×××はバ主になるようです ~ダイスで生き抜く未来のウマ娘世界~   作:今峰鏡

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連続更新です。
やればできるじゃねえか……


シニア級 2月 前編

【トレーニング 2月】

 

シュート【1D7:7】

 

1.スピード(オビカネシューズで効果3倍)

2.スタミナ

3.パワー

4.根性

5.賢さ

6.賢さ

7.白 石 最 強

 

リヒト 独立により離脱

キミノ【1D6:2】

向日葵【1D6:1】

 

[独立した弟子にいいところ見せようと頑張ったのかな? いや、この人はこれが通常営業だったわ……]

 

 

‖特別トレーニング‖

 

1.全能力進行度2アップ

2.【1D5:1】[スピード]トレーニングの進行度を5アップ

      (1~5は順番に「スピ,スタ,パワ,根,賢」に対応)

3.バ場適正アップ

4.距離適性アップ

5.バ場&距離適正アップ

6.固有スキル強化 [NEW!]

7.白石最強

 

【1D7:4】

 

 

‖距離適性上昇ダイス‖

 

-.短距離 S[MAX!]

1.マイル A

-.中距離 S[MAX!]

-.長距離 S[MAX!]

 

【1D1:1】

 

[これにより全距離適性がSになりました。折角なのでボーナスをあげたいと思います]

 

 

‖全距離適正Sボーナス‖

 

1.全能力進行度1アップ

2.芝適性もアップ

3.固有能力強化

4.トレーニング強化

5.通常スキルシステム開放

6.安心院「信じられません……脚が治ってる……」

 

【1D6:2】

 

[ついでのように芝適性もAになりました。これで全距離・全バ場対応ウマ娘の完成です]

[どうなってんだこのダイス!!!!!]

[というか次走のドバイ芝マイルに完全に合わせてきてるじゃねーか! 白石センセが本気すぎる!!!!]

 

 

UUU

 

「えっと、今日はよろしく」

「妾もあの()()()に勝つため、強い相手を探しとったからの。お互いWinWin(うぃんうぃん)じゃろうて」

 

 トレセン学園の芝マイルコースで、ハッピーシュートとメイドノミヤゲが向き合い、言葉を交わしていた。

 シュートは来月末に迫るドバイターフのために、ミヤゲは高松宮記念でエイジオブゴールドを打倒するために、目標レースと実力の近い二人で模擬レースを行う事になったからだった。

 

「お二人とも頑張って下さいね~」

 

 事の発端は気楽そうに手を降るこのウマ娘――ミツリンエルフだった。

 いつものお茶会でシュートがドバイターフに出走する事について話していた際、彼女が芝のマイルを走ったことがない事を知ったミツリンエルフは、同じチームに所属するメイドノミヤゲと走ってみたらどうかと提案したのだった。

 メイドノミヤゲとならシュートも面識があるし、ミヤゲ自身も打倒エイジオブゴールドを掲げて猛練習に励んでいるのを見ていたため、お互いにとっても良いだろうと判断して自身のトレーナーへと相談を持ちかけると、トレーナーも良い経験になると考えたのか了承してくれた。

 とは言え彼女のトレーナー――【周防時康(すおう ときやす)】から『最強』へと模擬レースを持ちかけるのは畏れ多いという事で、シュートから白石へ頼む形となったのだが……どうも自己評価が低い所のある彼は、自身がミツリンエルフにメイドノミヤゲとGⅠウマ娘を二人も育てた己が、白石に対しても格が劣らないという事に思い至らないらしい。

 

「今回はお声がけ頂きありがとうございます、白石トレーナー」

「いえいえ、こちらこそ欧州マイル三冠ウマ娘と模擬レースが出来る機会なん、そうありませんからな。勉強させてもらいますわ」

「ははは……三冠を取った時は『ミヤゲが短距離最強だ』なんて思っていましたが、まさか国内で苦戦するとは思いませんでしたよ」

「エイジオブゴールドですか……差し出がましいようですが、私の印象をお話しても?」

「ええ、是非に!」

「私の見た所――」

 

‖メイドノミヤゲの敗因‖

1.気分が乗ってない

2.日本の芝が合わない

3.日本のレースの経験不足

4.まだバ体が出来上がっていない

5.エイジオブゴールドが強すぎる

6.白 石 最 強

【1D6:3】

 

「日本のレースに慣れとらんのでしょう。欧州ではラビットも居ますし、ラフプレーも多い。日本のレースはお行儀が良いさかい、戸惑っているように見受けられましたわ」

「やはりですか……それなら今回の模擬レースは好都合でしたね、ミヤゲには経験を積んでもらいましょう」

 

 二人のトレーナーが話し込んでいる内に準備が整い、二人がゲートに収まったのを確認した桐生院が白石へと合図を送る。

 ひとつ頷いた白石が、手に握るゲートの開閉ボタンを押し込んだ。

 

 

『模擬レース トレセン学園 芝1600m』

 

★注目ウマ娘のステータスを公開します。

 

①『ハッピーシュート』

SP B+(A)

ST A

PW C+

根 D+

賢 D+

適正:バ場A 距離S

脚質:先行

 

スキル:『最強へと至る道』Lv.2:1ターン目の『ピックアップステータス』を自分の最も『ステータス値』の高いステータスにする(同値の場合はランダム)。この対決に勝利した場合、勝利への道標を辿って『最終ターン』の補正値に『+11』する。

 

 

②メイドノミヤゲ

SP B+

ST D+

PW C

根 C+

賢 B+

適正:バ場A 距離A  

脚質:追込

 

スキル:『大山鳴動して美女が1人――そう、妾じゃ!』:中盤に周囲を魅了し、最終ターンの1つ前のターンで、対戦ウマ娘の『ピックアップステータス』を1段階ダウンさせる。そのターンに自身が勝利した場合、最終ターンで対戦ウマ娘のスタミナを1段階ダウンさせる。

 

 

[模擬レースなので簡易進行でレース処理のみ行います]

 

★スタートフェイズ

①ハッピーシュート【5D10:29】+5 =34

②メイドノミヤゲ【5D10:27】+25 =52 好スタート

 

 

★1第ターン

【ハッピーシュートの固有スキル『最強へと至る道』発動!】

[ピックアップステータスのダイスが変化します]

 ピックアップステータス【1D2:1】(1.スピ 2.スタ)

 

[好スタートによりメイドノミヤゲの補正値が+10されます]

 

①ハッピーシュート【5D10:35】+30 =65

②メイドノミヤゲ【5D10:39】+25 +10 =74

 

[メイドノミヤゲの勝利!]

 

 

★2第ターン

ピックアップステータス【1D5:3】(1から順に スピ,スタ,パワ,根,賢)

【メイドノミヤゲの固有スキル『大山鳴動して美女が1人――そう、妾じゃ!』発動!】

[ハッピーシュートのパワーが1段階ダウンします C+ → C]

 

①ハッピーシュート【5D10:25】+10 =35

②メイドノミヤゲ【5D10:24】+10 =34

 

[ハッピーシュートの勝利!]

 

 

★最終ターン

ピックアップステータス【1D5:4】(1から順に スピ,スタ,パワ,,賢)

 

①ハッピーシュート【5D10:19】+5 =24

②メイドノミヤゲ【5D10:21】+15 =36

 

[メイドノミヤゲの勝利!]

 

 

★最終直線

1.メイドノミヤゲの大外一気!

2.メイドノミヤゲの勝利!

3.メイドノミヤゲの勝利!

4.メイドノミヤゲの勝利!

5.メイドノミヤゲの勝利!

6.競り合い

7.競り合い

8.ハッピーシュートの勝利!

9.ハッピーシュートの勝利!

10.ハッピーシュート、追いつかせずにゴールイン!

 

【1D10:5】

 

[メイドノミヤゲがアタマ差で勝利!]

 

 

UUU

 

 

「ふ、ふはは! 勝った、勝ったぞ! わはははは……ゲホッ、ゴホゴホ」

「だ、だいじょうぶ?」

 

 模擬レースとは思えないような激闘の末、後方から追い込んで勝利したのはメイドノミヤゲだった。

 とは言え、大きく先行するシュートを全力で追いかけ、すんでの所で交わした結果、もはや息も絶え絶えといった様子である。

 

 高笑いを上げたことで噎せたミヤゲの背をシュートが気遣わしげに擦っていると、ミツリンエルフが小走りで駆けてきた。

 

「お疲れ様です、シュートさん。はい、タオルです」

「ありがと、ミツりん」

「げほっ……え、妾のは?」

「シュートさん、ドリンクも飲んで下さい」

「あ、ありがと……」

 

 ミヤゲを放置して自身に構うミツリンエルフに、シュートは「良いのかな?」と思いながら、真冬にも関わらず湯気が立つほど流れる汗を拭いスポーツドリンクを飲む。

 

 その間にゆっくりと歩み寄ってきたのは白石と周防の両トレーナーである。

 二人は歩きながら簡単にレースの講評をしており、時折桐生院も意見を求められ、答える様子が見受けられた。

 

 ちなみにキミノワルツはリヒトの独立に伴う事務作業と、来月のドバイ遠征の手配で忙殺されておりここには居ない。

 

「さて、まずは俺から」

 

 そう言って腰に手を当てた白石はシュートを見下ろすと、負けた事が悔しいのか耳を伏せてしゅんとするシュートの頭を乱暴に撫でた。

 

「悪ぅ無かった。ただメイドノミヤゲが好スタートした事で、序盤先に行かれたのに焦ったな。ミヤゲは後方脚質なんやから、どうせ後ろに下がる。それに気付いて冷静にスタミナを温存出来とれば差し切られんかったかもな」

「はいセンセ……」

 

 続いて口を開いたのは周防だ。

 

「ミヤゲはせっかく好スタートを切ったんだから、あそこまで下がらなくても良かったね。そのまま少し前目で走っていれば、もっと余裕を持って追い越せたよ。そうしたレース中の対応力が課題だね」

「……うむ」

 

 未だに息の整わないメイドノミヤゲが苦しげに頷くのを待って、白石が桐生院に目配せする。頷いた桐生院が取り出したのは、大きめのタブレット端末だ。

 

「こちらにレース映像があります。これを見ながら再度講評としましょう」

 

 寒空の下、ミツリンエルフがポットに用意してきた温かい紅茶を飲みながら、桐生院がタブレットから送信した映像データを各々で確認しつつ指導は続く。

 

 その後も数回の模擬レースを行った結果――

 

‖シュートの勝数‖

5戦【1D5:2】-1 [1]勝

 

 最後の最後にようやく一勝する事が出来た。

 喜ぶシュートと悔しがるメイドノミヤゲを眺めつつ、白石はシュートの走りへと思いを馳せる。

 

 シュートは脚の不安こそあるものの、しっかりと成長している。現に最初と最後のレースでは脚の運び方が全く違っていた。映像を見ていた周防と桐生院も言葉を失うほどだ。

 それほど急速にマイルへと適応してみせた愛バであれば、初の芝マイルとは言え勝ち負けに持っていけるだろう。

 

 しかし、その柔軟性の高さこそ脚へと負担をかけている事を考えれば、決して手放しで喜べる事ではない。

 

 ――この映像データは、帯金さんの所へ送るべきやろうな。

 

 オビカネスポーツが所有する研究所の主席研究員である安心院は、今やシュートの主治医のようになっていた。

 シュートが自由に走れるよう、彼女も身を砕いてくれているのだ。

 

 ――それでも、シュートの脚が治らんようやったら……

 

 白石は楽しげに語り合う3人のウマ娘を眺めながら、愛バの将来と自身の野望をいつか天秤にかける日が来るのでは無いかという不安を、頭を振ってかき消した。

 

 

★模擬レースボーナス

1.スピード

2.スタミナ

3.パワー

4.根性

5.賢さ

 

【1D5:4】のトレーニング進行度が【1D2:1】上昇!

 

 

 

 【 R E S U L T 】

 

 スピード ■□□□□[B+]

 スタミナ ■■■□□[A]

 パワー  ■■■□□[C+]

 根性   ■□□□□[D+]

 賢さ   □□□□□[D+]

 

・距離適性

マイル:A → S

 

・バ場適正

芝:B → A

 

 




次回はイベントの後、ケイマのメイクデビューです。
その後にはドバイ遠征でシャイたんと再開!

レースの無い展開が続いていたので、ここらでスポ根路線に戻る……かはダイスの女神様次第です。
おたのしみに!

ちなみに冬コミですが、拙作のセルフ書籍化+設定集的なものを出そうかなと考えております。
ビッグサイトで作者と握手!(本が無事出来たら)
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