【悲報】気がつけば目の前に知らない遺跡があるんですが…【なにこれ】   作:絆蛙

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新章スタート




流星の章
「過去」


 

◆◆◆

 

 第 1 話 

 

過去

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

444:光の継承者

ということがあって、俺が生き返ることが出来たんだ。

みんなの中にある『俺』の記憶を掻き集めたから出来たことだな。あと俺が時間を巻き戻せる力に目覚めてたのもあるらしい

 

 

445:名無しの転生者

なるほど…それでもう一人のイッチ……ややこしいから陽灯くんと呼ぶけど、陽灯くんのお陰でイッチは生き返ることが出来て記憶も全部取り戻したと

 

 

446:名無しの転生者

俺たちの記憶が必要なのもそれか

 

 

447:名無しの転生者

代わりに陽灯くんは消滅したんだな

 

 

448:名無しの転生者

なるほどなぁ……

 

 

449:名無しの転生者

イッチってマジで死んでたのか…

 

 

450:名無しの転生者

魂の復元って何気にとんでもないことしてますね…

 

 

451:名無しの転生者

えーと……つまり?

 

 

452:名無しの転生者

陽灯くんはイッチでイッチは陽灯くんってわけだな?

 

 

453:名無しの転生者

ちょっと何言ってるのか分からない

 

 

454:名無しの転生者

>>452

+前世

 

 

455:名無しの転生者

三人の存在があって今のイッチが出来上がってるということね

 

 

456:名無しの転生者

というかイッチも勝手に終わってたとか戦ってた自覚なかった言ってたけどアレって陽灯くんがイッチの体を使ってたんだな…小学生やろ?強すぎねぇか?

 

 

457:名無しの転生者

撃破とは行かなくてもものの数秒で敵を吹っ飛ばすレベルだからな…お前ら絶対まだなんか隠してるだろ

 

 

458:名無しの転生者

絶対まだまだ秘密あるゾ おら全部吐くんだよ

 

 

459:名無しの転生者

なんならさっきも言ってたけど新形態も何かありそうなんだよなぁ

 

 

460:光の継承者

も、モウナニナイヨ…

 

 

461:名無しの転生者

はいダウト

 

 

462:名無しの転生者

イッチの性格で何故隠し通せると思ったんですかねぇ……?

 

 

463:名無しの転生者

バカだからでしょ

 

 

464:名無しの転生者

まぁでも今は話す暇ないわな

 

 

465:名無しの転生者

割とチートだよなぁ バグバズンとペドレオン、未完成とはいえバーテックス四体瞬殺されたんだが

何分だよ

 

 

466:名無しの転生者

20秒くらいだな

 

 

467:名無しの転生者

まさに天晴れだった

 

 

468:名無しの転生者

素のスペックが一気に上がったのかジュネッスブルーよりも速いしジュネッスよりパワーある

 

 

469:名無しの転生者

イッチクラスのウルトラマンが四人になるんでしょ?こんなん勝ったな

 

 

470:名無しの転生者

その能力があっても敵は無数なんだよね

 

 

471:名無しの転生者

何だこの世界は…それでも勝てる未来が見えないの恐ろしすぎる

 

 

472:名無しの転生者

そもそもイッチは何してんのよ

 

 

473:光の継承者

戦いが終わったから外の世界を散歩中。で、さっきも言ったけど隠すつもりないから詳しくはまた話すけど、マジで今は無理。ちょっと…いや割りと一大事なんだ

めっちゃ腹減った……

 

 

474:名無しの転生者

ですよねー

 

 

475:名無しの転生者

何かないの?

 

 

476:名無しの転生者

と言っても…どこも赤ばかりで何も無いよな。普通にあつそう

 

 

477:名無しの転生者

動物とか居ればまだ食料確保出来るんだけど、見た感じどこにもいないというか…居たと考えてもスペースビーストがいる世界で生存してるとは思えん

 

 

478:名無しの転生者

後、問題は水だな。このままじゃ結局イッチが死ぬ

 

 

479:名無しの転生者

こういう時に一番欲しいと思うのが四次元ポケット

 

 

480:名無しの転生者

マジでそれ

 

 

481:名無しの転生者

アイテムボックスとか異世界に転生したヤツら持ってるの羨ましすぎる

 

 

482:名無しの転生者

どうにかして送れたらいいんだけどな

 

【ステーキ】

 

 

483:名無しの転生者

あーうめー

 

【鰻重】

 

 

484:名無しの転生者

甘いものもいいよね

 

【ケーキ】

 

 

485:名無しの転生者

やめたげてw

 

 

486:名無しの転生者

>>482->>484

お前ら容赦ないな……

 

 

487:名無しの転生者

この状況で飯テロはイッチにとって地獄すぎる

 

 

488:光の継承者

余計に腹減ったじゃん!

いいよ、俺も飯あったからそれ食っとくわ。備えの大切さを前世ぶりに知った

 

 

489:名無しの転生者

え?あったの?

 

 

490:名無しの転生者

なんて用意周到なんだ……

 

 

491:名無しの転生者

ちなみに?

 

 

492:光の継承者

ポケットに大量に入ってたゼリーだけど?

 

 

493:名無しの転生者

し っ て た

 

494:名無しの転生者

むしろなんでゼリーなら入ってるんだよw

 

 

495:名無しの転生者

あーそういやイッチって戦いに行く前に家中のゼリーをポケットに突っ込んでましたね……アホか?

 

 

496:名無しの転生者

懲りもせずに買ってるの草

これは間違いなく怒られるな…

 

 

497:名無しの転生者

いうて数日分もないなそれ…なるべく早く帰らなければ餓死不可避

 

 

498:名無しの転生者

そのゼリー大丈夫?

 

 

499:光の継承者

全然美味い

 

 

500:名無しの転生者

お、おう……

 

 

501:名無しの転生者

躊躇いもなく吸うのか…(困惑)

 

 

502:名無しの転生者

パウチタイプでよかったね…

 

 

503:名無しの転生者

ゼリーだけとか健康に悪すぎるでしょ……いつもだったわ

 

 

504:名無しの転生者

だから飯が全然腹に入らなくなるんだよなぁ。それで空腹は抑えられると思ってるイッチがおかしいのよ

 

 

505:名無しの転生者

そもそもイッチってなんで壁の外で生き返ったんだっけ

 

 

506:名無しの転生者

さっき言ってたぞ。えーと確か…

 

 

507:名無しの転生者

簡単に言えば、イッチ曰く御魂に生身に触れたら魂だけの存在になるらしい(?)んだけど(実際に友奈ちゃんはそうなってたらしい)、イッチはウルトラマンの状態で禍々しかった御魂を抑えるためにひとつになる→ウルトラマンだったお陰で肉体と魂が分離することはなかったが、境界線があやふやになる(魂が肉体のように現実に具現化してると思った方が分かりやすい)→世界を壊せるほどの爆発を至近距離で受ける→肉体は咄嗟にウルトラマンが守ったお陰で完全に崩壊はしなかったが、流石に魂の保護は不可能で消滅。抜け殻になった肉体はグロテスクになりながら吹っ飛びすぎて外の世界へって感じ

 

 

508:名無しの転生者

で、その肉体は使い物にならなかったから神樹様が修復(再構築)した……と

 

 

509:名無しの転生者

それで>>442と>>444に繋がる

イッチの中で存在し続けていた陽灯くんが自身の消滅をトリガーにして(正確には元通りのひとつになったらしいけど)イッチは使えるようになった黄金色のジュネッスの力を使うことで自身の魂を肉体に戻したわけよ

 

 

510:名無しの転生者

陽灯くんは残りカスみたいなもんだったってイッチが言ってたし…それしか手段がなかったんだろうね。奇しくも名前のように風前の『灯の光』だったわけだな…

 

 

511:名無しの転生者

いや、さらっと言ってるけどとんでもないな。多次元宇宙にアクセス出来るウルトラマンと掲示板があったから助かった…ってことか

 

 

512:名無しの転生者

いつもだけど、イッチって常にギリギリを生きてるよね

 

 

513:名無しの転生者

そりゃ体はすぐボロボロになるし、なんなら日常でも酷使してるし黄金色のジュネッスにならなければ全て終わってたし…

 

 

514:名無しの転生者

色々奇跡的すぎる

 

 

515:名無しの転生者

で、イッチは進展あったん?何も景色変わらなくて退屈だぞ。美少女は何処だ!!

 

 

516:名無しの転生者

欲望に忠実

 

 

517:名無しの転生者

多分9割が後者 俺はそう

 

 

518:名無しの転生者

ここにいるヤツらほとんどがそう

 

 

519:光の継承者

むしろこの世界に俺以外が居るとでも?ウルトラマンとひとつになってる俺ですら夏の暑さと同じくらいなんだぞ?

それにそう言われても迷子中だからなぁ……いやマジでどこだここ

 

 

520:名無しの転生者

いや正直マグマとか焔にしか見えない世界で夏の暑さくらいしか感じてない時点で十分おかしいよ

 

 

521:名無しの転生者

絶対温度湿度やばいよな。死のウイルスが蔓延してるーって浸透させたってことは外の世界は人間が耐えられる温度ではない。

少なくとも見た目的には1500度はあるだろう。実際はわからんけど

 

 

522:名無しの転生者

腹が貫通した上に毒に蝕まわれていても生きていた男だ。今更驚きはせん

 

 

523:名無しの転生者

それでも俺らが暑いなーと思うくらいの感覚でしかないとか実は人間やめてません?

 

524:名無しの転生者

ちなみに言っとくと、イッチ。

お前来た道戻ってんぞ

 

 

525:光の継承者

え、マジ?

 

 

526:名無しの転生者

方向音痴で草

 

 

527:名無しの転生者

ダメだ、ただでさえ頭がアレなのに方向音痴とかもう救いようがない……

 

 

528:名無しの転生者

記憶を取り戻したところでイッチはイッチなんやなって

 

 

529:名無しの転生者

変わらないで安心した

 

 

530:名無しの転生者

素がそのままだったのか

 

 

531:名無しの転生者

これじゃいつ出られるか分かりませんね……まだバーテックスとかが現れてないのが救い。別に全域にいるって訳ではないのね

 

 

532:名無しの転生者

ステルスしてるってのもあるだろうな。流石にウルトラマンに変身できても消耗はある

 

 

533:名無しの転生者

にしても変わり映えがしない。なにかもっと変化あればいいんだけどな。あの星屑?だっけ。あんな感じのやつらが集まってるのが敵の本拠だったりしない?…流石にないか

 

534:名無しの転生者

人の気配とか本当にないのか?もしかしたら勇者システムのプロトタイプとかあってもおかしくはないだろうし、それを使って誰かが来てるとか

 

 

535:名無しの転生者

もしくは似た装備を作り出したとか

 

 

536:名無しの転生者

この世界も割と技術力はあるだろうし、ないとは言い切れないよね

 

 

537:光の継承者

うーん軽く探ったけど、ない。地道に結界を探すしかなさそう。

だけど……そうだな、今なら時間あるしどうせなら俺の過去でも知る?

いつかは話さないと行けないし、このユニバースの地球のことも知れると思うんだけど。あと俺の力とか

 

 

538:名無しの転生者

イッチの過去?

 

 

539:名無しの転生者

そういや、以前もウルトラマンになってたんだっけ…陽灯くんがそうだったもんな

 

 

540:名無しの転生者

つまり先代勇者と一緒に戦った時のこと?

 

 

541:名無しの転生者

それは気になるな。今までは記憶がなかったからどうしようもなかったが、イッチの秘密も知れるし何があったのかも知れる。一石二鳥だな

 

 

542:名無しの転生者

まぁ初めから勇者システムの満開とかあったわけじゃないだろうしね。そうなる経緯があったはず…あと前回の勇者たちを知れるのも大きい

 

 

543:名無しの転生者

本音は?

 

 

544:名無しの転生者

 

 

545:名無しの転生者

前の勇者たちをもっと知りたいです!!

 

 

546:名無しの転生者

イッチよりもあの二人のことを見たいしね!

 

 

547:名無しの転生者

美森ちゃんも先代勇者だったみたいだし、そこんとこも気になる

 

 

548:名無しの転生者

割と激重感情向けてたしな……

 

 

549:名無しの転生者

俺はイッチのことを知りたい

 

 

550:名無しの転生者

イッチも色々と謎ばかりだもんな。記憶喪失。ウルトラマンを宿せる。勇者でもないのに勇者部に誘われた理由。樹海に入れる。謎の光。ザギが言ってた正体とやら。二年前に何が起きたのか、ウルトラマンの出会いとか、あとはイッチの異常性。前世。天然ジゴロな部分

 

 

551:名無しの転生者

そうやって見ると本当にイッチって分かってないこと多かったんだなぁ

 

 

552:光の継承者

一応言っておくと俺も含めて小学生だからな。そんな変な記憶とか期待してるような場面はないぞ

ただ割と俺…分かりやすく陽灯くんと言うが、陽灯くんにとっても辛いことがあるし。なんなら記憶を取り戻して改めて思ったよ

ところで俺の異常性ってなに

 

 

553:名無しの転生者

そこ自覚してないの流石だわ

 

 

554:名無しの転生者

あのイッチですら辛いって……怖いんだけど

 

 

555:名無しの転生者

ネクサスかな?ネクサスだったわ…

 

 

556:名無しの転生者

深夜31半の作品だからな…暗い部分は間違いなくある。なんなら以前の戦い時からあった

 

 

557:名無しの転生者

またまたーどうせイッチのことだからやっちまってんでしょー?暗い内容だけとは思わねぇからな!

 

 

558:名無しの転生者

でもなーんかありそうなんだよねぇ。そもそもイッチの家族が死んだ理由すら明かされてないし…可能性としては狙われた可能性が高いけど

 

 

559:名無しの転生者

ただネクサスと同じくらいの覚悟はしておく必要ありそうだ

 

 

560:名無しの転生者

そもそもこの世界ってなんでウルトラマンとスペースビーストが居るのか。いくら不死身とはいえ何故ザギが蘇っているのかすら分かってないもんな…

 

 

561:名無しの転生者

絶対重いやつじゃん…

 

 

562:名無しの転生者

なんだかんだイッチならシリアスブレイクしてそう

 

 

563:名無しの転生者

結局は知るしかないか…謎を明かすには間違いなくイッチの過去が関わっているはず

 

 

564:名無しの転生者

さあ鬼が出るか蛇が出るか…

 

 

565:名無しの転生者

ただどう過去を伝える気だ?

 

 

566:名無しの転生者

いくら思い浮かべるだけでいいとはいえ、1からは時間かかりそう

 

 

567:光の継承者

あーその辺は大丈夫。俺の記憶をそのまんま転写するから。ただそれだと分からない部分も出てくるし一部神樹様の記録を借りるけど…分かりやすく言えばアニメみたいな感じの視点でやりつつ分けて動画として出す

 

 

568:名無しの転生者

はへーなる

 

 

569:名無しの転生者

それは分かりやすそう

 

 

570:名無しの転生者

待てお前ら。イッチだぞ…期待はしない方がいいんじゃないか

 

 

571:名無しの転生者

確かに。イッチにそんな複雑なことが出来るとは思えん

 

 

572:名無しの転生者

てか、どっから出す気なの?生まれ立ちから?

 

 

573:名無しの転生者

小学生からじゃね?

 

 

574:名無しの転生者

少なくとも話から考えるにイッチや先代勇者たちが戦ったのって小学6年生の頃だろうし…

 

 

575:名無しの転生者

改めて思うけど小学生に世界の命運を託すとかこの世界クソすぎるな…

 

 

576:名無しの転生者

そんな小学生の時に今のイッチですら辛いと思う出来事が起こったとかやばすぎん?

 

 

577:名無しの転生者

先代勇者含めてよく心が壊れませんでしたね……いやイッチの馬鹿みたいに頑丈なメンタルなら大丈夫だろうけど

 

 

578:光の継承者

待って。えーと……小学6年生の頃だと多分分からんし遅すぎるな。今から8年前…えー大体6〜7歳くらいかな。いうて普通の子供だったが

 

 

579:名無しの転生者

……はい?

 

 

580:名無しの転生者

ちょ、待て待て。普通に園児か小学校入ったばっかの頃じゃねーか!

 

 

581:名無しの転生者

幼児イッチ来たァー!!

 

 

582:名無しの転生者

ガチショタktkr

 

 

583:名無しの転生者

えぇ……そんな時から何か起きてたの?想像以上にやべぇよこの世界

 

 

584:名無しの転生者

俺はそれより美少女が見たいんだけど

 

 

585:名無しの転生者

誰得やねん…

 

 

586:名無しの転生者

得するやつはいるだろ!

 

 

587:名無しの転生者

逆に考えるんだ。イッチが幼い頃ならば、ロリ小都音ちゃんも見れると…

 

 

588:名無しの転生者

ハッ!?

 

 

589:名無しの転生者

天才か?

 

 

590:光の継承者

そこだけ切り抜いとくわ

 

 

591:名無しの転生者

やめろォ!

 

 

592:名無しの転生者

それでも人間か貴様!

 

 

593:名無しの転生者

人道的じゃねぇ!

 

 

594:名無しの転生者

なんて酷いことをするんだ……!

 

 

595:名無しの転生者

変態しか居なくね?

 

 

596:名無しの転生者

何を今更

 

 

597:光の継承者

まぁ冗談はやめて、その辺から流しつつ関係ない部分は飛ばしていく。

8年前の出来事が終わればその3年後(8〜9歳くらい)。そのあとはさらに3年後(11〜12歳)までは特に何も起きないし…せいぜい俺が人助けしてるところくらいだよ

 

 

598:名無しの転生者

めっちゃ当たり前みたいな言い方してるけどなんで小学生になる前から人助けに奔走してんの?

 

 

599:名無しの転生者

普通ってなんだよ

 

 

600:名無しの転生者

イッチ…普通はその歳で他人を優先するやつは居らんぞ…

 

 

601:名無しの転生者

やっぱりイッチって最初からおかしいじゃないか

 

 

602:名無しの転生者

というか8年前に何かが起きて、その3年後にはまた何かあって、また3年後くらいには多分バーテックスとの戦いなんだろうが…起きすぎでしょ

 

 

603:名無しの転生者

一体何があったんだ…

 

 

604:光の継承者

8年前はすぐ終わる。だいたい俺が人助けしてるし…まぁ何はともあれ、やっていい?

 

 

605:名無しの転生者

そこが既におかしいんだけどなぁ…

 

 

606:名無しの転生者

それを普通だと思ってるイッチの脳みそが意味不

 

 

607:名無しの転生者

まあまあ、見たらわかるでしょ知らんけど

 

 

608:名無しの転生者

ただ生まれながらにそうなってたって考えるとイッチは昔からやべーやつだったんやなって

 

 

609:名無しの転生者

どこで自己を失ったんですかねぇ…

 

 

610:名無しの転生者

生まれた時からでしょ

 

 

611:名無しの転生者

有りうる

 

 

612:名無しの転生者

むしろそんな人助けする必要があるほどのことがあるんですか

 

 

613:名無しの転生者

まぁほんの些細な困り事でもイッチは力になろうとするからなぁ

 

 

614:名無しの転生者

大きなものならまだ分からなくはないけど、例えば物を落としたってだけでも手伝うし荷物が重そうという理由で力を貸すしで……

 

 

615:名無しの転生者

自転車が倒れてるから起こしたり公園にあったゴミ拾いとか海岸とか…誰も見てないようなこともしてるんだよね。そんなことまで含んでたらそりゃアホほど増えるよ

 

 

616:名無しの転生者

でも勇者部が出来上がってイッチの負担はちょっとは減ってたよね。こいつが勝手に休むことなく行動するからまじでちょっと程度だけど

 

 

617:名無しの転生者

と、いつまでも話したってしょーがない。

お手並み拝見といこうか

 

 

618:名無しの転生者

せやな。頼むわ

 

 

619:名無しの転生者

ようやっと経緯が知れるんやなって

 

 

620:名無しの転生者

よくあるアレ、過去回だな

 

 

621:名無しの転生者

正直過去のイッチもあんま変わらなそう

 

 

622:名無しの転生者

それは確かに

 

 

623:光の継承者

あんま変化はないかもしれない。自分じゃよく分からないからな…結局んとこは見たら分かる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---神世紀292年。

一人の黒髪の少年が何かを探しているように走っていた。

容姿はだいたい110cmあるかないかと平均よりも低めで、まだまだ幼い子供。

おそらくようやく流暢に喋れるようになり、ちゃんとした意思疎通も可能になったくらいの年齢だろう。

後は小学校に入学してるかしてないか、それくらいで至って普通の子供だ。

ただ一つ、異質な部分を除いて。

その少年の体の至る所には絆創膏が貼られている。例えば腕や足、それから頬だったり額だったり…と。

まるでイジメでもあったのかというくらいには酷く、まだまだ幼い子供がそんな怪我をするものでは無いだろう。

そんな少年は周りを見渡してぱあっと明るい表情を見せると、何かに気づいたように大慌てで飛び込み、芝生の堤防斜面から勢いよく転げ落ちた。

---イジメなんかではなく、怪我の原因は明白だった。

 

「き、キミ!大丈夫か!?」

 

自転車に乗っていることから通りすがりと思わしき人が声を掛ける。

目の前で小さな子供が勢いよく転がっていったのだからそれも仕方がないだろう。

 

「だ、だいじょぶでーす…!すみませんでした!気にしないでくださーい!」

 

が、転げ落ちた少年は全然平気そうに手を振りながら大声を出す。

それを見て安堵の息を吐くと、大事には至らなかったのと本人がそう言ってるのもあって、自転車を漕いで去っていく。

それを見届けた少年は転がったせいで服が汚れたので叩いて落としつつ、歩こうとしたところで顔を顰める。

 

「いてて……うーん…いけると思ったんだけどなあ」

 

よく見てみれば擦り剥いたのか膝蓋骨である膝の皿からは円に近い血が流れており、見えないだけで他も怪我してるだろう。

流石に痛いようで、傷口を触って痛みに思わず手を離すが、普通に血が付着した。

そもそも怪我してる部分をわざわざ触らない方がいいのだが、何はともあれ少年は一つ深呼吸を置くと、地面を叩くように起き上がる。

その際に勢いが強かったのか僅かに揺らぐものの、倒れることなく引き摺るようにして片手で何かを持ちながら登っていく。

 

「……よし!」

 

何がよしなのかは分からないが、本人は満足そうに頷くと周りから感じる視線を無視して歩いていく。

本人の中ではまだ終わってないらしい。

 

「ん?おーい!」

 

しばらく歩いていると、不安そうな表情で周囲に視線を巡らせる見知った姿が見えた少年は場所を知らせるように手を高く挙げながら笑顔で振っていた。

少年の声に気づいたのか、水色の髪をツーサイドアップに結んでいる少女が涙目で駆ける。

 

「おにーひゃん……っ!」

「おっ……!?」

 

兄と呼びながら勢いよく少女が抱きつく。

少年は倒れないように両足に力を入れて止めるが、怪我した部分が僅かに痛みを発する。

 

「うう……おにーひゃん……」

「ごめんな、一人にしちゃって。でもほら!」

 

ぐりぐりと頭を擦り付けてくる少女を撫でると、少し引き離して後ろ手にしていた腕を動かして見せるように突き出す。

するとウサギのぬいぐるみが少女の目の前に現れる。

どうやら探し物をしていたらしく、それを持ってきたのだろう。

 

「ふわあ……!」

 

差し出されたぬいぐるみを見て、少年が頷いたのを見た少女が両手で取ると、嬉しそうに抱きしめる。

先程涙を浮かべてたのが嘘のように明るくなったのを見て、少年は満足そうに微笑んだ。

 

「ありがとう、おにーちゃん!」

「お礼なんていいよ。それよりも早く帰ろっか」

「うん!……あ」

 

さっきは視界が歪んでいたのとくっついていたからだろう。

ちょうど目を落としたときに少年の足が見え、割と大きな傷口が目に入った。

 

「お、おにぃちゃん……」

「え?ちょ、ど、どうした!?」

 

兄と呼ぶことから年下なのだろうが、幼い身でありながらもその怪我の原因を理解したようで、泣きそうな顔になった少女に少年が慌てる。

 

「ご、ごめん!間違えた?それともケガした?」

「ち、ちがうの……だって、だって……おにーちゃんケガしてる……!」

「あーそれは……」

「わ、わたしのせいで……」

「ま、まってまって!平気!ぜんっぜん大丈夫だから!慣れっこだし、これはそう、あれ……あの、あれ…えっと、転んだ!転んだだけだしさ!」

 

ちょっとした嘘を付けば簡単に誤魔化せるのだが、全然言葉が出てこなかったようで結局似たようで似てないことを話していた。

が、間違っては無い。転んだのは事実であり、それが偶然だったのではなく自ら転びに行っただけの違いなのだから。

 

「ちょっと痛くはあるけど、大丈夫だから!それに小都音のせいなんかじゃなくて()の不注意だし!ね?」

「で、でも……」

「大丈夫!」

 

安心させるように笑顔を浮かべる。

実際骨が折れてるという訳でもなく普通に動くので、多少痛い程度だというのもあるだろう。

 

「それよりもさ、帰ろう?母さんが心配してるかもだし!」

「……うん」

 

笑顔で手を差し伸べる姿を見ると何も言えなくなったのか、小都音はそっと手を乗せると少年は優しく握ってゆっくりと歩みを進め、帰路に着く。

 

「おにーちゃん」

「んー?」

 

歩を合わせるように歩いていると呼ばれた少年は返事をすると、小都音はただぬいぐるみを抱いて肩を寄せた。

 

「えへへ」

「???」

 

はにかむように笑う小都音に対し、少年は全く行動に理解が出来ずに疑問符だけを浮かび上がるが、なんだか機嫌が良さそうなので何も言わずに頭を撫でると、アホ毛がピンッと立って尻尾のように動いていた。

ますます機嫌が良くなっているみたいで、そんな姿に少年は明るく笑った。

 

 

856:名無しの転生者

う、うぉおおおおおおおおおおお!!(萌)

 

 

857:名無しの転生者

きゃわたん!きゃわたん!

 

 

858:名無しの転生者

これは将来が楽しみですねぇ!いやもうこの時から予兆はあったのか…!

 

 

859:光の継承者

いや、騒がしすぎるんだけど

 

 

860:名無しの転生者

可愛いは正義やぞ、イッチ

 

861:名無しの転生者

どっちに言ってるんですかね

 

 

862:名無しの転生者

イッチも可愛いだろ!

 

 

863:名無しの転生者

妹ちゃん可愛すぎるッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも変わらない。

少年はここ最近、不思議な夢を見ることになっていた。

いつも歩いているのだ。何処か分からない場所。何があるかすら分からない場所。

なんの色もない、灰色の世界。

その世界をずっと歩く。

どれだけ歩いても歩いても景色が一切変わらなくて、だけど何かに突き動かされるように少年は歩いていた。

どうしてそんなことをしているのか自分ですら分からないけれど、少年はひとつの想いで動き続けていた。

その先に困ってる者がいるなら、力になりたいと。

歩み続けることが良いことだとは限らないが、こんな何の色もなくて何も無い世界に誰かがいるならきっと()()()だろうと。自分がここにいるということは、誰かが何かを求めているのだろうと。

だから歩いて歩いて---いつも、()()()が見えた時には、夢が醒める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学生の身である少年は当然働くことなんてことは出来ず、休日となると家に居てもやることはない。

無論家に何も無いという訳ではなく、両親が怪我して帰ってくることを案じたのかゲームなどはある。

だがそれらは少年自ら欲しいと言ったわけではなく、むしろ真逆。

彼は自分から何かが欲しいとか、これが欲しいとか、まだまだ子供の割にそういったことを進言したりしないのだ。

子供らしくないと言えばないだろう。

外に出て遊ぶ時は誰かに誘われたか、誰かを笑顔にさせるためのひとつの手段としてしか遊ぶことはせず、楽しくないわけではなくとも一人で何かをしたりはしない。

なぜなら彼は、誰かの力になれることこそが一番の幸せなのだから。そんな暇があるならば駆け回って手助けするという考えで動く。

そしてそんな人助けしか頭にない彼は、現在進行形で両手に袋を持っていた。

 

「紡絆くん。こんばんは」

「あっ、こんばんは」

 

声を掛けられ、足を止めた少年が振り向くと笑顔で挨拶を返す。

相手は主婦なのか、手提げカバンに食材や調味料らしきものを持っている。

その隣には子供らしき茶髪の少女が居て、母親が僅かに背を押すと少年と対面になる。

 

「ほら」

「う、うん……」

「?」

 

母親に言われてか、何処か緊張した面持ちの少女に少年は不思議そうにするだけだ。

 

「こ、こん、ばん……は」

「うん、こんばんは」

 

目の前の少女とは全くもって緊張する様子もなく普通に返す少年に対し、少女は挨拶が出来たことに嬉しそうに笑顔になる。

が、理由が分からない少年は首を傾げた。

 

「あら、こんなところに。小都音ちゃんもこんばんは」

「……う」

 

見えにくい位置に居たせいで遅れて存在に気づいたのか屈しんで出来る限り背を合わせると挨拶をする相手に小都音は少年の背に隠れるように抱きついた。

 

「あ、ごめんなさいね。怖がらせちゃったみたいで……」

「あー…いえ。こちらこそすみません。あんまり話すのは得意じゃないみたいで」

 

盾にするように隠れつつも小都音はひょこっと顔だけ出して少年の目の前にいる少女に猫のように威嚇していた。

流石に困った表情をしており、それに気づいたのか苦笑した少年は宥めるように小都音の頭を撫でる。

 

「今日は買い物ですか?」

「それもあるけど、本当は---」

「っ---!」

 

少年が話を変えるように問いかけると、母親は何かを言おうとして少女に叩かれていた。

突然の行動に少年は驚くが、母親はそこまで気にしてないようでむしろ笑っている。

仲は良さそうなので、止めるべき案件ではないらしい。

 

「あ、そうだ。里香ちゃん、だったよね。あれから大丈夫?」

「へっ……!?は、はい……」

 

目の前の少女との出会いを思い出しながら聞けば、里香と呼ばれた少女は叩くのをやめてゆっくりと頷く。

そんな大それたような出会いだった訳では無いが、簡単に言えば高いところから降りれなくなった彼女に対して少年が手を差し伸べただけ。

あとはちょっとした相談に乗ったことくらいだ。

 

「そっか。それは良かった」

「……あっ」

 

安心したように微笑み、里香の頭を優しく撫でる少年に里香の顔は一気に真っ赤になる。

そして後ろでは小都音が引き離すように少年の服を強く引っ張った---が、残念ながら力負けしてるので動くはずもなかった。

その状況を母親は楽しそうに見ている。

 

「何かあったらいくらでも力になるし気軽に言っていいからね」

「あ、あり…がとう…」

「うん!あっ、それじゃあ小都音が帰りたそうにしてるので僕は行きます」

「ええ、また娘とお話してね」

「はい!」

 

引っ張られていることには流石に気づいていたので勝手にそう解釈した少年は頭を下げると、くっついたまま離れない小都音と一緒に去っていく。

その姿を未だ顔を赤めたまま明らかに他人とは違う視線を向ける少女がいるのだが---それは余談か。

なお母親は全部気づいてるのか里香が復帰する頃にはからかっていた。

 

195:名無しの転生者

これマジ?

 

 

196:名無しの転生者

おいおい、この頃から既に前兆出てんじゃねーか!てか、これいる?

 

 

197:名無しの転生者 

うわあ、昔から天然ジゴロだったのかよ…スケコマシめ!魔性すぎる。しかもこいつの場合ただの善意による行動なのがな…。ほんとよく今まで刺されなかったなお前

 

 

198:光の継承者

え?何が?

あっ、ちなみにこの子は養子に出るまでは関わってたから出しただけね。他にも色んな子と出会ってるけど、流石に全部記憶から抽出してたら終わらんし…いつかはまた話したいね

 

 

199:名無しの転生者

いる(鋼の意思)

 

 

200:名無しの転生者

イッチってなんで出会うところで美少女ばかり会ってんの?この子ちょっと前髪が長い影響で目が隠れてるけど、間違いなく美少女だよ。しかもそんな子が恥じらいを見せてるの破壊力やべーよ

 

 

201:名無しの転生者

これが主人公か……

 

 

202:名無しの転生者

今でも気づいてないイッチが面白すぎるでしょ

 

 

203:名無しの転生者

昔から鈍感だったんやなって…

 

 

204:名無しの転生者

嫉妬する妹ちゃんがかわいい

 

 

205:名無しの転生者

もうこの子ルートでいいのでは?

 

 

206:名無しの転生者

イッチのせいでこの子恋愛出来なさそうなんだけど。いまも忘れられず過ごしてそう

 

 

207:名無しの転生者

イッチが全員娶れば解決でしょ

 

 

208:名無しの転生者

それだ!

 

 

209:光の継承者

さっきからみんなが何のことを言ってるのか全く分からないのは俺だけか?

 

 

210:名無しの転生者

安心しろ

お ま え だ け だ

 

 

211:名無しの転生者

誰も肝心の夢に関して触れてないのワロタ。あれ絶対重要なイベントでしょ

 

 

212:名無しの転生者

というか、この頃の妹ちゃん全然違うな。いつもイッチの後ろについて行って隠れてるし話す時もイッチや家族以外にはたどたどしい

 

 

213:名無しの転生者

多分この子以外も被害者が……あっ、勇者たち全員がそうでしたね!

 

 

214:名無しの転生者

イッチが強すぎる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





継受紡絆(光の継承者)/ウルトラマンネクサス
一度魂ごと抹消されたものの、神樹様と光のジュネッスの力によって別次元から記憶をかき集め、思い出からひとつずつパーツを集めるように魂を復元された。分かりやすく言えば、もやしと同じ復活方法(MOVIE大戦2010)
その後、魂だけでは復活出来ないので陽灯くんとひとつになることで命を貰い受け(この時点で陽灯くんは消滅)、文字通り生き返った。
が、あくまで元通りの自分になっただけなので特に変化は無い。
ただ復活と同時に神樹様による再構築で今までの傷は癒えてるので、常に万全の状態で戦うことは可能。なお空腹(万全になれるとは言っていない)。
ちなみに現在何してんの?と言われると、普通に結界の外で呑気に迷子中。

○ウルトラマンネクサス
紡絆くんが万全なので彼も万全の状態で復活。
友奈ちゃんの前に現れた時にエナジーコアが鳴ってなかった理由がこれ。
時系列的には友奈ちゃん植物状態→紡絆くん復活→友奈ちゃん復活→今頃友奈ちゃんリハビリ中で紡絆くんは迷子中。

○遡月陽灯(ややこしいので過去の紡絆くんは陽灯くんとして扱う)
黒髪の少年であり、まだ小学1年生のガチショタ。現時点では6歳
この時からもう既に人助けはしており、小学生に上がって出来ることが少し増えたので活動が広がっている。
常に生傷が耐えず、体中に怪我はあるもののそれらは全部自分が負った、もしくは負いにいったというもの。
笑顔が耐えず、コロコロと色んな表情を見せるが紡絆くん同様嘘は余程鈍感じゃなければバレるくらいにヘタクソ
この時から既に天然ジゴロではあるものの、やはり他者から向けられる好意には気づけない。
実は最近変な夢を見る

黄金色のジュネッスの名称

  • ジュネッス・オーア(紋章学で金色)
  • ジュネッス・トリニティ
  • ジュネッス・ブリエ(輝き)
  • ジュネッス・ルフレ(光沢、反射)
  • ジュネッス・ルクス(光)
  • ジュネッス・ルミナス(光り輝く)
  • ジュネッス・ゴールド(金色)
  • ジュネッス・オール(金、全部)
  • ジュネッス・グロウ(発光)
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