×××はバ主になるようです ~ダイスで生き抜く未来のウマ娘世界~   作:今峰鏡

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時間が取れなかったので、初めてスマホで執筆しました。
10年経ってようやくフリック入力に慣れてきた気がします。


ジュニア級 11月

 

【トレーニング 11月】

 

シュート【1D7:6】

 

1.スピード(オビカネシューズで効果3倍)

2.スタミナ

3.パワー

4.根性

5.根性

6.賢さ

7.白 石 最 強

 

リヒト【1D6:4】絆MAXで効果2倍!

キミノ【1D6:2】

 

[6が見えた瞬間、また特別トレーニングかと思ってヒヤりとしました]

[それにしてもリヒトもキミノさんも全然手伝いに来てくれませんねぇ……]

 

UUU

 

 トレーナー室の一角、ホワイトボードの正面に置かれた長机に、コース図や過去のレース統計などが書かれた資料やノートが広げられていた。

 それらを真剣な表情で眺めるのはハッピーシュートだ。

 時折ホワイトボードの方を見ては、正面に立つ白石がマーカーで書き殴るいくつかの文字を、ノートに書き取っていく。

 シュートは今、来月に迫ったメイクデビューの戦略について、白石から講義を受けていた。

 基礎能力の高さと『領域』を習得した事で、メイクデビューレベルならまず間違いなく勝てるであろう……とは白石の弁だが、無計画にレースに挑んで負けたとあっては、悔やんでも悔やみきれない。やれることは何でもやっておくべきだ。

 その事についてはシュートも納得していたのだが……

 

「う~……覚えきれないよ~」

 

 レースが行われる中山レース場の形状、ダート1800mのコース図、メイクデビューでの過去のレース結果や枠順ごとの勝率、それに伴う傾向と対策、そして出走登録をしているウマ娘の情報等々、覚えることは無数にある。

 

「今までレースの作戦については殆ど教えて来んかったからな、最初は苦労するやろ。どっちにしろ、これからレースに出るようになればフィジカルのトレーニングよりも()()()のが重要になってくるんや、必死で慣れろ」

 

 作戦を立てるのはトレーナーの仕事と言う者もあるだろう。

 勿論担当ウマ娘が勝てるように、どのトレーナーも必死になって頭を捻る物であるが、作戦を立てたからといって実戦が思うように進むかと言えばそうではない。

 むしろ想定通りに行かないことの方が多いだろう。

 当然だ。レースには最大18人のウマ娘が出走し、それぞれ自分が有利になるように(あるいは相手が不利になるように)作戦を立ててくるのだから、全てを読み切る事は不可能だ。

 だからこそ不測の事態をどう切り抜け、どう作戦を修正し、どのようにして相手の思惑を挫くか――考えなくてはならないのは、レースを走るウマ娘自身である。

 

「とは言え、まだメイクデビュー前のシュートにそこまでは期待しとらへん。そういうのはもっと実戦を積んで徐々に覚えていくもんや、今は情報を叩き込むのに集中する事やな」

「はいセンセ……」

 

「それじゃ、1時間後に試験するさかい、ジャージに着替えとけよ」

「試験ってテストの事よね、なんでジャージ?」

「余計な事考えとる場合か? 今は言う通りにしとけ、覚えたモン端から抜けてくぞ」

「は、はいセンセ!」

 

UUU

 

 もはやお馴染みとなった練習コースを、ハッピーシュートが駆けている。

 シュートは汗みずくになっており、既に何周も走らされているだろう事は、彼女の荒い息からも見て取れた。

 言われた通りのジャージ姿だが、今はそれ以外の物も身につけていた。

 小型のイヤホンマイクである。

 走っても取れにくいスポーツモデルで、これはCM出演のお礼として帯金から寄付されたものだ。

 

『中山ダート1800mで有利なんは外枠か、内枠か?』

 

 イヤホン越しに響く白石の声に「えっと、え~っと」と考えている内にコーナーが迫ってくる。速度を緩めぬまま体を倒して曲がり切ると、再び白石の怒声が鼓膜に飛び込んできた。

 

『時間切れや。答えは『外枠』、追加でもう一周!』

「せ、センセ、もう休ませて……」

『あと1問正解するだけやろうが! 本番じゃあ走りながら覚えたことを思い出して作戦を立てにゃならんのやぞ!』

「だ、からって、こん……な」

 

 ()()()()と荒い息を吐いて抗議するシュートだったが、白石に慈悲はなかった。

 

『昨年のダート新馬戦で、一番勝率の高かった脚質は?』

「せ、先行!」

『正解は逃げや! ダートは逃げ有利やって口酸っぱくして言っとるやろがい! もう一周!』

「も、もう嫌~~~~~~」

 

[賢さのトレーニング進行度が1アップ!]

 

 

UUU

 

 

【イベント 11月】

【1D6:5】

1.向日葵  ◇◇◇

2.シュート ◇◇◇

-.リヒト   ◆◆◆ MAX!

3.キミノ  ◆◇◇

4.帯金   ◆◆◇

5.奥さん  ◇◇◇

6:クロコ  ◆◇◇

 

 

[や、やっと奥さんを出せる……!]

 

‖さて、白石先生の奥さんですが、二人はどうやって知り合ったのでしょうか?‖

 

1.地元の幼馴染

2.学生時代の後輩

3.トレーナーとしての師匠の娘

4.知り合いのバ主の紹介

5.元トレセン学園職員

6.白 石 最 強

【1D6:6】

 

[こんなところでクリティカル出すなや!!!!]

 

1.上表の全部盛り

2.バ主の娘の社長令嬢

3.前『最強』トレーナー

4.トレセン学園理事長の妹

5.どこかの国の王族

6.白 石 "超" 最 強

【1D6:1】

 

[どうやら地元の幼馴染で学校も同じだった後輩(年齢的に在学期間は被っていない)で、弟子入りしていた下田トレーナーの娘で、知り合いのバ主のお節介で付き合うことになった、元トレセン学園の職員のようです。……なんだこれ?!]

 

[なんだか大変なことになってしまったので、これだけは振らせて下さい]

 

‖白石先生の地元ってどこですか?‖

1.大阪

2.京都

3.兵庫

4.滋賀

5.東京

6.白 石 最 強

【1D6:6】

 

[もうやだ!!! ホントなんなの!? 出身地が最強って何!? 幼馴染嫁のキャラ付けをこれで決めようと思っただけなのに!!!!!!!]

 

‖で、結局出身地は?‖

1.【1D47:46】数字は都道府県コード[鹿児島県]

2.同上

3.岩手の水沢あたりに500年くらい前から代々住んどるで

4.東京の千駄ヶ谷辺りに300年くらい前から代々住んどるで

5.海外

6.海外

【1D6:5】

 

[白石センセ薩摩隼人説は当たったら美味しかったなと思いつつ、海外を引いた事でもう収集つかなくなってきて、私はどうにかなりそうです]

[ただ考えていた裏設定と微妙に絡めそうなので、白石センセの出自についてもお出しできるかも]

 

UUU

 

Bonjour,mademoiselle.(こんにちは、お嬢さん)

 

 授業後にトレーナー室へと向かう途中で、突然金髪の美女に話しかけられ、ハッピーシュートは宇宙猫顔になった。

 

「ぼ、ぼんじゅー?」

 

 とりあえず挨拶を返しておく。シュートにはフランス語は分からぬ。シュートはトレセン学園のウマ娘である。ボンジュールが「おはよう」なのか「こんにちは」なのか「こんばんは」なのかも分からずに暮らしてきた。

 混乱してワケの解らないことを考え始めたシュートを見て、金髪美女はクスクスと笑って「自分(ジブン)ハッピーシュートちゃんやろ? ちょっと(からか)おう思うただけやねん、堪忍なぁ」と言った。

 

 日本語で。

 日本語で!?

 しかも関西弁。

 関西弁!?

 

 シュートはさらに混乱した。

 「えっと、あっと……」などとうわ言を呟いてオロついている(オロオロしているの意)と、美女に手を引かれた。

 

「トレーナー室に行くんやろ? 一緒に行こぉや」

「ひゃい……」

 

 手を繋がれて連れられて行く様は出荷される仔牛を彷彿とさせるが、シュートは混乱と不安の最中(さなか)、何とかこれだけ聞いた。

 

「……だ、だれ?」

 

 すると金髪の美女はキョトンとして、それから「あちゃぁ」と額に手を当ててから申し訳無さそうに眉を下げて笑んだ。

 

「旦那から毎日話しぃ聞くさかい、つい知ってるつもりで話してもうたわ。ウチは白石仁美――白石トレーナーの奥さんや、よろしゅうなぁ」

 

UUU

 

 白石の嫁だと聞いて少しだけ警戒を緩めたシュートが、トレーナー室への道すがら聞いた所によると、今日は夫に頼まれてある理由でトレセン学園まで来たと言う。

 その理由までは「まだナイショ」と言って教えてはくれなかったが、それ以外のことはよく喋るこの女性が色々と語ってくれた。

 まず彼女は歴とした日本人で、ハーフなのだと言う。

 

「ちぃと母親の血が強ぉてな。でも旧姓は下田やし、名前も仁美で漢字やし、子供の頃はフランスにおったけど、もう20年以上日本に住んどるんよ」

 

 フランス語ももう殆ど覚えてへんわ~とケラケラ笑う仁美の様子は、確かに関西のおばちゃんのそれだ。夫婦だけあってどこか自分のトレーナーの仕草にも似ている。

 見た目は金髪長身のモデル系美女なだけに、シュートの脳はバグりそうだったが、今は何とか理解が追いつき始めたおかげで思考停止に陥ることは無い。それでも違和感はマッハだったが。

 

「旦那とは幼馴染やねん。あの人が親戚に預けられてフランスにおった時に、ウチの父ちゃんもフランスで仕事しとってな、ご近所やったんよぉ」

「え、じゃあセンセもフランス育ちなんだ……コテコテの関西人なのに」

「あはは! せやでぇ、ウチなんかより達者にフランス語喋りよるでぇ」

 

 それに、と仁美は言葉を継いで。

 

「旦那はウチよりよっぽどフランスに縁のある家柄の人やねんな」

「センセが?」

 

 シュートがキョトンとして訊ねると、仁美は得意げに声音を変えて言う。

 

「【フォルティノ】言うウマ娘、聞いたことある?」

「な、名前だけなら……?」

 

 ウソである。

 もし知らなかったことが仁美を通じて白石トレーナーにバレたら、嫌味の1つくらい言われそうな気がしたので咄嗟に知ったかぶったのである。

 そんな強がりを察したのか、仁美はクスクスと笑う。

 嫌味なところのない、むしろ可愛げのある笑みでよく笑う所に、あのしかめっ面のセンセは惚れたのだろうかと、シュートはぼんやりと思った。

 

「晩年は日本で暮らしたぁ言うし、芦毛一族で有名やから名前は聞いたことあるかもね。まぁえらい昔のウマ娘やんなぁ」

「そのフォルティノさん? が、センセと関係あるの?」

「せやでぇ。旦那の育てのお義母さんが、その一族のウマ娘やってんなぁ」

「へぇ~」

 

 あまりプライベートについて離さない白石の身の上話に興味はあったが、話がちょっと壮大になりすぎて実感が沸かないシュートだった。つい生返事になってしまう。

 

「そろそろトレーナー室やね、シュートちゃんがええ娘で良かったわぁ」

 

 ニコニコしながら頭を撫でられ、シュートは嬉しいような恥ずかしいような気持ちになった。それでもどこか安心感を覚えてしまう温かい掌に悪い気はしない。

 撫でられるままにトレーナー室まで辿り着いたシュートが扉をノックすると、中からは聞き慣れたトレーナーの声がした。仁美を引き連れて入室すると、そこには白石だけでなくリヒトにキミノ、そしてヒカリの姿があった。

 

「こんにちはシュート……ってそっちの外人さんは?」

 

 最初に挨拶を投げてきたリヒトが怪訝な表情で言うと、何か言おうとした白石を目で制した仁美が、一歩前に出て満面の笑みで彼の手を取る。

 

「Bonjour.」

Enchanté. Madamu.(はじめまして、マダム。) Puis-je vous aider?(何か御用ですか?)

 

 スッとフランス語で返したリヒトにシュートが目を見開いて驚くが、これはある意味当然でもあった。

 これでもリヒトは凱旋門賞ウマ娘を育てた白石の弟子である。担当ウマ娘が海外遠征に出ることも考えて、数カ国後はそれなりに喋れたのだった。

 

 一方の仁美は笑顔のまま固まって冷や汗を流していた。

 ややあってトレーナー室に叫び声が響く。

 

「外人さんや!」

 

 全員がズッコケた。

 吉◯新喜劇ばりのズッコケ方だった。

 

「お前の見た目のがよっぽど外人やろがい!」

「アンタ! こん人フランス語ペラペラやぁ!」

「俺が覚えさせたんや、お前より喋れるで」

「はぁ〜……若いんに()()()頑張ったんやねぇ」

 

 感心したように頷く仁美と呆気に取られた顔のリヒトの間に入ったのはキミノワルツだった。

 キミノはペコリと会釈をすると、リヒトへと手のひらを向ける。

 

「仁美さん、こちらの方は先生のお弟子さんで、黒須理仁さん」

 

 次いで、未だ固まっているヒカリへと目を向けた。

 

「あちらの女の子がカズサヒカリさんで、先生が預けられているウマ娘さんですよ」

 

「おお! キミちゃんありがとぉなぁ! 黒須さんもカズサヒカリさんも、堪忍なぁ。ウチは『仁美』言います、そっちの白石の家内ですぅ」

 

 ノリと勢いしか無かったファーストコンタクトについて謝罪する女性が師の奥方だと知って、慌てたようにするリヒト達の後ろで、ニコニコとしているキミノワルツにシュートが声をかけた。

 

「キミノさん、仁美さんと知り合いなの?」

「えぇ、私の最初の担当トレーナーが、仁美さんのお父様だったので」

「ぇっと、センセの幼馴染で、ハーフで関西人で、キミノさんのトレーナーの娘で……もうワケわかんなくなってきちゃった」

 

 関西弁の西欧風金髪美女という時点で既にワケが分からなくなって居たので今更である。

 

 シュートが頭を悩ませている内に挨拶が済んだのだろう。同じように宇宙猫顔になっていたリヒトとヒカリを置いて、白石が「シュート!」と呼びかけてきた。

 

「はいセンセ!」

「仁美は元々トレセン学園のダンストレーナーをやっててな――」

「待って待って待って!? もう新しい属性追加しないでよ! 頭がオカシクなりそう!」

「なに理由(わけ)分からん事言うとるんや。ともかく、まだちゃんとしたウィニングライブの練習はしとらへんかったからな、仁美に教えてもらい」

「い、一応授業では習ってるけど……」

 

 レース後に出走ウマ娘が歌って踊るウィニングライブだが、一応一通りの練習は学園の授業として受ける事ができる。だが1対多数での指導となる授業よりも、マンツーマンでのレッスンの方が身になるということで、トレーナー側が指導を行う事も多かった。

 ウマドル売りなどをしているウマ娘なら尚更、授業後にそうしたレッスンを受けている娘が多い事も、シュートは知っていた。

 

「取り敢えず今の出来を確認するだけやから、そんな緊張せぇへんでもえぇよぉ」

 

 そう言う仁美に促され、ついでにとヒカリも連れて、一行は学園内のダンススタジオへと行くことになったのだが……

 

‖シュートの歌唱力とダンス力はどんなモンでしょう?‖

□シュート

(授業は受けているので最低保証:30)

(高いほど上手)

歌【1D100:14】(30)

ダンス【1D100:67】

[ダンスは及第点ですが、歌はギリギリ赤点回避ラインのようです]

 

□ついでにヒカリ

(入学前なので最低保証なし)

歌【1D100:38】

ダンス【1D100:49】

[シュートと似たり寄ったりといった所でしょうか、むしろ小学生レベルのシュートがアカン気がします……]

 

UUU

 

「こりゃアカン」

 白石が思わず漏らした呟きが全てだった。

 

 ダンスは良かった。

 いや、良くもないが悪くもなかった。

 あとは3着以上の振り付けをもう少しだけ練習すればサマになるだろう。

 メイクデビューのウィニングライブは、多少初々しい方が喜ばれるモノだから、これくらいがむしろ良いとも言える。

 

 では何が()()()のか。

 問題は歌だった。

 端的に言って、シュートは歌が下手だった。

 授業で必死に練習したのだろう、ギリギリ音痴と呼ばれるラインからは脱している。

 だがそれまでだった。

 たまに音程を外すし、リズムは乱れるし、喉が開いていないから詰まったような声が出るし、何より感情が籠もっていなかった。

 

「アカンねぇ……」

 

 仁美も苦笑いで呟いた。

 自分では必死に練習して合格点は貰えたと思っていたシュートは、夫妻の反応にもう泣きそうだ。

 

「仁美、オマエ歌も教えとったやろ、なんとかならんか?」

「せやなぁ……」

 

‖仁美の指導力‖

歌【1D100:57】

ダンス【1D100:88】(最低保証60)

 

「ホンマに最低限になってしまうなぁ」

「ま、しゃあないやろ。シュートとヒカリの事頼んだで」

「任せてやぁ、ダーリン」

「誰がダーリンや」

 

 こうしてシュートはメイクデビューまでの間、トレーニングをしながら、意外とスパルタな仁美のレッスンを受ける事で、なんとか人前に出て恥ずかしくない程度にライブをこなせる様になったのだった。

 

[仁美との絆が深まった!]

[根性のステータス進行度が1アップ!]

 

 

 【 R E S U L T 】

 

 スピード ■□□□□[C+]

 スタミナ ■■■■□[C+]

 パワー  ■□□□□[C+]

 根性   ■■■■□[E+]

 賢さ   ■□□□□[E+]

 

 

 

【 R E S U L T 】

 

1.向日葵  ◇◇◇

2.シュート ◇◇◇

-.リヒト   ◆◆◆ MAX!

3.キミノ  ◆◇◇

4.帯金   ◆◆◇

5.奥さん  ◆◇◇

6:クロコ  ◆◇◇

 

 




ダイス様の荒ぶりで金髪ハーフ奥さんが誕生してしまいました。白石最強!(ヤケクソ)

お仕事と仕事関係の飲み会3連発で休みが破壊し尽くされたので、次回投稿は遅くなるかもです。(でもスマホ執筆を覚えたから意外となんとかなるかも?)

※追記
活動報告を投稿し始めました。
裏話とかを載せる予定なので興味ある方はどうぞ!
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