×××はバ主になるようです ~ダイスで生き抜く未来のウマ娘世界~ 作:今峰鏡
それでも皆様の感想や評価のお陰で執筆出来ております。
本当にありがとうございます。
‖イズモヤエガキの設定を決めます‖
身長 130+【4D10:35】 [165cm]
バスト【1D5:5】1.無 2.微 3.普 4.巨 5.爆 [爆乳]
耳飾りの位置【1D2:2】1.右 2.左 [左(元ネタが牝馬)]
毛色【1D8:6】1.白毛 2.栗毛 3.鹿毛 4.青鹿毛
5.黒鹿毛 6.青毛 7.栃栗毛 8.芦毛 [青毛]
長所【1D5:1】1.スピード 2.スタミナ 3.パワー 4.根性 5.賢さ[スピード]
短所【1D5:5】(被ったら1つ上の数字)
1.スピード 2.スタミナ 3.パワー 4.根性 5.賢さ[賢さ]
脚質【1D5:2】1.逃げ 2.先行 3.差し 4.追込 5.その他 [先行]
[メスガキだと思ったら普通に大人体型なんですけどぉ!? 165cm 爆乳と言うと、メイショウドトウ体型です。育ちすぎィ!]
‖上記の設定からステータスを決めます‖
スピード【1D40:6】(最低保証:10)+40 = 50[C+]
スタミナ【1D30:19】+30 = 49[C]
パワー【1D30:22】+30 = 52[C+]
根性【1D30:2】+30 = 32[D+]
賢さ【1D30:27】= 27[E+]
‖距離適性‖
1.マイル
2.中距離
3.マイル~中距離
4.短距離~中距離
5.マイル~長距離
6.中距離~長距離
【1D6:5】
[なんか思ったよりステータスが低いですね……劣化シュートじゃん。]
[ステータスが劣化シュートなのにシュートが勝てないと言われるのは、恐らく固有スキルが強力なのでしょう]
‖固有スキルの内容は?‖
1.シュートの固有スキルをメタっている
2.全体超デバフ
3.単純に出力が高い
4.確定勝利系
5.ダート中距離特化型
6.メ ス ガ キ 最 強
【1D6:2】
[固有スキル:■■■■:相手のレースターンの補正値に『■■』する。この効果は■■■■■から■■■■するまで発動し、■■ターンまでに■■■■していなければ、自身の最終ターンの補正値を『■■』する。]
[スキル内容は未だ伏せておきます。しかしデバフ系とは……いやらしいガキですねぇ!]
‖最後に、メスガキ包囲網のメンバーを決めます‖
『1.参加 2.不参加』
米国代表【1D2:1】[参加]
香港代表【1D2:2】[不参加]
欧州代表【1D2:2】[不参加]
「ほな、作戦会議を始める前に……彼女にも自己紹介してもらいましょか」
シャイターンバスターのバ主――シャムス王子がメイダンレース場内に持つ豪邸の会議室で、ホワイトボードを前にした白石が、長身の黒鹿毛ウマ娘に向けて言った。
言われて立ち上がったのは170cmを超える
女性にしては高いが、欧米人女性としては一般的な身長でありながら、巨体と称されたのには理由がある。
そのウマ娘は鍛え上げられた筋肉により首は太く、肩は盛り上がり、胸板は脂肪ひとつ無いにも関わらずシャイターンバスターを超える胸囲を誇っていた。
威圧的な肉体は身長以上に彼女を大きく見せており、まるで米国のスーパーヒーローを思わせる立ち姿をしていた。
「クイーンオブドレッドですわ。この度はお招きに預かり光栄に存じます」
クイーンオブドレッドは見た目に反して透き通った声で告げると、澄まし顔で椅子に座り直す。
ギシと彼女が座る椅子が軋んだ。
「こちらもよろしゅう頼んます。さて、まずはどういう方針でイズモヤエガキに対抗するかやけど……まずはコレを見てもらいたい」
言った白石がリモコンを操作すると、部屋が薄暗くなりホワイトボード横の大型モニターに映像が映された。
それは去年の全日本ジュニア優駿のレース映像だ。
余計な部分は省き、スタートした所から映像は始まった。
ヤエガキは逃げるウマ娘の後ろに着けると、序盤を二番手で走り抜ける。
と、そこで白石が映像を止めた。
「見てもらうと分かる通り、逃げるウマ娘が
「威圧感を放ち、周囲を萎縮させるタイプの『領域』ですわね」
頷くクイーンオブドレッドが自身のトレーナーに通訳しながら肯定する。
ちなみに日本語で会議を進めているのは、日本語しか分からないシュートに配慮しての物だ。逆に
「映像を続けるで」
再び動き出した映像内には、大逃げレベルでハナを取るウマ娘の真後ろを、ピッタリと追走するイズモヤエガキの姿があった。
縦長の隊列のまま、一団は第3コーナーを回る。
三番手以降の思惑は様々だ。
必死に食らい付いて行こうとする者、前二人は垂れるだろうと力を温存する者、最終直線で勝負をかけようと虎視眈々と狙う者……十人十色の作戦を胸に抱え、隊列は徐々に縮まりながら第4コーナーへ――
「ここや」
言われて映像を見れば、逃げウマ娘が体力を使い果たし後退していく中、イズモヤエガキが先頭に立ったと同時に後ろのウマ娘達がぐんぐんと速度を上げ始めたのが分かる。
しかし先頭を行くイズモヤエガキは最終直線でも速度を落とす事無く、そのままゴール板を駆け抜けた。
その結果が12バ身。
大差勝ちである。
しかし勝ちは勝ちとでも言わんばかりに、バ身差をまるで気にしていないような態度の白石は、あっさり映像を巻き戻す。
映し出されたのは、イズモヤエガキが先頭に立つと同時に動き出したウマ娘たちだ。
その不自然な動きに、シャイターンバスターの眉がピクリと動いた。
「この時点でイズモヤエガキの『領域』が解除された……そういう事でありますな?」
「その通りや。『領域』っちゅうんはそもそも発動条件を満たさなければ発動しないモンやからな。――だからそこを突く」
言い切る白石に対して意見を述べるべく、クイーンオブドレッドのトレーナーが手を上げた。彼の言葉をクイーンオブドレッドが翻訳して曰く。
「しかし、その条件が分からない事には対策の立て様が無いのではありませんか?」
「その通りです。せやから俺等が取るべき対策は――」
1.条件を考察し、発動を徹底的に潰す。
2.条件はともかく、『結果』を利用して勝つ方策を練る。
3.『領域』は無視し、弱点を徹底的に突く。
4.発動しようと関係ないくらい徹底的に鍛え上げる。
5.デバフ系『領域』は、精神力で克服できる。
6.白 石 最 強
【1D6:4】
「『領域』に対策はしません」
「は?」
「ほう」
疑義を呈するクイーンオブドレッドに対し、納得したかのような顔をしたのはシャイターンバスターだ。
ちなみにシュートは何かを察して遠い目をしていた。
「『俺が弱くなったところで、別にお前が強くなった訳じゃねェだろうがよォ』――と言う事でありますな?」
大好きなアニメのセリフを引用できてご満悦なシャイターンバスターに、我が意を得たりと白石も上機嫌で答える。
「まさにその通りや! せやからこれから3週間、俺が全力でお前らを鍛える! 『最強』による特別トレーニングや、しっかり勉強して帰ってや」
★注目ウマ娘のステータスを公開します。
①『ハッピーシュート』
SP C+(B)
ST B+
PW C+
根 D
賢 E+
適正:バ場A 距離S
スキル:『最強へと至る道』Lv.2:1ターン目の『ピックアップステータス』を自分の最も『ステータス値』の高いステータスにする(同値の場合はランダム)。この対決に勝利した場合、『最終ターン』の補正値に『+11』する。
②『シャイターンバスター』
(ステータス評価[82])
SP B
ST E+
PW C+
根 C
賢 D+
適正:バ場A 距離A
スキル:『Arabian Knight』:最終ターンの『ピックアップステータス』を自身の最も『ステータス値』の高いステータスにする(同値の場合はランダム)。この対決に勝利した場合、『最終直線』で『5』の出目が出た場合必ず勝利する。
③『エターナルオーケストラ』
(ステータス評価[62])
SP E+
ST D+
PW E+
根 D
賢 C+
適正:バ場A 距離A
スキル:なし
④『クイーンオブドレッド』
(ステータス評価[83])
SP C
ST C
PW B
根 E
賢 C
適正:バ場A 距離A
スキル:未開放
⑤『ペンウッド』
(ステータス評価[80])
SP C+
ST C
PW E
根 C
賢 C
適正:バ場A 距離A
スキル:未開放
⑥『イズモヤエガキ』
SP C+
ST C
PW C+
根 D+
賢 E+
適正:バ場A 距離A
スキル:『八重垣つくる その八重垣を』:相手のレースターンの補正値に『■■』する。この効果は■■■■■から■■■■するまで発動し、■■ターンまでに■■■■していなければ、自身の最終ターンの補正値を『■■』する。
‖レース前に『イズモヤエガキ包囲網』のトレーニングを行います‖
‖まずはトレーニング方針を決めます‖
1.短所を克服しデバフによる致命傷を防ぐ
2.長所を伸ばしデバフを無効化する
3.新たな長所を得てデバフに備える
4.適性を伸ばしデバフに対抗する
5.『領域』を覚醒させ新たな対抗手段を得る
6.白 石 最 強
【1D6:2】
[各自の長所のステータスが1段階上昇します]
[シュートに関してはこれまでのトレーニングが何だったんだとなるので以下のダイスで上昇値を決めます]
‖シュートの
1.トレーニング進行度+1
2.トレーニング進行度+2
3.トレーニング進行度+2
4.トレーニング進行度+3
5.トレーニング進行度+3
6.トレーニング進行度+3
7.トレーニング進行度+4
8.トレーニング進行度+4
9.トレーニング進行度+5
10.白 石 最 強
【1D10:4】
[スタミナのトレーニング進行度が3アップ!]
[なんだかここまでダイスの女神様が大人しくて逆に不安です……]
【 R E S U L T 】
スピード ■□□□□[C+]
スタミナ ■■■□□[B+]
パワー ■□□□□[C+]
根性 ■■□□□[D]
賢さ □□□□□[E+]
・シャイターンバスター
スピード B → B+
・クイーンオブドレッド
パワー B → B+
白石が彼女達3人に施したトレーニングは、各々の長所を伸ばすための物だった。
シャイターンバスターには、身体の柔軟性と操縦性を高めるトレーニングを行った。
ウマ娘の足の速さとは詰まる所、「ストライド」の長さと「ピッチ」の速さによって決まる。
いかに
そしてその「ストライド」を多く取るために足関節の柔軟性を高めるのが『
この二つを、足の筋肉を強化するウェイトトレーニングを挟みながら繰り返すことで、シャイターンバスターの唯でさえ非凡な速力は飛躍的な向上を見せた。
クイーンオブドレッドの長所はその筋肉に裏打ちされたパワーだ。
しかし彼女には上半身や首周りなど、走るのに無駄な筋肉が多い。
だが白石の所見では、その筋肉は『絶対に必要な筋肉』だった。
ウマ娘は
そこで白石は脚の筋肉は勿論の事、ボディビルダーが育てるような
そしてトレーニング後のパンアップした状態で、身体にオイルを塗り鏡を見ながらポージングする事を義務付けたのだった。
トレーニーはナルシストだ。
自分の筋肉が好きで好きでたまらない彼女らは、自分の筋肉が育てば育つほどウマソウルが輝きを増す。
たとえそれが
結果、クイーンオブドレッドの身体の体積は以前よりも一回り膨れ上がることになったが、それによりさらなる剛力を得たのであった。
そしてシュートは現役時代のキミノワルツを超えるウェイトを背負わされ、再びプールに叩き込まれた。
あっと言う間に時は過ぎ、UAEダービーを翌日に控えた夜。
白石の居室にはリヒトとキミノの姿があった。
白石とリヒトはキミノの酌でいつかに飲んだコークハイをちびちびと呷りながら、この3週間のトレーニングを振り返っていた。
「先生は本当に、『領域』対策をしないでイズモヤエガキに勝つ
若干だが酔いが回り始めたリヒトが師に問いかける。
答えて師、曰く。
「……正直な事を言うと、素直に『領域』対策をした方が勝率は高い思うとる」
白石の言葉にリヒトは目を見張った。
「じゃあ、何故?」
「……キミノ、分かるか?」
白石に問われ、リヒトのためにチェイサーを用意していたキミノが答えた。
「イズモヤエガキ陣営――もっと言えば他の日本勢からの悪意を買わないようにするためですね」
「正解や」
満点の回答に満足気に笑むと、コークハイを一口飲んで続ける。
「今の俺等は、日本勢からしたら他国のウマ娘と組んで何やら悪巧みをしとる『裏切り者』や。それが露骨に『ヤエガキ潰し』に動いてみ、帰国後に俺等の立場はあらへんぞ」
言われてみればそうだ。いくら勝者が一人しか生まれないレースの世界とは言え、日本勢は日本の看板を背負って『ドバイワールドカップミーティング』での勝利を祖国に持ち帰るためにドバイまで来ているのだ。
それを他国と組んで自国のウマ娘を狙い撃ちしたとなれば、日本に帰った後の世間からの批判は免れない。
「だがそれが、他国との合同トレーニングで自分を高め、正々堂々ライバル達を打ち破ったとなればどうや。少なくとも『卑怯者』の誹りを受けることは無い……と思う」
「
「こればっかりは蓋を開けてみんと世間の反応なんぞ分からんわ。それに、批判を軽減する布石は打っとる」
言って、白石は自身のスマートフォンを取り出すと、ウマチューブアプリを開いて動画を見せた。
その動画のタイトルにはこう書かれていた。
『【最強チャンネル切り抜き】ハッピーシュートメス顔まとめに対するファン達の反応集』
「………………はい?」
目を点にするリヒトに対し、ドヤ顔の白石は自身の策を開帳した。
「トレーニングの合間にシャイターンバスターと絡むシュートの動画をウマチューブのチャンネルに投稿したったんや! 勿論トレーニングの様子や解説も含めてな。いやぁ~、再生数が回る回る」
「レースファンの方々は、ウマ娘同士の関係性も好きですから」
「このコメントとか見てみ! 『てぇてぇ』『最強の愛バも人の子やったんやなって……いや、ウマの子か』『これは完璧で究極の百合』『ウマの
「『#最強巡回済み』タグも付けておきました」
キミノワルツが有能秘書顔で言った。ワケガワカラナイッス。
「これで『シャイターンバスターに一目惚れしたシュートが合同トレーニングを強請った』ちゅうカバーストーリーは出来た。……いや、半分くらいホンマの事なんやけども」
ホントそれな。
「まぁ……それは分かったっす。だけど、ここまで本気でシャイターンバスターやクイーンオブドレッドを鍛える意味はあったんすか? クイーンオブドレッドのトレーナーやシャムス殿下とトレーニング談義なんかもしてたみたいっすけど」
頭を抱えながらリヒトがさらなる疑問を投げた。
彼が『最強』のトレーニングメソッドを適用したウマ娘たちは、これからシュートが戦う相手なのだ。まるで敵に塩を送る行為に他ならない。
それに彼女らのトレーナーとて無能ではないのだ、白石のトレーニングから何かを『閃いた』可能性だってある。
「それこそ愚問やな、どんなウマ娘相手やろうとトレーニングの手を抜くようなトレーナーはトレーナーとちゃう」
「流石先生っす!」
「シュートの練習が捗ったんも、ここの設備や競う相手がおった結果でもあるしな、借りたもんは返さんと……それに」
白石が少しだけ悪い顔をして言った。
「日本に帰れば戦う事も無い相手や、後腐れなく色んなトレーニングを試せた……いやぁ楽しかったのう! 教える相手も日本のウマ娘とは勝手がちゃうから勉強になったわ!」
がっはっはと笑う白石の横で、キミノがリヒトにそっと耳打ちをする。
「格好いい事を言った照れ隠しですよ、先生は悪ぶる所がありますから」
「はぁ、まぁ……スジは通ってるっすけどね、なにせシュートの今年の目標は――」
「そう、三冠制覇や」
余計なことを言うキミノにジト目を向けながら、白石はふんと鼻息を漏らす。
「あくまでココは通過点どころか回り道や。本番は来月、皐月賞――そのためにシュートのトレーニングも
グラスを乾かし、ガンと机に叩きつけて歯を剥き出しにすると、獰猛な笑みで宣った。
「――取るで、UAEダービー」
作者の予想を超えて長くなってきたドバイ編もそろそろ完結です。
はやく日本の様子を知りたい皆様には申し訳ないです。
次回『UAEダービー』お楽しみに。