イオンと同様に中量級のタイタンであり中距離からの射撃戦を得意とし前線を張ったり、支援に出たりと万能なタイタン。
30mmトラッカーキャノン
装弾数12発の単発式の主力兵器。1発1発はそれほどの火力ではないが1発当てるごとに対象へ"マーク"を一つつけることができる。又、タイタンキットを変更することで三連バーストに変えることができる。
ソナーロック
使用するとタイタンが小型の端末を発射し発射先で1度ソナーをする。パイロットや歩兵、タイタンなど全てに効果があり、ソナーを喰らった相手に"マーク"を一つ付ける。タイタンキットの変更でソナーを2回放つことが可能。
追尾ミサイル
"ロック"を3回することで使用可能になる多数の小型ミサイルを発射する。1発の威力は低いが数はあるため高火力。尚、ミサイルは最短距離で相手へと向かうため発射場所を間違えると壁へと向かっていく。
パーティクルシールド
一方向のみ物質を通す水色のかかった透明なシールド。中量級タイタンが2機入る程の横幅とタイタンが十分隠れるほどの高さ、耐久、展開時間ともに高く設置するだけで遮蔽物になる。
ザルヴォコア
トーン級タイタンのタイタンコアであり、視線誘導型の小型ミサイルを通常の追尾ミサイルとは比べ物にならない量発射する。
今回は少し違うお話です。最近冷えてきましたので体を壊さないように気をつけたいですね。皆さん風邪などをひかないように気をつけてくださいね。
玄米茶っていいですよね
星空が広がる夜、そんな中一際目立つ大きく輝く建物がある。それがミリシアの拠点だ、そんなミリシア拠点内の指揮官室、そこに1人のパイロットがいた、緑色のマフラーのようなトゲトゲしたものをつけ大柄な戦闘服を着ていて腰には何故か鉄の板が括り付けられている。そういわゆるクロークパイロットだ。
「今回の任務はIMCの軍事研究基地の監視と偵察よ、最近ここにアークと言う物質が運び込まれたとの情報が入ったの」
そう目の前で言いながら資料を渡してくるのはSRSの指揮官、サラ・ブリックス司令官だ。
「なるほどなるほど、つまり自分はこの基地に侵入して基地をぶっ壊せばいいんですね」
「そんなこと一言も言ってないんだけど…」
サラ司令官が困惑した様子で言ってくる。あれ、そう言うことじゃないのか?
「あなたの仕事は約一ヶ月間そこで何か異常はないかの監視と後に基地へと入るパイロットのために危険箇所を把握してもらうことよ、わかった?」
「なるほど了解です。そのパイロットっていうのは?」
「アンサーソン少佐よ、彼もあなたが下準備をしてくれるならきっと心強いでしょう」
「へへっありがとうございます」
少佐がそんなことを言っていたなんて、素直じゃねえなぁ(言ってない)
「出発は3日後よ、準備をしておいて」
「了解でっす。」
そう言いながら部屋を出ると壁に寄りかかっているパイロットスーツを着た少佐がいた。
「任務、聞いたか?」
「偵察と監視ですよね」
「しっかりやってくれよ?やってくれねえと俺が困るんだからな?」
するとほらよと6つの小袋と小型の筒を投げてくる。
「これは!まさか…」
「お前が頼んできた日本米と小型炊飯器だ、炊飯器は太陽光充電式で米はブランド米だ。」
「ありがとうございます!これで任務先でも米が食べれる!」
監視や偵察の任務は食糧を自給自足することが多い、原生生物の肉とか現地の野菜も美味い、しかし肉や野菜に合う主食がない!主食のない食事なんて食事ではない!むしろおやつだ!
「お前よく太らないよな…」
呆れた様子で言ってくる。そんなこと言われてもガントレットの練習をしていたら自然に腹が減ってくるからなぁ。
「よし、じゃあ訓練場に行くか。」
「え?なんでですか?」
「模擬戦するぞ」 「嫌です」 「勝ったら米を3袋やる」 「行きますよ」
この会話、わずか3秒。
「俺は先に行ってるからな。早く来いよ。」
そう言って少佐は先に行ってしまう。
米がかかってるなら負けられねえと意気込みながら米と炊飯器を置くために部屋へと向かう。
長い廊下を歩き居住スペースへと向かう。
301号室と書かれた扉に鍵を差し込み入る。室内には乱雑に散らばっている資料の山とパソコンが置かれた机、ヨレヨレなベット、などだらしない室内だがどれも木製で暖かい雰囲気のある部屋だ、よいしょとベットに腰を下ろし米と炊飯器を置き少しぼーっとしているとドアの開く音がする。
「あー疲れたー」
そう言いながら1人の眼鏡をした白衣の男が入ってくる。クロークをつけ男が椅子に座るのを待つ。
「そこで何してるんだ」
しかし男がまたかと言わんばかりの目でクロークをしてるはずの自分を見てくる。
「なんでわかるんだよこっちはクロークつけてるのに。」
「かれこれ30回目だぞ、不法侵入、流石にわかるよ。あと鍵かけといたんだが何故入れる…」
「30回も入ってれば合鍵くらい作るだろ。そいえばエリック、頼んだやつはできてるか」
そういうとエリックと呼ばれた男が手招きをしてくる。
「見ろこれを」
とパソコンの画面を見せてくる。そこにはトーン級タイタンのデータと我が愛武器サイドワインダーSMRが写っている。
「頼まれてたトーンAI、パーティクルシールドの改造、SMRの改良、両方とも終わってる。ほれ」
エリックがポケットから何かのボタンを取り出し押す、するとガッーという音とともに後ろの壁が降りてもう一つの部屋が出てくる。
「それにしてもSMRに3倍スコープをつけるやつなんて初めて見たぞ。」
「遠距離から撃つのが楽しいんだよ。」
サイドワインダーSMR 小型のマイクロミサイルを発射する高火力ランチャー、歩兵相手なら1発直撃で即死、パイロットでも2発当たればやれる。尚弾速は遅い。しかし!弾速など!相手を先読みすれば!関係ない!火力は正義なのだよ。
「相変わらず意味がわからんな。トーン級はヴァンガード級のAIを移植しておいた。それとお前が言ってたパーティクルシールドを増幅壁に変えるってやつもやっといた。」
そう言いながらエリックはタイタンを固定していた器具を取り外し始める。
「よお相棒、気分はどうだ?」
そう我が相棒に問いかけるとタイタンのモノアイが青く光り始める。
「お久しぶりですパイロット。私はいつでも戦闘可能です。」
「元気そうで何よりだ。」
「ですがパイロット、あなたの体脂肪率が7%から9%に増えています、また太りましたね。」
「お前よくあんだけ食べてそれしか太らんな」
そう言いながらエリックがわざとらしい驚いた演技をしてくる。
「うるせーよ、また次の任務があるから痩せるわ。それSMRの方は?」
「ほれ受け取れ」
エリックがSMRを投げてくる。SMRには3倍スコープと拡張された弾倉がついている。ったく人のものなんだからもっと丁寧に扱えよ!
「注文通りだ、拡張弾倉と3倍スコープ。あと多少ながら軽量化しておいた。」
「おっそれはありがてえ、あと今からアンダーソン少佐と模擬戦してくるから、トーンの輸送頼んだわ。」
「徹夜明けなんだが。」
「じゃっ」
そう言いながら急いでドアを閉める。少佐を待たせたら悪いよね、うん。一応あの人上官だし。
少し歩くとうす暗く、青白い光が照らしている訓練場へと出る。しかしその横の食堂にきつねうどんを啜る少佐がいた。
「遅かったな、もう飯食ってるぞ。」
これ見よがしにうどんを啜ってきやがる、たくっうまそうだぜ。うどんを食べてる少佐を横目に軍内の厨房へと足を運ぶ。昼時だから食堂内はかなり混雑している。
(最近寒くなってきたからな、温かいものが食べたいな)
そう思いながらメニュー表を見ていると
「これはっ!ホワイトシチューだと!?」
食堂のメニュー表には見たことのないメニューが書いてあるそう "クリームシチュー"
そんな、こんなものがあったなんて初めて知ったぞ!
あの野菜と肉の旨みとクリーミーなソースが合わさった最高の食べ物。それに米ともパンとも合う万能感!
しかしいつからこんなものが入ったのだろう、毎日朝昼晩、計6回メニューを見にきているのだがな…
「そりゃあ、最近きた虎大の人たちが材料を譲ってくれたから始めたんだよ、大好評だよ、ぜひ食べとくれ。」
そう食堂のおばちゃんが言ってくる。
虎大ナイス!さすが巨大企業、太っ腹だな!
「じゃあそれを頼む、あときつねうどんの大盛りも。」
「はいよ、よく食べるねえ。」
「育ち盛りなんすよ。」
「お前はただ大食いなだけだろ…」
そう言って現れるのはおぼんに皿を乗せた少佐だ。
「もう食べたんですか、今から食べようと思ってたのに…」
「任務の話もある、食べながらでいいぞ。」
「了解です!」
「おい、にいちゃん、両方ともよそい終わったぞ。」
食堂のおじちゃんが声をあげてくる。急いで取りに行くとそこには金色に輝く油揚げを乗せ湯気をあげるうどんと、暖かなクリームと野菜と肉の混じった美味しそうな匂いのするシチューがあった。
「うまそうだな」
「でしょ?少佐はこのシチュー食べたことあります?」
「いや、ないな、あることも知らなかった。」
「今頼んだらどうですか」
「食べたばっかだぞ?」
「たった一杯でしょ。」
「人はあれを昼食と呼ぶんだぞ、知ってるか?」
そんなたわいもない話をしながら席へ着き、ヘルメットを外すとと少佐が話を始めた。
「今回のお前の任務先だがかなり警備が厳重だ。」
「ほんふらいへふか(どんくらいですか)」
「食べながら喋るなよ、少なからず最新型の機械歩兵やタレットはあるだろう、それとリーパーと最新型のリージョン級も確認されてる。」
シチューうめえ、いやそうじゃなかったなリージョン級か、見つかったらひとたまりもないな…
「さらに、だ、奴ら傭兵部隊も雇っているらしい、かなり腕が立つそうだから戦おうなんて思うなよ」
「わかってますよ、で司令官も言ってましたけどアークってなんなんですか」
シチューもうなくなっちまったよ、いやまだこのうどんがあるからな。
ズルーッ、うっま。
「うまそうに食べるな、ほんと。アークはどうやらあの惑星の古代文明が作ったと思われるエネルギー物質だ、IMCはそれを使ってコールドウェポンなるものを作っているらしい。残念ながらその性能はわからんがな。」
うどんも食い終わったよ、まだなんか食べたいな。
「なるほどー奴らのことですから惑星ごと破壊とかしそうですよね。
「それはないだろ、むしろそんなことがあったら死活問題だぞ?それと嬉しい知らせだ、基地付近にはプラウラーなどの生物はもちろん、食用植物も多く自生しているらしい。」
「マジですか?野菜炒めとか良さそうですよね。」
「任務に支障を出すなよ?」
「わかってますって」
そう言いながら空になった器を持って厨房に返し訓練場へ向かう。
______
訓練場には多くのポットがあり、そこに入ることで仮想現実で戦うことができる。
仮想現実と言っても音や風景、感覚までもが現実と区別がつかないほどであり痛みなどもそのまま感じる。そして仮想現実に行くときには脳に何かが纏わりつくような猛烈な不快感に襲われる。
そして今自分はそのポットにいる。
「本当にこの不快感嫌なんですけど。」
「それぐらい我慢しろよ…」
そう無線越しに少佐が言ってくる。模擬戦のステージはエンジェルシティ。いわば市街地戦だ。仮想現実に入った瞬間から戦闘開始、その5分後にタイタンが降ってくる。
「じゃあ始めるか」
そう少佐が言うとポットの蓋が閉じ始め目の前に無数の光が浮かび始める。
『模擬戦闘プログラム起動開始 エンジェルシティ あと10秒で戦闘が開始されます。』
アナウンスが脳内に響く。この感覚嫌いなんだよ
『起動開始』
アナウンスとともに目の前の風景が変わる。先ほどまでいたポットとは変わりビルの上にいた。
「じゃあ始めるぞ」
少佐が無線で言ってくる。そんな悠長にしてていいのか?さっさと見つけて倒しちまうぜ。
などと考えていた時だった。
ドンッ
大きな重音とともに顔の横スレスレに弾が飛ぶ。間違いないこの音、この威力、クレーバーだ。対物ライフルのクレーバーを持ち出してくるとはクレイジーだな!
「やばっ」
100mほど先のビルに光が写る。スコープに光が反射しているのだろう。
もう1発くる!急いでビルから降りクロークを発動する。
「さて、どうするか」
ビルの中を走りながらどうするか思考する。少佐はグラップルを使っている、すぐに場所を変えてくるだろう。ならどうすればいいのか…そうだ
「SMRでスナイパーするか」
そう!このSMRには3倍スコープが付いている!これは実質スナイパーなのだよ。
そうと決まれば高台に行かなければ、できるだけ少佐のいたビルに近い、間が20mほどのビルへウォールジャンプで壁を滑りながら上へと昇っていく。ビルの最上階付近、ジャンプキットを使って屋上へと登る。
ガンッ
またもや鼓膜に響くような重音。それと同時にクロークが切れる。
(嘘だろ、こっちはクロークつけてるんだぞ?!)
「パイロット、ジャンプキットの噴射炎が丸見えだぞ?」
「あ…」
ジャンプキットを使うと噴射した時に炎が出る、もちろんそれに光学迷彩であるクロークは適応されない…つまりやらかしたってことだ。少佐が最も高いビルの屋上から撃ってくる。
「ぬっ!」
頭に飛びかかる銃弾をギリギリで躱しながらSMRを打ち込む、上を取られるのは非常にまずい。
少佐がコッキングをするタイミングでポケットからフラググレネードを出し、起爆寸前で投げつける。
「ほう、やるなぁ」
カンッ
何故か金属音とともにグレネードが少佐に届く前に爆発する。
まさかあの音は…
爆煙が晴れるとそこにはP 2016を構える少佐がいた。
(グレネードを撃ち抜きやがった…)
「いい技だったパイロット、だがまだ足りないな。」
すると素早い風を切る音とともに服部に何かが突き刺さり体が持っていかれる。
腹部に目をやるとそこにはパイロットスーツに突き刺さるグラップルフックがあった。
(まっずい!)
グラップルで寄せられて殴られでもしたら簡単にやられてしまう、人外じみた動きをするパイロットの殴りだ、首の骨を折るなんて容易だ。
「くっ!」
引っ張られながらも片手でSMRを持ち、グラップルにマイクロミサイルを撃ち込む。
パシュッという軽快な発射音とともにミサイルが飛びグラップルを粉々にする。
「そうくるかパイロット!」
少佐が明るく驚いた声を上げる。
(なんで余裕がそんなにあるんだよ!)
落下しながらクロークを再使用し再びビルへと逃げ込む。しかし位置はバレているようで的確に窓や扉から狙撃してくる。
(グラップルはもう使えないはず…機動力は削いだ、こちらから仕掛けるか…)
思い立ったが吉日と言わんばかりにビルを飛び出し隣のビルへと入り込む。階段を登り最上階へと向かうと…そこには少佐がいた。
「は?なんでここに!」
「位置のバレているスナイパーよりは近接戦の方がいいだろ?」
ヒュッ
風が吹くように少佐のナイフの突きが顔を掠める。
咄嗟に体と顔を傾けギリギリで避ける
「ーッ!」
(速っ)
傾けた方の腕をそのまま上にあげ左フックを決めようとするも人外じみた動きでバク転をし避けられる。
(クレーバー背負っているはずなんだがなぁ)
「体術がなっていないな、パイロット」
「あんたがおかしいだけでしょ…」
そう言っている間にも尋常じゃない速さで飛び蹴りがくる。
ギリギリでそれを避け、胸元からデータナイフを取り出す。
(次はこっちの番だ)
クロークで姿を消し、体勢を立て直す相手の右斜め後ろへ素早く移動し死角からナイフを上へと切り裂く。
しかしナイフを振るうよりも前に、突如きた回し蹴りとともに体が吹き飛ぶ。
「グッ…」
(あれにも反応できるのかよっ)
吹き飛ばされながらもジャンプキットで体勢を立て直しナイフを投げつける。
だが投げた先には誰もいない。
その時だった。
真後ろからドンッという頭を揺さぶられるような轟音とともに自分の腹部に丸い風穴が空いていた。
「はっ?」
「ゲームオーバーだパイロット、米はお預けだな。」
体が消えていき現実に戻る少し前、煙をあげるクレーバーを担いだ少佐が目に写った。
『模擬戦闘プログラムを終了します。』
その機械音とともに現実へと意識が戻された。
テストは辛いのう(´・ω・`)