ウマが憑依(ぴょい)する三秒前   作:散髪どっこいしょ野郎

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カレンチャンルート(ハードモード)
こいつ馬憑依したんだ!


 

私にはお兄ちゃんがいた。血の繋がった兄さんとは違う、優しいお兄ちゃん。

 

私が小さい頃から近所に住んでいて────一度も心から”カワイイ”とは言ってくれなかった。両親も、兄さんも、周りのみんなもカレン(わたし)のカワイさで幸せになってくれたのに。

 

良くも悪くも虚心坦懐*1な人だった。いつも静かで、それでもどこか辛そうにしていて。

 

だから私は必死に”カワイイ”を研究し尽くした。だけどお兄ちゃんはいつだって穏やかに微笑むだけ。そんなあの人にもカワイイを広げられるように毎日頑張ったけれど────あの人は、唐突に私の前からいなくなってしまった。別れを告げられることも無く、全てが夢だったのではと思うぐらいに、あっさり。

 

あの人は”優しいお兄ちゃん”だった。いつだって穏やかで優しくて、見守っていてくれて、(カレン)に消えない未練を残していなくなってしまった。

 

ウマスタのフォロワーが100万人を超える頃、私はお兄ちゃんがいなくてもどこまでもカワイくなれると悟った。

 

私の夢にお兄ちゃんはいらない。でももし私が走るのなら、その時隣にいるのはあの人がいい。トレセン学園に入ると決めた時、そんなことをふと思い返した。

 

『あのね、私の夢は────宇宙一”カワイイ”私だよ!』

 

あの人は私の夢を笑うことはなかった。でも、

 

『……いいな。いい、夢だ』

 

その表情はどこか憧憬の色を残していて、それがあまりにも寂しそうだったから、

 

『…………お兄ちゃんの夢って、なに?』

 

『僕の、夢?……そうだな────』

 

 

───────────────────

 

 

「「「「きゃ〜〜〜!Curren〜〜!!」」」」

 

「──わあっ♪すっごい歓声!みんなカレンを待っててくれたの〜!?」

 

わざわざ集まってくれたファンのみんなの声で我に返った。

 

ダメダメ。カレンの為にこの子たちは来てくれたのに、その思いを蔑ろにするようなことはしちゃいけない。いつも通り最上級の”カワイイ”で応えないと。

 

「他のみんなも、じゃんじゃん撮ってくださいな☆カレンを知らない子にも、拡散お願いしまーす♪」

 

「「「「はーいっ♪」」」」

 

そして今度こそ学園に向かおうとして、

 

──────見つけた。

 

私たちの横を素通りしようとしてるその人は、間違いなく私のお兄ちゃんだった人。

 

「あっ──あなたは……!」

 

「…………?」

 

思わず飛び出しそうになっちゃったけど、ここはグッと我慢。

 

いつものカワイイ笑顔で、仕草で。

 

「あなたは……カレンの運命の人っ!」

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

「俺」がまだ「僕」だった頃。

 

僕はそこそこ裕福な家庭に生まれ、そこそこに恵まれた生活を送っていた。……頭の中に響き渡る声を除けば。

 

いついかなる時も声が望んだのは一つ。ただ『走れ』と。それだけを延々と囁いてきた。

 

僕は困惑した。両親には聞こえないのか。他の人は四六時中声が聞こえることはないのだろうか。そんなことを考えながら自我を育み、やがて自分が異常だと悟った。

 

心配をかけさせてはいけない。

 

幼心にそう決意した僕は自分自身の心にその悲鳴ごと蓋をした。

 

我慢し続けていればいつかこの声も無くなってくれる。

 

根拠の無い救済を慰めに、来る当てもない”いつか”を待ち続けた。

 

幻聴が辛かったわけではなかった。その時は。ただどうすればいいか分からなかった。友人と一緒に走ってみても『声』は不満げに訴えを止めない。一人で河原や公園を全力疾走しても渇きが満たされる気配は無い。

 

そんな中近所に住んでいた一人のウマ娘と出会い、ようやく「自分」の望みが分かった。

 

「ウマ娘と走りたい」。『声』が欲していたのはただの人間には重すぎる願いだった。この世に生まれついた誰もが探し求める存在意義を、幼い僕は手に入れた。

 

走りたくて仕方がなかった。それが声によるものなのか、はたまた自分の本能によるものなのか説明がつかなかった。誰が教えてくれるわけでもなかった。

 

僕は声に誘われるようにしてその子と交流を深めた。自分よりそれなりに年下のウマ娘と関わるのは初めてだったが、その子と走ることは終ぞなかった。

 

ウマ娘にしては珍しく、レース以外に磨きをかけている子だった。僕は彼女の意思を尊重して無理矢理競走を頼むようなことはしなかった。その頃にはもう我慢することに慣れていたのもある。それに彼女は僕よりずっと幼かった。真剣勝負を挑めるような相手でもない。

 

走っても満たされない。ウマ娘が近くにいるのに戦えない。どうしても埋められない空白を青かった頃の僕はもてあましていた。愚かにもいつか無くなると信じ続けて。それが生涯続くとも知らず。

 

ただ、『声』はそんな僕の思いなど知らない。彼女と接する度、日を送る度、声は次第に大きく忙しなく押し寄せてくるようになった。

 

そんな中でも彼女との時間は唯一の救い──とまではいかないが数少ない癒しになっていた。両親や友人にこんなことを相談できるわけがない。それはその子に対しても同じだったが、彼女は歳の割に思いがけない程大人びた子で、僕の悩みや苦しみを彼女なりに推し量りながら色々と気を遣ってくれた。

 

それに僕は────その子に憧れていた。真っ直ぐ自分の夢に向かって進める姿が、とても──とても羨ましかった。

 

大きさを増していく声から逃げようと彼女に関わり、彼女に関わるだけ走る事へのとめどない欲求に悩まされ声はやかましく耳障りになっていく悪循環。

 

それでもその姿が綺麗だと思った。から、自分の勝手で台無しにはしたくなかった。

 

しかし我慢にはいつか限界が来る。日増しに膨れ上がっていく声と欲望にとうとう耐え切れなくなった僕は、狂った。家の中で叫び、暴れ回り、両親の制止を力に任せて振り払いしまいには二階にあったベランダから身を投げた。

 

それからは心療内科に通院の日々。強い薬を飲んで眠り、起きては頭を抱えて呻く毎日。精神病棟に叩き込まれかけもした。

 

そんな僕は両親にすっかり見放されてしまい、最終的に母方の祖母の元へ預けられた。

 

こんな孫でも可愛いのか、祖母は俺を拒まず育ててくれた上に学校に通わせるカネを出し、俺がウマ娘のトレーナーになることも応援してくれた。本当に心の底から感謝している。

 

この恩はいつか返そうと固く誓っていた。何度も気が狂いかけたがその目標だけが俺を支えていた。が、祖母は俺が高校を卒業したとほぼ同時期に亡くなってしまった。

 

ただ一つの生きる目的を喪い、それからは死んだように生きてきた。淡々とトレーナーを目指し、粛々とその日を待ち続けた。その間も声は容赦なくがなり立てる。

 

そして今、俺が求めてやまなかった景色が、今、目の前にある。

 

 

────────────────────

 

 

「……カレンチャン」

 

「ん、なあに?お兄ちゃん」

 

こちらの呟きをカレンチャンは聞き逃さなかった。コイツは現在俺の担当ウマ娘。半ば押しかけられるような形で契約を結んだが俺としては都合がよかった。

 

どうも話を聞いてみたところコイツとは幼い頃に出会っていたらしい。となるとあのウマ娘はカレンチャンだったのか。

 

だがどんな会話をしたか、何をして過ごしたか、もう何も思い出せない。

 

記憶が無いわけじゃない。だが思い返そうとすれば頭を使う。頭を使えば『声』に邪魔をされる。だったら何も考えない方がいい。それが唯一『奴ら』から学べた処世術だった。

 

そんな男がいた。

 

昔の自分について思うのはそれだけだ。()()()()()()()()。何かについて考えたりだとか、苦しんだりだとか、感動したりだとか、そんなことにも疲れてしまった。

 

疲れた。脳内で繰り返される号令にも、走りたいという衝動を堪え続けることにも何もかもに疲れ果ててしまった。

 

今、俺はターフの上に立っている。隣にはウマ娘もいる。だから、もう我慢しなくてもいいんだ。

 

現在、俺たちはトレーニングの為に芝の短距離用コースに来ていた。空はカラリと晴れ渡り、清々しい程の良バ場。走るには最高の舞台だ。

 

「俺とレースをしてくれないか」

 

「────うん。いいよ」

 

随分あっさりと了承してもらえたが……そんなことを考えていられる余裕は無い。とにかく俺は走る。走らなければいけない。

 

 

────────────────────

 

 

「──準備OK♪いつでも行けるよ、お兄ちゃん」

 

「…………」

 

言葉を返す気力も湧かない。やっと俺は戦える。この為だけに俺は「生かされて」きた。この瞬間を待ち望んできた。

 

足を開き、両腕はぶら下げ力無く項垂れる。およそスタートを切る姿勢とはかけ離れた姿だ。

 

合図を待つ。セットされたアラームはあと15秒後に動き始める。その僅かばかりの時間ですら待ち遠しく、先走りかけた闘争心が身を焦がす。

 

『走れ走れ走れ走れ──』

 

「黙ってろ」

 

嘆息と共に吐き捨てる。やかましい雑音は消えた。今ここに、全ての走術を宿す。

 

──スタートまであと10秒。

 

ひょっとしたらただ俺の頭がおかしいだけで、本当はこの声も存在しない幻聴なのかもしれない。生まれついての異常者が気休めに造り出した、哀れな幻想なのかもしれない。

 

それでももし、お前らが本当に走りたいと言うのなら。

 

寄越せ。お前らの心も、体も、魂も、全部何もかも寄越してみせろ。俺がその尽くを喰らい尽くしてやる。余すことなく引き裂き、貪り、その全てを蹂躙してやる。

 

経験がなだれ込む。その全てを湧き上がる怨嗟で溶かし、食み、舐り、弄び、腸奥深くへ染み込ませる。

 

止めた筈の思考回路が叩き起される。ありとあらゆる情報が注ぎ込まれ脳がスパークを起こす。

 

──スタートまであと7秒。

 

憎い。誰が。誰でもない。なんでもいいから走らせろ。そうでなければ生きてきた意味が無い。

 

俺を縛っていた(愛してくれた)祖母はもういない。

 

死に場所は見つけた。生き甲斐に巡り会えた。後は己が衝動を解き放つだけ。

 

 

「──────オ」

 

 

全細胞が収縮を始める。内底から力が滾る。身体中が今か今かとその時を待ちわびる。

 

──スタートまであと3秒。

 

この身に降りる記憶と想い、その尽くを喰らう。お前らの道程なぞ知ったことか。力を得られるならそれでいい。

 

喰らう。『走れ』と。ただ一つの純粋な願いに肥え太らされたある男の憎悪、悪意、怨恨ごと、彼女たちの遺した想いを貪り喰らう。未練だろうが記憶だろうが見境なしにすり潰し嚥下する。

 

 

「行くぞ」

 

 

──スタートまであと0秒。

 

 

爆ぜた。

 

 

────────────────────

 

 

血液が沸騰しているように熱い。頭の中がクラクラして、まともに物事を考えられない。それはまるで酩酊しているかのようで────心地よかった。

 

弾むように軽く、そして蹴り抜くように力強く大地を踏み締める。両足の神経からかつて味わったことのない痛みが伝わる。骨が割れる音が聞こえる。筋肉が捩れる感覚がする。

 

コーナーを通過し速度を更に増していく。気分はさながら弧線の教授(プロフェッサー)だ。

 

────この程度なのか?

 

俺の乾きがこの程度で満たされるとでも思っているのか?そうじゃないだろう。まだまだ。出し切れない力だってあるだろう。

 

研ぐ。自分自身を、鋭く、速く、もっと先へ行けるように。最速へ届かせる為に。

 

溶けた臓腑で心を洗い流す。

 

ひと握りの杖さえあれば、人はどこまでも歩いていける。であれば、余計な荷物はここで捨てるべきだ。

 

大切だった筈の何かを素に、一本の(しん)を打ち立てる。倒れないように、強く、堅く。

 

 

「あ────グ、はは、アハハハ─────」

 

 

噴出しかけた血塊を飲み干す。なんだかとても楽しくなってきた。なのにどうして涙は流れるんだろう。

 

 

「あは、アはハっ、あ────」

 

 

来る。笑える余裕があるならもっと降ろせる筈だろう?そうだ。その通りだ。目指すは最速のスプリンター。距離は残り約三ハロン。()()()()()()()()()()()()

 

俺が履いているのは蹄鉄も付けていないただのスニーカー。とっくに壊れかけている。だがそれだけだ。問題無し。

 

体力は何度でも回復する。俺は食いしん坊で、円弧のマエストロで、レースプランナーで、好転一息の呼吸法を知っていて、鋼の意思を持っていて、いつだって余裕綽々だから。

 

()()()()はしっかり回復している。俺が楽になるわけではない。降ろした分、力が発動した分の走りを再現しているだけなのだから、俺自身はいつまでも消耗するだけだ。それでも身体は最後まで持つ。砕けながら足は修復しだしている。

 

 

「あ──────」

 

 

意識が火花を放つ。感覚が曖昧にボヤけ始め、視界に白点が混ざり出す。この程度じゃ足りない。これぐらいで俺の人生は終われないんだ。もっと。最高速に行けるまで────

 

 

「──────」

 

 

泡になる。俺が弾けて消える。くだらない。俺はこの為だけに生きてきた。中身なんてものは元より無い。

 

 

『──────』

 

 

失せろ。お前らが侵せる程、この心臓は清くない。

 

精々後ろから眺めていろ。お前らは、俺が連れて行ってやる。

 

 

「────ッ、あ」

 

 

白昼夢を破る。薄れた感覚を食いちぎりながら強引に目を覚まさせる。

 

這ってでも走れ。喀血、骨折、裂傷……そんなものは足を止める理由にならない。走れ。この灯が消えるまで、消えるようなら命を焚べろ。

 

彼女たちの思念を感じる。彼女たちが俺の背中に乗っている。誰にも譲ってなるものか。この人生は、このレースは俺だけのものだ。

 

足が何度も再生と負傷を繰り返す。骨膜、骨髄、海綿質その他諸々全てが崩れる。

 

右足を踏み出す。

 

引き裂かれた筋肉が一本ずつ細断される。そして継ぎ接ぎされ、また足としての機能を果たす。

 

左足を踏み出す。

 

肺胞が割れる音を俺は生まれて初めて聞いた。だというのに呼吸はしっかりできている。

 

体内で行き場を無くした血液が出口を求めて食道を這う。今頃胃袋の中は飲み込んだソレで充満していることだろう。

 

ラストの直線。勢いは依然衰えず。

 

倒れてもいい。姿勢を極限まで前に傾ける。背後からカレンチャンの迫る空気は感じない。俺は一着に立っている。それでも加速を繰り返す。降ろす手を止めない。

 

死んでもいいから最高のレースをさせてくれ。それだけを望み許容量を超えようとも降ろし続ける。その度に脳内が弾け、潰れ、空白が増える。

 

迫るゴールライン。これで終われるようにと祈りながら走り抜く。

 

 

「──────」

 

 

俺は転ぶことなく、足を捻るわけでもなく、最高速を更新し続けたままレースを終えた。

 

勢いを殺しながら速度を緩める。背後にはカレンチャンが必死にターフを駆ける姿。

 

『走れ走れ走れ走れ──』

 

……()()、死に損なった。

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

──僕の夢は、トゥインクルシリーズに出るような凄いウマ娘と一緒に走って……勝つ、ことかな』

 

そう語ったあの人の声があまりにも寂しげで、

 

『……じゃあお兄ちゃんはトレーナーさんになるの?』

 

つい、子供のような誤魔化ししかできなかった。ウマ娘に勝ちたいという夢がトレーナーを目指す理由になんてなるわけない。それはあの時の私だって分かってた筈なのに。

 

『そうかも。……はは、そうかもしれない』

 

それでもどこか困ったような笑顔であの人は応えていた。

 

『……ねえ』

 

『ん?』

 

『もしカレンがトゥインクルシリーズに出走するようなウマ娘になって、お兄ちゃんがトレーナーさんになったら……その時は────カレンのこと()()いてくれる?』

 

『─────ああ』

 

そんな約束をした。

 

本気でトレセン学園入学を目指すようになって、その日のことを思い返した。いなくなってしまったあの人は覚えていないかもしれない。それでも、可能性に賭けたかった。そして探し続けてやっと見つけた。

 

お兄ちゃんは私のことを覚えていなかった。あの人の轍に、カレンはいなかった。

 

でもあの人の語ってくれた夢を私はずっと覚えていた。忘れたことなんてない。だから一緒に走りたいという誘いも喜んで受けた。

 

────速すぎた。

 

カレンのことをどこまでも置き去りにして、どんどん加速して止まらなかった。

 

走りながらお兄ちゃんが消えてしまった日のことを思い返して涙が溢れそうになった。あの頃も、今も、お兄ちゃんは私のことを心から”カワイイ”と言ってくれなかった。

 

あの時よりもずっと成長したつもり。カレンのことを快く思わない人たちとの”お話”だって上手くなったし、カワイイの広げ方だって段違いに得意になった。髪や尻尾の手入れも欠かさなかったし、いつお兄ちゃんに見られても恥ずかしくないように常にカワイイを維持してきた。

 

それなのに。

 

走り切ったあの人は、心の底から幸せそうで、それでも昔と変わらずどこか苦しそうで、私には目を向けてくれない。一人で突き放して、私を置き去りにしてしまう。

 

「……………ああ、ありがとうカレンチャン。急に走らせて悪かった」

 

「──────」

 

肌があまり見えないから詳しくは分からないけど、なんとなく──お兄ちゃんの体が震えているように感じた。それだけじゃない。

 

何度も見てきたから知っている。この人は走り終わった今も、何かに耐えながら苦しんでいる。

 

……ダメダメ。悩んでるカレンなんて、ちっともカワイくない。

 

お兄ちゃんは目の前にいる。だったら今度はどこにも行かせなければいい。もう勝手にどこかへ行かせたりなんてしない。振り向いてくれないのなら、もっとカワイくなればいいだけ。

 

望んだのなら手に入れる。

 

──お兄ちゃんの、心も。

 

*1
心にわだかまりがなく、平静に事に望むこと。また、そうしたさま。





















それがしは若いヒト息子が苦悶に喘ぐ姿やその無垢な肢体に痛々しい傷痕を増やしていく展開にエロスを感じるタチでして(上半身が程よくはだけて筋肉が露出していたらなおよし)、今回もその欲求に従ったまま書いたのでそう長い話にはなりません
(多分ナリブラルートの半分くらいの長さ)

ナリブラルートもそうですが激重感情は抱かせたいけどヤンデレにはしたくないをコンセプトにしているので愛が重馬場的展開は極力避けるつもりです






ナリタブライアンルートとの相違?点

幼少期から一度も全力疾走してないので囁き声と走りたい欲求とメンタルがやばくなっている

心が死にかけている

記憶はある

一度も走り切ってないので再生能力がとんでもないことになっている(負傷したそばから一気に再生)

彼が拒み続けるため『彼女たち』が溶け込むこともなく、再生能力は依然健在。声も終わることなく聞こえ続ける

短距離なためギリギリ体が持つ

囁き声がASMRから枕元の呼び込○くん並にうるさくなっている

破滅願望がある

『彼女たち』を恨んでいる



残留思念体ちゃん「この人間くんウマ娘が近くにいるのになかなか走ってくれないな……もっと”お願い”した方がいいのかな?」

a few years later……

彼←SAN値激減、もしくはギリギリ、闘争心+自我マシマシ、記憶が根こそぎ消失?大切な記憶以外覚えていられなくなる、ウマを憑依する量微増、理性が薄れる

残留思念体ちゃん「なんか心と体に溶け込めなくなったけど人間くん走るようになったしもっと囁こう……あ、あと私たちを受け入れてくれないから治癒能力もフル稼働でいこう」

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