×××はバ主になるようです ~ダイスで生き抜く未来のウマ娘世界~ 作:今峰鏡
作中に特定の国家のステレオタイプや揶揄するような表現がありますが、これは演出であり、作者に特定の国家を貶める意図はありません。
※注目ウマ娘が多くなったため、新ルールを導入します。
・注目ウマ娘が5人以上の場合、レースターンの達成値による対決を順位制とします。
・順位によりポイントを割り振り、最終ターン終了後の合計ポイントの多寡を最終直線でのダイス表に反映します。
・これまで通り、レースターンでの勝利数も
・ポイント表は以下の通りです。
1位 5点
2位 3点
3位 2点
4位 1点
5位 0点
6位 0点
『UAEダービー メイダン ダート1900m』
天候【1D5:2】1.快晴 2.晴れ 3.晴れ 4.曇り 5.雨
★注目ウマ娘のステータスを公開します。
①『ハッピーシュート』
SP C+(B)
ST B+
PW C+
根 D
賢 E+
適正:バ場A 距離S
スキル:『最強へと至る道』Lv.2:1ターン目の『ピックアップステータス』を自分の最も『ステータス値』の高いステータスにする(同値の場合はランダム)。この対決に勝利した場合、『最終ターン』の補正値に『+11』する。
②『シャイターンバスター』
(ステータス評価[82])
SP B+
ST E+
PW C+
根 C
賢 D+
適正:バ場A 距離A
スキル:『Arabian Knight』:最終ターンの『ピックアップステータス』を自身の最も『スタータス値』の高いステータスにする(同値の場合はランダム)。この対決に勝利した場合、『最終直線』で『5』の出目が出た場合必ず勝利する。
③『エターナルオーケストラ』
(ステータス評価[62])
SP E+
ST D+
PW E+
根 D
賢 C+
適正:バ場A 距離A
スキル:なし
④『クイーンオブドレッド』
(ステータス評価[83])
SP C
ST C
PW B+
根 E
賢 C
適正:バ場A 距離A
スキル:未開放
⑤『ペンウッド』
(ステータス評価[80])
SP C+
ST C
PW E
根 C
賢 C
適正:バ場A 距離A
スキル:未開放
⑥『イズモヤエガキ』
SP C+
ST C
PW C+
根 D+
賢 E+
適正:バ場A 距離A
スキル:『八重垣つくる その八重垣を』:相手のレースターンの補正値に『-10』する。この効果は第一ターンから3回勝利するまで発動し、最終ターンまでに2回勝利していなければ、自身の最終ターンの補正値を『-20』する。
★スタートフェイズ
①ハッピーシュート 【5D10:20】-5 =15 出遅れ
②シャイターンバスター【5D10:28】+5 =33
③エターナルオーケストラ【5D10:22】+15 =37
④クイーンオブドレッド【5D10:29】+10 =39
⑤ペンウッド 【5D10:24】+10 =34
⑥イズモヤエガキ 【5D10:25】-5 =20 出遅れ
メイダンレース場のダートコースは1週1750mで、最終直線は400m。1900mのUAEダービーではゲートから第一コーナーまでが短めな上、日本の砂と違い土のダートではキックバック*1が塊となって後方を襲うため、少しでも前に行こうと逃げ・先行ウマ娘達による位置取り争いが激化しやすい。
また日本に比べてバ場が固く、パワーとスタミナが必要な砂ダートと違い、物を言うのはスピードである。
とは言え、本場アメリカのダートよりも砂の比率が高いのがここ『メイダンレース場』だ。力自慢のクイーンオブドレッドが、米国三冠路線のトライアルレースにドバイを選んだのには、そういう理由もあった。
ゲート番号【1D15:3】番、内枠に腕を組んで収まっているのは、学生帽を深く被ったシャイターンバスターだ。時折吹く砂混じりの風に黒いマントが揺れる。烏の濡れ羽色の如き青鹿毛と学生帽の鍔に隠されて、俯いた表情は伺えない。
ふとバ主席を見上げれば、カンドゥーラ姿の【1D3:2】(1.父 2.バ主 3.バ主兼トレーナー)――シャムス王子がこちらを見下ろしていた。
彼にとって自分は『使える駒』に過ぎない。彼の目的はドバイレース界の発展だ。
ドバイと言えば産出する石油によって世界中の富を集めて発展してきた都市のように思われるが、意外なことにGDPに占めるオイルマネーの割合は2%程度に過ぎない。
中東の中では石油埋蔵量の少ないドバイは、石油の枯渇を想定して、オイルマネーに頼らない国造りを行ってきた。
その中でも現在大きな柱になっているのが、世界的に活気を取り戻しつつあるウマ娘のレース興行だ。彼は支援ウマ娘達の活躍でレース業界を盛り上げるべく、莫大な資金を投じて設備改修やトレーナーの質の向上に取り組んできた。
大目的としては、白石の抱える野望に近い。その証拠に彼と白石は非常に気が合うようであった。だが、シャムスと白石の間には決定的な違いがあると、シャイターンバスターは考える。
(殿下は、ウマ娘自体に興味を持っておられない)
彼が欲するのはレースの結果だけだ。厳しい事を言いながらも彼女達に深い愛情を注ぐ白石とは真逆の存在と言って良い。
(ああ、シュート殿が羨ましいでありますなぁ……)
自身に懐いてくれた白毛のウマ娘を思い、口の端に笑みを浮かべる。
彼女にはウマ娘愛に溢れるトレーナーが付き、周囲も愛を持って彼女に接している。ただの駒として、勝利だけを望まれる自分とは大違いだ。
「ねぇねぇ、ヤエを倒すためにどんな作戦考えてきたの?」
と、隣のゲートから声をかけてきたのはイズモヤエガキだ。
シャイターンバスターは少しだけ帽子の鍔を持ち上げる事で応える。
反応が薄いことを気にした風もなくヤエガキは続けた。
「何しても無駄無駄ァ、ヤエの『領域』は無敵なんだから」
それでもシャイターンバスターは口を開かない。帽子の下から榛色の瞳でこちらを見つめ返してくるだけだ。
「何か言ったらどうなの? あ、分かっちゃった、ヤエが怖いんだ」
露骨な挑発だ。だがシャイターンバスターの心を占めるのは恐怖でも怒りでもなかった。
どんな台詞を引用して言葉を返そうか……と頭をフル回転させこれまで読んできた漫画の内容を思い返していた。
(無駄無駄言ってたしジョジョの台詞を引用したい所でありますなぁ)
「負けるのが怖くて言葉も出ないんだ。凛々しい見た目なのに思ったよりも
「『なるほど二流だ、的が外れてやがる』」
「えっ?」
「自分達はヤエガキ殿の『領域』なんぞ研究もしていなければ、脅威にも思っていないという事であります。この3週間、自分達はただ互いに己を高めあった……貴殿の『領域』など
「ハッタリを……!」
「ハッタリかどうかはこれから分かることであります。だから『出しな……てめ~の……『領域』……を……』と言うヤツであります」
ドドドと効果音を背負いながらシャイターンバスターがキメ顔で言った。
漫画の台詞だとは知らないヤエガキは、シャイターンバスターの迫真の台詞に怯む。少し離れたシュートの収まったゲートから『キュン』という効果音がハート付きで飛んだ。
「じゃ、じゃあ見せてあげ――」
冷や汗を垂らしながらイズモヤエガキが言い募ろうとした時だった。
ガシャンと音を立ててゲートが開く。
いつの間にか視線を前へと向けていたシャイターンバスターはスルリとゲートを抜け出し先頭へ、気を取られていたヤエガキとキュン死しかけていたシュートは出遅れたのだった。
★1第ターン
【ハッピーシュートの固有スキル『最強へと至る道』発動!】
[ピックアップステータスはスタミナになります]
【イズモヤエガキの固有スキル『八重垣つくる その八重垣を』発動!】
[イズモヤエガキ以外のウマ娘の補正値に-10]
[出遅れによりハッピーシュート、イズモヤエガキの補正値に-10]
①ハッピーシュート 【5D10:38】+25 -10 -10 =43 [5pt]
②シャイターンバスター【5D10:31】-5 -10 =16
③エターナルオーケストラ【5D10:33】+5 -10 =28 [2pt]
④クイーンオブドレッド【5D10:23】+10 -10 =23
⑤ペンウッド 【5D10:28】+10 -10 =28 [2pt]
⑥イズモヤエガキ 【5D10:29】+10 -10 =29 [3pt]
[ハッピーシュートの勝利!]
[固有スキルにより最終ターンの補正値に+11されます]
「ぐっ……これがイズモヤエガキの『領域』でありますかっ!」
ゲートを出ると同時、のしかかるような重圧を感じてシャイターンバスターは脚を緩めた。
他のウマ娘に比べスタミナに劣ることは自覚している。ここはハナを他に譲ってでも体力を温存しなければ保たない。幸い自分には直線勝負でも勝つ自信のある『
そう考えて2番手に控えたシャイターンバスターを追い抜いていったのは香港ウマ娘、エターナルオーケストラだ。
だが見れば、彼女も歯を食いしばって無理をしているようにも見える。
ちらと見た後方のウマ娘も同様で、誰もが出足がつかずに困惑しているようだった。
「ざ~こ! 大口叩いた割に大したこと無いね」
と、シィターンバスターの外側に付けてきたのはイズモヤエガキだ。
『領域』により出足の付かない他ウマ娘を追い抜いて、出遅れのハンデを帳消しにしてきた。
「ヤエの『領域』の前には、誰もが消耗を抑えて控えざるを得ないの! 出遅れさせたくらいで勝てると思ったぁ? くふふ、考えスカスカ、浅はかだったね」
勝ち誇った顔でこちらを煽るヤエガキに、シャイターンバスターは憐れむようにふっと笑った。
この少女には聞こえないのだろうか、重圧の中を力強く駆けるバ蹄の響きが。
この少女は知らないのだろうか、あらゆる小細工をねじ伏せる、スタミナの化物を。
ドバイの強い日差しを受けて、白く輝く
「なっ!?」
その無尽蔵のスタミナで同じく出遅れを帳消しにしてきたハッピーシュートが、イズモヤエガキを追い抜いて二番手へと上がってきていた。
「浅はかなのは、貴殿の方だったようでありますな!」
イズモヤエガキは答えず、ただ歯噛みして白毛のウマ娘を睨みつけた。
★2第ターン
ピックアップステータス【1D5:4】(1から順に スピ,スタ,パワ,根,賢)
【イズモヤエガキの固有スキル『八重垣つくる その八重垣を』発動中!】
[イズモヤエガキ以外のウマ娘の補正値に-10]
①ハッピーシュート 【5D10:39】+0 -10 =29 [2pt]
②シャイターンバスター【5D10:29】+10 -10 =29 [2pt]
③エターナルオーケストラ【5D10:33】+0 -10 =23
④クイーンオブドレッド【5D10:31】-10 -10 =11
⑤ペンウッド 【5D10:39】+10 -10 =39 [5pt]
⑥イズモヤエガキ 【5D10:25】+5 =30 [3pt]
[ペンウッドの勝利!]
英国トレセン学園に籍を置くウマ娘――ペンウッドは内心で溜息を吐いた。
何故英国貴族の血を引く自分が、中東くんだりまで遠征に出かけて、野蛮な植民地人が好むようなダート競争を走らなければならないのか。
いや、理由なんぞ分かりきっている。
それは欧州レース界が衰退しているからだ。
だからこうして賞金の高い中東まで遠征し、出稼ぎのような事をしなくてはならない。
今の欧州で賞金の高いレースと言えば凱旋門賞とKGⅥ&QES*2くらいだろう。
どうしても重賞賞金では日本やドバイに負けてしまう。
ああ、砂が鬱陶しい。
早くアスコットに帰りたい。
……でも、
「英国貴族の意地ぐらいは見せなきゃ、
英国貴族は常に優雅でなくてはならない。
どんなに辛くても余裕を持って、
だが、陛下のためならば泥に塗れることも厭わない――!
「見ていろアラブ人にアジア人共。そして思い出すが良い米国人! これが英国ウマ娘の走りだ!」
★3第ターン
ピックアップステータス【1D5:4】(1から順に スピ,スタ,パワ,根,賢)
【イズモヤエガキの固有スキル『八重垣つくる その八重垣を』発動中!】
[イズモヤエガキ以外のウマ娘の補正値に-10]
①ハッピーシュート 【5D10:29】+0 -10 =19 [1pt]
②シャイターンバスター【5D10:26】+10 -10 =26 [2pt]
③エターナルオーケストラ【5D10:26】+0 -10 =16
④クイーンオブドレッド【5D10:18】-10 -10 =-2
⑤ペンウッド 【5D10:34】+10 -10 =34 [5pt]
⑥イズモヤエガキ 【5D10:25】+5 =30 [3pt]
[ペンウッドの勝利!]
メイダンレース場のバ主席。
近代的なデザイン性に満ち溢れた豪華な貴賓室の中で、長い足を組んで座る赤いスーツに赤い中折れ帽、色付きのサングラスをした男が満足げに熱い息を漏らした。
「あぁ、これだからウマ娘は素晴らしい……」
「お父様?」
金髪に褐色肌のメガネっ子が男に問いかける。
彼はペンウッドのバ主であり、英国有数の富豪にして貴族でもある男だ。
名をヒラーノ・コート伯爵。
「なんでもないよ、インテグラ。それよりも見てみなさい、ペンウッドを。後方からの追込が不利なドバイのダートでも、キックバックに必死に堪えながら前を見ている。闘志を失いかけているアメリカのウマ娘とは大違いだ」
「ペンウッドは勝てるかな?」
無邪気な顔でそう訊ねる娘にコート伯爵は微笑むと、皮肉げな笑みを浮かべて離れた所に固まって座るジャパニーズ達を見遣った。
「このまま行けば、勝てるかも知れないね。だが、いつも敗れる時には陽の光があった。遥か東から昇る美しき太陽の陽が――」
彼はウマ娘を愛していた。
そして、勝者と敗者が生まれるレースを愛していた。
彼女達が紡ぐドラマを、友情を、努力を、その全てを愛していた。
だからこそ、彼はこう言って熱い息を吐くのだ。
「嗚呼! いつだってウマ娘は素晴らしい――」
対して、彼が気にしていた日本側のバ主席では、白石が苦虫を噛み潰したような顔をして呻いていた。
「不味いでこれは」
「先生?」
気遣わし気に声を掛けるキミノに、白石は呟くように語る。
「結局のところ、『領域』ちゅうんは『精神力』や。ただの根性論と言えばそこまでのモンでしかない。特に他者に影響を与えるデバフ系の『領域』はそれが顕著や……強力そうに見えて、気をしっかり持てば跳ね除けられる程度のモンでしかあらへん」
「じゃあ、イズモヤエガキの『領域』は脅威に感じるほどの物では無いって事っすか?」
リヒトの疑問に、しかし白石は首を振った。
「その『気をしっかり持つ』ちゅうんが難しいんや。跳ね除けようと意識すればするほど深みにハマる……クイーンオブドレッドはその術中にハマったな」
白石の言う通り、恵体の米国ウマ娘は汗がひどい。後方に控えてはいるが、もうスタミナもギリギリだろう。
意識しすぎたのだ、イズモヤエガキの『領域』を。
「ウマ娘は元々気弱な種族や。一人が出せる精神力は大したモンちゃう。……だから、寄り掛かる支柱が必要なんや」
「精神の支柱っすか。つまり自己肯定感や、ファンからの応援――承認がそれらに当たると?」
「それだけやない。
言って、遠く離れた英国勢が集まるバ主席を見た。
赤いスーツの男と白石の視線が交錯する。
「貴族である事の矜持、そして王への献身――そいつを俺は見誤ったんか?」
『最強』が僅かに漏らした弱気に、その弟子は言葉をかけることが出来なかった。
★最終ターン
【シャイターンバスターの固有スキル『Arabian Knight』発動!】
[ピックアップステータスはスピードになります]
[固有スキルの効果でハッピーシュートの補正値 +11]
[固有スキルの効果でイズモヤエガキの補正値 -20]
[必要スタミナ不足でシャイターンバスターの補正値 -15]
[必要スタミナ不足でエターナルオーケストラの補正値 -5]
①ハッピーシュート 【5D10:27】+20 +11 =58 [5pt]
②シャイターンバスター【5D10:24】+25 -15 =34 [1pt]
③エターナルオーケストラ【5D10:26】-5 -5 =16
④クイーンオブドレッド【5D10:29】+10 =39 [2pt]
⑤ペンウッド 【5D10:31】+15 =46 [3pt]
⑥イズモヤエガキ 【5D10:21】+15 -20 =16
[ハッピーシュートの勝利!]
□累計勝利ポイント
①ハッピーシュート [13]
②シャイターンバスター [5]
③エターナルオーケストラ[2]
④クイーンオブドレッド [2]
⑤ペンウッド [15]
⑥イズモヤエガキ [9]
第4コーナーに差し掛かろうと言う所で、エターナルオーケストラが垂れた。
追い抜いたシャイターンバスターがハナに立つと同時、全員に重くのしかかっていた重圧が消える。
「なっ! ヤエの……『領域』がっ! う、ぐぅ」
『領域』とは精神力。
そして以前に白石が語っていた通り『勝利の再現』だ。
圧倒的不利を相手に押し付け、優位に立つ事で最終直線までを支配してきたイズモヤエガキは、重圧を跳ね除け走る白毛と青鹿毛のウマ娘に対して『勝つビジョン』を見いだせなくなっていた。
そして、心を折られたウマ娘にウマソウルは力を貸す事はない。
急速に失われていく力に、イズモヤエガキは堪らず叫ぶ。
「何でヤエがっ! 芝のGⅠウマ娘に――ダートこそが一番だって、証明しなきゃいけないのにッ!」
徐々に後退するイズモヤエガキのその脇をすり抜けながら、シュートは細く息を吐きながら力を溜める。
そして脚を踏み出す一瞬、必死の形相で前へと行こうとするヤエガキを見て、小さく呟いた。
「思ったんだけどさ、芝とかダートとかこだわってるアンタが一番、ダートを低く見てるんじゃない?」
「なっ!? が、あっ……」
その呟きを拾ってしまったイズモヤエガキの心は完全に折れた。
芝もダートも走れるからこそ、どちらも平等に見ているハッピーシュートの言葉は、幼い彼女の心に深く突き刺さったのだ。
ずるずると後退するイズモヤエガキを見送り、シュートは学ラン姿のウマ娘に身体を併せる。
白い毛並みを靡かせるシュートに寄り添う黒は、まるで砂のコースに落ちる彼女の影のようだった。
「シャイたん、私行くね」
「ええ、ですが油断はしないように、『領域』に影響されなかったウマ娘はもう一人居るでありますから」
そう言ってちらと後ろを見るシャイターンバスターの視界には、
「分かった。バイバイ、王子様」
「お気を付けて、お姫様」
スタミナの限界を迎えたシャイターンバスターを置いて、最終直線に入ったハッピーシュートが加速する。
そしてその後方からは、蒼き血潮を滾らせる芦毛のウマ娘が迫っていた。
★最終直線
1.ペンウッド圧勝!
2.ペンウッドの勝利
3.ペンウッドの勝利
4.競り合い
5.まだ終わって無いんですけど!
6.競り合い
7.競り合い
8.ハッピーシュートの勝利
9.ハッピーシュートの勝利
10.ハッピーシュート、影をも踏ませずゴールイン!
【1D10:9】
純白のウマ娘が砂の上を駆ける。
一歩踏み出すごとに、自身の『影』を置き去りにして。
異国の地に深い足跡を残して。
赤く、蒼く、灰のウマ娘が白を追い詰める。
高貴な血の誇りを胸に抱いて。
ペンウッドがハッピーシュートの僅か半バ身まで並びかけた時だった。
シュートの身体が僅かに前に出る。
差は縮まらない。
それどころか少しずつ離されていく。
勝負を分けたのは、トップスピードの差だった。
爆発的な瞬発力で前に迫ろうとも、両者が最大まで加速すれば、差は歴然としてしまう。
残酷な『速度』という物差しが、勝者に相応しい者を測るのだ。
無慈悲に。
冷酷に。
「だが、それこそが美しい」
赤いスーツの男が満足げに零した。
「パーフェクトだペンウッド。良いレースだった」
【1D3:1】1.⑥ 2.② 3.‐
【 R E S U L T 】
1着 ハッピーシュート 日
2着 ペンウッド 英 1
3着 イズモヤエガキ 日 4
★レース勝利ボーナス
1.スピード
2.スタミナ
3.パワー
4.根性
5.賢さ
6.バ場適性
7.距離適正
8.白 石 最 強
【1D8:4】のトレーニング進行度が【1D3:2】上昇!(適正上昇の場合、1段階のみ)
ファン数が【3D10:10】×100 + 8000 [9000]人増えた!
【 R E S U L T 】
スピード ■□□□□[C+]
スタミナ ■■■□□[B+]
パワー ■□□□□[C+]
根性 ■■■■□[D]
賢さ □□□□□[E+]
【ファン数 9459人 → 18459人】
まさかのペンウッド健闘。
マジで負けるんじゃないかとヒヤヒヤしました。
次回はレース後のお話をしつつ、日本の様子と皐月賞準備回になります。
ご意見ご感想評価誤字報告、なんでも大歓迎です。
(お仕事や車検や旅行なんかがあるので、次話は遅れるかもしれません)