時は1989年。
『トウケイニセイ』
史実では公営岩手所属、つまりは地方の馬であった。
脚部不安を抱えていた為、東北以外で出走することは無かったが、その上で圧倒的な実力を誇り、39勝2着3回3着1回。日本ではダート界はマイナーではあるが、41連続連対は競馬界の歴史に刻まれるに相応しい成績である。
渾名は『岩手の怪物』。
父トウケイホープも東京大賞典での優勝馬であり、まさに名の通り2世での飛躍となった。
しかし、この架空世界線では名馬を見極める若き馬主の慧眼からその名を上回る、『世界の怪物』の名を得る事となった。
59戦52勝。
この世界線での『トウケイニセイ』が得た成績であるが、その内訳こそは史実を遥かに上回る成績である。
なんとG1勝利数は40勝。
ダート最強決定戦では惜敗ではあったが、短距離、牝馬限定を除く日本ダートG1完全制覇に加えてダートの本場アメリカでもBCクラシック、ジョッキークラブゴールドC、ゴールドCアットサンタアニタなど勝利をもぎ取った。
加えて1995年8歳まで現役を続けて衰える様子を見せなかった。
あまりの強さに日本では『トウケイニセイ』が出走すると知ると勝つとわかりきっているので全く人気が無く、まったく賭けにならない時もあった。
『シンボリルドルフ』が安定して強すぎて人気が無かったのと同じような、いわゆる『ルドルフ現象』である。
日本ダート競馬がこの頃盛り上がらなかったのはこの馬のせいでは?と疑問視する声も大きい。
逆に海外遠征先のアメリカでは大人気であり、競馬版『アメリカンドリーム』の象徴である。
それもその筈で、生涯獲得賞金は43億3410万である。
これはあの稀代のアイドルホース『オグリキャップ』ですら到達出来なかった当時日本馬生涯最高賞金である。
当時若き馬主の牧場は1984年に新設したばかりであり、新設時に負った借金もあって経営難であった。
しかし、『オグリキャップ』との相乗効果で賞金を大量獲得し一気に牧場を拡大することに成功。
これ以降経営は牧場に建設した観光施設効果もあり安定軌道に入り、若き馬主は大馬主としての道を突き進むようになるのであった。
産駒では無いが、以降この手の名ダート馬が生まれるようになり、若き馬主は日本ダート界を制圧するようになる。
2代目の2代目、中距離限定名ダート馬『フェアズリバー』、同じく8歳まで現役を続けた名マイラーダート馬3代目『アプスリバー』、中距離限定世界最強名ダート馬にして非産駒ながら名を継いだライスシャワー産駒『トウケイサンセイ』…。
砂の戦場。ダートの王者を継ぐのは、血ではなかった。
歴史であり、意思だった。
ターフに吹く風とは違う風がそこにはあったのである、
「バァッカモーン!!」
「ぎゃん!!」
「ひえー!!」
「し、ししょー!!」
ここはトレセン学園の一部に建っている道場である。
建物ではあるが、床は無く、実践的レースダートの環境が取り入れられた特殊な道場である。
通称『ダート道場』。
ここにはダートの頂点を目指すウマ娘達が日々鍛錬していた。
そこで大声を張り上げて叱りつけるウマ娘が居た。
頭には鉢巻、首にはお気に入りのタオルをマフラーのように巻きつけ、足はガチガチの筋肉質。
土色の道着を身にまとう、堂々としたいで立ち。
まるで昭和のようなレトロな格好のウマ娘、その名もトウケイニセイである。
既にトウケイニセイは現役を退いてはいるが、今でもトレセン学園のダートインストラクターとして後進のウマ娘育成に携わっている。
非常に情熱的な性格であり、熱血指導を標榜し、現在も現役とさほど変わらない走りが出来るほど衰え知らず。正に『老いて益々盛ん』とはこの事だろう。
その練習光景は非常に精神論じみた内容ではあるのだが、実績は現役並の数多の功績を挙げている。
…あくまでも見え方はレトロなのだが、実際には最新の研究も取り入れているらしく、それが実績として現れているとは本人の言である。本当だろうか。
ちなみにダートウマ娘全てが此処に来るわけではなく、スマートファルコンやシンコウウィンディなどは性格、目的の不一致から参加していない。
ハルウララはたまに来ることがあるが、基本遊びがちになってしまうので成果はあまり出ていない。
そんな相性極端なダート道場2代目のトウケイニセイであるが、なぜ怒っているかと言えば―――
「フェアズ!アプス!サンセイ!私は分かっているぞ!!」
「いいいいったい、何が分かっているって言うんです!!?」
「そそそそそ、そうですよ~!!?」
「し、師匠の勘違いではないですか!!?誰も師匠のおにぎりを食べてはいませんよ!!」
「ほう…じゃあ何故私のおにぎりが食べられていた事を知っている?」
「あ」
「馬鹿!ほんっと馬鹿!!」
「馬鹿なのはそっちでしょ!成績一番悪いのフェアズじゃない!!」
「そういう頭の悪さじゃないわよ!!」
「大体フェアズだって乗り気だったじゃない!!」
「もうダメです~!だから言ったじゃないですか~!書き置きも無く隠されていたおにぎりが差し入れのものなんて訳ないじゃないですか~!!」
トウケイニセイは大のおにぎり好きである。
もちろん一番好きなのは人参入りではあるが、具材無しの塩おにぎりやしょっぱい筋子も好きである。
そのおにぎりを密かに道場の裏手に隠して昼に食べようとしていたのであるが、発見したトレーニング後の空腹状態の3人組に食べられてしまったのである。
おにぎりの量が多かったのでその時の3人組の内2人は差し入れかと思いこんで食べてしまった。
(1人は差し入れではないと考えて止めたが空腹の二人はあまり考えずに食べてしまった)
師匠の怒りっぷりを見て過ちに気づいた二人であったが、もはや後の祭りであった。
「それが最後の言葉か…?」
「ひぇ」
「すみません許してください!壁拭きでも何でもやりますから!!」
「私は止めましたから!食べてませんから!わたしは許して~!!」
「私が吹かすは砂の王者の風よ!!破ァッ!!!!!!」
「「「ひでぶっ!!!」」」
命乞いの声も虚しく、ダート走脚奥義『砂風脚』によって3人纏めて道場の壁と同化する3人組であったとさ。
めでたしめでたし。
ちなみに『砂風脚』による被害に対する道場修理は師弟仲良くやりました。
ウマ娘的能力
トウケイニセイ
芝G ダートA
逃げB 先行A 差しC 追込G
短距離B マイルA 中距離A 長距離C
根性+20% パワー+10%
砂の凱旋
最終直線で抜け出しに成功すると
速度が凄く上がる。
日記(最近のウイニングポスト育成)
史実馬
ゼンノロブロイ:日本王道路線G1完全制覇。強大なライバル不在も幸運だったか。海外へ。欧州血統寄りなのもあり上手くいくと思う。
アドマイヤグルーブ:国内牝馬G1完全制覇。貧弱だった精神力もB+まで成長。海外進出も有り?でも欧州血統無い…。
キングカメハメハ:今年は国内マイル路線だが成長早めだから来年だと海外間に合わないかも?調整間違えなければまず負けないだろう。
ディープインパクト:言うことある?ゼンノロブロイ同様王道路線完全制覇予定。
架空馬
ステイヤー:2頭目のステイヤーズミリオン完全制覇馬現る。騎手の岡部が引退したが2年連続なるか?スーパークリーク×牝馬4冠イソノルーブル産駒。
海外短距離ダート:戦場狭いけど行けるやん!ニシノフラワー×牝馬4冠イソノルーブル産駒。
国内ダート:2歳重賞取らせて海外行かせれば良かった…まあ距離適性:万能だから柔軟性は高いだろう…多分。スズパレードの血を引き継ぐ母カーリナラッキーの父キングマンボ産駒。
ウマ娘登場済みのキャラは戦績原作(史実)通りがいいですか?
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史実通りじゃないとキャラ変わらない?
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違う歴史を辿ったウマ娘キャラも見てみたい