【悲報】気がつけば目の前に知らない遺跡があるんですが…【なにこれ】 作:絆蛙
正直ザ・ネクストでもバーテックス一体なら勇者と協力したら問題なく勝てると思うんですよね。アンファンスなら苦戦するでしょうが、ジュネッスになったら撃破するわけじゃないから飛行能力解放+巨大化で単体でも勝てるでしょうし。
そもそも紡絆くんのポテンシャルってわすゆネクストから二年後の話であるゆゆゆネクサスにおいて、この時の経験が体に残ってると考えたとしてもネクサスのアンファンスであのスペースビーストを撃破(うち一体は上級)するレベルなので、前世INしていない陽灯くんでもアニメでいう『たましい』の話までは余裕でしょう。
え? なんでこんな話をしたかって? つまり、
ちなみにこの話を書いてて思いついたBADENDルートあるんですけど、書くか分からないから後書き載せとくね。
数刻前。
職員室に向かう陽灯は機嫌よく歩いていた。
腕の中にはチワワを抱えている。
そんな機嫌よく歩いていく場所でもないはずだが、もしかしたら預かってくれるかもしれないのだ。
もしダメと言われたらこっそり飼い主探しをするつもりだったが、誰かに預かってもらった方が安心出来るというもの。
「よかったねー君を大切に飼ってくれる人絶対見つけてあげるからね…ってうわ!?」
自身のことを考えてくれているということは人では無い犬にも理解されているのか、甘えるように頬を舐められると陽灯は擽ったそうにしながら笑っていた。
すると。
『クーン……ワン! ワンワン! ワンッ!』
「わ、わわっ!? ど、どうし---」
『……! 陽灯!』
急に吠え出した犬に陽灯はあやそうとしていたが、自身の内から切羽詰まったような呼び声が聞こえて遅れて陽灯も気づく。
あの、あれほどの力を持っていた巨人が警戒しているのだ。そのうえ言葉には表せないナニカを感じた陽灯は急いで犬をランドセルの中に入れると地面に置いた。
「ごめんね。絶対に迎えに来るから、大人しくしてて! 大丈夫、何とかするからね!」
直ぐに立ち上がった陽灯はそれを伝えると、警戒するような鳴き声が途切れた。
犬を見てみると陽灯を見ながら停止しており、近くの教室を覗けば生徒も先生も全員が動きを停めている。
「これは……? それにこの音…鈴の音?」
風鈴のような音。
全てが停まっている世界で聴こえてきた音に陽灯は首を傾げる。
全く状況を分かってないどころか知らない状態だった。
『外だ』
「外?」
言われて窓に近づくと、大橋の方向に帯電が生まれており、次元を裂くような線が一瞬出来るとそこから一気に世界を塗り替えるような黒いモヤと色とりどりな虹を思わせる光が発生する。
「…綺麗だ」
『これは…結界だろう。私が持つ力とは似て異なるものだが、このようなことを出来るのは神樹のみだ』
「神樹様が……そっか…。じゃあきっと、俺のやるべきことなんだ。一緒にやってくれるかな? 巨人さん」
『…いつだって私は君の味方だ』
「ありがとう、巨人さん!」
極彩色の光が迫る中で、確かな確信を持ちながら自身のやるべきことを定めた陽灯は見続け、光は陽灯を、世界を覆い尽くした。
瞬間的に目を開けられないほどの眩しさに閉じてしまったが、目を開けた時には異質な空間が存在していた。
普通ならば異質で異常で色とりどりに絡み合った樹木の世界。
樹海化現象。
それが陽灯が巻き込まれたもので、この世界こそ樹海だ。
そんな世界で感じたものは、懐かしさだった。
「このためのここだったんだ……」
そう、陽灯は知っている。
何度も何度も神樹という存在と、友達と話すために何度も来たことがあったから。
半年以上も前、夢で見れなくなってしまった世界でもあった。
ただ違うのは何一つ色のなかった灰色ではなく、この世界は色がある。
『陽灯、問題ないか?』
「大丈夫、それよりも---」
心配する声に返事しながら、陽灯はもうとっくに気づいていた。
言われるまでもない。
どうすればいいか分からなくて、何を言えばいいか分からなくて。
でもやっぱり、自分らしく在ろうと陽灯は混じり合う色んな感情を投げ捨てて振り向きながらとびっきりの笑顔を浮かべる。
「久しぶり、神樹様」
そう、陽灯の真後ろに存在していたのは圧倒的な大きさで聳え立つ大木。
神々しく光り輝くこの世界に恵みを与え、世界の全てでありながら神そのものである存在。
もう二度と会えないと思っていた、友人だった。
神樹はただそこに聳え立つだけで陽灯に何も反応しない。そのことに悲しそうな目で陽灯は見ていた。
「やっぱり…何も反応してくれないんだね。うん…けど、大丈夫だよ。俺がここにいる意味は何かあるはずだもんね」
その意味を探すべく陽灯は周りを見渡す。
木々しかない世界で、唯一瀬戸大橋だけが残っている。
その事に違和感を覚えて注目するが、遠すぎて何も見えない。
「巨人さんは分かる?」
『…向こうの方に、ナニカがいる。おそらく、敵だ』
「向こう?」
言われた先を見ると、やはり何も見えない。
いくら肉体強化があっても、完全に人外の領域にいるわけではない。
しかし不思議と嫌な気配だけは感じていた。
ドクン、と何かが鳴る。
あの方向に行かねばならない。行かなくちゃならない、と急かせるものがあった。
『どうやらキミの同級生たちがいるらしい』
「! だったら行かないと!」
『………』
その言葉を聞いた瞬間、陽灯はもう迷いがなかった。
動く前にもう一度神樹を見て、傍まで寄る。
「敵がいるってことは狙ってるってことだよね、神樹様。俺が守ってあげるから、安心して! ずっと話したかったのに話せないのは残念だけど、変わらないよ。君はずっと俺の友達だから。困ってる友達を助けるのに、理由なんていらないから。だから、行ってきます」
手を添えて、想いを伝えるように抱きつく。
不思議な温もりを感じさせる。
それは神も生きているという証でもあって。
---伸びてきた小さな枝が陽灯を掴むとゆっくりと引き離した。
「……神樹様? んぇっ!?」
割れ物に触るかのように、陽灯の頬をひと撫でする。
突然の行動に目を丸くするが、直ぐに微笑んだ。
「……きっと、みんなが幸せになれる世界を掴むからね。俺が必ず未来を守るから。そのためにここに来たんだと思うから!」
宣言するような発言に、枝は撓う。
喜びでも嬉しく感じるわけでもなく、ただ悲しむように。
陽灯はそれを不安に感じてると思って、気合を入れるように振り向くと強い眼差しで駆け出した。
背後では枝が伸ばされていた。
人の手のように、駆け出した陽灯を掴むように。
しかし途中で力を失ったように折れる。
それをするのは、彼を止めるのは間違いだと。
神樹からは遠くなっていく姿しか見えない。けれどそんな彼から、眦と思わしき部分から一筋の光が線のようにうっすらと伸びて空気に溶けていたのが見えた。
「あれが……敵!?」
さっきまで見えなかったのに、さほど距離が近づいたわけでもないのに、陽灯の目は存在を捉えていた。
確かな異形の存在。自身が知る異形といえば怪獣のことだが、それは違うものだった。
大きさは過去に見た怪獣よりもデカく、二足だった怪獣とは違って浮いている。
顆粒を束ねたような姿で、水瓶の左右に大きな玉が二つあるような見た目。
どこか釜茹でを連想させる存在だった。
「それに…あれは銀と園ちゃん! あと…鷲尾さん!?」
何か見たことの無い武器や服を着ているが、戦っている。
それを見た陽灯はより加速した。
その速度は人間を超越する。
時速100km/hほど。
瞬間速度は1秒にも満たぬ、人間かどうか既に怪しい。というか動物で有名なチーターを超えている。
『水球と高圧水流。後者は私たちでも危ういだろう』
「それでも行かないと。みんなが危ない!」
今更死ぬかどうかで止まる彼ではなかった。
速度は増していく。
しかし相手の方が速い。
陽灯の視界には流されていく園子や銀の姿があって、攻撃する須美の姿があって。
「……! 神樹様!?」
目の前に、巨大な巨木が坂のように出来上がる。
一瞬だけ背後を見たが瞬時に振り向いて、全力で駆け登ると陽灯は両足に全力を注ぎ込んだ。
力を入れ、先を考えない行動に出る。
「巨人さん!」
自身の中にいる存在に呼びかけて、陽灯は一気に跳んだ。
全力の加速と共に跳躍した影響で肉体にGがかかる。
だいたい5Gほど。
イメージとしてはF1で言うコーナリング時。
ジェット戦闘機のアクロバット飛行と同等といえば分かりやすいか。
やっぱり人間をやめてるかもしれない。
そんな彼は距離を一気に縮め、受け身を取りながら普通に着地するとまた加速した。
対して筋力が発達してるわけでもないのに一切の損傷が見られないどころかさらに速くなっている。
即座にブレーキを掛け、靴の裏底が死んだが気にせずに速度を強引に落しながら次々と跳んでいくと、座り込んでいる須美と今まさに水流を放とうとしている敵の姿が見えた。
速度は既に戻っている。というかあの速度で突っ込んだら危険しかないため、陽灯は自身が出せる全力で飛び出す。
速度を落とさなければ余裕で間に合っていたが、その速度を落としてしまった今、出せる全力からギリギリだ。もしくは届かない。
それは巨人が飛び出す前に教えてくれたので、陽灯は唯一助け出せる方法を取った。
「鷲尾さんッ!!」
水流が放たれる。
見てきた威力から考えるに人ならば即死。
陽灯の速度はそれほど速くはなく、故に。
横から勢いよく押し倒すように掻っ攫うと鮮血と共に衝撃が襲い掛かる。
咄嗟に須美の後頭部を守るように抱きしめて、先に自身の背を地面に打ち付けることで少しでも勢いを殺しつつしばらく転がると止まる。
「っう……よ、かった。間に、合った……!」
何とか止まれると、須美を押し倒す体勢になってしまったが、頬以外に傷がないのを見ると息を整えながら心の底から安堵の息を吐く。
すると目を閉じていた須美が目を開ける。
黒い目と翡翠色の目が映り合って。
「さか、つき…くん……?」
信じれないものを見るかのような彼女に、陽灯はなんて言えばいいか分からなくてとりあえず安心させようと微笑んだ。
「無事でよかっ……っつー!?」
「遡月くん!?」
が、痛すぎてすぐに顔を歪めてしまう。
そんな顔を見た須美は何がなんだか分からなかったが、気づいたことがあった。
陽灯の横腹辺りから、血がポタポタと流れて勇者服に染み込んでいく。
「ご、ごめん…ふ、く……」
本人も気づいたのか横腹を抑えながら立ち上がるが、かなり削られている。
当たり前だ、勇者であっても危うい一撃であり、陽灯は生身で受けてしまっている。
彼が取った行動は、鷲尾須美という少女を助けるために自身の肉体を犠牲にするというもの。
「そっ…そんなこと言ってる場合じゃ…! なんで、どうして……!?」
『---陽灯』
「く……俺も分からないけど、後で! ひとまずごめん!!」
「え……きゃっ!?」
彼女にとっては分からないことだらけで混乱してるのだろう。
何から言うべきかこんがらっていて、陽灯も説明しようにも分からない。
何より内側から聞こえた声に反応した陽灯は痛みを無視して須美をお姫様抱っこで抱えると即座に跳躍した。
軽く5mほどの跳躍。
もはや勇者と同等と言えるくらいだが、ちょうど居た位置が水流レーザーで削られている。
「っ…と。ごめんね、鷲尾さん」
着地した陽灯はその際に傷が傷んだが、何とか隠れて須美を降ろすと、申し訳なさそうに謝った。
が、須美は愕然と座り込んでいる。
「…? 大丈夫?」
「…え、あ……あの…」
「あ、そっか……怖い?」
「っ、う……」
色々あって、言葉が出てこない。
そんな須美に陽灯は優しげな顔で背を合わせると、震えるその手を握った。
「怖いよね、俺も昔怖いって思った経験をしたことがあるんだ。だけど鷲尾さんはすごいよ、戦ってたんでしょ?」
少しでも安心させようと温もりを与えるように、柔らかい手を包み込む。
これでちょっとでも、不安が消しされたらと思って。
「俺は逃げようとしてた。怖くて死にたくなくて……たくさんの人を見捨てようとした。なのに俺とは違って鷲尾さんは立ち向かってた。それって、凄い勇気なんだよ。怖くて当然だ、その怖さは決して克服しちゃいけない」
かつて現れた、誰も覚えていない怪獣。
あれは今居る敵とは、バーテックスとは全く違う恐怖を感じさせる存在だ。
人が嫌悪する姿を持つ存在だ。
だがどちらも、人類を超越するという点では変わらない。
陽灯は過去に逃げようとした。言い訳をして、自分たちだけを守ろうとした。
しかしある存在が、立ち向かっていたのだ。
自分よりも大きく力強い相手に、勇敢に立ち向かった。
その姿に、勇気を貰った。
「だけど恐怖で身を竦んでても何も変わらない。恐れてたって、何も出来ないんだ。それを乗り越える勇気が大切なんだよ。立ち向かおうとしていた鷲尾さんなら、大丈夫。それでもね、もしどうしても立ち上がれないその時は、俺が支えるよ。一人じゃ無理でも、誰かが居れば違うと思うから。だからきっと、大丈夫!」
その恐怖という感情自体が欠落してしまっていることに自分自身は気付かず、須美を鼓舞する。
力強さを感じさせる笑顔を作って。絶望という感情に囚われた心を溶かすような温もりを与えて。
「ど、うして……遡月くんは……。っ、危ない!」
「…!」
呆然と陽灯の顔を見ていた須美は陽灯の背後から迫る水球に気付いた。
即座に反応した陽灯は振り向いて動こうとしたが、背後から放たれたであろう矢が横を通って水球を相殺したのを見て、笑った。
「うん、やっぱり鷲尾さんは凄いよ。ありがとう」
「い…今のは、体が勝手に……」
「それでもいいじゃん! 行動することが大事なんだよ。ほら、ここに居たら危ないし、行こう」
「---えぇ」
手を差し伸べた陽灯に調子が戻ってきたのか、不思議とそんな状況でもないと言うのに口角が上がり、須美はその手を取るとゆっくりと体を起こされる。
「! また来る…!」
「乃木さんと三ノ輪さんも心配だわ…!」
「じゃあ、あいつは俺が引きつけるからお願い!」
「え、ちょっ---」
止める暇もなく、自ら体を出した陽灯目掛けて水球が多く放たれた。
ジグザグに避けながら回避していくが、時折動きが鈍くなる。
そこを狙うように、水流が放たれた。
身を反らして避け、陽灯はバーテックスに殴り掛かる---が、目の前に水球が生み出されていた。
「……!」
「させない!」
矢が撃ち抜き、陽灯は咄嗟に地面に落ちると矢を番える須美の姿が見える。
完全復帰と言えるだろう。
陽灯はすぐに後退するも、水球が背後から迫る。
『後ろだ』
「……!」
矢を打つより辿り着く方が速い。
なので、陽灯はただの回し蹴りでぶっ壊すと、連続で後ろに跳んで戦線を離脱していく。
そんな陽灯を容赦なく狙うバーテックスだが、陽灯に注目しすぎたのだろう。
玉の一つが一閃される。
「これなら…ってそれも再生するの!?」
「あ、銀!」
「ん……? はあ!? え、陽灯? なんで!?」
注意が僅かに逸れ、ちょうど銀が陽灯の近くに着地すると驚いていた。
説明しようとすると、須美が合流のために降り立つ。
「三ノ輪さん! 乃木さんは!?」
「ああ、園子なら……」
「はるるんだ〜!」
「へ…あぁあああ!?」
心配する須美を他所に、陽灯は転がって行った。
血だけが舞う中で、勢いを失った陽灯は自身のお腹に抱きつくブロンドカラーの少女が見えたが、流石に痛かった。
「ちょ、ちょっと乃木さん! 遡月くんは怪我してて……!」
「…! ごめんね、はるるん…」
「大丈夫大丈夫、園ちゃんは無事? 怪我ない?」
「うん、えへへ」
全く気にしてない様子で園子の頭を撫でた陽灯は、横腹を抑えながら立ち上がる。
血が治まる気配がない時点で、大丈夫ではないと思うのだが。
「と、とりあえず止血しないと…」
「いいよいいよ、気にしなくても」
「ダメ! 私がしっかりしてたら……」
「うーん…放っておけば治ると思うけどなあ……」
「いやいや」
「止血しよ?」
「そこまで言うなら…」
流石に全員に言われてしまえば押し通すことは出来ず、陽灯は渋々受け入れて全員で隠れる。
バーテックスはそのタイミングで再生を完了はさせていた。
「これで……どう? 痛くないかしら…」
「うん、ありがとう鷲尾さん。動けるし、問題ないよ」
普段から怪我することが多いのもあって、包帯がポケットに入っていた陽灯は巻いて貰うと、軽く摩りつつ礼を述べる。
礼を受け取った須美は浮かない顔をしているが。
「そういえば、どうしてはるるんはここに?」
「確かに! お役目って三人って聞いてたケド」
あまりに馴染んでいたが、誰もが思ってることを聞く。
三人が聞かされていたのはお役目につくのが鷲尾須美、乃木園子、三ノ輪銀の三人で陽灯のことは聞いていない。
そもそも一人だけ制服なのを見る限り、勇者の力はないだろう。
「遡月くんにも勇者の適性がある? でも無垢な少女のみが選ばれると聞いているし、混乱が起きる可能性を考えると大赦も隠すとも思えないけれど……。となると違うと想定出来る…けど遡月くんの身体能力は明らかに勇者の力を持つ私たちに近しいものがあるしここにいる理由は一体……」
「じゃあ、はるるんも一緒?」
「ふふん……さぁ?」
「本人が分からないんかい!」
深く考え始めた須美は答えを見つけられず、意味ありげな笑みを浮かべる割に、はてなマークばかり浮かべる陽灯に苦笑せざるを得なかった。
「…まぁ、分からないことばかり考えても仕方がないわ。今はお役目を果たさないと」
「それもそうか」
「だね〜」
「よーし、行こう!」
「いえ、遡月くんはここに……って、あれ?」
「はるるん待って、私も行く〜」
「もう行ってるよ、鷲尾さん」
「三人とも! もうっ!」
本来勇者の力を持たない陽灯は居るべきというか、居ることがまず異常なのだが全く気にせずにバーテックスの方へ向かっていく姿に慌てて須美も追う。
「遡月くん! 通常の兵器でもバーテックスには効かないって分かってるでしょ? 対抗出来るのは神の力を宿す勇者だけだって! 確かに遡月くんの身体能力は凄いし私も助けられたけど、それでも貴方は……」
「えっ、そうなの? まぁでもほら、四人寄れば真珠の知識って言うし!」
「…んん?」
「えっと……?」
「それを言うなら三人寄れば文殊の知恵だよ〜」
「あっ、あれー?」
陽灯にしては難しい言葉を覚えていたようだったが、全然違ったことに首を傾げる。
今から戦いだというのに、陽灯が居るだけで不思議と緊張感が和らいで、安心感すら覚える。
事実銀も園子も笑っていて、須美はそんな感覚を覚えていることが理解出来なかった。
さっきまで戦意が喪失していたのに、今は全くないのだから。
「こ、こほん。とにかくさ、何とかなるよ。皆が力を合わせたら乗り越えられない壁はないって信じてる!」
「誤魔化してないか?」
「良い感じに締めたね〜」
「……はぁ。なら無理はしないで」
「わかってるって! がんばろー!」
「「おぉー!」」
「まったく……」
本当は折れるべきではなかったのだろう。
けれど須美には止められる気がしなかった。
それどころか、彼が居ることで何かが変わるような予感があったのだ。それも良い方向へ行くような。
今だって誰も、暗い考えはなかったのだから。
もしかしたら、彼は
実際問題、陽灯に関して大赦は確信もなかったのだが。
「問題は再生能力だよなー」
「殴ってみる?」
「うーん」
「…大丈夫、よね?」
とは思っていても、全く策のなさそうな様子に須美は一株の不安を覚えた。
だけど言っている場合ではない。
侵食が始まれば現実世界に影響が与えられてしまう。そうなればどんな被害を受けるのか分からない。
(それに、なんだかんだ見える範囲に見てもらった方が……)
もし見えない所で何かあってしまえば須美は間違いなく後悔する。
その点、見えるなら助けに入ることも出来るだろう。
何とか前向きにそう考えて、改めて戦いの覚悟を決める。
三人ではなく四人に。
一人増えただけに過ぎないが、やることは変わらない。
バーテックスは神樹を。
勇者とおまけ一人はそれを阻止するだけだ。
「とりあえず俺が引きつけるかな」
「え、大丈夫なのか……って行ってるし!」
「お〜はるるんすご〜い!」
「言ってるそばから!?」
既に跳躍して向かった陽灯に初めて身体能力を見た銀は驚き、園子は呑気な感想を述べ、須美は呆然とした。
しかしもう戦いの場だ。
すぐに銀は追い始め、園子もまた追う。
須美は役割を理解してるため、狙えるポイントにつく…が、全く問題ないことに気付く。
それどころか体調も状態も良くなっている。
コンディションは万全。それもこれも、陽灯のお陰なのだろう。
本人は別に狙ってやったわけではないのだが。
「悪いけど、神樹様の方には向かわせないよ。俺は守るって決めたんだ。それはやり通すって約束だから!」
たった一人の、勇者でもなんでもない存在が立ち塞がる。
バーテックスにとっては取るに足らないはず。
けれどバーテックスは、侵攻するよりも即座に水流レーザーを陽灯に放った。
まさかいきなり放たれるとは思わず、陽灯は驚きながら回避する。回避した先に遅れて放たれた水流が襲いかかり、容赦なく責め立てていた。
それらを木々を蹴りながら軌道を変えて変則な動きによって避けていくが、包帯が赤く染まっていることから傷が開いてるのが丸わかりだ。
このまま責め立てればいずれ動きが鈍くなって消し去れるだろう。
それが一人であるならば、の話だが。
銀と園子が左右から狙う。
陽灯を集中狙いしていたせいで遅れて気付いたバーテックスは下がろうとするが、その動きを連続で放たれた矢が阻害した。
いくら再生するとはいえど、ダメージはある。
そこへ再生が完了した場所に銀の双斧と園子の槍が突き刺さる。
脅威は二人の勇者だ。遠距離など水球で防げる。
そのはず、そのはずだというのに。
バーテックスは二人よりもたった一人の人間を全力で殺しにかかる。
「!」
目視できる範囲は反応出来ても視界に収まらない部分は彼でも避けられない。
そもそも勇者システムを持たない陽灯は素の身体能力だけで避けているだけだ。
仕留めるには最も良い手段をバーテックスは取り、それは拡散されるように撃たれた。
その水流レーザーを強引に体を横に反らして避ける。
頬が掠め、血が流れた。
そんな陽灯の上空には集った巨大な水球が出来上がり、取り込もうと高速で落ちてきた。
レーザーに目を奪われた彼に避ける術はない。
なのに、避けた。
まるで分かっていたように。見えていたようにその場から後退して、水球は水溜まりとなって消える。
ならば、とホーミングを放てばただの蹴りで打ち消された。
理解不能。
ある存在に遣わされた存在は、”未知“を恐れた。
それだけでは無い。
下等な存在でしかないたったの一人が現れただけで、勇者の動きが変わったのだ。
まるで訓練も出来ていない連携の”れ“のひとつすらなかった勇者が、連携を始めた。
男は体力の限界。何より、傷の痛みで顔を歪めている。
チャンスなのに、勇者がそれを許さない。
園子の槍は急所を狙うような突きが刺さり、銀の双斧は怒涛の連撃。
そんな二人に直撃することなく、なおかつ陽灯の動きを一切阻害しない遠距離からの正確な弓射。
時折連射ではなく、威力を高めるチャージした一撃が放たれる。
そうして、ついにバーテックスの巨大が大きくぐらつく。
(このままなら、いける……! 遡月くんが攻撃を受けないように、早く……!)
弓を強く引き絞る。
清楚な花がひとつ、ひとつとまた輝き、花弁を思わせる陣が出来上がる。
射られた矢は凄まじい勢いで放たれ、風を切って直撃した。
バーテックスの体が、ついに倒れた。
そうなればもう、バーテックスは脅威ではない。
トドメを刺すべく、園子と銀は駆け出す。
陽灯は体力の消耗によって荒い呼吸を繰り返しながら横腹を抑えつつ膝を着いて---心臓が”ドクン“と鼓動を鳴らした。
『……!? まずい、この気配は……!』
「…ぁ。そ、園…ちゃん! 銀! さ、下がって! 下がって!」
「え?」
「はるるん?」
チャンスだというのに、聞こえてきた声は後退の指示。
思わず足を止めて振り返ってしまうが、陽灯の顔は酷く焦ったような顔だった。
矢を携えていた須美ですら目を丸くしている。
「いいから…早く…は゛や゛ぐ゛ッ゛!」
「…! ミノさん! はるるんに従って!」
その理由は、簡単だ。
中から発せられた今まで以上の警告と自身の予感を無意識に理解したからこそ、余裕のない喉を震わせるような全力の叫びを挙げる。
それは届いたのか、園子はいち早く気づいた。
迷いは無い。この中で一番陽灯の傍に居たのは園子であり、園子は陽灯が嘘をつくような性格でもふざけるような性格でないことを理解している。
だからこそ、即座に迫るのをやめて、銀に届ける。
二人に言われたからか、理解出来ないまま銀は下がり、その瞬間。
咄嗟に斧を盾にする銀に、槍を展開して傘のようにガードする園子。
瞬時に須美の元へ向かい、彼女を守るように抱きしめる陽灯。
それは離れていた陽灯に凄まじい衝撃が掛かるほどの力。
エネルギーは直ぐに止んでくれたが、生身だった陽灯の背中は焼けていた。
「な、なにが……起きたの? 遡月くん…」
「あ、ぐぅ……わ、かんないけど…そ、園ちゃんと…銀は……!?」
須美は無傷だ。
陽灯が身を呈して守ったお陰だが、彼らより接近していた銀と園子はどうなったのか。
すぐに背を向けてバーテックスが居た方を見る。
そこには多少の傷はあるが、無事に武器を構えている姿があった。
下がって、これだ。
勇者の身体能力ならば後ろに跳ぶことでかなり距離を稼げる。なおかつ防御して、これだった。
つまり陽灯の言葉がなければ、最悪二人は悪くて重傷。軽くて中等傷といったところか。
「! 遡月くん私を庇って……!? 傷が……」
「だ、大丈夫…今はそれより……!」
問題は、勇者ではなく陽灯だ。
横腹から血が流れてたのに、今度は背中に火傷したような損傷がある。
勇者には回復能力を向上させる能力があるが、陽灯自身にそんな力もなければ特別な材質で作られているわけでもない制服は戦いの場には相応しくはなく、役に立っていない。
しかし心配してる暇すら与えてくれない。
ゆっくりと、確実に起き上がったバーテックス。
そのバーテックスにはさっき与えたはずのダメージは一切見られず、水のような色が濁ったような水に変化している。
この場の全員が、
「! ごめんッ!」
「え? きゃっ!?」
誰よりも早く、陽灯だけが反応した。
横に居た須美の肩を右手で強く押し飛ばし、同時に陽灯の右肩から血が吹き出る。
遅れて振り返った園子と銀に、尻もちを着いた須美は何が起きたか見えていなかった。
「い、今、のは……」
『超高圧水流を光線としてではなく、円盤状に高速回転させたのだろう。キミたち人類が開発したウォータージェットのようなものだ』
反応は出来ただけで、陽灯は見えた訳では無い。
何かが来た。ただそれだけだが、あの位置は確実に須美を仕留める位置だ。
もし陽灯が反応出来なければと考えれば、ゾッとする話になる。
ウォータージェットは人体を貫通する威力がある。それをより大きく、速く、強くしたものと思えばいい。
「さ、流石にそれは……きついなぁ……」
万全ならまだしも、深く切られた肩は途方もなく痛い。
遡月陽灯となるずっと前、怪獣と出会う頃の彼ならば間違いなくこれだけで意識を失っていた。
『やはり私が……』
「…言ったでしょ。俺も戦うって。一緒にやるって。だから俺は、まだやれる……!」
実質片腕が使用不可になってしまったが、陽灯の目に諦めの色は見えない。
ここで巨人にお願いすれば、彼は一人で戦うだろう。
ただそもそも陽灯は一度死んだ身である。巨人のお陰で生き長らえている彼に長い時間の分離は命が持たない点から、なかなかその行動は出来ない。
巨人は理解し、陽灯は理解してないが気づいている。
そんな彼らに唯一取れる方法がある。
その方法は、巨人しか知らない。
一度してしまえばもう、運命が彼を逃がさない。宿命が彼に継がれてしまう。
それにいつだってギリギリまで頑張らなければ意味がないのだから。
頼るだけなら、誰にだって出来る。神のように縋って、助けを求めて、それだけならきっと、いずれ同じことの繰り返しになってしまう。任せることしかしなくなる。
限界までやって、どうして無理な時に助けてもらえる。助けを乞うのではなく、『助けたい』と思って貰えるからこそ、意味があるのだから。
「鷲尾さん、援護お願い出来る?」
「…!? もしかして……」
「やれるだけ、やってみるよ」
「……っ! 分かったわ…悔しいけど、私には反応出来なかったから……」
「…鷲尾さんは十分凄いよ。キミのお陰で、俺も園ちゃんも銀も前に出られるから。だからそんな自分を誇りに思って。後ろは任せるから!」
こんな時ですら、他人を励ます。
そんな陽灯に、何処か眩しさを感じる。
須美にはない陽灯の魅力。
いや、これこそが。彼の在り方そのものが、きっと大勢の人々を魅了するのだろう。
駆け出す陽灯の背中は、どこまでも突き進む光そのものだ。
『今の陽灯では避けることはまず不可能だ。あれを反応出来たキミの反射速度は凄まじいが、それだけに過ぎない。なら私がキミが反応するより早く来る位置を伝える。私を信じられるか?』
「聞くまでもないでしょ。ずっと信じて、今ここに居るから!」
人類を超越した存在ですら彼の反応速度には目を見張るものがあるが、強化されている身体能力ですら回避は間に合わない。
なら回避出来る早さで反応すればいいだけで。
『右』
放たれた円盤状の超高圧水流を左に避けて躱す。
言葉が聞こえたのと同時に動くという、脳筋プレイだ。
それを為せる彼は、ただ全幅の信頼を巨人に置いているからこそ出来る芸当だ。
『左。後ろ。上。右、右---』
「全部避けてる!?」
「わぁ、負けてられないね〜ミノさん! 鷲尾さん!」
その光景に、彼女たちも勇気づけられる。
強化されたからなんだ。
残念ながらこの少年は、かの光の巨人が見定め、選んだ存在だ。
たったそれだけのものに絶望するほどヤワではない。
呼応するかのように、銀が前に出る。
気づいたバーテックスが、同じ円盤状の水流を飛ばした。
それを斧を地面に突き立てることで避け、園子は普通に避けている。
前者は何度も見た経験に気合いと根性。後者は勘だった。
何より、最高速度で放たれているのは陽灯の方だけで二人の方は少し遅いというのもある。
流石に全てが最高速度で放てる力は無いらしい。
脅威はやはり、バーテックスにとっての『未知』だった。
ならば。
「なっ……消えた…!?」
「---! はるるん!」
銀の斧と園子の槍。須美の矢が直撃し、バーテックスの体が溶けるように沈んでいく。
死んだ…訳では無い。それで死ぬなら苦労はしない。
なによりお役目が何なのかを聞いている須美たちは、知っているから。
お役目は”撃退“である。
「……?」
ただし、一人を除いて。
姿が消えたバーテックスを見失い、周りを見渡す陽灯は何が起きたか分かっていない。
『陽灯! その場から---』
「……!?」
警告よりも早く。
水の柱が陽灯を囲むように生み出された。
マズい、と理解した瞬間にはもう手遅れだった。
弾力があり、水の中には突っ込めない。破壊しようにも、陽灯の強化されている蹴りですら通じない。
頭上には水が徐々に集まり、その姿を形作っていく。
異形の姿を。巨大な姿を。
アクエリアス・バーテックスとしての姿を。
頭上を覆われ、逃げ場を隠され、息を呑む陽灯を確実に仕留めるべく。
バーテックスは、落下した。
プレス攻撃。
回避不可能な一撃。
なのに陽灯の目は一切絶望に覆われておらず、それを不気味に思いながらもバーテックスは---押し潰した。
衝撃で一部が損傷し、バーテックスは宙に浮いて再生を始める。
「っ、この……!」
「遡月くんが……そんな…ッ!? 三ノ輪さん、ダメッ!」
真っ先に怒りを覚え、突っ込んでいく銀を静止させる声が響く。
死体がなかったのが救いか。
もしあれば、本当に死んだということを理解して武器を落としていただろう。
しかし怒りに飲まれた銀は止まることはなく、再生中のバーテックスは動きが単調になった銀の頭部を水色の水球で閉じ込めた。
やられた前の力も使えるのだろう。
息が出来なくなり、引き剥がそうにも弾力があって外れない。
駆けつけた須美も手伝うが、無理だった。
このままでは溺死してしまう。それどころか、全滅だ。
未知に対して、未知が生まれたことで流れが塗り替えられてしまった。
「はるるん……?」
呆然と、潰された先を園子は見ることしか出来なかった。
バーテックスは勝利を確信したように呑気に再生している。
勇者を一人消せる上に、未知の脅威を自分自身の手で直接踏み潰したのだから確信したのだろう。
「み、三ノ輪さん! 三ノ輪さん! これ、どうしたらっ……!」
「…! ミノさん…!」
必死に足掻く銀と焦りだけが感情を支配し、どうすればいいか分からず呼びかける須美に気づいた園子も呼びかけるが、外部からはどうしようもなく。
目をカッと見開いた銀は、なんとその水を全て飲み干した。
「三ノ輪さん、大丈夫!?」
「それよりも陽灯が!」
「はるるん…はるるんっ!」
銀は自身のことよりも、陽灯が気になったのだろう。
すぐに先程居た位置を見ると、園子がすぐに跳んでいく。
誰だって心配なのは変わらない。それでも彼女にしては珍しい行動で、僅かに固まった二人はハッと我に返ると追い始める。
けれど辿り着いた先では園子が座り込んでいて、須美も銀も近づけばそこには何も無かった。
あるのは血溜まりだけで、死体のひとつもない。あれほどの体を持つバーテックスに落下速度が加わって潰された。
死体は木っ端微塵にでもなったか、地面に埋まったか。
ただ穴だけが開いていて、最悪の考えが浮かび上がって陰りが差す。
バーテックスは、やはり動かなかった。
つまり、それが答えだ。
遡月陽灯という存在は戦死。
その事実を気づいたのか。知ったのか。
拳を強く握り、悔しそうにする銀に唇を噛み締めながら涙に堪える須美。
そしてその槍を強く握り、ゆらりと立ち上がった園子と分かれ、彼女だけがバーテックスを睨み---
「ぅ……ぁ……」
「!」
うっすらと、声が響いた。
穴の先。
その声に真っ先に反応した園子は槍を落として振り返る。
何も見えない。
気のせいかもしれないが、反応したのは園子だけでは無い。
まさか、と須美も銀も穴の先を見た。
穴の中から眩い青い光が溢れ、そして---
「ぁ……ぁぁ……ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛!!」
反響する声と共に一瞬の赤い閃光が樹海の空を貫く。
赤い光が収まり、青い光が白色に変化しながら光が登ってくる。
否。
その光は大きくなっているだけに過ぎず、次第に光が視界を奪っていく。
あまりに眩しい光に須美たちは反射的に目を閉じ、光が晴れるとようやく目を開けることが出来た。
そこには。
人型の巨体。溶岩が冷え固まったような暗色をし、体表は生物的な肉質をしているが、でこぼことしていて石をイメージさせる。
その存在には胸に存在する赤いY字型の輝きがあり、顔は何処か仏のような顔立ち。
そのような存在が、穴から跳んで抜け出す。
穴の中に居たせいで足までは見えなかったが、穴に埋まってる中で須美たちでも腹部までしか見えなかった。
だがこうして地面に降り立つと、より目立つ。
巨体は10mほどあり、まさしく巨人そのものだ。
「きょ、じん……?」
「……はるるん?」
「陽灯? こいつが!?」
呆然と眺めるしかない須美たちだが、園子は気づいたように名を呼ぶ。
しかし陽灯の身長は10mもない。なんならこんな姿をしていない。
なぜそう思ったのか、それは二人には分からない。
『………ハァッ!』
巨人が動き、勇者を通り過ぎる。
すると弾けるような音が響いた。
振り向いた勇者たちが見たのは、拳を突き出して水しぶきに照らされる巨人の姿。
つまり、守ったのだ。
「守った…ということ?」
「じゃあ、本当に? この巨人が陽灯なのか?」
「そこまでは…」
「きっとそうだよ。あの時聞こえた声も、間違いなかったから」
確信を持って二人に告げる園子に、それ以上は何も言えなかった。
本人かどうかは分からないが、味方であるには変わらないのだろう。
味方じゃないならバーテックスの攻撃を避ければいいし、わざわざ避けるように通る必要もない。真っ直ぐ駆けて踏み潰せばよかったのに、そうしなかった。
ならばもう、園子の言葉を信じるしかない。なんだかんだ彼と長く居た彼女だ。そんな彼女がそう言ってるというだけで、信じるに値する。
『---シュア!』
低い声だ。
明らかに彼とは違う誰かのもの。
巨人は一直線にバーテックスに向かってジャンプした。
ただ跳んだだけで樹海の空へ辿り着き、再生を完了させたバーテックスが退くよりも早く拳が直撃。
巨人よりも大きなバーテックスが弾丸のように地面に叩きつけられ、土埃が舞った。
浮遊能力はないのか、重力に従って巨人は両脚で着地する。
「す…すげえ……」
「本当に……って、感心してる場合じゃないわ! 私たちも!」
「うん…!」
それぞれの武器を手にして、 バーテックスの方へ向かう。
その一方で巨人は追撃するように駆け出し、すぐさま身を逸らした。
巨大な円盤状のものが通り過ぎ、巨人は飛び蹴りを放つ。 弾力性のある水の壁が浮かび上がる…が、蹴りによって水が吹き飛ぶ。
部が悪いと判断したバーテックスは即座に距離を引き離そうとするが、どこからとも無く飛んできた矢が僅かに傾かせる。
傾いた位置を槍と斧が叩きつけられ、大きく体勢が崩れる。
そこを巨人は逃すことなく、助走を付けて軽く跳ぶとドロップキックを決めて吹き飛ばす。
すぐに起き上がった巨人は吹き飛んだバーテックスを追い---
『---
『グオォッ!?』
おぞましい声が聞こえるのと同時にバーテックスの背後から放たれた火球が巨人に直撃して片膝を着く。
その姿は勇者たちにも見えていた。
「新手!?」
「どこから来たんだ!?」
「…あそこ!」
距離が縮まったお陰で、独特なシルエットが映る。
胸を抑えながら巨人が見上げた先、倒れたバーテックスの背後には
白く、鎧のような甲殻を思わせるものがあり、獰猛なトカゲという不気味な風貌。
獲物を突き刺せるような鋭利な爪に背中一面にはトゲ。何処か爬虫類を思わせ、人型の存在。
明らかにバーテックスではない、異物。
それこそ、特撮ヒーローやアニメにでも出てくるような。
「怪獣……?」
誰が言ったか。
そう、それはまるで怪獣。
否、怪獣そのものだ。
ギロリ、と擬音がついてそうな目の動き。
巨人を見て、怪獣にとっての
ぞくり、と今までにない恐怖心を煽られる。
気がつけば手が震え、口が震え、体が震え、心が震え、冷や汗が流れる。呼吸が出来ない。
見られた。見られたというたったひとつのことで戦意が折れそうになる。
それは殺意。殺気。悪意。絶望。
本能が最大限の警戒を鳴らす。
持っているはずの武器が、神の力で作られた武器ですら足りないと感じるほど頼りなくて。
『……ッ!』
立ち上がった巨人が、視線を遮るように勇者たちの前に立った。
解放されてもなお、蒼白になりながら息を整える必要があるほどだった。
バーテックスとは根本的に違う。
お役目とは違うという部分もある。聞かされてたものと違うというのもある。
ただ言えるのは、この怪獣は危険だということ。
まるで人間を餌としか見てない。脅威とすら見ていない。
小学生の身でしかない三人がこうして立っていられるだけで、頑張ったと言える。
逃げないだけ、彼女たちの心が強かったという証でもある。
ただやはり、一番は彼女達の前にいる大きな背中。岩のようで、何処か温かさを感じさせる巨人の背中が安堵を与えたのだろう。
『オマエ……
「喋って…!?」
『……シェッ!』
何かを言っている怪獣に対して驚く勇者たち。
が、問答無用。
巨人は
怪獣はただ避け、腹部を蹴った。
それだけで巨人は大きく吹き飛び、背中から落ちる。
当たり前だ。巨人は10mに対し、怪獣は25m。
圧倒的な体格差があり、攻撃力にも大きな差がある。
そんな巨人に容赦なく雷光が放たれた。
咄嗟に起き上がった、巨人は両腕を交差することで受け止め、そこへバーテックスの水流が加わり苦悶染みた唸り声が発せられる。
「っ! あのままじゃやばい!」
「助けないと…!」
「三ノ輪さん、乃木さん---私も!」
少しして雷光と水流は途切れる。
受け止めきった巨人の全身に雷が帯電し痺れたように両膝を着く。怪獣が爪を振り上げ。
「ぉおおおおお!」
斧がその爪を攻撃する。
だが、斬れない。弾かれ、着地した銀を今気づいたと言わんばかりに見た怪獣は、蹴り飛ばそうと脚を動かす。
「えぇぇぇぇい!」
背中から槍が突き刺さる。
鎧にでもぶつかったような音が鳴り響き、槍が突き刺さることはない。
されど神の力。僅かに怯む。
『デアッ!』
その隙を逃さず、巨人は怪獣にタックルした。
ほんの数cm吹き飛ばすほどの威力だが、体格差がありすぎるのだろう。大きなダメージにはならず、左から振るわれた右腕の攻撃を両腕で防御しながら巨人はあっさりと飛ばされ、その先に複数の水球が巨人に襲いかかる。
反応したが、遅い。
水球を防ごうとしても間に合わず、直撃するより早くに矢が撃ち落としていく。
すぐに振り返り、巨人は怪獣に向かって飛び蹴りを放った。
胸に直撃し、怪獣は裏拳を叩きつけた。
あっさりと巨人が地面に叩きつけられ、地面が没落する。
踏み潰さんとする怪獣からすぐさま逃れ、肘から生えたブレードのようなものが、脚を斬り裂いた。
小さな切り傷を残し、跳んで両肩に掴みかかる巨人に怪獣は頭突きを与え、頭が反れ視界から外れた瞬間に巨人を横に蹴り飛ばせば、突撃してきたバーテックスが加速して巨人の背部へぶつかった。
複数回地面を転がり、勇者たちは慌てて巨人の方へ向かう。
「大丈夫か!?」
『………ッグ……!』
「追撃しないと! でもバーテックスだけなら、何とかなるかもしれないけど……こんなのどうしたら…」
「効かなかったもんな。こうなったら根性で…」
歯が立たないとはこのことか。
巨人は力不足。銀の斧でも園子の槍でも須美の矢でも倒し切るには至らない。
怪獣の外皮は固く、生半可な攻撃は通さないだろう。
力を入れて、勢いを付ければダメージは入るが素直に許してくれるとは思えない。
はっきりいって、このままでは負ける。
だからこそ須美は考える。
考えて、考えて、焦りだけが募っていく。
「……あっ!」
そんな時、思いついたかのような声を挙げた園子に須美も銀も何かと見ると。
「ぴっかーんと閃いた!」
目を輝かせながら、何か策がありそうな様子の彼女に須美と銀は顔を見合わせた。
起き上がった巨人が怪獣に向かっていく。
迎撃するように振るわれる腕に対し、しゃがんで滑る巨人は逆に体格差を活かし、腰部に肘打ちして平手打ちで左脚を攻撃すると右脚からの攻撃を両手で受け止め、吹き飛ぶよりも早く両手を全力で振り下ろすことで跳び箱のように跳躍する。
怪獣の上を通り過ぎ。
『デェアアアァァ!』
巨人は両手で掴んだ怪獣の尻尾を自身の左肩に乗せ、全力で15mの差など関係ないと言わんばかりに前方に投げ飛ばした。
前から落ちた怪獣に対して飛びかかった巨人は背中に乗り、何度も何度も拳を叩きつける。
暴れる怪獣を殴りながら耐えていると、怪獣の尻尾が巨人の首を絞めた。
『ゥグ!? ァ、ォオオ……!』
締め付けてくる首を引き離そうと両手で尻尾を掴んでしまい、その隙に怪獣は尻尾で巨人を叩きつけ、起き上がって強く締め付ける。
絞め殺す気なのか巨人は抵抗しているが、相手の方が強く外れない。
少しずつ力が抜けていく感覚を感じながら、巨人の視線の先にはバーテックスに矢を放つ須美が移る。
邪魔されたバーテックスが侵攻をやめ、水球を放つ。
傘を展開した園子が守り、須美が連発して矢を放つ。円盤状の攻撃が飛んできたら銀が斧で弾く。
その顔は誰もが必死で。
『ォォオオオオ!』
『無駄ダ』
抜けた力を目一杯込め、巨人が走る。
尻尾が伸び、肘のブレードを輝かせた巨人に怪獣は雷光を放った。
何をするか怪獣は理解していたのだろう。
『! ェアアア!』
だが巨人は肘のブレードで受け止めると、回転しながら光刃を放った。
雷を纏った光刃が何処か彼方へ飛んで行く。
しかし首に巻きついている状態で回転した巨人の首はより締まることになってしまい---
「来た!」
追い詰められたバーテックスは水流を放つ。
園子の槍が真正面から受け止め、その背中を銀と須美が支える。
押されそうになるのを必死に堪え、止まるのではなく前進していく。
そうしてしばらくの放射の後、途切れた瞬間に勇者たちが一斉に跳んだ。
空中なら移動できない。
そんな勇者たちにトドメを刺すべく、高速回転する円盤状の水流が今まで以上の大きさを形成し、そして。
放たれた水流は、怪獣の尻尾を斬り裂く。
『!?』
バーテックスにとっての高火力である水流を防げば、間違いなく全力を使うというのは容易に想像出来る。
水球の可能性を消すために確実に使う要素を生み出すのは空中だ。
機動力の掛ける空中なら確実に殺せるとバーテックスは踏むだろう。なぜなら矢であれば水球は相殺されるからだ。
水流を放つ前に槍に防がれていたのも大きい。
案の定、バーテックスは全力を使った。
全力の円盤状の水流は誰も反応出来ないからだ。
当然、反応出来ないということはそのまま行けば殺されていたが、そこへ飛んできたのが巨人の光刃。
樹海の世界を一周し、遅れてバーテックスの方へ向かっていった刃がバーテックスの左玉を破壊し、体を大きく削った。
それによって放つ寸前に逸れた体がそのまま逸れたまま発射されて怪獣に直撃したということ。
成功すればよし、失敗しても確実にバーテックスには大ダメージが入る。
バーテックスが別の攻撃をしたとしても、尻尾の切断は出来ずとも尻尾に攻撃は入るため緩む。
それらが失敗したとしたら、どうせ脅威と思われていない空中にいる勇者たちが尻尾を狙えばいい。
そこからの手段も数多く存在する。
もしかしたら巨人自身が何とかしてたかもしれないが、その辺は成功したのだからいいだろう。
もしもの話など、今は必要ない。
予想外の出来事に驚く怪獣に対し解放された巨人が即座に尻尾をバーテックスへ投げつけると隙だらけの怪獣を大きく蹴り飛ばした。
「行くよ、ミノさん!」
「頼んだ!」
バーテックスが怯んだ。
その隙を逃すことなく、勇者たちが近くの木を再び蹴って大きく跳躍する。
もうボロボロだが、まだ終わっていない。
最後の抵抗と言わんばかりに水球を飛ばしてくるバーテックスに対して傘を展開している園子が防ぐと銀を振り回すように投げ飛ばす。
勇者としての力によって強化されてるのもあり、銀は加速する。
「狙いづらいけどッ! 三ノ輪さん!」
「うぉおおおおおおおおお!!」
バーテックスの方へ飛んでいく銀の正面に存在する水球だけを須美が空中で正確に撃ち抜く。
妨害するものが消え、水流を放つよりも早くもうひとつの玉を銀が炎を纏った両斧で斬り裂き、即座に振り向いて跳躍。
本体らしい肉体を凄まじい乱舞で斬り裂く。
そして、突然花が舞う。
「これ……」
「鎮花の儀……?」
桜の花びら。
そういう状況でもないのに綺麗だと感じてしまうほどの幻想的な光景。
これは鎮花の儀と呼ばれるもので、バーテックスにある一定以上のダメージを与えると神樹様がバーテックスを処理してくれる。
つまり戦闘不能になるまで弱らせたら、神樹様が消し去ってくれるということ。
事実、ボロボロだったアクエリアス・バーテックスの姿は桜が消えるのと同時に無くなっていた。
すなわち、勝利だ。
だが終わったのはバーテックスとの戦いのみであり、本当の意味で戦いは終わっていなかった。
先ほど蹴り飛ばした怪獣に向かって巨人は追撃しようとして。
『……ハッ!? ア…ッ……!』
突如止まった巨人のV字型の胸が赤く点滅する。
ドクンドクン、と心臓の鼓動を思わせる音と共に徐々に音は早く鳴っていき、両膝と片手を地面に着く。
見惚れていた勇者たちは異変に気づき、巨人に駆け寄る。
『……! …ソウカ。
「……?」
起き上がろうとしても、もう片方の手まで着いてしまう。
怪獣の言葉に訝しげにする園子と須美だが、怪獣が先に復帰してしまった。
チャンスでしかないところを逃さないつもりだろう。
口から雷光を貯め。
『……ッ!』
「はるるん!?」
「陽灯!」
「遡月くん!」
発射された。
起き上がれない巨人は即座に身を丸め、勇者たちを覆い隠す。
そう、傍には勇者がいるのだ。
仮に起き上がって避ければ勇者が犠牲になる。
故に選択肢なんてなく、巨人は自らの体で守った。
鼓動音が鳴り続ける中で守られている勇者たちは衝撃に目を閉じながら耐えるしかなく、
『ァ、アア……』
そうして、巨人の体は横になって力尽きるように倒れた。
須美にも園子にも銀にも、今の攻撃で負った怪我はない。
巨人が全ての攻撃を肩代わりしてくれたから。
それを理解した彼女たちは、怪獣に対して武器を構えるとすぐに攻撃しようとして、違和感に気づいた。
怪獣は攻撃をすることなく、ただ見ている。
なぜ、追撃しないのか。
よくよく見てみれば、怪獣の肩には大きな切り傷が出来ていた。
それこそ、さっきの攻撃のような。
『……ッ!』
巨人が体を起こし、腕を立てる。
光が肘のブレードに宿り、怪獣は唸り声をあげる。
さっきの一撃。
自身の体を犠牲に、巨人は光刃を飛ばしたのだろう。
交差する形で放たれた刃は肩を。怪獣の雷光は巨人の背を。
互いに痛み分けとなり、怪獣は背を向けて逃げていく。
それを追おうとする巨人は立ち上がるが、駆けようとすると同時に胸の光がより速くなり、前から倒れてしまった。
青白い光が樹海を照らし、光が縮まりながら赤と青の光が弾けるように晴れる。
そこには頭頂部から額にかけて血を流している陽灯が倒れていた。
巨人の正体が本当に陽灯だったことに愕然とする須美や銀。すぐに駆け寄って抱き抱える園子が居て。
戦いが終わったことを知らせるように、強い揺れともに樹海が晴れていく。
樹海が晴れた後に広がったのは瀬戸大橋が見える展望台。
そこには
生傷は残っているが、三人の勇者は無事に勝利を掴むことが出来た。
その勝利を喜ぶ---なんて出来るだろうか。
普通なら目の前に広がる景色を眺めて三人で勝利を喜べたはずだった。
しかし。
「はるるん…はるるん! しっかり!」
「陽灯は!?」
「と、とにかく救急車を呼ばないと…!」
抱き抱えたら陽灯の体は全身の力が抜けてるようにだらん、と脱力した状態になっている。
意識は既に無いのか返事はないが、息だけはしている。
唯一の救いは樹海から此方に戻ってきたときから出血が止まったことだろう。
あのまま血を流していれば、死んでいたかもしれない。
そうしてすぐに救急車を呼ぼうとした須美だったが、大赦の人が車で迎えに来てくれた。
仮面で見えはしないが、こちらに来た際には陽灯の姿が見えたのだろう。
須美たちが何かを言うよりも早く、何処か驚いてるような慌てたように指示を出しては連絡したりと言った姿が見えて、何も分からないまま須美たちは学校へと帰ることになった。
陽灯は学校に戻るまでの間、応急手当てはされていたが。
○遡月陽灯
ツッコミどころ満載のやつ。
①神樹様の目の前に飛ばされる
②身体能力、人間やめてた
③反応/反射速度が光の巨人ですら褒めるレベル(未来では夏凜すら驚愕)
④やっぱり死にかけてる
⑤ワンチャン右肩から右手が切断されてた
⑥存在そのものが(精神的な)バフ
○光の巨人
陽灯くんをアシスト。
しかし変身後、その戦い方は
○鷲尾須美
最初に戦意を失いかけ、陽灯くんに鼓舞されていたのもあって最後まで戦えた。
もし言葉がなければ、陽灯くんがやられた時にはもう戦えなかったかもしれない。
ちなみにもし陽灯くんがいなければ詰みだったし、右肩切断されてたら責任感や罪悪感で…。
○三ノ輪銀
陽灯とは普通に仲がいい。
なので、普通に怒りに呑まれた。
もしも陽灯くんの言葉や園子の言葉を聞かずに従わなかった場合、意識を失って戦闘不能。
代わりに陽灯くんが突っ込む模様。
無事に倒したところで、目を覚ました銀は悲惨な状態となった陽灯くんを目にすることになり…。
○乃木園子
樹海した世界でも会えたことに嬉しさのあまり抱きついたり撫でられてニッコニコになっていたが、戦闘においては土壇場の閃きが一気に戦況を変えた。
陽灯に関しては信頼しかないので自身の勘もあったので疑うことなく従ったという有能。
もし陽灯くんが巨人の力を持たず、変身しなければ陽灯くんはプレス攻撃で死亡。なんならその前の円盤状の攻撃で次第に追い詰められて死ぬ。
憎しみに囚われた園子はバーテックスを瞬殺し、この場は勝利するが復讐心に駆られ…ちょっとこの後は救いようがマジでなくて書くのがつらい。
簡単に言えば、バーテックスは倒せる。ただしゆゆゆ編において原作より酷い状態になるし心は廃れ復帰は不可。大満開/勇者の章で詰み。
ザギの介入を考えたら、もっと酷い未来になる。
○アクエリアス・バーテックス
ゆゆゆネクサスよりかはしょぼいが、能力が強化された。
その能力は巨人ですら危うく、怪獣ですらやばい。
どれだけヤバいかって言うとドラゴンボ〇ルの気円斬みたいなもん。
○怪獣
ここでわすゆネクスト4話を思い出したら地味にやべー違いが分かる。
○黒色のエネルギー
バーテックスを強化した未知のエネルギー。
察して、どうぞ。その通りでしかないと思う
黄金色のジュネッスの名称
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ジュネッス・オーア(紋章学で金色)
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ジュネッス・トリニティ
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ジュネッス・ブリエ(輝き)
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ジュネッス・ルフレ(光沢、反射)
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ジュネッス・ルクス(光)
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ジュネッス・ルミナス(光り輝く)
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ジュネッス・ゴールド(金色)
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ジュネッス・オール(金、全部)
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ジュネッス・グロウ(発光)