『スズパレード』を譲られた若き馬主。
そんな彼の自家産競走馬の中でも早い内に頭角を現す事ができた馬でこの馬の話題を外す事はできないであろう牝馬がいた。
その名も『カーリナラッキー』。1990年産駒黒鹿。
父は開幕にもあった『スズパレード』。
母は『アグネステスコ』である。
この競走馬は4歳とやや早めに引退したが、その活躍は印象深いものであった。
1992年ではまだ牝馬の評価は低い時代であったが、この馬はそんな事はお構い無しの強さを見せつけた。
まず新馬戦から無傷の3連勝。
続いてなんとG1ホープフルステークスに出走。
牝馬限定戦であるG1阪神ジュベナイルフィリーズに出走するものと思われていたが、牡馬に交じる混合戦を決行したのである。
これも勝利し4連勝。牡馬混合戦だろうが勝つ強さを見せつけた。
次走のG3クイーンCでも勝利し5連勝したがその後の桜花賞トライアルのG2チューリップ賞では惜しくも2着。5連勝でストップ。
だがそこで終わる馬ではなく、桜花賞では勝利。リベンジを果たした。
続けてオークス、秋華賞も制し、牝馬3冠を見事達成。
勢いは凄まじく、エリザベス女王杯も押し切る勝利。牝馬4冠を掲げる偉大な競走馬として君臨した。
有馬記念にも出走したが惜しくも2着。しかし、名だたる名牡馬達を相手に2着という時点で相当な偉業である。
次の年も9月までに大阪杯、ヴィクトリアマイル(、宝塚記念2着(1着はビワハヤヒデ))にてG1勝利と絶対女王の力を見せつけるも、早くも衰えが露呈。
G3新潟記念で2着、G2京都大賞典で掲示板外、エリザベス女王杯も2着で連覇を逃す(1着はヒシアマゾン)。
有馬記念に2年連続で出走し、やはり掲示板外で引退となった(1着はライスシャワー)。
本来の歴史では1996年より女帝『エアグルーヴ』が牝馬として牡馬にも引けを取らない力を見せつけたが、先んじてそれを証明する形になったと言える。
黒く美しい馬体が特徴であり、そこから稲妻のような走りを見せる事から『ブラックライトニング』の異名を持った。
(スピードホースの評判が強いが、実際は父譲りの坂を苦にしない力強い走りや末脚、総合力の高さがあってのものである)
衰え、引退はやや早かったが、出走数は24戦17勝と父とほぼ同じで、短い幅で出走しており、非常に頑丈で健康的であった。
また、騎手を事情より多々変えながらもこの成績であった為、騎手を選ばない名馬としても名高い。
(柴田、武、久保、南井、森(村、英)、的場、白井、輪島、瀬川、岡部、吉良、小島)
G1勝利数は7勝。
「で、結局生徒会には入りませんの?」
「当たり前よ!」
「はぁ~…なんと勿体ない。貴方様なら卒なくこなせますでしょうに。」
とあるチームの部室。
そこにはスズパレードと話すカーリナラッキーの姿があった。
黒く美しい髪(一房だけ、黄色に輝く髪が垂れている)を指でクルクルと回しながら、憤慨するスズパレードを宥めている所であった。
カーリナラッキーはスズパレードを非常に尊敬していると自負しているが、どうにもシンボリルドルフが絡む話だと複雑な心境も相まって苛立つスズパレードの姿を見るのはやはり情けなく思う。
(シンボリルドルフ生徒会長には成せない短い距離での勝利を挙げられるだけの実力はあるのですから、もう少し堂々と構えられればよろしいのに)
実際スズパレードは距離が長いレースでは力を発揮できないだけであって、長距離も走れるシンボリルドルフとてマイル距離ならまだしも、短距離では距離が短すぎて対応できないだろうとカーリナラッキーは踏んでいた。
(私もスズパレード先輩よりスタミナにはやや自信はありますけど、精々1600~2500の範囲から抜け出そうとも思いませんし…この前ダートも出ていらしてましたわよね?やっぱりスズパレード先輩もおかしいですわ)
と考えているカーリナラッキーではあるが、実際の所おかしいと思っているのはスズパレード側もである。
この前、カーリナラッキーの携帯の電話帳を見せてもらっていたのだが、以前見た時と明らかにラインナップが激変していたのである。
(この子、交友関係の移り変わりが激しすぎるのよね…この前友人を紹介された事もあったけど、次の週には別の子を紹介されたし…この前の子は?って聞いたら『気が合わなくなったから解消しましたわ』なんて言ってたし…なぜか私には懐いていて解消するなんて言わないけど)
お嬢様感のあるカーリナラッキーではあるが、その実コミュニケーション能力はスズパレードと違い、かなりある。が、関係を断つ事も多い。
あまり交友関係には拘りは無いらしく、自身と合わない事があったらすぐに関係を断ってしまうドライな面も持っているのである。
その分、己と通じる部分が多分にある場合は縁を大切にするので2面性のある女呼ばわりされる事もある。
ようはかなり好悪の分かれるウマ娘であった。
友人の少ないスズパレードにとっても大事な後輩なのだが、どうにも気後れしてしまう所のある厄介な後輩でもあったのだった。
「そういう貴方はヒシアマゾン新寮長から副寮長にならないかなんて話が来ていたと思うのだけど?」
「あーあの話ですわね…私もいいですわ。生徒一人一人見守るなんて、私の肌には合いませんわ。それに…」
「それに?」
「私のほうが先輩なのに、副寮長だなんていけ好かないですわ」
「………」
自分に似て負けず嫌いな所が、この後輩と気があっているのかもしれないと思ったスズパレードであった。
ウマ娘的能力
芝A ダートD
短距離D マイルA 中距離A 長距離C
逃げC 先行B 差しA 追込D
登山家
差し切り体制
百万バリキ
スリップストリーム
外枠得意○
得意練習 パワー+20% スタミナ+10%
ブラックライトニング
最終コーナーで中団に付けていると稲妻の如く加速力が上がる
ウマ娘登場済みのキャラは戦績原作(史実)通りがいいですか?
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史実通りじゃないとキャラ変わらない?
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違う歴史を辿ったウマ娘キャラも見てみたい