異世界エンジョイ勢DT半裸戦闘渦中転移   作:胡椒こしょこしょ

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致して5秒で即異世界!!

大人になるとは一体どういうことか。

二十歳を超えてから、とか自分の世話が自分で出来るようになった時とか人それぞれその認識も変わってくるだろう。

そして、少なくとも俺のにとっての大人になるということは18歳になることだった。

その理由はただ一つ。

 

「エッッッッロ!!これは素直に射精ですわ。この作者の作風ええなぁ...チンコに来るもん。」

 

アダルトコンテンツに誰に文句を干渉されることなく触れることが出来るからだ。

大抵のアダルトコンテンツはR18で、18歳未満は触れることが出来ない。

まぁ、正直大体の人間はそんなこと守らずに触れていたりするが、それはそれとして別。

コソコソせずに胸を張って触れることが出来るのは18歳以上の特権だ。

 

ついでに言えば、いついかなる時も自分を慰めることが出来るのは一人暮らしの特権だな。

スマホで購入してダウンロードした同人誌やCG集を見ている。

今回は母子相姦モノで致していた。

こういう性癖に関しては、俺はエロければなんでも抜ける。

エロに関しては寛容なのだった。

 

「ふぅ...さて、今日買った分はこれで全部読み終わったな....アレ?」

 

抜き終わって一息ついていると、不意にスマホのライブラリにとある作品が目に入った。

『究極的没入感!?神のみぞ知る耳舐めトリップ♪』....?

はて、こんなもの買ったっけな....?

うーん...そういうコンテンツは箍が外れたみたいに買い漁っているから覚えてない...。

ライブラリにあるってことは俺が買った物であることに間違いはないのであろうが....。

 

「概要見てみるか....なになに...『究極的な没入感で別の世界にでもトリップしてしまうかのような快感を貴方に...』、うん。聞いた覚えもない。」

 

もしかしたら、買った後に忘れてしまったのだろうか。

俺がまさかとは感じだが、人間には間違いは付き物。

聞いた覚えがないなら、そういうことなのだろう。

 

...なんか気になるし、せっかくだから使ってみるか?

息子もまだやれると言っている。

これでも若いのだ、性欲とそれに関する体力だけは溢れんばかりに保有している。

...まぁ相手が居ないから、右手やおもちゃにぶつける日々なんだが。

 

「じゃあ、イヤホンを付けてと...へぇ、没入感を売りにしているのにドライオーガズムじゃなくて手コキオンリーなのか。面白いな。よほど自信があるのか。」

 

所感を呟きながら、イヤホンを付けてズボンを降ろした。

再度空調で下半身丸出しでも寒くなく、逆に暑すぎずの室温に調整する。

そして、俺はそれを再生し始める。

 

『当音声は周囲の環境を見て、運転などをこの後行う場合は視聴を取りやめるのを推奨します。』

 

催眠音声系にありがちな注意勧告。

それを聞き流しながらも聞いていると、本編が始まる。

どんな内容なのだろうか、期待で胸が膨らむ。

 

 

『次元の穴に身体が入っていく。...ずぷっ❤ずぷぷ....❤やぁん、いやらしい...❤このままじゃ時空跳躍しながら果ての果てまでイってしまいますね...❤神としてイキ散らかしながら異世界転移することを許します、喜びなさい❤』

 

「ふっ..ふっ...なんだこれ...ふっ...ふっ....。」

 

聞いてみた所、どうやら異世界転生している際に次元の穴に出たり入ったりしている様子を想像して気持ちよくなるCDのようだ。

かなり上級者向けのASMRだということが分かる。

ずっと自分磨きしながらも釈然としない気持ちが胸の中で渦巻いている。

正直、ナレーター...このASMRでは女神という設定の人の声がエッチじゃなければとてもじゃないが手が止まっていたと思う。

 

しかし、ここでやめたとなるとなんか負けたような気がして少し悔しい。

なんというか自分磨きに関してだけは、俺は譲歩できない。

そんな人間なのだった。

 

「しかし、なんか声がエロい分凄い言葉がネタ臭するな...。手も疲れてきたし、もうやめるか...。」

 

しかし、それでも無い袖は振れない。

体力は溢れるようにあるといっても限界があるのだ。

それに食事の材料を買いに行ったり、課題をやったりと地味にやることはまだある。

取り敢えず一旦やめて、夜にまたムラムラしたら別の物で抜くとしよう。

 

そう思って息子から手を放そうとしたその瞬間、俺は重大なことに気づく。

 

「な、なんだ....手を、息子から離すことが出来ないぞ...っ!?放そうとしても、辞めようとしても息子を扱く手が止められない!!!!な、なんだこれは....っ!!」

 

頭では一生懸命手を放そうとしているのに、右手が持ち主である俺の意思に反してただひたすら自分磨きを継続している。

な、なにがどうなって.....!!!

か、身体が動かない....!?

身体が...自分磨き以外の動作を受け付けないっていうことか....?

だとしたら間抜けすぎて奇想天外だぞ!!

 

動揺する俺。

そんな俺を他所に、佳境に入りつつあるのか女神とやらの声にも熱が入る。

 

『ぱちゅぱちゅ❤ぱちゅぱちゅ❤いやぁん、一生懸命可愛い~❤もう次元の奥がコツコツ突かれて頭が沸騰しそうです....❤ねっ?最後に気持ちいい~バースト、したくありませんか?したい?したいよねぇ?ほら、もっと手を動かして。次元の穴を光の速度で出たり入ったり...あぁ~あまりの速さと全身に力が入って、足ピンッとなってなさけなぁ~い❤脳味噌もどんどん粒子になっていくねぇ~トロけそぉ~❤』

 

「な、なんだ...手が、磨く手がドンドン速くなっていく....!加速度的に、殺人的な速度でッ!!?」

 

彼女の言葉に従って、右手の自分磨きをする速度がドンドン上がっていく。

遂には、俺の股らへんで右手の残像が見え、息子の顔が拝めなくなるほど。

股下から、俺の右手の速度で凄まじい風が吹き荒れる。

なんだこれは...普通じゃない...!

このASMR、普通じゃないぞ!!!

 

そして、同時に身体に抗いがたいほどの気持ちよさが襲ってきて全身が震えて、頭の中がビリビリする。

これは....性感じゃない....。

どちらかと言えば何か、新しい場所に出向いた時のわくわく感。

テーマパークの入場ゲートをくぐった時に感じるわくわく感を3000倍にしたかのような感じ。

なんだ....俺の身体で、一体何が起きているというんだ!!?

 

「ほっ❤ほっ❤ふっ!ふっ!ふっ!な、へ、部屋全体がなんだか青白く光り出した...!?」

 

部屋の変化に驚く。

いや、これは部屋の変化じゃない。

俺の扱く手が青く光っている...!

まるで、チェレンコフ光....もしくはプラズマのように。

理解が追いつかない。

 

『ほらほらほら❤もっと早くセンズリ扱け❤DTなんだからもっともっとセンズリ扱いてぶっ飛べ❤...あっ、ちなみに私が今言ったDTっていうのは一度も女性と性交したことのない男性のことを指しているわけではなくて、『Dimention Transfer』の略...つまり時空移動者を意味しているのであって....』

 

「ふっ!ふっ!なんか人がシコっている間に淫語じゃなくて訳の分からない単語の説明始めたんだけどぉ!あっ、あっやべっ❤手の動きが早すぎて脳が痺れてきた❤おっ❤おっっ❤」

 

何故かDTという単語の弁明を始める女神。

そんなASMRの流れに困惑していると、いつの間にか手の動きも目にもとまらぬ段階に到達し始める。

周囲の小物が右手の風圧で薙ぎ倒されて地面に転がる。

脳が痺れるような感覚と共にあほ面で声を上げる。

 

『ほら、速く!もっと速く!もっともっともっと!!!はいはいはいはいはい!!!』

 

「も”う”淫語じゃな”ぁ”ぁ”!!!あああっ!!!やっべぇぇぇ~~~❤❤❤」

 

最早人が出せる速さじゃない。

残像すらも見えなくなった右手からはプラズマが周囲目掛けて放出される。

最早尋常ではない光景。

しかし、気持ちよさで脳が麻痺しているのか異常な光景を前に考えることも出来ない。

もはやASMRとも言えない何かにあひあひ言わされてしまう。

 

そして息子に充填される感覚。

まさか...お前、果てるのか?

すると、そんな俺の息子事情を知っているかのように彼女もフィナーレに近づいていく。

 

『出る?出ちゃう?出しちゃうの?いいよ、出そ?ここで出したらすっごく気持ちよくなれるよ?解放感と共に次元の壁超えちゃお?カッコいいフルバーストキメちゃお?ほら、イって❤イッちゃえ❤イケよ❤イケって言ってんだろこのクソDT❤』

 

「あが、がぁぁああぁああああ!!!あがぁあああああ!!!ふぉおおおおおおおおおおイグゥゥゥゥゥゥ!!!!!頭の中ぶっ飛ぶ、ぶっ飛...ィィィィィィ!!!!」

 

己の全存在を吐き出したかのような感覚。

まるで今まで味わったこともないほどの虚脱感と共に、頭の中のシナプスがバチバチとスパークを起こして悲鳴を上げる。

自分の息子の唸りに負けて、後ろに倒れ行く。

そして...段々と目の前が白くなっていく。

 

「あれは...なんだこれは、どこに行ってるんだ。俺は今、何を見ている....?」

 

自分磨きという研鑽の末に辿り着く境地、賢者。

もはや指一本動かすことが出来ない。

目の前が真っ白な中、何かに向かって引き込まれているように感じる。

フルバースト後の幻覚にしては、あまりにもリアリティがある。

 

そして、そう感じているとかなり遠くに黒い穴のような物が見えた。

それはまるでダムの排水口。

光一つない、深淵の闇。

見ていると、不安になるほどの暗闇だ。

 

その穴はどんどん大きくなっていく。

いや、大きくなっているのではない。

俺が近づいているのか。

 

『今から、貴方には転移して別の世界に行ってもらいます。』

 

耳元で声が聞こえる。

まだ果てた後にも関わらず、シチュエーションボイスは続いているのか。

 

『私が貴方をDTとしてこの世界に派遣します。お願い...世界を救って、少女達を悪夢から救い出して。』

 

回らない頭でシチュエーションボイスを聞き流す。

もはや穴は目と鼻の先。

目の前がどんどん暗くなっていく。

そして、全ての視界が黒に染まる前....その直前に彼女の声が聞こえた。

 

『...大丈夫、貴方なら出来るわ。遠神八雲君。』

 

「えっ...それって、俺の名前....。」

 

市販で俺の名前なんか言うはずもないのに、聞こえた俺の名前。

その時にやっと、今までの声がシチュエーションボイスではないということに俺は気づいたのだった。

 

 

 

 

 

 

空の色はキャンディ色。

周囲には崩れた藁の家と、木組みの家が見える。

そして目の前で倒れている私を見て、舌なめずりする大きな狼。

 

「..皮肉ね。私を人狼にしたクソガキを探しているのに、見つからずにこんな狼の化け物にやられるなんてね。」

 

自嘲気味に言葉を口にする。

既に、ここは奴が張った結界の中。

奴にとって有利な領域。

言うならば、ここまで誘い込まれた時点で終わっていたということか。

 

最初から木組みの家の中に閉じ込められた。

奴に取ってみれば私は狼ではなく餌食である二番目の豚なのだろう。

 

あぁ...思えば、理不尽な事ばかり。

家族を皆目の前の奴とは別の狼に食われて、狼を引き連れていた狼少年に人狼にされた。

そんでフィクサーとして組織に引き入れられてからも、目にするのは人の死ばかり。

もう...疲れた....。

 

「あーあ、神様っていうのが居たら、聞いてみたいな。」

 

なんで、私にばっかり...意地悪をするの?

心の中で、絞り出すように独り言ちると身体から力を抜く。

もう、きっと私はダメだ。

 

狼も今にも飛び込まんとしている。

そして足を曲げて跳躍しようとする狼を見て、数秒後の貪り食われる自分の姿を想像したその瞬間。

 

青白い光が暴力的に私と狼の間に落ちた。

それはまさしく青天の霹靂。

結界内では落ちることはないはずの雷。

しかし、それは確かに大きな轟音と衝撃波を発しながら地面を抉る。

そして光が霧散するかのように掻き消えると、落下地点に人影が見えた。

 

それは、一人の男。

上にパジャマのようなゆったりとした地味な服を着て膝を突いている男。

ただ異常なのは、下半身丸出しだということだ。

何これ...変態?

変態だとしても、なんで雷から?それに、どうやってこの結界の中に??

疑問がドンドン発生するも、男のアレが目に見えたので慌てて視線を上げる。

 

そしてその異常な男は最初は唖然とした表情をするが、視線を空、目の前の狼...そして後方に倒れている私へと向けると一言心底困惑した様子で呟いた。

 

「え....どういう状況?」

 

こっちのセリフだ。

困惑する彼を見ながら、私もただこの突然降って湧いた男を見て困惑するのだった。

狼も雷に驚いたのか一歩退く。

奇しくも、覚悟していた死の訪れは突然の介入で先延ばしにされたのだ。

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