転生者達の狂想劇   作:残朧

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無と有の狭間(2)

「答えてもよろしいですか?」

 

「は?…どの世界に転生するのかに答えるのが、願い扱いになるのか?」

 

「いいえ、違います。」

 

「じゃあ、答えてもよろしいですか?って聞く理由は何だ?」

 

「理由はどの世界に転生するか言わせて頂ければ言うことができます。」

 

「わかった…どの世界に転生するんだ?勿体ぶらずに教えてくれ。」

 

「ワンピースの世界です。

 終了条件は頂上戦争が終了する。或いは頂上戦争が発生しないことが確定した時、または転生者が全滅することです。」

 

 そう言って天使はどこからか砂時計を取り出し、砂が落ちるよう、向きを変えた。

 

「おい終了条件って何だ!?あとその砂時計は!?」

 

「どちらからお答えすればよろしいでしょうか?」

 

「〜ッ!…砂時計からだ!」

 

「この砂時計は準備期間を表しています。砂は10分で全て落ちるようになっています。」

 

「終了条件というのは!?」

 

「終了条件はそのままの意味で受け取っていただいて構いません。終了条件が達成されれば、その世界での人生は終了します。」

 

「…転生者がどうとか言ってたが、他にもいるのか?」

 

「はい。存在します。」

 

「準備期間って何だよ?」

 

「主に担当の天使から転生する世界について、終了条件の説明を受け、三つの願いを叶える時間となります。」

 

「砂が落ちきったらどうなる?」

 

「強制的に転生していただきます。」

 

「その時願いを叶えきってなかったら?」

 

「強制的に転生していただきます。」

 

「あー、うん。わかった。

 …なんとなく”これかな?”って思う理由はあるんだが、どうしてお前が俺の転生する世界について言った途端、その準備期間?ってのが始まったんだ?」

 

「転生する世界についての説明は準備期間にされるものなので、転生する世界についての説明をしたのなら、その時点で既に準備期間です。」

 

「やっぱりかよ!チクショーッ!

 お前が”答えてもよろしいですか?”って言ったのはこれのせいか!?」

 

「はい。」

 

 クソ…どうする…気になった所は全部聞いたよな?必要だと思った所も全部聞いたよな?いや、まだあるな、大体予想はつくが…

 

「準備期間の設定を決めたのは神々か?」

 

「はい。」

 

「やっぱり神々、面白くするために干渉してんじゃん。」

 

「準備期間の設定が神々の干渉というのであれば、私の言っ「わかった!わかったから次の質問だ!」…はい。」

 

「…どういう風に転生するんだ?赤ちゃんプレイすんのか?それともある程度成長してから憑依する感じか?」

 

「赤ちゃんプレイですね。」

 

「……アカチャンプレイ……どこに生まれるんだ?」

 

「決められた範囲で、完全にランダムですね。」

 

「その言葉がどういう意味なのか俺に理解できるよう。短く、最適な言葉で教えてくれ。」

 

「宇宙が舞台となる世界ならまだしも、さすがにそうでない世界の地球外で産まれるのはどうかということです。

 それはそれとして出生地はランダムです。」

 

「そうか…」

 

 …これ願いを出生に対して使うのが大前提じゃねーか!

 

「準備期間はあと3分ほどですが。」

 

「ああ、わかった。…集中したいから話しかけないでくれ。」

 

「はい。」

 

 まず一つ目、これは出生に関して使う。

 …ある程度成長したら俺の人格が目覚める感じか?

 いや、そういえば…

 

「願いで原作キャラに憑依とかできるのか?」

 

「チートに確当するのでそれはできません。」

 

「モブキャラならいけるか?」

 

「それは…問題ないようです。モブキャラの定義にもよりますが。」

 

 二つ目、三つ目の願いは…まあ戦闘用か?ワンピースだしな…

 チートに当たらない戦闘用の能力…ん?チート?

 

「おい、チートってどのぐらいがチートなんだ!?」

 

「原作キャラへの憑依はチートに確当しますが。」

 

「どのぐらいかって、言ってんだろ!」

 

「終了条件が達成できない状態になりうる願いはチートに確当します。それ以外のチート判定は神々が適時判断します。」

 

「また神々…」

 

 …チートだと思われなさそうな、なおかつ、ワンピースの世界で戦える能力ってなんだ…?

 

「残り、1分です。」

 

 考える時間が、全く足りない…!

 

「戦闘……チート…能力、二つ…」

 

 全く思いつかない…足りない…!

 

「残り、10秒です。」

 

 

 

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