「銃弾飛び交う森の中、気づけば仲間が倒れている。
ここまで聞けばただの戦闘だろ?とでも言えるでしょう。
こちらが放つ無数の光、それに対するは3つの光。
しかしその3つの光は精確にこちらを狙い撃つ。
まあ何が言いたいのかというと相手が3人だけなんですよ。
奇しくも我々は対タイタンの最精鋭部隊。まあ普通なら同数の相手でも、なんなら倍の相手でも圧倒できるでしょう。
しかしその3人の敵は的確にこちらの頭を狙ってきたんです。あんなもの本国の部隊以外では見たことないですよ。」
「それほどまでに練度の高い相手だったのですか?…その…私が知る限り3対110ではとても相手にならないと思うのですが…」
「そうですね、まず私が思うに原因は二つです。
一つ目は奇襲ですね。」
「奇襲と言いますと背後に回られていた、などですか?」
「そんなものではないですよ。なんせ奴らは森で休息をとっていた我々の真上から降ってきたんですから。」
「真上…ですか?」
「そうです、真上から。自分の上から車が降ってくるんですよ?そりゃあ混乱するでしょう。」
「なるほど…では最後に"未確認新型タイタン"についてお願いします。」
「あれ…ですか…そうですね。申し訳ないのですがその時は意識が朦朧としていてあまり覚えていません。ですが確かに覚えているのはあれが最も容易く戦車を破壊し、蹂躙していったことだけです。」
「わかりました。では、これで質疑を終わらせてもらいます。ありがとうございました__」
映像記録終了。
ミリシア追撃部隊遭遇未確認機について J・エステン博士
本資料は先日、ミリシア追撃部隊 第一対タイタン混合歩兵大隊が接敵した未確認機についての調査書であり機密指定に属しています。
接敵した歩兵部隊の損害
撤退時 現在
死傷者約92名 生存者6名
重傷者約14名
軽傷者約4名
戦車10両 大破
リーパー5体 大破
遭遇戦闘について
██年█月█日14:23
ミリシア掃討、追撃戦に参加していた第一対タイタン混合歩兵大隊はミリシア部隊追撃のため、αポイント付近の森林を通過していた所、2〜5人と思われる少数の敵部隊と接敵し壊滅的な被害を負う、練度の程絡みて敵部隊はパイロットだと推定される。
また、戦闘中に敵部隊のタイタンフォールが確認され、確認されたタイタンが未確認で識別信号を持っていなかった事が報告されている。
第一対タイタン混合歩兵大隊は、最精鋭の人員と最新型の戦車、リーパーを十分なほど配備しておりIMCでも指折りの部隊であるため今回の事案から、相手部隊が最近この地域で確認されている『特攻兵団』ではないかと推測される。
新型機について
・現在判明している限りでは、中量級でありシャーシはモナーク級に酷似しており、中量級ながら重量級の装甲をしている。
・既存のデータに記録されていない立ち回りや戦術が多い事が確認されている。
・映像データや音声データに著しい破損が見られるため"アーク"を利用している可能性有り。
・新型機は『識別信号』がなくミリシア部隊ではない第三勢力の可能性がある。
備考
現在判明している情報だけではとても性能解明ができず、推測や予想などの不確かなものしか考えられないため至急予算、人員の増加を求む。
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羊羹は栗羊羹派です。