【悲報】気がつけば目の前に知らない遺跡があるんですが…【なにこれ】   作:絆蛙

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最近寝不足続きで1ヶ月前くらいから寝てても意識があるみたいな状態が続き、思考能力が低下してるだけでなく想像力が働かなかったので全く進みませんでした。全然治ってないのでこれからも遅いと思います。
思いつきで書いてるんで、想像力が低下するとどうにも場面が浮かばないので、投稿を早めるためにもどうか有識者の方はよく眠れる方法教えてください。休みの日も仕事日も含めて寝れんから眠気が訪れる限界ギリギリまで起きて倒れるように寝てますが、どうすればいいのやら。
仕事がなければ徹夜しまくって寝るのにね

今回は以前言ってたように園子編です。深夜テンションで書いた影響か、危うくこの小説が消えるところでした。実際どこまで性的描写OKなのだろうか。




「宝物」

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 第 21 話 

 

宝物

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

きっと本人からすれば、なんてことのないことだったのだと園子は思っている。

ずっと見てきた”彼“の姿は困っている誰かのために精一杯頑張って力になっていた。

なんでも出来るような万能な人物でもなくて、特別頭がいい訳でもない。

解決出来ないこともある。

それでもひとつひとつのことを全力で行動して、自分に出来ないなら色んな手段を用いてやっていた。

 

園子は自分だけが特別だ、なんて思ったことはない。

生まれは特別でも、両親を恨んだことはない。

友達らしき人は今まで出来なかった。でもぼーっとするのも好きだったから寂しいと思っても表に出すことはなかった。

ちょっと羨ましいと思うことはあっても、それで自分の生まれを否定することもなかった。

ただやっぱり一人は寂しくて、声を掛けても壁を感じることが多くて、本当の意味で話せる相手が居なかった。

お役目のことは聞かされていたが、ずっとこのままなのかなと思っていたある日。

 

一人の男の子が転校してきた。

第一印象は明るくポジティブな男の子。

初日から遅刻はしていたものの、そんなマイナスな部分を帳消しにするかのようにたったの一日で数人と友達くらいの距離感になっていたりとコミュニケーション能力が高く、すぐに中心になっていった。

それを、園子はずっと見ていることしか出来なかった。

 

初日を逃せば話せるチャンスはなくなると分かっていたのに、話しかけたら周りが遠慮するって分かってたから動けなかった。

だから見るだけ見て、またいつものように戻ろうとしたら次の日の朝。

 

教室に入った時にたったの一日で囲まれていた姿が目に映って思わず見つめていたら、彼の方から挨拶しにきてくれたのだ。

教室に来たばかりの自分を探すようにして、認識して、太陽のような笑顔で。

それはもう驚いたが、園子は悟らせないように取り繕うと自己紹介した。

すると自負ではなく事実で。四国にいる人なら『乃木』の名前は知っているはずなのに、知らない様子で、わざわざ同じ名乗り方をして乗ってくれた。

普通なら慌てたり態度を変えたりするのに。

だから気になった。転校生だからじゃなくて、遡月陽灯という存在を。

頭は良くないようで、授業態度は良くても理解力は低く、しかし素直。

周りを笑顔にさせ、男女問わず仲良くできる。

だから人気になるのも仕方が無いわけで、観察だけで話しかけることは出来なかった。

 

やっぱり今日も無理だと諦めて寝ようとしたとき、彼が来てくれた。

今度はちゃんと名前を呼んで、目の前に。

あんなに楽しそうに話してたのになんで来てくれたんだろうと園子は思ったが、一緒に寝ていいか聞かれて、そこにも驚かされたが邪な気持ちを一切感じなかったので一緒の机で一緒に寝て。

 

次の日にはまた、挨拶をしてくれた。

ちょっと会話してくれた。

 

それから毎日毎日、一週間の間挨拶と会話をしてくれた。

そこまで来ると、たまたま話しかけてきたり暇だったから挨拶してくれたというわけではないのは分かって、園子も興味が湧く。

いやきっと、期待していたのだと、今となれば分かっていた。

ちょっとの観察を、より観察することにした。

 

するとわかったことは、何故か人が増えていた。

転校生だから興味本位で人が一日二日は集まっても、一週間経っても増えるのは普通はない。

それに身体能力が高く運動に優れていて、誰にでも平等に優しく接する彼のことをクラスメイトの女の子が良いかも、と言っていたのは園子は知っていた。本人は知らなさそうだし、今も知らなかったりするが。

 

休み時間。

珍しく人に囲まれずどこかに行く姿が見えたので、園子は彼を尾行することにした。

何をしているのだろうと思ったら、同級生じゃない女の子と話していて、そこからその子のクラスと思わしき教室で喧嘩の仲裁をしていた。

何故一週間でそこまでするほどになっているのかは気になってはいたが、休み時間が終わりそうだったので園子は尾行がバレる前に教室に戻った。

ただ気になることは増えていて、興味が消えるどころか高まっていたのを自覚していた。

 

そしてついに、迎えた放課後。

ある意味、園子にとって運命の日だった。

帰ろうとしたら呼ばれて、時間あるか聞かれたからあると伝えると、先に謝ってから手を引かれたのだ。

謝罪の意味や突然の行動に呆然としてしまったものの、すぐに足を動かせばペースを合わせてくれてることに気づいて、気遣いも出来て引っ張る手も痛くも強くもなく、園子は手を引かれながら後ろ姿を見て優しいんだと思った。

 

辿り着いた場所は彼が言うには、良いところ。

辿り着いて思ったのは、昼寝に最適そうな場所という印象。

芝生に包まれて太陽の日差しが気持ちよさそうな場所で。確かに昼寝に最適かもなどと考えながら一瞬で思考を切り替える。

何故移動したのか、どうやら自分が周りに気を遣っていた事がバレていたらしく、観察眼があるのだろう。

寝伏せている園子を見つけた時から彼女も思っていたが、彼は周りをよくみている。恐らく人助けに必要で培われてきたモノ。

しかし真剣な顔を見ると真面目な話だと分かって、彼は周りから乃木家や上里家のことを聞いたと言っていたのを聞いた。

それだけで、聡い園子は理解する。

 

---ああ、まただ、と心が冷めていく。

もちろん表には出さない。ただ理解すると冷えて冷えて、心が凍りついてくような錯覚を味わっていた。

何も知らないから、何も分からないから乃木園子という人間と関わりを持とうとしてくれたって分かってたから。

たったの一週間、実際に合計しても24時間---つまり一日も話せてない。

それでも嬉しくて、友達になれるかもしれないと思っていたのに。みんなから離れたってことは同じなんだろうな、と思いながら諦めようとした。

みんなそうだったから。人が変わったから。関わりが少なくなる者。遠慮する者。媚びる者---結局は壁が出来てしまう。

だから、だから隠して早く話を終わらせようとした。

 

『だから、俺と友達になろう!』

『…え?』

 

彼はそれを、園子の予想を超えてきた。

言葉の意味を理解するのが、追いつかなかった。衝撃で頭が真っ白になって、何も考えられなくなって、きっと都合のいい夢を見て、今はまだ寝ているのだとすら思って。

 

『家のこととか権力とか、お金持ちとか立場とかそんなの関係ないよ! そりゃ他の人たちは気にするかもしれないけど、俺は気にしない!

だって俺は乃木さん…園子ちゃんと仲良くなりたいから! 同じクラスの、ただの乃木園子という女の子と仲良くなりたいんだ!』

 

でも彼は、乃木家のことを知ってもなお、権力のことを聞いても、自分が乃木家の一人娘だと分かっても、”乃木家の園子“ではなくただの”乃木園子という女の子“と仲良くなりたいと、太陽に照らされて眩しく感じる笑顔で、太陽の光そのものであるかのように輝いて綺麗な、真っ直ぐな言葉を投げかけてきたのだ。

 

『…いいの? 私のことを聞いたなら分かってると思うけど、つっきーにも迷惑かけるかもしれないよ?』

『迷惑だなんて思わないよ! もし何かあったなら、俺が解決する。こう見えても人助けは得意なんだ! あっただこれは俺が勝手に思ったことで、乃木さんが嫌ならちゃんと距離感とか諸々考えるというか……と、とにかく! 嫌なら嫌と言ってください!』

 

不安という思いも、冷めて凍える心も、太陽には敵わない。

簡単に溶かされた。

言葉の節々が本音で、一直線で、とても純粋で真っ直ぐな人物だと思った。

取り繕ったわけでも嘘をついたわけでもなく、心をありのままにさらけ出してるように、本気で言っているのだと分かった。

怖くないのだろうか。素の自分を前面に押し出して、偽らないでいて。

まだ出会って話した回数だって数回の園子には分からない。

でももっと彼が知りたいと。もっと彼と話したい。そんな思いが溢れて溢れて、嬉しくて、止まらなくて。園子は初めての感覚に、その衝動に身を委ねると。

 

『名前…』

『…へ?』

『名前で呼んで欲しいんよ〜あ、つっきーがいいなら、あだ名でもいいよ?』

 

気がつけばそんなことを言っていた。

”乃木さん“なんてよそよそしいものじゃなくて、彼には”乃木家の園子“じゃなく”乃木園子“として呼んで欲しかったから。

あだ名、なんてちょっと無茶ぶりなことまで言ってしまって。

 

『あだ名、あだ名かあ…俺そこまで得意じゃないんだよね。乃木園子だから…のこちゃん? ののちゃん? その…っちとかうーん……』

『じゃあ……安直だけど、園ちゃん! で、どう?』

『おお〜それがいい〜』

『なら、そう呼ぶね! そうだ、それならつっきーも悪くないけど、俺のことも名前で呼んで欲しいなーその方が友達!って感じがすると思うんだよね』

 

でも彼は、それにすら応えてくれた。

それどころか同じように返してくれた。

ぽかぽか、と胸の内が不思議な感覚がした。

今まで感じたことのない、そんななにか。

 

『じゃあ〜つっきーは…はるるん、かなぁ?』

『うん、それで大丈夫! 園ちゃんが決めてくれたものだから、俺は嬉しいよ!』

 

本当に嬉しそうに笑ってくれて、実際に嬉しかったのだと目の前で見てるだけでわかった。

それほど、裏を読む必要すらないくらいありのままの感情が出てたから。

 

『はるるん…はるるん』

『ん? なに?』

『えへへ、呼んでみただけ〜』

『そう---』

 

不思議と彼の名前を呼ぶだけで、他の人とは違う感覚があった。

温かい。温かい。温かくて、ほわほわする。

思わず何度も呼んじゃって、園子は自然と笑顔が溢れる。

 

『さて! 園ちゃん、時間も時間だし暗くなる前に一緒に帰ろう?』

 

それから、今日から友達だと言葉にしてくれて互いにぺこりと頭を下げたのがなんだか面白くて笑い合うと、彼は手を差し伸べてくれた。

下校。クラスメイトとの、友達との下校。

経験がないから、使用人に送って貰うことが多いから、どうすればいいか分からず遠慮がちに手を伸ばすと。

 

『行こっ!』

『---うん!』

 

その手を包み込むように握った彼は、優しく引っ張ってくれた。

良いのだと、気にしなくていいのだと、友達なのだと、遠慮は必要ないのだと言ってくれてる気がして、自らの足で隣に並べた。友達と、本物の友達と。

彼はずっとずっと、一緒に帰る時も手を握ってくれて、歩いてくれて、温かくて、一緒に帰っていると、ようやくわかったことがあった。

今までの寂しさも悲しさも、羨ましさも全部全部塗り替えられて埋められて。

以前まで感じていたものは、この日にこの時にきっと、私は遡月陽灯という男の子と出会うためだったんだと。

そう、心から思った。

 

 

 

 

 

 

それから三ヶ月。

はるるん、すなわち陽灯のお陰で色んな人と話せるようになって、彼が人助けに奔走していたことを知ったり、隠し事が苦手だと知って、嘘がバレバレだと知って、本当のことしか言えないのだと知って、優しさを知って、温もりを知って、かっこいいところを知って、一緒に昼寝して、寝相が良いのを知ったので一緒にサンチョ枕を使ったり、それは家に保管しつつ新しく持ってきたサンチョ枕をプレゼントしたり、実は寝顔が可愛いのだと知って、一度女装させてみたいな、なんて本人には言えないことを秘密裏に考えたりしたりして、色んなことがあって。

 

今まで言えなかったが、誘う勇気を出して、園子は家に誘った。緊張が嘘のように、あっさりいいよーと軽く言われてしまったが。

そして家に来た陽灯は最初は家の外装や内装を見て驚いていた…かと思ったら使用人を手伝って客人にさせられないと拒否された時は分かりやすく落ち込んで、すぐに元気になってお話して、遊んでいると。

 

どこから聞き付けたのか両親が入ってくると、園子も陽灯も驚いた。

園子はそんなつもりじゃなくて迷惑だったんじゃ、と緊張するのでは、と思ったのだが。

 

しかし全然そういうわけじゃなく、むしろ打ち解けているのを見た時は安心した。

とりあえず問題なさそうだったので、お花摘みに園子が部屋を出て帰ってくると、何か話をしているようで襖の前で声が聞こえた。

 

入ればよかったのに、園子はなんだか入っちゃいけない気がして聞き耳を立てると、陽灯の声が聞こえる。

 

『俺は頭がいいってわけじゃないから権力だとか権利だとか凄いってことくらいしか知らないし、園ちゃんは乃木家っていう凄い家で生まれた女の子ってことは知ってます。確かに彼女を利用するために近づいたんじゃって思われてもおかしくないと思います』

 

前の会話が聞こえてなくても、それだけで何の話か分かっていた。

両親は、お母さんもお父さんもはるるんを警戒してるのだと、自分を心配しているのだと。

だからすぐに違うと言おうと視線を下げて襖の取っ手を見ながら手を置いたとき。

”でも“と静かでありながら力強く区切るのが耳に響いた。

その状態で、静止する。

自然と体が止まった。その先を聞くのは怖いような、邪魔しちゃいけないような、聞かなければならないような。

そんな気がしたから。

 

『でも俺は乃木家の権力だとか乃木家の女の子だから仲良くなりたいって思ったわけじゃない! あの子が…園ちゃんがずっと一人で居て、寂しそうで、心から笑えてなかったから! 彼女に心から幸せになって欲しくて、笑って欲しくて、俺が乃木園子という女の子と仲良くなりたかったから近づいて友達になったんだ!』

『たとえ園ちゃんの両親でも誰でも関係ない! 何を言われても何があっても俺は彼女の味方で…彼女の傍にいて、支える…!

もう寂しい思いをさせないために、俺がやりたいからやるんだ! 無理矢理引き離そう出したって、俺は絶対に離れない!

園ちゃんがいつか幸せになれるまで…大切な人が出来るまで、心からずっと笑い合える日が訪れるまで!

それまではずっと俺が園ちゃんを守ってその手を掴み続ける! どこまでだって連れて行ってみせる! どんなものからでも、俺が傍に居て守り続ける!』

『…どうしてそこまでする? 友達だからといって、そこまで関わる必要はないはずだ』

『そうかもしれない。だけどさ…園ちゃんの笑顔はとても可愛らしくて、綺麗で、ちょっとしたことで嬉しそうにしてくれる彼女に俺も嬉しくなって、彼女と話す日は楽しいから。彼女の中にここまで踏み込んだのは俺だ。変わらないよ、彼女の幸せと笑顔のため。それだけで関わるには十分だ。

それを守れるなら俺の持つもの全てを差し出してでも、必ずやってみせる…!』

 

顔を見なくても、部屋に入らなくても、彼がどんな表情をしてどれだけ真剣なのかすぐにわかった。

三ヶ月という月日でずっと見てたから、傍にいたから。近くで見守ってきたから。知ってきたから。

その覚悟は本物で、嘘偽りなくて、本気でそう口にしている。

今まで会ってきた中で、ここまで自分のために何かをしようとしてくれた人は居たか。寄り添おうとしてくれる人は居たか。これほどの覚悟を見せてくれた人は居たか。

居ない。居なかった。

彼はずっと、どんな時だって『乃木家の園子』ではなくて、『乃木園子』のために動いてくれている。自分自身よりも遥かに権力がある乃木家の二人に対して、恐れることなく正面からぶつかっている。

 

ずっと不思議な男の子だとは思っていた。

誰かのために動いて、その人の笑顔を見て嬉しそうにして、いつも自分のことは二の次で、それが本人にとっては普通でも客観的に見れば普通ではないから。

周りにはいつも人が居て、たくさんの笑顔に囲まれて、楽しそうで、わざわざ園子()と関わる必要なんてないのに、いつも話しかけてくれて。声を掛けたら返事してくれて、話してくれて。話に乗ってくれて。合わせてくれて。楽しそうに笑ってくれて。毎日眩しくて。

嬉しくて、それだけで十分だったのに。

(遡月陽灯)と居ると今まで抱かなかった感情ばかりが浮かんでくる。

今も、変な感覚だった。

顔がとても熱くて、頬っペタに両手を宛てがうと焼けてしまいそうで、顔を挙げられない。

なのに心が満ち溢れる。幸せと思うほどに。

それにさっきから心臓が煩かった。胸に手を当てると胸の高鳴りはいつも以上に激しくて、握りしめてしまう。全然、苦しいわけでもないのに。

経験のないそれが何なのか、園子にはまだ分からなかった。

これがどういった思いで、どういった感情なのか、それでも大切なものだということだけは分かっていた。

 

『…うん、やっぱり遡月の名を名乗るだけある。すまなかった、キミがどれほど本気なのか、どんな人柄なのか…為人を試したかったんだ』

『…へ?』

『ごめんなさい、あの子のことなら心配ないと分かってはいたのだけれどね。男の子の友達が出来たと聞いて不安になっちゃって』

『え、ええっと…つまり、その……?』

『まさかそれほど覚悟を見せてくれるとは思わなかったよ。でもキミになら安心して園子を任せられるだろう』

『っ〜!』

『ふふふ、さっきと打って変わってそんな可愛らしい顔も出来るのですね』

 

そんな思いを抱きつつ部屋の前から動けないでいると、可愛らしい顔というのが気になった。

見たい、でも今は行けない。そのふたつの思いが心中を巡っていると。

 

『あ、あの園ちゃんには内緒で……』

 

---我慢出来なかった。

まだ顔が熱いのを自覚しながら、園子は勢いよく襖を開けていた。

びくぅっ、と分かりやすく反応する陽灯が驚いたように園子を見るが、園子は無言で俯いたまま陽灯の前に立つ。

両親のことなど、今は目に入っていなかった。

 

『そ、園ちゃん。もしかして…聴いてた?』

『………』

 

沈黙は肯定。

バレていることを理解した陽灯は、彼女の家で彼女の両親に対して彼女に聴かれながら自分の覚悟をさらけ出したことに顔が赤くなる。

後悔はないが、恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。

しかし園子は無言のまま顔を挙げず、陽灯は様子がおかしいことに気づくと羞恥心を全力で投げ出しながら彼女を心配する。

 

『園ちゃん、具合悪いの? だったら……』

『はるるん』

『ん?』

 

言葉を遮ると、園子は袖を握る。

本当は今すぐ抱きつきたい衝動に駆られていたが、園子は溢れそうになる気持ちを抑えながらもう一度。

もう一度、今度は自分の前で答えて欲しくて、聞くことにした。

 

『さっきの、本当? 私の傍に…居てくれるの?』

『当たり前でしょ? 園ちゃんが嫌じゃなければ、俺は園ちゃんのそばに居るよ。その…さっきの言葉も本当だから、忘れて欲しいくらい恥ずかしいけど…でも、園ちゃんが不安なら覚えてくれていたっていいから。まだ足りないなら、なんだって---!?』

 

普通の人なら僅かに間があってもおかしくはない。誤魔化そうとしたり思考という刹那の時間が出来るのに陽灯はそれすらなく即答した。

悩む必要なんてないということ。嘘ではなく本当だということ。

もうそれだけで、心の壁が決壊した園子はもう十分だと言うように陽灯に抱きついた。

ちらっと見れば、陽灯は驚きながらも顔が赤くて、耳まで赤くなっている。

さっきの言葉で思い返したからだろう。

確かに普段のかっこよさはなりを潜めて可愛らしい顔だと、永遠に忘れないように脳に刻みながら言ってくれた言葉を全て記憶しておいた。

本人が良いと言ったからいいのだ。

 

『私…楽しいんよ』

『…うん』

『はるるんと出会ってからなんだ。私の世界、全部変わっちゃった』

『…うん』

『友達になろうって言ってくれた日のこと、覚えてる?』

『覚えてるよ。俺から言ったんだ。園ちゃんと仲良くなりたくて、キミの笑顔が見たくて、キミ自身を見れてくれる誰かが居ないなら、俺がそうなろうって決意したから』

『うん……でもね。本当はあのとき、はるるんも私のことを知って、離れていくんだろうなって思ってたんだ。ああ、また同じだ……って。

でも…違った。はるるんは私を見てくれて、私を見つけてくれて、受け入れてくれて、傍にいてくれる』

『今までね、私に友達は居なかった。でも今は…はるるんが居てくれたから出来て、はるるんと居たら温かくて安心出来て、甘えても優しくしてくれて、次会える時は何を話そう、何をしようってたくさん考えられるんだぁ』

『そっか…』

『毎日毎日、次に会える日が待ち遠しくて幸せで楽しい。はるるんと会って、友達になって、一緒に過ごす時なんてこのない間がとても大切で、大事に思えて。お母さんやお父さんにあの時と同じことを言ってくれて、啖呵を切ってまで本気で言ってくれて…私、はるるんに会えて本当によかった。私の今までは全部、はるるんに会うためだったんだって思うくらいに…。だから…だからね、これからもずっと居てくれる?』

『園ちゃん…俺は…正直、出来ることの方が少ないんだ。人助けをしてもね、目の前で救えなかったことはあるよ。だから思ったんだ。もう目の前で、誰も悲しませたくないって。ずっとは約束できないけど、出来る限りならずっと居るよ。俺には俺の生活があるし園ちゃんには園ちゃんの生活も時間もあるけど、居られるときは居るよ。困ってることや悩みがあったら力になる』

『それに実は俺、約束って破ったことがないんだよね。だからもう一度言うよ、俺が支えになる。だから安心して! どんなことがあっても俺はずっと味方だから。本当に幸せになれるまで傍にいるから。約束!』

『……うんっ。幸せになるために()()()一緒に居てね』

『任せて、園ちゃんの幸せは守るから!』

 

言質を取ったとはまさにこのことである。

ただし二人の中で齟齬が生じてしまっていることに、本人たる陽灯だけが気づいてない。

園子はそれに気づいているが、それでもよかった。

残念ながら陽灯はお役目に入ってないので、園子を守ることは出来ない。

それでも園子は彼と過ごせるなら、どんなことでも頑張ろうと思える。今貰えた言葉で、彼から与えられる温もりさえあれば、どんな苦しいことだって乗り越えられる気がしたから。

---まぁ数ヶ月後、実は彼もお役目に参加して本当に約束を果たしてるのだが、この時の園子も含めてまだ誰も知らない。

 

『…陽灯くん。園子。もしかしなくとも私たちのこと忘れているだろう?』

『あ。ご、ごめんなさい! ほら、園ちゃんも両親が……ってあれ?』

『んーん』

『この子がここまで誰かに懐く姿は初めて見ました…… 陽灯さんも聞いてた通りの方みたいですね。ふふ、今までもずっと陽灯さんのことを話してらしてましたから分かってはいましたけど---』

『お、お母さんダメ…!』

『へ? 話す?』

『友達が出来たと嬉しそうに話しては、陽灯くんのことを毎日話しててな』

『お、お父さんまで言わないで〜…!』

『うん…?』

 

抱きついた状態からすぐに反応した園子は母親の口を手で塞ぐが、父親の方から言われてしまった。

なお陽灯は別に友達のことを話すのは悪いことでは無いのでは?と言いたげな様子というかまんまそんな反応で、それ以外に何も感じていない。

 

『あなた』

『そうだな、陽灯くん。どうだろうか、実は二人が話している間にこちらも話をして決めたのだが、乃木家へ婿入りしないか? 特に『今は』キミは遡月家の人間なわけで、立場上は問題がない。私たちはあの人たちには頭が上がらなくてね、あの二人が認めた子ならば問題ないというものだ』

『!?』

『えっ…ど、どうしよう園ちゃん。婿って何…?』

 

さらっと養子先の親が四国で上里家に並ぶツートップを担い、同等の発言力や権力を持つ乃木家の当主と妃が頭が上がらないと聞くものによってはとんでもない情報が飛んできたが、それよりも婿の意味がわかってない陽灯は何かを聞かれたくらいの認識で意味が分かっている園子は顔を赤くする。

聞かれても答えられるはずなかった。赤くなった顔を見られないようにふい、と顔を逸らすしか出来ない。

 

『分かりやすく言えば、番になるということ…陽灯さんに合わせて一般的に言うならば、ご両親のように婚約して夫婦になるということですね』

『なるほど、母さんや父さんみたいにふう…夫婦!? な、え…あ…お、俺と園ちゃんが……ほわっ?』

 

---意味を理解した陽灯は一瞬にしてオーバーヒートした。

元々そういったことは考えたことのないのが陽灯である。それでも流石に婚約の意味くらいは知っている。

 

『ぇ…と、い、いきなりそう言われても結婚なんて考えたことも……』

『園子にはいずれ良家から縁談の話は来るだろう。だからこそこういった話は早い方がいいのだ。キミは園子を園子として見てくれ、私たちに対して真っ向からぶつかってみせた。普通の人ならばそんなことは出来ない。権力あるものに楯突くとどうなるかなんて容易に想像出来る。

それに立場や体裁を保つために娘をどこぞの馬の骨にやるよりもキミのように真剣に考え、幸せにしてくれそうな者の方がいい』

『実際に話してみて立場や家柄なんて関係なく接していることが伝わってきましたからね。それに子の幸せを願うのは親にとって当然ですから』

『それとも、さっきの覚悟は嘘だったかな?』

『それだけは違う!…違います。でも……』

 

突如縁談の話になってしまったが、陽灯はどう言えばいいか分からない。

彼は今まで生きてきて、恋をしたことがない。誰かを助けたくて、誰かを助けることで必死で、自分自身の幸せについて考えたことがないからだ。結婚なんて以ての外。今もまだ、誰かを好きになったりもしていない。可愛いやら綺麗やらそういった感性はあるが、考える余裕がないからだ。

陽灯の中に残り続ける、あの日が乗り越えられない限り。

しかし。

 

『言わなくても大丈夫だ。すまないな、別に答えを出して欲しいというわけではないんだ。急に言われたって答えられるはずもない』

『まだお互いに小学生ですから。経験してないことは分かりませんからね。園子も意味は分かっていても、どういうことかはまだ分かってないみたいですし。

ただこういった話があるとだけ分かってくれれば。……もちろん、園子と陽灯さんがよろしいならすぐにでもいいですが』

『そ、そういうこと……。園ちゃんがそれで幸せになれるなら、いいけど……そういったこと、よく分からないし俺も考えたことないから。それに仮に園ちゃんが良くても、中途半端は良くないと思うんだ。

俺は今も目の前のことで精一杯で…園ちゃんをもっと笑顔にさせたいから』

 

流石に答えろというわけではなかったらしく、陽灯は安堵の息を吐く。

言葉に出来ないが、こればかりは簡単に答えていいものではないということを陽灯は”直感“で理解していた。

本当は彼女に対して不誠実だと言いたいのだろうが、陽灯の知能ではたどり着けない。

たどり着けなくとも、どこまでも自分のことではなく、園子のことばかり考えている。

---それが園子の両親の評価をさらに高めたことに気づかない。そして、気に入られたことにすら。

 

『ふむ……園子はどうだ?』

『わ、私〜? 私ははるるんと一緒に居られるなら嬉しいけど…まだ早いかなって思うよ〜。私もはるるんも分かってないし、考えてなかったから。

もしそうなるとしても、私はちゃんと自分の気持ちを知りたいかな〜って。少なくとも今は、満足してるし…はるるんの気持ちも大切にしたいよ』

『そうか……だったら()()何も言わないとしよう。ただ陽灯くんも答えずとも忘れず、記憶には留めておいて欲しい』

『分かっ…りました』

『ああ、それと今更だが話しやすいようにしてくれて構わないよ。キミは()()()()()なのだから』

『! はい…じゃなかった。うん、わかった』

 

そういった提案があるということなのだろうと納得しつつ、陽灯は正式に認められたことに気づくと、嬉しそうに頷いた。

そんな陽灯を園子が見ていると、母親が近づいて内緒話するように耳打ちしてきた。

 

『陽灯くんはああ言ってますけど、見たところ彼は押さないとダメなタイプのようです。園子が本当にそうしたいと思ったら積極的に行動しないと取られてしまいますよ』

『お、お母さん…』

『少なくとも私たちは応援すると決めましたので、いつだって協力しますから』

『……うん』

 

園子は使命を知っている。

だからこそ、いずれ婚約して血を残さないといけないというのは、幼くとも理解している。例えその相手が好きな人じゃなくとも。

それが乃木家として生まれてきた義務。

それ故に最初から不可能だと諦めて考えたことがなかっただけで、自分で選べる可能性が出てきたということ。

”もしも“を考えてみた。

数秒も必要ない。

はるるんだったらいいのに、と一瞬で思ってしまって、顔が赤くなる。

しかしその気持ちが”そういうこと“なのかまでは分からない。残念ながら園子も社交界での相手しか知らず、まともに仲の良い男の子も友達も陽灯のみなのだ。

園子にとって陽灯は大事な初めての友達で、傍に居て心地がいい相手。

仮にこの気持ちがそうだとしたら、それもまた大切にしたいもの。

それが普通で、園子もまた普通の女の子だった。

ただ問題は本人に知られてはならないということ。仮に彼が事情を知れば、陽灯は自分の身を犠牲にしてでも全力で解決しようとする。そんなことは簡単に予想出来てしまう。

でもきっと、数年も経つことなく答えが出てくるような予感が園子にはあった。

少なくとも中学生になる前には。

だから今は、友達として彼をもっと知ろうとさっきと違ってやけに父親と楽しそうに盛り上がっている陽灯を奪った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、現在。

陽灯はまだ、あの時の約束を果たし続けてくれている。

結婚の件については度々家に来る度に母親と父親に言われて困っているところは何度か目撃したが、お役目が本格的に始まってからは園子も考える余裕はなかった。

ただ今日は何となく、つい最近”夢“を語り合ったのもあって園子は思い出していたのだ。

本人にとってはなんてことのないかもしれないが、園子にとっては大事で宝物で、大切な思い出。

 

「園ちゃん、何かあった?」

 

答えは出ていない。

ただ園子は陽灯を想う気持ちは以前とは比べ物にならないほどに大きくなっていて。

 

「ううん、ちょっと思い出してて。初めてはるるんがこの家に来た時のこと。はるるんは覚えてるか分からないけど…ちゃんと傍に居てくれて、私を引っ張ってくれて…約束を守ってくれてるなぁって」

「そっか。大丈夫、覚えてるよ。言ったでしょ?約束は忘れたことがないって。今まで交わした約束は果たし終えてきたからね! 園ちゃんが幸せになるまで一緒に居るよ!」

「うん、じゃあ安心。ずっと居られるし

 

それが当然であるかのように百点満点の返しをしてくれた陽灯に園子は小さな声で呟く。

すると後ろできょとん、と動く気配がする。

 

「ん? 何か言った?」

「ん〜あったかいなぁって」

「うーん暑くない? もう夏だよ、俺は巨人のお陰で暑さにも耐性出来てるみたいだけど、外の気温30℃超えてるし…」

 

聞き取れてなかったようだが、園子は誤魔化すと返ってきたのは彼らしい言葉だ。

色々超人的ではあるが、バーテックスやらザ・ワンの攻撃を生身で受けている陽灯は今更致命的な暑さではない。

しかし普通の人からすれば暑い。

油断をしていたら熱いと感じるし空気感で暑いと錯覚することはあれど、ある程度は耐性がある。それは陽灯の全てにおいてそうなのだ。唯一常時超人的なままな状態なのはザ・ネクストを宿す前からおかしかった反射神経くらいだろう。

それはそうと、そんな暑さなのに園子は陽灯の膝の上に乗り、背中を預けている状態。

 

「エアコンあるし、そういう意味じゃないよ〜」

「そうなの? まぁ確かにエアコン効いてるからこの部屋はそんなに暑くないよね。園ちゃんの家だから対策はしてるか。熱中症怖いもんね、うん」

 

そう、実は今居るのは園子の家であり、園子の部屋である。

女の子らしく感じる部屋。二人しかおらず、二人っきり。

普通なら緊張してもおかしくないのに、意識するどころか平常運転である。

その裏で実の所、この体勢だと密着することになってるので意識してないのではなく、彼は園子に嫌な思いをさせないために意識しないよう気合いで頑張ってたりするのだが。

 

「でも俺、結構動いたからなぁ。今更だけど、汗とか大丈夫?」

「よいしょ……」

「園ちゃん?」

 

ここに来る前のことを言っているのだろう。

この中で人助けのために走り回ってたのだ。

汗は既に引いているし服も着替えたが、汗をかいたという事実は消えない。そうなると臭いという形で残るわけで、汗臭くなる。

他人第一な陽灯はそこを心配したわけだが、園子はお尻を少しあげると反転して再び座る。

背中を預けるのではなく、向かい合う体勢。

どうしたのだろう、と見てくる陽灯の胸に園子は顔を押し付ける。

 

「はるるんの匂い、落ち着くから全然気にしなくていいよ?」

「そ…れならいいんだけど…なんかそう言われると恥ずかしくなるね。不思議だ」

「ん、ふふ…すぅー……」

「おわ、そ、園ちゃん?」

 

匂いが落ち着くなんて流石の陽灯も言われたことがないので照れたように頬を掻くと、背中に手を回した園子は匂いを嗅ぐ。

流石の陽灯も予想外のことで驚いた様子だ。

 

「うん、はるるんの匂い。いつもとちょっと違うけど、こっちもこっちでいいかも。なんだか、ぽかぽか〜ってして変な感じ…でも、もっとこうして居たくなるよ」

「お、俺の匂いとかあるの? いや、そういえば以前なんか言われたことがあるような…」

「むー…」

 

似たようなことを言われたことがあるような、と朧気な記憶を探って遡月になる前に過ごした日々のことを陽灯は思い出す。

そんな陽灯に園子は別の女の子のことを考えている、と個人までは特定出来なくとも直感的に理解する。

”もやっ“

陽灯の頬を両手で挟む。

 

「むぐっ…?」

「はるるん…今は私だけを見て」

「む、むん……」

 

じーっと見つめられ、黒い目と灰色の目が互いの姿を映す。

なんだか従わなければならない気がして、陽灯は言われたまま見つめていた。

 

「うん。じゃあ次は…抱きしめて」

「え、えっと…これでいいの?」

 

園子は満足そうに頷くと、次の要求をすると陽灯は大人しく抱きしめる。

ガバッと勢いよくではなく、やんわりと優しく包むように。

するとまた匂いを嗅ぎ始めた。

気に入ったのだろうか、普段とは違った甘え方に陽灯は無性にむず痒い感覚を味わい、会話がなくなってしまった。

大人しくじっとしてしばらくされるがままになっていると、数分くらいだろうか。

ずっと黙ったままで妙に空気が変化したことに気づいて声をかけた。

 

「そっ、園ちゃん?」

「ん、ぅ…?」

「い、いや…むず痒いというか、その…大丈夫? 顔赤いし、熱とか……」

「んー…はるるんの匂いを嗅いでたらね…ぼーっとしてきただけだよ〜」

 

少し離して見れば、陽灯でも気づけるレベルで園子の顔が赤い。

それに目がトロンと蕩けて、妙に色っぽさを感じさせる。

一瞬ドキッとしてしまうが、話を聞く限り熱でもあるのではと心配した陽灯が使用人の誰かを呼ぼうと立ち上がろうとした。

 

「だめ」

「のわっ!?」

 

油断もあったが力強く押され、陽灯の体はあっさりと倒れる。

ちょっと床に頭をぶつけてしまったが、自身の痛みよりも園子の様子がおかしいことの方が心配で、目を開けたら既に至近距離に顔があった。

体を動かそうにもちょうど腰のところで跨られてる影響で動かせない。腕は動かせるが、抑えられている。人にはリミッターがかかっているとされているが、それが解除されたかのようだ。あの陽灯が力で押し負けている。それほど拘束力がやけに強いし、園子の息が荒い。瞳は理性を失ったかのようで。

分からない。分からないが、陽灯は何かがやばいと危険を感じる。

 

「や、やっぱり体調悪いの? 俺にできることなら何でもするから、とにかくベッドに……」

「ううん…ここがいい。はるるんの近くが、一番近くが…いいの」

「い、色々とやばい気がする!」

 

珍しく察し能力が働く。

園子の姿を見ていると、この状況を考えると、その瞳を見ていると自分までも妙な気分になりかねない、と。

このまま流れに身を任せていると取り返しのつかないことになりそうで、陽灯は力を解放することにした。

 

「ごめん、園ちゃん!」

 

超人的な力。

人を凌駕する力を使う。

当然バーテックスとの戦闘時に発揮するほどの力だ。

さっきと比べ物にはならないというのに、一瞬押し返されるが、継続的に発動するため、勝てるはずがない。

陽灯は瞬時にベッドの位置を確かめ、そこへ園子を押し倒した。

ふわり、と柔らかい弾力と甘い香りが鼻腔を擽る。

 

「あ……」

「ごめんね、ちょっと確かめるよ。すぐ終わるから」

 

無理矢理押し倒したことへ園子が怖がってないか、申し訳なさと共に感じる。

しかし園子は驚いて目を見開いているだけで、先程よりも赤くなっていた。

揺れる心を現すように恥ずかしそうに瞳が揺れていて、それでも何かを期待するかのような目にまたドキッとさせられる。

すぐに変な思考を打ち消し、陽灯は大人しくなった園子の髪をそっと掬うとこつん、と額を合わせた。

 

「……うーん? 熱はなさそうだけど…」

 

体調が悪いという訳ではないらしいと安心したが、それならば他に考えられるものはない。

どうしようかと考えようとしたら、しがみつくように抱きしめられる。

腕立て伏せみたいな体勢になってしまっているがベッド着いている手の力を強くして何とか動かないようにした。

そのままではあまりに近すぎてキスしてしまいかねなかったからだろう。

そんな気遣い、園子が気づかないわけがない。

ほふ、と息を吐いて目を閉じたのち、数秒後に園子は弱々しく笑いかける。

 

「はるるんが居てくれたら大丈夫なんよ〜…」

「そ、そう? そういうもの…?」

「うん…ちょっと落ち着いてきたから。なんか頭がふわふわしてきて、ちょっと理性が飛んでたのかも」

「無事ならいいんだけど…えっと、退くよ」

「んーん、このまま一緒に寝よ? 今はこの方が安心する…」

「う、うん。それならそれでいいけど…じゃあ」

 

徐々に冷静になっていったようで、元通りにも見える。

何が何だか分からないままだ。理性が飛んだと言われてもなぜそうなったのか。

とりあえず安心させるべきだろうと陽灯は体を横に倒して隣に寝転ぶと見つめ合う形になった。

さっきのこともあって、陽灯はちょっと目が合わせづらいといつも思わないことが不思議と思ってしまう。

 

「ねぇ、はるるん」

「…どうしたの?」

「はるるんは他の女の子にもこうしてるの?」

「え? いや…流石に同年代の子にここまではしたことないかなぁ。膝枕はしたことあるけど、一緒に寝たことはないな…親とかはあるけど」

「じゃあ、同年代だと私だけなんだ。むふふ〜」

 

実を言うと、陽灯は誰かと一緒に寝ることには慣れているのだ。

ただその相手が他人かそうじゃないかの違いで、ある意味では園子にしかしていない。

 

「嬉しそうだね、園ちゃん。それなら俺も嬉しいよ!」

「うん、でもねはるるん。もうちょっと警戒してね。特に私以外には絶対」

「へ?」

「私、あのままだったらどうなってたか分からないもん。無性にはるるんを求めたくなって、自分でも止められなかったから。今回ははるるんのお陰で止まれたけど…こうしてるとね、不思議な気持ちになるんだ」

 

そう言うと園子は陽灯の胸に顔を埋め、ぎゅーっと強く抱きつく。

よく分からないまま、そっと抱きしめると胸の中で園子は話を続けた。

 

「はるるんの匂いが感じられて、逞しさが感じられて、優しさが感じられて、温もりが感じられて、心地が良いけど体が熱くなる気がして、もっともっとはるるんを感じたくなるような、不思議な感じ」

「それは…確かに不思議かも。やめた方がいい?」

「んーん、逆。嫌じゃなくてね、とても嬉しくなるんだぁ。ふわふわ〜ってなるけど、ぽかぽかって心が満たされて〜はるるんの香りが私の中に入ってきて…ああ、っとお日様の匂いみたいな感じかな〜。それに…不安もね、消えるんだ」

「え……不安? 何か…怖いことでもあるの?」

「うん…はるるんお役目で怪我ばかりしてるから、いつか私の、私たちの目の前から居なくなるんじゃないかって、そんな不安」

 

確かに今までのお役目において、陽灯は一度も無傷で終えたことはない。

それほどまでに敵が強敵なのもあるが。

そう思われてもおかしくはないと陽灯自身も納得してしまい、不安を取り除くように優しく撫でながら呟く。

 

「大丈夫だよ。俺一人ならそうなってたかもしれないけど須美ちゃんも銀も、園ちゃんだって居てくれる。第一、園ちゃんの両親にも守るって言い切ったからね。傍に居なくちゃ守れないでしょ?」

「ただお役目が終わったら、どうなるか分からないけど…それでも無事に終わって、もし離れ離れになっても俺は必ず園ちゃんに会いにくる。それじゃあ、不安は消えない?」

 

何度も何度も、頭を撫でてくれる。

顔を埋めていた園子はほんのちょっとだけ離して陽灯に気づかれないように視線を向けると、陽灯は優しくありながらも真剣な表情だった。

 

「ううん…やっぱりはるるんは変わらないね〜初めて会った時から今も、大切な部分は変わってなくて。そんなはるるんが私は……」

「…園ちゃん?」

 

不思議と続く言葉が浮かばなかった。

口にしようとしても、何を言うつもりだったのか分からなくて、誤魔化すように胸の中でグリグリと額を擦り付ける。

 

「はるるんって、光みたいだなぁって」

「光? 巨人さんが光みたいだから、宿す俺もそんな感じなのかな」

「そうじゃないと私は思うなぁ…特に私にとって…私にとってはるるんが光だから」

「俺が…?」

 

普段の底無しの明るさに純粋さはもちろんだが、園子は思うことがある。

星のようにたくさん居る中から、(乃木園子)を見つけてくれて、全てが変わった、と。

それはまるで光が射し込んできたようで、園子はあの時から人生が色付いたように感じていて、今も心地が良くて不安が嘘のように心が落ち着いている。

本人は無自覚だろう。ただやりたいことをやった結果だと言うはずだ。しかし、園子にとっては特別で。

彼はどこまでも煌めく光のようだと、そう思っていた。

いつも誰かの笑顔を作って、平等に接して。

けど、今もこうやって一緒に居るのも同じ布団でくっついて一緒に寝ているのも自分だけだと思うと頬が緩んでしまう。

自分しかない、自分だけの特権で()()

 

「うへへ…」

「…?」

「これからも傍に居てね、はるるん」

「それはもちろん! 園ちゃんをこれからも笑顔にしていくからね! 幸せになれるように!」

 

そう笑顔で言ってくれた陽灯に園子は笑顔で返しながら、彼の腕の中で眠りにつく。

時折溢れそうになる、こうして近くにいるだけで我慢出来なくなるような衝動に気づきつつ、考えないようにしながら。

 

「あれ…園ちゃん…寝ちゃった? ど、どうしよう…出れない。もしかしてこのまま? 園ちゃーん…やっぱり寝てる……!!」

 

そんな心中を知らず、陽灯は園子に呼びかけるが、反応がない。

寝息だけが聞こえて、無理矢理起こすのは幅かれる。

しかしちょっと焦っていた。

 

(気持ちよさそうに寝てて…それは俺も嬉しいけど、この体勢でずっとは俺も流石に気合いじゃもたないよ! でも園ちゃんは安心して預けてくれてるわけで裏切る訳には行かない…! た、助けて巨人さん!)

 

さっきの出来事からそんなに経ってないのもあって、普段とは違った様子だった園子が僅かにチラつく。

慌てて思い出さないように首を振ると、嫌な思いをさせないために我慢するしかないと思いながら自分の中に宿る友達に助けを求めた。

---遠回しに無理と言われ、応援されたが。

 

(巨人さーん!?)

 

あっさり裏切ったようにも感じるが、ここが二人の違いだ。陽灯は他人の幸せを。巨人は陽灯の幸せを。

故に危害があるわけでもないので、陽灯の助けを求める声に応えなかったということ。

それを分かってないのは間違いないが、陽灯は園子の寝顔を守るためには仕方がないと我慢を選択したのだった。

なお、結局園子が目を覚ましたのは夜で、陽灯も一緒に寝ていた。

その後は夜なので帰らせるわけにはいかないと園子の両親からやけに押されまくってしまい、押し負けた陽灯は何故か客室ではなく、一日園子の部屋で泊まったとか。

 

「園ちゃんが笑顔になれるなら……いいか」

「ふぇ?」

「元気そうでよかったって思って」

「うん、はるるんと一日一緒に居られたからね〜えへへ、はるるん離さないんよ〜」

「電話したけど心配させちゃうかもしれないから流石に今日は帰るからね!?」

「え〜じゃあ、それまではくっついてる〜」

「う、うーん…それは」

「だめ……?」

「いいよ! だからそんな悲しそうにしないで!」

「やった〜!」

「あれ!?」

「ふふふーちゃんと私聞いたからね、はるるん」

「むむ、しょうがないなぁ…嘘は言わないからね、帰るまでならいいよ〜その代わり園ちゃんの笑顔たくさん見させてもらうから!」

「はるるんと一緒に居られるなら、いくらでも笑顔になれるよ?」

「え、そうなの? じゃあ今日はたくさん笑顔見れそうだ」

「そういう意味じゃないんだけどね〜」

「へ?」

 

とまぁ、こんな会話が成され、結論から言うと角砂糖よりも他人に甘い陽灯はもう一日園子の家で泊まることになるのだがそれはもう少し、先の未来だ。




325:名無しの転生者
あーそうそうこれこれ

 
326:名無しの転生者
正直同じこと出来る気がしないわ 最高権力持ちの家の娘相手にこれだぜ?

 
330:名無しの転生者
娘どころかその両親に対して真正面からぶつかったんだよなぁ

 
331:名無しの転生者
陽灯くんが可愛い顔してるくせにイケメンすぎる

 
332:名無しの転生者
娘の笑顔と幸せを考えてくれて、全部敵に回す覚悟もあって、自分の全てを差し出す覚悟すらあるとか…これあれだ、イッチが異常なんじゃねーのよ。陽灯くんが異常なんだわ 正確には陽灯くんの頃から異常すぎるんだわ

 
334:名無しの転生者
まぁイッチもバケモンみたいなメンタルしてるがな…それでも陽灯くん絶対小5じゃない定期

 
337:名無しの転生者
こんなの聞いたら惚れない子なんている?

 
338:名無しの転生者
初めての友人+自分を引っ張ってくれる+家柄ではなく本人を見てる……その他諸々

果たして扉の前で聴いてたであろう園子ちゃんはどんな表情してたんでしょうねぇ(ニヤニヤ)

 
343:名無しの転生者
肝心の園子ちゃんの表情がない無能

 
344:名無しの転生者
これイッチの記憶の中(本人曰くやろうとしたら俺たちになら別に全体見せれるけどプライバシーの侵害なので無理)だから…陽灯くんが見てないところは描写されてないのよ……。ただある部分からは神樹様の記憶を借りる言ってたけど

 
345:名無しの転生者
絶対乙女の表情してたんだよなぁ あー見たかったぜ

 
346:名無しの転生者
てか、もう園子ちゃんこの時に堕ちてるよね、ずっとって言ってるもん

 
347:名無しの転生者
赤面園子ちゃん可愛すぎ

 
348:名無しの転生者
にしてもこの世界でトップのひとつである乃木家が頭が上がらないって遡月家何者だよこえーよ

 
353:名無しの転生者
まぁネクストを宿す陽灯くんを引き取れるくらいなんだから物凄い家としか
両親共にハイスペックらしいしな


 
354:名無しの転生者
ダメだ、陽灯くんが強すぎる。ねぇ、これ大丈夫? イッチ戻ったら修羅場にならんか?

 
356:名無しの転生者
いやー無理じゃね?

 
357:名無しの転生者
こいつ人助けには一直線なんだが、そのくせして鈍感すぎてな…好意には全然気づかないけど悲しみとかにはちゃんと鋭いのが陽灯くんらしいというかイッチらしいというか

 
358:名無しの転生者
なぜ恋愛方面にもその鋭さが発揮出来ないのか

 
359:名無しの転生者
『自分』だからでしょ

 
362:名無しの転生者
普通に婚約の話出てたのかよ!けどそうか、乃木家はツートップ担うもんな…どう考えても結婚は必須になるのか

 
363:名無しの転生者
婿すら分からないのか陽灯くん…

 
364:名無しの転生者
親としても娘には幸せになって欲しいだろうしな。特に立場上我慢を強いていたわけで、親としては恋愛ぐらい好きにさせてあげたい。
その点、陽灯くんは都合がいいわけだ。逆に今はウルトラマンの存在が受け入れられてるっぽいし余計に乃木家との婚約の話出そう

 
366:名無しの転生者
あーあ出たよこれこれ ずるいんだよなあ
こういった大事な部分は本能で察するのか即答したりせずに誠実でさ…そういうところやぞ

 
370:名無しの転生者
こいつ、他人の親すら攻略するのか…(困惑)
そりゃ気に入られるわな。軽薄そうじゃなく本人のことをちゃんと考えられるもんな!!

 










390:名無しの転生者
ん? ちょっと待て。なんかとんでもない体勢でおらん?

 
391:名無しの転生者
これ絶対入ってるよね

 
393:名無しの転生者
この距離感相変わらずバグってる

 
396:名無しの転生者
これ園子ちゃんの部屋か。女の子らしい部屋っすね〜もうお前ら結婚しろ

 
397:名無しの転生者
実際乃木家は公認してるからな…

 
400:名無しの転生者
エアコンあるとはいえ真夏でも密着するのは好きすぎでは

 
401:名無しの転生者
同級生で美少女の園子相手にここまで密着されて理性を気合いで押し殺せる陽灯くんもやばい

 
402:名無しの転生者
いやだって須美ちゃんに反応しないやつだぞ

 
405:名無しの転生者
あーダメですダメです!えっちすぎます!

 
406:名無しの転生者
やっぱこれ絶対

 
407:名無しの転生者
対面座位とは恐れ入る

 
410:名無しの転生者
流れ変わったな…?

 
411:名無しの転生者
それはフェロモンってやつですね

 
412:名無しの転生者
もしかしてもしかなくても素質あるのでは

 
416:名無しの転生者
完璧に嫉妬……もうここまで来たら犬やんけ!

 
417:名無しの転生者
女の子は嗅覚が鋭いとか言われてるし多少はね?

 
430:名無しの転生者
えっっっっっ!!

 
431:名無しの転生者
これが小学○生だと!?

 
432:名無しの転生者
あーこれは完璧にまずい流れでは。消される!消される!

 
433:名無しの転生者
汗の匂いで興奮しちゃったかあ

 
434:名無しの転生者
おいおい真面目にやばくないか!? 目がやばいぞ!

 
435:名無しの転生者
陽灯くんが押し倒された! やれー!やれー!

 
436:名無しの転生者
興奮してきた

 
437:名無しの転生者
陽灯くんの貞操がー!

 
438:名無しの転生者
初めては小学生の頃か…なかなかっすね

 
439:名無しの転生者
まずいですよ!

 
440:名無しの転生者
あかんR18指定くらう!!

 
441:名無しの転生者
ちょっと待て陽灯くんが力負けしてるってヤバない?

 
442:名無しの転生者
息も荒いし完璧に理性イってますね!!

 
443:名無しの転生者
なんでこういう時だけ流れ早いんだよ

 
444:名無しの転生者
変態の巣窟なんで

 
445:名無しの転生者
陽灯くんの汗の匂いで興奮するとは……

 
446:名無しの転生者
完璧に捕食者の目をしてる!!

 
447:名無しの転生者
あー!困りますお客様! ウルトラマンは子供も見るんですよ!!

 
448:名無しの転生者
R18G行ってるから問題ないな!

 
449:名無しの転生者
最初の時点でモザイクなしで臓器ぶちまけられてるんで…

 
450:名無しの転生者
流石に危機感を覚えたか!

 
451:名無しの転生者
力を解放して一瞬押し負けてるの草

 
452:名無しの転生者
ウルトラマンの強化有りの陽灯くんを一瞬とはいえ押し返すのか……

 
453:名無しの転生者
完全に(性的に)食らうつもりでしたね…ウルトラマンが居なければ色んな意味でやばかった

 
454:名無しの転生者
チッ

 
455:名無しの転生者
無能

 
456:名無しの転生者
あとちょっとだったのに

 
457:名無しの転生者
イッチはヤラれてもいいと思う

 
458:名無しの転生者
逆レされろ

 
459:名無しの転生者
そうなったらイッチが罪悪感で自分を責めまくるから…

 
460:名無しの転生者
こんな美少女に迫られ、期待するような目を向けられても問題ないの陽灯くんくらいだよ

 
461:名無しの転生者
さすがにドキッとしてるみたいだけど……

 
470:名無しの転生者
あ、戻ったか

 
472:名無しの転生者
押し返された時に戻ったっぽいな

 
480:名無しの転生者
むしろこれは園子ちゃんも偉い

 
481:名無しの転生者
よく自分を抑えきれましたね…

 
482:名無しの転生者
濡れてそう

 
483:名無しの転生者
小学生じゃなければシーンだった

 
486:名無しの転生者
エロゲーじゃないんだから流石にね?

 
490:名無しの転生者
真面目な話、エッチな部分出てくるならイッチが絶対飛ばしてるしな…それにイッチに限ってそんなイベント起きてるとは思えんし
無責任でいるやつじゃないだろ

 
491:名無しの転生者
まぁ陽灯くんも性欲が薄すぎるせいでないわけじゃないし

 
492:名無しの転生者
ほんま、園子ちゃんでよかったすね…陽灯くん(の貞操)が危なかったぜ

 
493:名無しの転生者
しかしなんにも感じなかったわけじゃないのは安心だな…

 
494:名無しの転生者
陽灯くんの頃もイッチの頃もたまにちゃんと男だったのか!って思う部分出てくるからな…イッチの時は前半しか無かったが

 










806:名無しの転生者
はーイッチといい陽灯くんといい理性が強いというか…

 
807:名無しの転生者
あれでも問題ないとかマジで襲わんとダメちゃうんか

 
808:名無しの転生者
小学生であんな魅惑的なら今だとイッチもやばそう

 
809:名無しの転生者
話題が全部持っていかれたの草

 
810:名無しの転生者
妖艶な姿見ても耐えるとか…不能かよ

 
813:名無しの転生者
やはりイッチ女の子説

 
814:名無しの転生者
ほんとについてる?機能する?

 
833:光の継承者
ねえ、なんで知らん間に失礼なこと書かれてんの?
ちゃんとあるよ、機能するわ!

 
834:名無しの転生者
イッチいつの間に!?

 
835:名無しの転生者
いや勇者部のみんなにすら反応しなかったやつがいっても説得力が

 
836:名無しの転生者
そもそも今は異性として意識できんの?

 
840:光の継承者
前と違って今はウルトラマン寄りでもなく普通だから問題ないよ。人間の区別はちゃんと付いてる。これは肉体が再構成されたのと魂の復元化の影響で元々の思考にリセットされてるからだな
だからといって性的な目を向けるつもりはないけど
第一俺がそんな目で見たらみんなに失礼だろ

 
841:名無しの転生者
誰かこいつをつまみ出せ
なんなら殴れ蹴れ

 
842:名無しの転生者
本気で言ってんのキレそう

 
843:名無しの転生者
やっぱ理性吹っ飛んでたとはいえあの行動は正解なんやなって…

 
844:名無しの転生者
イッチが無能。いや不能

 
845:名無しの転生者
ちゃんと異性は異性としての認識は戻ってるのか…それでこれなんだからもう重症だわ

 
846:名無しの転生者
これだから童貞は…

 
850:名無しの転生者
イッチはもういっそ誰かに襲われろ


851:名無しの転生者
バーテックスさんこちらです


859:名無しの転生者
ホンマに来ててワロタ

 
862: 光の継承者
解せぬ

 
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