬。敵愾心。

少なく感じるのは情景、感謝。

しかし、アレには今の自分は手も足も出ない、と確信させるような、そんな強さを感じさせられる。

否、本能が理解していた。本能が恐怖を感じていた。

アレは、自分が知る歴代のウルトラ戦士たちと比べるまでもなく、圧倒的に強い。まさしく次元が違う、と。

それこそ、ウルトラマンの枠を超える、かのウルトラマンキングに近しい、そんな強さを。いや、間違いなく匹敵するという確信があった。

アレは---()()()()だと。

それでも、それでも何故だろうか、不思議と、間違いなく敵だと言うのに、紡絆は肌で彼の感情を感じ、悲しくなり、()()()()と願った。

その結果、紡絆は黒いウルトラマンに対して必死に手を伸ばす。

 

『-----ッ!!』

 

しかしその姿を見た黒いウルトラマンは忌々しそうに何かを叫び、手を振るう。

瞬間、黒い光弾が紡絆に迫っていた。

避けなければ死ぬ。

それを理解していてもなお、紡絆は伸ばして---高速で頭の中を少しの記憶が駆け巡る。

ハッと気づいた時に、最後に見たのは、獣のような雄叫びと共に憎悪の感情を爆発させる黒いウルトラマンの姿だった。

 

(ノア、模造品、惑星……母星の爆発。

そうか、君は……造られた存在なのか)

 

ただ、ただ一瞬でしか無かったが、()()()()()()()()()という形で触れた紡絆は同情ではなく悲しみを抱き、黒い光弾が直撃するのと同時に紡絆は夢から追い出される---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

傷の痛みを僅かに感じながら、ゆっくりと紡絆は目を開けた。

前までの自分ならば、さっきまでの夢で慌てて起きたかもしれない。

しかし紡絆は不思議と、ただ悲しくなるだけで飛び起きることもなかった。

あれは過去---いや、どちらかといえば未来と過去か。

あの黒いウルトラマンは間違いなくウルトラマンの力を超えていた。

今の自分が戦ったどころで手も足も出ないことを、紡絆は理解していた。

ただどうしても、願ってしまう。

思ってしまう。それが人間でなくても、ウルトラマンであっても、紡絆という人間は()()()()()()()()()()()()()()()()()

最初は、人間だけだった。動物や人、自然という世界だけを守りたいと、そう思っていた。

でも前世を思い出して、ファウストを殺して、母親を殺して、変わったのだ。

スペースビーストやバーテックスとはどうしても分かり合えない。

しかしさっきのウルトラマンには知性を感じられた。

それも、物凄い知性を。

だから紡絆には救いたいという感情が生まれていたのだろう。

彼はきっと---()()()なのだと。

 

「………」

 

とりあえずソファーに寝かされていた紡絆は手に握っているブラストショットを見て、状況を理解した。

あの後、倒れた自分をストーンフリューゲルがここへ連れてきてくれてたのだと。

部屋に戻さなかったのは布団が畳まれているのにそこに倒れるように眠っている人間がいたら間違いなく怪しまれるに違いない。

そう判断して、休憩室のような場所のソファーに移動させてくれたのだろうと思った。

 

兎に角にも、戻らねばならない。

布団を畳んでいたお陰で早起きして何処かに出掛けたと思われる可能性はあるが、何時間も居なければ既に起きている人が居ればバレてしまうかもしれない。

それは避けたかった。

 

「っ……」

 

凄まじい痛みを発するお腹を片腕で抑えながら、足を引き摺るようにして紡絆は宿泊部屋を目指す。

たった少ししか歩いてないのに息切れもしているが、それでも倒れることなく歩いていた。

壁がある時は壁を伝うように手を付きながら歩いていると、何とか部屋の前にまで辿り着く。

となると流石にこの状態ではいられないからか、紡絆は一度深呼吸をし、痛みを痩せ我慢すれば誰も起きてないうちに部屋に入ろうと襖を開けて---

 

 

 

 

 

 

「肌身離さずだね、そのリボン。それに東郷さん何処に行く時も絶対持ってるよね、()()()

 

聞こえてきた声に、流石に止まった。

紡絆は普段寝ている彼女が起きていることに驚きつつも、ドアを少し開けて覗いてみる。

予想通りというべきか、そこには髪を下ろした友奈と東郷がいる。

普段とは違うギャップを感じさせる姿だが、思春期の子供だというのに紡絆は()()()()()、出れるタイミングをないか探るように友奈が言っていた物を見てみた。

そこには青いリボンに、()()()()()()を大切そうに持っている東郷の姿がある。

 

「うん。私が事故で記憶を失った時に握りしめていたものだって。このバッジに関してはどうして()()持っているのかは分からないけれど……とても大切なもの。

そんな気がして、バッジの方は不安なとき、持っていたら安心出来るの」

 

「そっか……」

 

曖昧な東郷の言葉に友奈は何と返せばいいか分からなかった。

友奈は東郷の過去を知らないからこそ、それがどんなものか教えることも出来ないのだから。

唯一出来るのは、話だけ。

 

「ね、東郷さんはずっと海を見てたの? それなら起こしてくれてもよかったのに」

 

「ううん、目が覚めただけだし、考えごとをしていたから」

 

「考えごと?」

 

「バーテックスって星座がモチーフでしょ? それならもっと居ても可笑しくないじゃない。

それにスペースビーストと融合した星座も存在する…だから本当に終わったのかなって。そもそもスペースビーストだってもしかしたら……」

 

単体として来るのではなく、スペースビーストと融合する形でスペースビーストに強力な力を与えるのが今のところ黄道十二星座ではない他の星座の特徴。だから単体としてのバーテックスの姿があるのかは不明。

しかし個体によるのか稀にスペースビーストでもバーテックスでもない新たな姿として進化する存在もいた。

それこそ---数時間前まで戦っていたバンピーラ・サーペントクロウのように。

奇しくも東郷のその考えは、一人で戦うことになってしまった紡絆が証明する形へとなってしまっているのだが。

 

「東郷さん……」

 

もし融合型がいなければ、可能性の低さから否定することはできた。

でも友奈たちはスペースビーストがあとどれくらいいるのかもバーテックスが本当は生き残りがいるのかも知らないのだ。

それでも、友奈は口を開こうとして---

 

「---大丈夫」

 

力強さを感じさせつつも優しさの込められた声が、ふと響いた。

その声に反応して友奈と東郷が声の先、襖の方へ顔を向ければ紡絆が入ってくるのが見えた。

 

「例えどんなことがあったって(ウルトラマン)がいる。神樹様もいる。

だからこの世界は簡単に滅んだりはしないよ」

 

「紡絆くん……」

 

「紡絆くんの言う通りだよ。大赦の人たちは問題ないって言ってたし人類を死のウイルスから守ってくれた神樹様がいるんだもん。ウルトラマンだってついてる」

 

近くに来た紡絆が安心させるように笑顔で東郷に告げると、友奈も肯定していた。

それを聞いた東郷は普段ならば---以前までだったなら紡絆や友奈のその言葉に安心出来ただろう。

特に彼はどこまでも前向きで、優しくて、東郷にとっては誰かの希望となるような光のような存在なのだから。

しかし---

 

(大赦、神樹様……か。それに()()……)

 

東郷は()()()()には全く安心することが出来ず、いつも温もりをくれたはずの笑顔は、不思議と不安を増長させていた。

さらに彼女の中で募っていた大赦への不信感は紡絆の言葉や思いすら容易に上回り、同時に東郷は神樹様にすら疑心を持っていた。

守って恵んでくださる神樹様。だが満開などといった力があったり、こうして身体機能が失われること---本当に神樹様は味方なのかと。

 

「そういえば紡絆くんは起きてたんだね。どこかに行ってたの?」

 

「それは……そう、海見てた。ほら、目が覚めたら誰も起きてなくってさ。だから一人だし朝日が昇るときの海は綺麗だろうなーって」

 

「そうなんだ。私も見たかったなぁ」

 

東郷の髪を櫛で梳かしながらさっき起きたばかりの友奈は見れなかったことに残念そうにし、そのことに紡絆はただ苦笑する。

実際言っては見たが、残念ながら紡絆は戦い終えた後に意識を失ったので夜の海は静かだったということしか知らなかった。

 

「まぁ何はともあれ、そんな不安がっていたって仕方がない。もし不安なら、傍にいる。そうしたら少しは和らぐだろ? 俺が居てもあんまり変わらないかもだけどさ」

 

「紡絆くん…そんなことないわ。ただ一人だといろいろ悪いことばかり考えちゃうから……居てくれた方が助かる、かも」

 

「そっか。なら東郷の気が済むまで居ることにする」

 

気を取り直すようにそう言うと、紡絆の言葉に東郷は嬉しそうな笑みを浮かべていた。

紡絆は秘密にしていることに精神的にも肉体的にも痛んだが、我慢しながら椅子を持ってきて近くで座っていた。

 

「できたー!」

 

そのようなことをやっていると、友奈が満足気に大声---を出しかけて慌てて声量を下げていたが、手鏡を手に持つ。

 

「ふふん、紡絆くんっ。どうかな、東郷さんのこの髪型!」

 

東郷の髪は長いなのもあって、自由が効くようで。

友奈は東郷の髪をひとつにまとめて結んでおり、ロープ結びと言われる髪型だったかと紡絆はあんまり知らない知識量で理解した。

 

「ん、似合ってるしいいんじゃないかな。いつもの東郷の髪型もいいと思うけど、これはこれで別の良さがあるからな。綺麗だと思うぞ」

 

「あ、ありがとう…」

 

お世辞でもなんでもなく真っ直ぐな言葉を告げられ、照れたような笑みを浮かべる東郷に、友奈は少しでも気が紛れたかと笑顔を浮かべる。

すると、紡絆が椅子を持ちながら友奈の元へ歩いていた。

 

「紡絆くん?」

 

「ほら」

 

何か用でもあるのかと疑問を抱きながら首を傾げる友奈だが、椅子を降ろした紡絆は彼女の肩をそっと触れるとそこに座らせるようにする。

その行動に思わず友奈は座るが、ますます理解出来ずに疑問符を浮かべると---

 

「ふぇ?」

 

自身の髪が優しく梳かされていることに気づいて、一瞬固まった。

そんな友奈を気にすることなく、紡絆は借りた櫛で彼女の髪が傷まないように優しく、それでいて何処か安心出来るような手付きで髪に触れていた。

 

「つ、紡絆くんっ!?」

 

「東郷の髪をセットするのはいいけど、友奈も必要だろ? じっとしてて」

 

「そ、それはそうなんだけど……。で、でも…んっ……」

 

流石の友奈でも紡絆の行動は予想外だったようで、驚きつつも異性に髪を梳かされるとなると恥ずかしいのか顔を赤くしていた。

が、当の本人は全く気づいてなく、善意でしか行動していない。

流石、善意の塊とも言うべきか。

 

「…紡絆くんって、上手いのね」

 

「あぁ、俺も分からないけど……記憶失う前の俺が、小都音にやってたのかもな。体は覚えるっていうのかな、たまに小都音にもしたりするし」

 

「なるほど…」

 

「う、ううっ……」

 

東郷ほどでは無いとはいえ、髪が比較的長い方ではある友奈に対して紡絆は慣れた様子で髪を梳かすだけでなく、結んでいく。

その姿が意外だったのか東郷は目を瞬きさせていたが、紡絆も出来る理由は分かってなかった。

---まあさっきから居心地が悪いというか、自分でしたり同性にされることはあっても異性にされることがなかった友奈が言葉には出来ない感覚に恥じらいを覚えているのだが。

 

「友奈の髪も東郷に負けず綺麗なんだし、ちゃんとしないとって思ってさ。俺には分からないけど、一人でやるのは大変そうに思えるし」

 

「今度は私もお願いしようかしら……」

 

「俺で良いならやるけど、期待はしないで欲しいけどな……っと」

 

さらっと褒める紡絆のせいで、ますます恥ずかしがっていたり、髪とはいえ撫でられているようなものなので少し落ち着かない様子ではあるものの、終わったのかいつもの友奈の髪型を作った紡絆は満足気に頷いた。

 

「はふ…紡絆くんありがとう」

 

「いいよ……で、朝ご飯まで時間はまだあるしみんなは寝てるけど…軽い雑談でもするか」

 

「みんなを起こしちゃ申し訳ないもの。大きな声は出さないようにしないと」

 

「うん---あっ」

 

流石に騒げないし、トランプ辺りやって盛り上がる訳にはいかないため、その提案に東郷と深呼吸をして落ち着いた友奈が乗るが、友奈は何かに気づいたように、思い出したように声を挙げる。

 

「どうした?」

 

「友奈ちゃん?」

 

すると当然気になってしまうのが人間というもので、紡絆と東郷の視線は友奈へ集中した。

 

「こんなふうに三人でって珍しいから、どうせならーって!」

 

「あぁ……」

 

「流石友奈ちゃんね、いい提案だわ」

 

気がついたように頷いた紡絆と東郷。

友奈の手にはスマホがあり、それを見て何をするのか察したのだろう。

他は寝ていて、最近では三人でいることは珍しい彼らは、折角このような旅館に来たのだから三人だけの思い出を作るのもいいと思ったのか、それぞれ位置へ着いた。

椅子を動かし、東郷と写真を撮るために友奈が前へ、紡絆は二人の真ん中より後ろに並ぶ。

そうして撮られた写真には、朝焼けを背景にした三人の笑顔の花が咲いていた---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

1:光と絆継ぎし転生者 ID:NEXU_ultra

 

【速報】俺氏、そろそろやばいかもしれない【腹が痛すぎるッピ…】

 

事の発端→【悲報】気がつけば目の前に知らない遺跡があるんですが…【なにこれ】

 

【悲報】 気がつけば別世界に飛ばされたんですが…【どうして】

 

【朗報】亡くなったと思っていた家族が生きていた【妹】

 

【速報】俺氏、無事また病院の天井を見る【知っている天井だ…】

 

【吉報】俺氏、仮死状態から無事に病院で意識を取り戻す【いつもの】

 

2:光と絆継ぎし転生者 ID:NEXU_ultra

・俺

志々雄真実を脱したのはいいが、わりと我慢するだけで精一杯。

というか怪我増えたんだけど。

もう崩壊しかけのメタフィールドを指で数えれられる程度しか貼れんかも。

そういえば夢で黒いウルトラマンを見た。

前世含めてここまで肉体やばいのは初だわ……

 

・東郷さん

彼女のお陰でバーテックス出現時の際に神樹様がわざと結界に弱い所を作って敵を通してることを知った(なおアプリに書いてた)

 

・友奈

起きてたから一緒に雑談したり彼女の髪を結んだりしてた

 

 

3:名無しの転生者 ID:pdJx4GL9r

おいちょっと待て、スレタイが既にやばいがさらっと重大な情報出てるんだけど!?

 

 

4:名無しの転生者 ID:O2lKbYx0P

そろそろやばいって…いや、腹から思いっきり血出してましたけど。

というか地面が真っ赤に染まってたんだけど???

 

 

5:名無しの転生者 ID:w8vKn+0/i

ちょっ、黒いウルトラマンってザギさん確定じゃねーか!

 

 

6:名無しの転生者 ID:V0UoMPQMT

やっぱり力取り戻してるじゃん!

ノアの結界とたぶん神樹様のお陰で助かってるだけじゃん!

 

 

7:名無しの転生者 ID:MHkUPNQZE

メタフィールドの展開、それも崩壊しかけって……ジュネッスにはなれんの?

 

 

8:名無しの転生者 ID:o6VWjtGFz

相変わらず急に重大なこというしさらっと友奈ちゃんとイチャついてやがるし急に情報アホほど出してくるのやめろ

 

 

9:名無しの転生者 ID:X7SJokI4A

>>2

ああ、だから太平洋側から来たりせんのね

つーかイッチは本当にジュネッスにまずなれるんか? お前相当やばい状態だろ?

こっちではお泊まり特有の好きな人がいる人(誰も挙げなかった)会話と東郷さんの怪談、後はイッチが急に起きて戦って、意識失ってから画面消えたからあの後無事かも分からなかったが

 

 

10:名無しの転生者 ID:ziGa6AaBe

あと前回の炎パンチに続いて氷光線撃ったのも謎。

ネクサスにあんな力ないし、そもそもなんでジュネッスとジュネッスブルー使い分けられるんだ?

原典的に考えるとスペック的にはジュネッスブルーがいいのでは?

 

 

11:名無しの転生者 ID:7RkWx5xx8

むしろ前世でこれほどじゃないとはいえ異常な怪我するほどの似た体験はあったということなの…?

 

 

12:光と絆継ぎし転生者 ID:NEXU_ultra

ああ、黒いウルトラマンってザギさんなのか。

そういえばアレだな、来訪者がスペースビーストを駆逐するため、ウルトラマンノアを模して造り上げた対ビースト用最終兵器ウルティノイド・ザギ…ってのがそのザギさんとやらの記憶に触れてわかったな。

んで、母星を(が)爆発させた(した)って

 

 

13:名無しの転生者 ID:YkN2atuyN

いや、夢なのに記憶に触れたってなんだよ

 

 

14:名無しの転生者 ID:kp0SuIECN

やっぱりイッチちょっとおかしいよ。言ってる意味がわからなさ過ぎるだろ

 

 

15:名無しの転生者 ID:XEyPMlnf+

記憶に触れたとは

 

 

16:光と絆継ぎし転生者 ID:NEXU_ultra

いやー俺に言われてもわかんないし。

ただ>>10のなんだけど、多分原典とは違うとは思う。

昨日ジュネッスブルーで戦って分かったんだけどさ、ジュネッスの場合は純粋なパワーとタフネスさ、それと継続的にエネルギーを練られる。

ジュネッスブルーの場合はエネルギー消費量が少ないのとエネルギーが突貫型で、剣や矢、弓といったのが作れる精密さ…って言えばいいのかな。

それとスピードに特化している形態っぽい。

それで、ジュネッスに比べてジュネッスブルーとやらは力下がるから使い分ける必要出てきたのよ。

ただ今の俺はメタフィールド展開だけできついから長期使用はジュネッスブルーしかむりかなぁ…

 

 

17:名無しの転生者 ID:9cOr8yBhr

はへーイッチの場合は本来の性質とは違ってティガニキやダイナニキのような力と高速、超能力を使い分ける感じになってるんすねー

 

 

18:名無しの転生者 ID:vDGzadJ0c

それならジュネッスになる理由も納得だな…なんでそうなったか分からんが、それこそがイッチのデュナミストとしての本来の力なんじゃね?

 

 

19:名無しの転生者 ID:Kv7AflDbg

まぁ分からないことしかないんだけど、何気に一番やばいのが何かって言うとザギさんの復活でも融合型の出現でもメフィストの出現でも、マルチバースの遺伝子情報回収でもなくって、イッチがこんなスレ建てたことなんだよな…

 

 

20:名無しの転生者 ID:vrxHmnbrD

十分他もおかしいんだけど。

でも確かに、それが一番やばいよ

 

 

21:名無しの転生者 ID:Y/UWeBPDV

あのイッチだぜ?

普段から無茶ばかりするけど諦めるような言葉は吐かずに楽観思考のイッチが『やばい』って言ってるんやぞ……マジでやばいやつやん

 

 

22:名無しの転生者 ID:2ZOxW0YRh

おいおい、イッチも未知の技使ったり予想外な力の使い方をしてなんとか対抗してるけどどうすんのこれ。

あとスペースビースト何体だ?

 

 

23:名無しの転生者 ID:yW+B0VPvT

わからん、そもそもアイツらはザギさんの匙加減で蘇らせること出来そうだし、マルチバースに干渉出来るならそこの次元から持ってこられたら無限になるしなぁ……。なんで他のウルトラマンは無理で敵はいいんだよ、意味不だろ

 

 

24:名無しの転生者 ID:33ovw+G6p

イッチの敗北は世界の終わりを意味するしせめて回復が追いつかないとな……なあ、勇者たちには助け求めんの?

大赦に言ったら流石に勇者システム貰えるだろ?

 

 

25:名無しの転生者 ID:Rro9NI2MZ

いやーでもな……メンタルウルトラマンなイッチはともかく、あの子たちは中学生で、意外と普通のメンタルしてる面々しかおらんねんぞ?

地球が薄い闇の膜と灼熱の炎に包まれてるってこと知ってもタロウに会えるかどうかで喜ぶイッチは例外だけどな?

 

 

26:名無しの転生者 ID:Ywe4ukpPw

本当に頭おかしいしメンタルもずば抜けてますねぇ!

お前前世で何があったんだよ。あんまり前世のことを聞くと特定とか出来るから良くないんだが、気になるわ

 

 

27:名無しの転生者 ID:lvsKLD9CO

流石に身体機能失ったばかりなのに戦えは無茶ぶりだろ……まだ戻ってもないし、正直大赦は胡散臭いし『満開』って名前と勇者システムのことを考えると回復する保証はない。

もしこのまま身体機能が回復しなかったら……

 

 

28:名無しの転生者 ID:1lbhpmIQC

モチーフが『花』だからね…流石に確証ないからなんとも言えんが。

でもイッチの前世は多分みんな気になってるよ

 

 

29:光と絆継ぎし転生者 ID:NEXU_ultra

大丈夫大丈夫!

身体機能だって返って来るよ、必ず。

それまでは俺が世界を守るし、まだ戦えるって。

どっちにしたって俺は強制的に戦いに赴くから戦うしか選択肢がないし

 

 

30:名無しの転生者 ID:d2oPz/Pd9

戦える(そこら中に傷だらけ&腹が血で滲んでてえぐいことになってる)

 

 

31:名無しの転生者 ID:hTJMbhXGT

戦える(初手エナジーコア鳴る上にエネルギーが少ないし回復速度も遅い)

 

 

32:名無しの転生者 ID:dDypRj9kF

戦えるとは()

 

 

33:名無しの転生者 ID:5/CicdG53

あのさぁ、イッチの価値観はずっと前からそうだけど、どうなってんだよ。

この前なんて歴代ウルトラマンの死と比べてたし。

いやまあ、強制的に戦いの場に転移させられる点は否定出来んが

 

 

34:名無しの転生者 ID:yGM7eRelP

それにしてもザギさん復活してんのか…なんで夢に出てきたんだろうか

 

 

35:名無しの転生者 ID:xGq3RQeBn

イラストレーターのような感じ…?でもあれはザギさんの干渉だったっけ?

 

 

36:名無しの転生者 ID:CuoltahQp

あれはアンノウンハンドに怯える来訪者がイメージ映像を投影しただけやで

 

 

37:名無しの転生者 ID:8F2GoMCYS

夢に出てきたのは謎だけど…というかこの世界に関することの多くが謎ばかりだけど、ザギさんが復活してるならあれだけの力の行使、敵の成長も納得やな

 

 

38:光と絆継ぎし転生者 ID:NEXU_ultra

そういえば話変わるんだけど、ネクサスって意識失ったら勝手に戦うような力あるのかな?

俺、前回もコアゲージ止まった際にジュネッスブルーも保てずに戻ったはずなんだが…気がつけばメフィストは吹っ飛んでたしクロウはダメージ受けてたんだよな。

この前も言ったけど、これって能力かなんか?

 

 

39:名無しの転生者 ID:ttJtkXHRB

……はい?

 

 

40:名無しの転生者 ID:/tfFmyDfY

は?

 

 

41:名無しの転生者 ID:vh9W/oWMJ

あれって無意識じゃなかったんか…?

 

 

42:名無しの転生者 ID:9vhNVkhDN

ネクサスにそんな能力ないはずだが…なーんかイッチの方もおかしくなってきてるよなーこれ

 

 

43:名無しの転生者 ID:6ACGkLsrH

てっきり一回目も二回目もイッチの体が無意識に動いて戦ってたと思ってたが、この感じ違うっぽいな…?

 

 

44:名無しの転生者 ID:DzzABqT3H

となると、考えられるのはノア様自身じゃないか?

あんま干渉する姿は想像できないけど、この世界既にやばいし、イッチなんて常に瀕死だし。

むしろイッチが万全なところ最初の一回(なおその頃から体は万全でも記憶はなかった)しか見たことがないし。

 

 

45:名無しの転生者 ID:H50WZBS2A

うーん、どうなんだろうな

 

 

46:名無しの転生者 ID:0UBizbWq1

>>44のが一番近そうなんだよね。

そもそも俺たちはイッチが無意識に動いて戦ってたとしか思ってなかったし、てか結局ジュネッスとジュネッスブルーになれるってことは光継いだってことでいいんですかね、イッチは。

 

 

47:名無しの転生者 ID:Yn2XRpFV6

それでいいんじゃないん?

実際にイッチは導かれた、受け継いだって言ってるし

 

 

48:名無しの転生者 ID:O5zoeSitA

なんか結局また謎が一気に増えたな……

 

 

49:名無しの転生者 ID:vNbSi0LrL

とりあえずイッチは休め。

ひとつひとつ潰さなきゃ謎が消えそうにないしな…

 

 

50:名無しの転生者 ID:TA/Pj0kM7

世界の謎、敵の目的、ザギさんの目的、ノアの結界(と思われるもの)、地球を覆うナニカ、ティガニキやダイナニキ、メビウスと(イッチ世界の)タロウを撤退させた強大な敵、イッチを選んだ理由、イッチの過去、先代の勇者の行方、大赦、満開、神樹様の正体、真の黒幕、裏の黒幕…etc。

挙げるだけでキリがない

 

 

51:名無しの転生者 ID:lKz5cTHk0

マジで色々と難易度頭おかしいの草枯れる。いっつもスレ建てられる度におかしい言われてんな

 

 

52:名無しの転生者 ID:n/bApJIao

なんでイッチを転生させた神はこんな世界に転生させたのかって疑問となんでイッチ一人だけしか転生させなかったのかという意味不明なことがありますね…

 

 

53:名無しの転生者 ID:ujmgJDjps

普通なら複数人転生者来るような世界だからな、ここ

それを今まで一人で乗り越えてるイッチはどうなってるんだ。

こいつ、クロスオーバーものなのに原典の力だけで乗り越えてるようなもんやぞ

 

 

54:名無しの転生者 ID:QJkmfeeCk

こうなると本当にイッチの前世が関係してる可能性ある…あるくない?

 

 

55:名無しの転生者 ID:0anQydyjc

いやぁ、前世関係してるパターンは珍しいからな。なさそう

 

 

56:名無しの転生者 ID:REPIhqFma

そもそも記憶取り戻してるんだからイッチの前世がこの世界なら見覚えあるはずだしな…知らなさそうだし、それはなさそうだわ

 

 

57:名無しの転生者 ID:gQWq3qpRn

謎も多いしイッチの肉体もやばいし敵が強くなっていくし……やばいという言葉しか吐けん

 

 

58:名無しの転生者 ID:Q+ETKfJRP

本当によくやれてるなイッチ。

お前マジで前世何があった? あんまり聞くのは良くないことだが……

 

 

59:名無しの転生者 ID:XqnAYH+ey

ちょっとくらい話して欲しいな、関係してるっぽいこと。個人情報はいらんから

 

 

60:名無しの転生者 ID:PuVvK1tGw

いうて普通に働いて普通に生きてただけじゃない?

 

 

61:名無しの転生者 ID:hoohTocoq

だいたいの人たちはそんな感じだからねぇ。

でも何らかの力を持って転生する転生者は珍しいタイプが多いが、イッチもそのタイプでは?

 

62:名無しの転生者 ID:3ZEDcve0m

そろそろひとつくらい謎解決してもいいんじゃないかなぁ

 

 

63:光と絆継ぎし転生者 ID:NEXU_ultra

正直謎は俺も解明したいけど、別に前世のことは関係してないと思うぞ。

まぁ別に隠すことでもないから言うけどさ、人が死ぬことが割と日常茶飯事だっただけ。

後は普通のことだろうけど、宇宙人というか異星人がいただけだよ

 

 

64:名無しの転生者 ID:lvE29NeGz

………え?

 

 

 

65:名無しの転生者 ID:EZN+gG5I2

はい?

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合宿も終わり、元の日常へと帰る。

次の日からはきっと学生らしく毎日を生きて、遊んで、一日を終えて、また次の日も次の日も同じ日々が始まると思われていた。

現にどの依頼から終わらせるべきか、文化祭についての話し合いの予定やその文化祭を必ず成功させようといった覚悟が勇者部の中で組み込まれていたというのに、紡絆たちは風に呼び出され、急遽部室へと招集されてしまった。

そうして語られた内容は---

 

 

 

 

 

 

 

 

「つまり戦いは終わってなくて、バーテックスの生き残りが発見されたから延長戦に入ったのもあってみんなの元に携帯が返ってきた……そういうことですよね?」

 

「……ええ、このとおり」

 

風から聞いた話を小都音がまとめると、風は携帯のメールを見せた。

そこには『新月より四十日の間で襲来。部室に端末を戻す』と書かれており、それを見た小都音と紡絆以外の表情は皆、一様に硬かった。

当たり前だ、ようやく終わったと思っていた戦いがまだ残っていて、彼女たちの身体機能はまだ回復してない状態。

もしもう一度満開したり、満開ゲージを最大まで貯めてしまえば……今度はまた、何かを失うかもしれないのだから。

 

「………」

 

紡絆は周りを見渡し、みんなの表情を見て何かを悟りながら思わず腹を擦る。

元々彼は戦いは終わってないと思っていたし、そもそも戦い終わってから数時間しか経ってない。

だから特別驚きはあんまりなかったが、それでも肉体は別。

彼もまた、一切回復していなかった。

ただまあ、それは戦っていた紡絆だけであって、当然小都音を含む勇者部のみんなは戦いがまだ終わってないことのショックもあったし驚いたが。

 

(ま、俺が代わりに戦って満開ゲージ貯めさせなければ済む話か)

 

しかし紡絆は自分のことを()()()という考えが一切ないような思考で周りを見ながら傷口が痛むかどうか確認するように何度も擦っていた。

 

「ごめん……いつも急で。やっと終わって、みんな普通に戻れるって思ってたでしょうし……」

 

「仕方がないですよ、先輩もさっき知ったばかりじゃないですか。こうやって話してくれただけでも心構えは変わりますから」

 

「ま、結局はその生き残りを倒せば済むことでしょ。私達はあの総力戦だって乗り越えたんだから、生き残りの1体や2体どうってことないわよ」

 

『それに、勇者部五箇条』

 

「なせば大抵なんとかなる……ってことかな。私は残念ながら戦えませんけど、帰りを待ってますし、皆さんはひとりじゃないですから。

なんなら私の兄さんをちょっと貸してあげます」

 

「ちょっと待って、俺はレンタル式なのか!?」

 

「あ、あはは…でもそうですよ。皆が居れば大丈夫です! それに風先輩のごめんは聞きませんから!」

 

不安はないわけではない。

けれどもこうやって会話して、誰も一人ではないということを実感出来る。

一人なら不安で怖くて、どうしようもなくともみんなが居れば大丈夫なのだ。

そういうふうに、誰もが不安そうな表情をしておらず、覚悟の籠った瞳を向けていた。

 

「まぁ、なんというか…俺も頑張ります。ですから風先輩はいつも通り滑っていたらいいんじゃないですかね?」

 

「みんな……紡絆……」

 

誰も風が悪いとは思ってなく、みんなの表情を見て、言葉を聞いた風がようやく顔を上げた。

また巻き込むことに申し訳ない気持ちはあるが、頼もしくなったものだと感慨深く思いながらも風は僅かに笑う。

 

「ありがとう……で、誰が滑ってるってぇ!?」

 

「うぎゃああああぁぁ!?」

 

感謝の気持ちはあったが、流石に紡絆の言葉は逃せなかったようで、風は紡絆の頭をまた襲った。

そして学ぶことなくぐりぐりの刑を受けて倒れる紡絆だった。

 

「……よーし、バーテックスいつでも来なさい! 私たち勇者部がお相手だぁー!」

 

そんな紡絆はさておき、窓を開けて大声で叫ぶ風もいつもの調子を取り戻したようで、紡絆は倒れたまま開かれた窓の外を見るように目を細める。

 

(よかった……せめて人を守れるなら()()()()()()()()()()()()生きるために戦うためにも、延長戦までは体持たせなくっちゃな)

 

ひとり、胸の中で決められた覚悟。

決して口には出してなかったのが救いか、特に何も言われることは無いが---間違いなく紡絆は、より危険な矛盾した思考へと至っていた。

 

「あぁ、そうだ。端末は返すけど、どうやら新しい精霊が付くようにもなって、戦力が強化されていたの」

 

「んん…? 新しい精霊ですか? 今更?」

 

「延長戦になったからこそじゃないかな?」

 

「あー確かに有り得そうだな」

 

「まぁ、そこはあたしにも分からんないけど、これがあたしの新しい精霊の鎌鼬よ」

 

風がそういうと、端末から現れたのは名の通り鼬のような姿で、腰の背中側に黄色い花模様がある精霊だった。

皆がそれぞれ、特に紡絆が起き上がって興味深そうにほへーと眺めていると、次々と精霊が現れる。

 

「え、勝手に!?」

 

「これが……」

 

『新しい精霊?』

 

火炎を纏った猫のような姿で、腰の背中側に赤い花模様がある精霊。

蛍の光に瞳のついたような外見を持ち、後部に青い花模様がある精霊。

鏡から植物の茎が生えたような外見で、鏡の中に白い鳴子百合の花模様がある精霊。

()()()()()()()()()()()()()()中、見覚えのない三体の精霊が存在していた。

 

「……私のは増えてないわね」

 

「まぁ完成型だからなんじゃないか。それにしても全員が勝手に現れるなんて初めてだな。こんなにもぞろぞろといると百鬼夜行見たいな---ん?」

 

牛鬼はいつも通りだったので特に何も感想は抱かないが、あの東郷の精霊ですら勝手に出てきたことに紡絆は驚いていると、何かに気づいたように精霊軍団を見つめ、そして---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ファッ!? あ、ちょ、まっ……たアァアアアアアアアアアア!?」

 

この場にいる、全ての精霊が雪崩のように紡絆を包み込み、紡絆はあまりにもの質量に押し潰され、悲鳴を挙げながら後ろに転がって行った。

 

「に、兄さん!?」

「えぇ!?」

「ちょ、紡絆!?」

「う、うわぁ……痛そうね」

「私の精霊ですら、指示が聞かない…?」

『す、すごい音しましたけど……』

 

ズドーン、と日常では聞かなそうな音が部室内に響き、すぐに精霊を戻そうとするが、どの精霊も戻ることはなく。

ただ心配といった目を向けてみれば砂煙が消えると、そこには精霊の山が出来ており、紡絆の姿が一切見えなかった。

 

「っ……しい……っ!」

 

いや、違う。

腕だけは見えていた。

助けを求めるように精霊たちに埋もれる中、手だけは出ていた。

 

「と、とにかく助けなきゃ!」

「兄さん……って精霊が全然取れないです…!」

「ど、どうなってんの?」

「私が知るわけないでしょ! それより早く紡絆を助けに行くわよ!」

『今助けます!』

 

流石の風ですらも何も聞いてなかったようで、ただ困惑していたが、必死に友奈と小都音が精霊を取ろうと引っ張っても全然取れない姿を見て、夏凜も手伝いに行き、遅れて樹も向かっていく。

 

「と、とにかく東郷は自分の精霊を戻そうとしてて! 向こうはあたしらで何とかする!」

「さっきからやってますが……ダメです。戻ろうとしません。大赦から何か不具合とか……」

「分かんないわ。とりあえず何度もやってみて、大赦にはメールで送っておくから!」

 

徐々に伸ばしていた手が下がっていってるのが見えた風は流石に紡絆が不味い状況だと気づいたようで、東郷に指示を出してから手伝いに行く。

ちなみにだが全ての精霊に踏み潰される形に図らずともなってしまった紡絆は呼吸が出来ずに死にかけてるのと傷が大きく響いてガチで死にかけてきていたりする。

 

(牛鬼だけなら前までもそうだったからまだ分かる……でも以前とは違ってさらに懐いてるように見えるし、()()()()()()()()()()()()()()()()ってこと? それこそ、宿主の意志を無視するほどになんて……なんだろう。嫌な予感がする…海に行った時に私だけじゃなくて友奈ちゃんも気づいてたけど、最近の紡絆くんは()()()())

 

埋もれるところへ動けるなら行きたいが、車椅子では邪魔になってしまうことを理解している東郷は精霊たちの突然の不審な行動に訝しげに見つめ、自分に出来ることはただ精霊を戻そうとすることなので、それをひたすらやっていた---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一応言っておくと、結局東郷の精霊すら戻ることなく、友奈たちの奮闘も虚しくあの後息が持たなくなった影響か紡絆の意識が完全に途切れた。

さらに力が抜けたように手も精霊たちの中に入って半分死にかけると精霊たちは紡絆が意識を失ったことに気がついたように離れ、申し訳なさそうにしていたようだ。

その後に反省したようにスマホへ戻ったようだが、牛鬼だけは残って頬擦りしたり頬を舐めたりして紡絆の看病をしていたらしい。

そうして彼が目覚めた時には下校時間ギリギリでなんかびしょびしょになってたとか---

 

 

 

 

 

 

 





○継受紡絆/ウルトラマンネクサス
さらっと前世の情報は投げやりに出すわ、知らないくせにザギさんの記憶に干渉するとかいう意味不なことするわ、ザギさんとさらっと面会するわでついに(いつも通りな気がするけど)よく分からないことし出したやべーやつ。
なお肉体は今まで以上にやばいと言うほどにガチめに常に気合いでなんとか耐えるしかないレベルで限界な模様。

○ウルトラマンネクサス
本来、原点ではジュネッスブルーの方がスペックは高い。
しかし適能者の紡絆の影響かジュネッス=ジュネッスの本来の速度とパワーとタフネスさ+ジュネッスブルーのパワーとタフネスさ。継続可能なエネルギー。
ジュネッスブルー=ジュネッスブルーの本来の速度と力+ジュネッスの速度、エネルギーが突貫型と精密さ、低燃費とかいうとんでもないことになっている。
簡単に言えば力のジュネッス、速度のジュネッスブルー。

(あの二人が出るの遅くなるけど)日常編第二弾いる?

  • いる
  • いらない
  • 全員分の回書くんだよ
  • 妹ちゃんとイチャつけ
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