Dolls' Frontline STAND ALONE COMPLEX 作:へなころ
今回は気持ち長めになってしまった。
素子とベクターの潜入前に、タチコマ達の話を挟みました。
原作の良いところを殺さない様に気をつけていますが、うまく出来ているか・・・・
下手でも許してくれ。(笑)
時は素子達がこの世界の廃墟群に飛ばされたその時に戻る。
彼女達が廃虚で生き残りを始めたころ、別のところでも物語が始まっていた。
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「ここは・・・・どこだ・・・」
公安9課課長である荒巻大輔は大いに混乱していた。
9課が追っていた笑い男事件。その容疑者に接触し情報を得た。真の巨悪を倒すため紆余曲折の末に重要参考人を無断で連れ出し、要するに誘拐する形で真実を聞き出すことに成功した。
しかし、巨悪も上手であり9課を誘拐犯としてマスコミにリークし、国家権力を使って本格的に9課を潰しに来ていた。
9課の事務所で少佐達が自衛軍の『海坊主』に襲われていたことを荒巻は知らない。荒巻とトグサは二人で別働し総理に情報を渡していた。しかしその帰りに巨悪の手下に捕らえられ、荒牧は政府に、トグサは警察に拘束されていた。
そう、拘束されていた筈なのだ。それが何故?
何故かこの訳の分からない貧困街に突然立っていた。
荒巻は立ち尽くしているが彼は優秀な男である。訳の分からない状況と雖もあきらめることはない。
時間は夕方、まだ子供達がかろうじて遊んでいる。いや帰路につく頃か。代わりに大人達が遊び回る時間だな。
「・・・・・・」
ハッキングによる記憶の改竄や防壁迷路の類か?いや、それにしてはリアリティがあり過ぎるし設定が凝りすぎている。ここの言語は日本語では無い。電脳の情報から言語は東欧からロシア圏、意味の理解及び会話は可能そうだ。
まずは情報収集。そう考えた荒巻だが状況を動かしたのは相手が先であった・・・。
「おいおい爺さん。いい服着てんじゃないの」
「お金持ちの爺さんがこんな街に何の用かな。俺らが案内してあげるよ」
死角から突然声を掛けられて荒巻は一瞬驚いたが、すぐに平常心に変わる。
しかし、声をかけてきた二人の男の属性が悪いこともすぐに分かった。格好態度、どう見てもゴロツキの類いである。
ただ、普通に考えたらこんな露骨な絡みは社会的に許されるものではない。だがしかし、どうも住民の様子がおかしい。絡まれた自分を見て言うなれば恐怖を感じている様であり、関わり合いたくないかの様に目を逸らしそそくさと去っていく。
その態度だけでも置かれている状況は推察できる。察するに、マフィアか民兵か分からぬがこのゴロツキ連中がこの街の支配者なのだろう。
そんな事を考えているとゴロツキ達が動く。
「おい!爺さん!ナメてんのか?」
「まあいいや。ちっと裏までこいや。な!?」
反応がなくナメられたと感じたゴロツキ達は乱暴に荒巻の襟を掴み路地裏へと引きずっていく。
その姿を横目に見る住民達からは憐れみの色しか見えなかった。
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「なあ?爺さん。あるもの全部置いていけや」
「オラ!服は全部脱いで装飾品も外すんだよお!それとも痛い目に遭わねえとわかんねーか?おら!」
そう言うと同時にゴロツキの一人は荒巻の胸倉を掴み腹に拳と膝蹴りを叩き込む。
「ぐ・・・ううう」
「しょ、少佐・・・・」
荒巻は暴行を受け地面に崩れ落ちると共に、思わず信用する部下の名前を呟いていた。
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「・・ち・・う」
「か・・ちょう」
「かちょ・・う」
「課長!しっかりして下さい。課長!」
「うっ・・・トグサか?何故お前がここに?・・・」
「いやいい。ここはどこだ。トグサ、お前は何か知っているか」
どうやら気を失っているところを部下のトグサに助けられた様だ。横に二人のゴロツキが気絶して倒れているのが視界の端に見える。
頭を振り起き上がるが、暴行による体は痛みはあるがなんとか大丈夫な様だ。
「いや、私も警察での尋問中に突然・・・。気がついたらこの街に居て何がなんだか分からない状況で」
「街を歩いていたら、ちょうど課長がゴロツキに連れていかれるところを見たので追いかけて来ました」
倒れたゴロツキの懐をまさぐりながらトグサが説明する。どうやらトグサが持つ情報も荒巻のそれと変わりない様だった。
「身分証はありませんね」
二人の財布の中身を改めたトグサが零す。札は全て抜き取り財布を戻す。
そして、携行する武器を抜き取る。
「マカロフか。予備の弾倉は無い。か」
「課長も一丁携帯してください」
トグサはゴロツキ達から携行拳銃を取り上げ課長にも渡す。主に脅し用の武器の様で予備のマガジンは持っていなかった。
「長居は無用でしょう。落ち着ける場所へ行きましょう」
トグサの案内で路地裏から出て街へ身を溶け込ませて行った。
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「そうか、お前もワシと同じ状況か」
街を彷徨った後に、パブ兼サテン兼軽食屋な店に入る事となった。
コーヒーを二つ頼み、裏口に近い目立たない席に座った。
トグサから一通り聞き直した荒巻が零したのが上のセリフである。
「そうですか・・・この街の・・・この現象は分からずじまいですか」
「そうでもない。あそこを見ろ」
「え?・・・・なっ!2062年!?」
課長が指したのは壁にかけられたカレンダーだった。何の気なしに見たそれが明示する西暦は32年後を意味し明らかに狂ったものだった。
それに、と続ける課長。言葉、街の外周を囲う壁、門の外の世界、招慰難民街を思い起こす荒んだ街、街を管理する無法者達。電脳の広域NET接続が不可。それだけでは意味を持たない情報も集めることで意味を持つ。
「明らかに日本では無い。また我々のいた世界とも違う。かつ世界はなんらかの破壊、あるいは脅威に面している」
端的に述べる荒巻。なんですかそれ?と呟くトグサ。端的に述べたから全く絶望的な情報である事が際立っている。
頭を抱えているトグサ達にに突然短距離通信が届く。
「トグサ君、課長。聞こえますか?」
「タチコマ!?お前たちもか!?」
「よかった〜。突然の出来事に広域通信も繋がらないから焦っちゃいましたよ〜」
「それでここは何処なんですか?」
「うむ。これで手札は揃ったな」
「タチコマ話は後だ。お前たちは3機だな。電力を節約しつつ姿を隠せ」
「我々が移動したら見つからない様について来い」
「了解しました〜。任せてください」
以上で通信を終わらす。
「課長、手札が揃ったって・・・・何か当てがあるんですか??」
??マークをたくさん貼り付けた様な顔でトグサが聞くが、ニヤリと笑った課長が話始める。
「間も無く連中が動くころだ。精一杯踊ってやろうじゃないか」
そういう課長を見て、なおさら???を追加するトグサだった。
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「課長、こちらに」
トグサが案内するが、荒巻は歳のせいもあり動きは早く無い。確実に敵に追いつかれつつあった。
あの後、店に完全武装の民兵がツーマンセルで現れた。
民兵達は店主に目的の人物を説明する。店主はピンときたのだろう、トグサ達の席を指差した。しかしそこに二人の男は居なかった。すぐそばの裏口のドアが半開きなのと合わせて、である。
「くそ!どこだ?」
「こっちだ!目標を見つけたぞ!」
「どこに行った?」
「くそ!見失った!」
「・・・・・」
「居たぞ!追い詰めた!増援を頼む!」
(この程度か・・・・)
動きが遅くなっているトグサ達を追い詰めるのを苦労する民兵達。荒巻はその動きだけで練度を値踏みする。
程々にして
そう、この街の支配者に直に会う事としたのだ。
「抵抗するなよ!」
「テメエら分かってんだろうな!」
「精々、姉さんに命乞いでもする事だな」
AK系のアサルトライフルで武装した複数の民兵が銃を向けてくる。
荒巻とトグサは両手を上げて降伏の意思を示すと、数名の民兵により拘束される。
服以外の武器や財布などを没収され、手足を縛られて猿轡に目隠しをされて乗用車の後部座席に詰め込まれるように乗せられ尋問か拘束か、目的地へと運ぶ様だ。
周りをテクニカルに囲まれて厳重警戒の元、二人はこの街の支配者の元に連行されたのだった。
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トグサと荒巻が連れていかれた部屋で猿轡と目隠しを乱暴に外される。
通常、この様な尋問は二人を別々に分けて拷問し、互いに疑心暗鬼にさせて吐かせるのがセオリーだが、今回はその様なやり方をしていない。何か考えがあるのか、それとも単純にマヌケな連中なのか、どちらかだろう。
「こんにちは、荒巻さんにトグサさん」
床に座らせられたトグサ達を見下ろすのは、アラフォーといえば失礼くらいの30代後半の金髪の女性だった。
金髪のおさげに左目に眼帯、服はフライトジャケットにタイトスカート、軍用のハイブーツ、そのボディは豊満な胸の谷間をわずかに見せるチラリズムを取り入れた格好であった。
荒巻達が所持していた身分証から名前は割れた様だ。
「ク、クルツコワ?か?」
過去の誘拐殺人、臓器の違法売買の容疑者に瓜二つだったため、トグサが思わず呟いてしまう。
「クルツコワ?誰と勘違いしているのか知らんが。ワタシはノンナだ。覚えておけ」
「と言っても、あまり意味ないな。どのみちお前たちはすぐに生きたまま解体され臓器に変わり商品になるだけだからな」
嗜虐的にな顔をして見下す彼女は、まさに北方マフィアのあの女と瓜二つであった。
「さて、貴様らが持っていたこの身分証はなんだ?2029年発行だと?30年以上前だ」
「しかも日本国だと?・・・・・ふざけている訳ではないのであれば・・・そう言う事か」
2030年に北蘭島事件が勃発して日本は北海道を残して壊滅。
米軍の極東軍の暴走で避難計画に混乱をきたし、1000万人規模の東京安全区が壊滅する悲劇があった。
その後米国の西海岸および中部汚染に伴い、西海岸側の放棄と環太平洋の放棄へと繋がり、米軍の極東方面軍は完全に壊滅した。
それに合わせて、北海道は新ソ連の属国になったわけである。
その様な状況で"2030年以前発行の日本の身分証"が意味するものとは・・・日本国の独立工作派、テロリストと言う事だろう。
なるほどなるほど。新ソ連の圏内で非合法活動か。面白い。
殺すのは中止だ。コイツらは新ソ連政府に売れそうだな。国家の情報部門にツテをつくるのも面白いだろう。利用価値はある。
「さて、貴様らは何しにこの街に来たんだ?」
笑みを浮かべながら尋問を始める。受ける側としては微温い対応だ。
「本当に・・・気がついたらこの街に居たんだ・・・ここはどこなんだ?」
連行中に短距離通信で課長と打ち合わせた内容。そう盛大に訳わからないフリして情報を絞り出す作戦である。
「そうか・・・それは困ったな」
ノンナはそう言うと、座らされているトグサの腹を軍用ブーツで思いっきり蹴飛ばす。トグサは後ろの壁まで飛ばされて蹲る。
(トグサ、今は我慢しろ)
(課長、キツイですよ。これ)
(・・・我慢しろ)
短距離通信で連絡を取り合う二人。
「お前たちの目的は分かっているんだ。時間をかけてじっくり吐かせてやる」
倒れたトグサの髪を掴み顔を上げさせて、金髪おさげの顔をトグサの顔に近づけノンナが冷徹に告げる。
「殺してくれと願うくらいに。ね」
そう言うとトグサの頬に軽く唇を当て、掴んだ頭を投げ捨てる。
尋問が始まったちょうどそんな時に"ピピピピ"と呼び出しの音が部屋に響き渡る。どうもどこからかここへ通信が入っている様だ。
お楽しみのおもちゃが手に入ったところで邪魔され苛立ちが先に立つかと思ったが、どうやらそうではないらしい。その様子から通信相手は彼女たちのお得意様の様だ。
「姉さん!グリフィンの指揮官から・・・突然の連絡です」
焦った様に部下が青い顔で伝える。トグサ達の事は目に入らない程の慌て様だった。どうも想定外の何かが起こっているらしい。
「構わない。この部屋の通信機につなげろ」
普通は部外者には見せないのが常識だが、それどころではない様である。
「アリス・コレット指揮官。貴女から連絡なんて珍しい。どうしましたか?」
映像通信機に映し出されたのは二十歳そこそこの女性であった。しかし着ている服はえんじ色の軍服調の服。その映像からそれなりの組織のそれなりの役職である事が想像できる。
『端的に伝えるわ。その街が作戦区域になってね。貴女たちには至急
「は?避難、ですか。しかし、住民共々となると我々の力だけでは・・・」
突然の意味のわからない要求に困惑するノンナに、アリスと言う女性は冷徹に続ける。
『ん?住民の避難は不要よ。貴方達だけ。よ』
「私たちだけ??それは・・・どう言う意味ですか?」
『そのままよ。作戦が始まれば貴女達は酷い目に遭う。だから事前に避難してって伝えているだけ』
「ま、まて。・・・私たちは貴方方グリフィンに今まで尽くしてきた。それがどうしてだ!」
そう言うと机を両手で叩く。その姿からやるせなさが滲み出ている。
『
アリスは戯けるポーズをするが、その目は全く笑っていない。
「私達に夜逃げをしろと?そんなことできる訳無いだろう!」
俯いたまま歯軋りをする様に言葉を絞り出すノンナ。普通に考えて飲めるわけがない。仮に夜逃げをしたとしても収入は無く生きてはいけない。若い連中は他の組織に身を寄せることも可能だろうがそれだって茨の道だ。幹部連中は他の組織に入るなど不可能だ。
画面の向こうの女は言っているのだ、"目障りだから見えないところでのたれ死ね"と。そう、言葉が分かる、会話が出来る、野良犬程度としか思っていないのだ。
『出来なければ、酷い目に遭うだけ。それだけの話』
『要件はそれだけよ。作戦は大体一週間後だから、三日くらいを目安に避難してね。では、グッドラック』
可愛らしい笑顔を見せて指揮官の女がそう言うと、映像通信が一方的に切られた。
軍事組織が作戦を、しかも侵攻する相手に「これから侵攻します」と伝えるなど一般的にありえない。あり得ないことをやると言うのはつまり相手をナメているのだ。自分達の足元にも及ばぬと。赤子の手を捻る程度の事だと。そういう実力差があるという事を如実に示していた。普通に考えたらノンナ達の組織はお仕舞いという事だ。
しばらく両手を机について俯いていたノンナが再度机を強く叩く。
「くそっ。くそっ。くそっ。くそっ・・・・」
絞り出すその声は策など何も無いことを言外に表していた。
「姉さん・・・」
部下達も初めて見る上司が狼狽えた姿。部下達同士互いに目を合わせてどうすればいいのか。分からないでいた。
「どうやら、飼い主に捨てられたようじゃな」
絶望の静寂の中に、端的に現状を伝える声が響く。しかしそれは捨てられた獣の怒りを受ける言葉でもある。
ノンナは声の主である荒巻をキッと睨むと拳銃を抜き、顔を上げた荒巻の額に付ける。
「調子に乗るな。ジジイ」
怒りからか拳銃を持つ手が震えており、引き金を引きそうなので荒巻は言葉を続ける。
「落ち着け、ワシは元国家所属諜報機関に居た身だ。この様な状況に陥ったことも何度かあるが解決してきた」
「ここにいるワシらもどのみち一連托生じゃろ。協力するから事情を説明しろ」
「貴様らからは力を提供しろ。ワシらからは知恵を提供しよう」
「案が・・・・あるのか??」
ノンナは荒巻の言葉に藁にもすがる思いをもち銃を下ろした。
「うむ。まずはこちらとあのグリフィンとの関係。それと戦力について説明してくれ」
狐につままれる様な感じがしたが、策などないノンナ達は荒巻に事情を話し始めた。
荒巻の知恵によりこれから始まる闘争で自身達が生き残る事ができるわけだが、この時はそんな奇跡が起こるなどと毛ほどにも思っていなかった。
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この組織とグリフィンの関係、敵の戦力を聞き出す。
「成程、連中は戦闘用アンドロイド、戦術人形?を使うと。その戦闘力は人間では太刀打ち不可と。ただし基本は徒歩移動とな」
「戦闘で勝利を勝ち取るのは難しい。であれば多少の妥協はあれどこの街の自治権の獲得を目標にするのはどうか?」
「自治権が取れれば御の字だ。それ以上は求めない」
ノンナが答える。
「では、一度連中を退ける必要があるな」
「しかし、それは難しいだろう。グリフィンの使う戦術人形は強力だ。数名の人形がいれば我々など皆殺しに出来る」
「そこは知恵の使いようだ。それにこちらには切り札もある。・・・タチコマ」
「は〜い。およびですか!?」
「やっと出番か〜」
「僕もう疲れちゃったよ〜」
場に似つかわしくない明るいふざけた声が響き渡ると同時に、多脚戦車が3機、熱光学迷彩を解き姿を表す。
「げぇぇ。マンティコアだと!」
その姿を見て慌てた民兵がタチコマ達にAKを向ける。ノンナも目を見開き頬をヒクつかせている。意味の分からない状況に混乱している。と言うのが正しいものの見方だろう。
「チョットチョット。味方に銃を向けないでよ〜」
タチコマが慌てて手を振っているが。その仕草にどこか可愛らしさがあり民兵達も毒気を抜かれ銃を下ろす。
「タチコマ武装は使えるか?」
「チェーンガンと榴弾砲はそのままあります。弾は無いですけど」
「そうか分かった。すまないが弾薬の提供は頼む」
「あ、ああ。それは構わない」
荒巻はノンナに補給を依頼するが、ノンナはまだ精神的なダメージから復活していない様だった。
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「それで、作戦はどうする??」
「敵兵を街に誘い込み、各個撃破する」
「なんだと?外壁の門で迎え撃つのでは無いのか?」
信じられん!なんだその作戦は?と言った態度のノンナである。
「門の封鎖と抵抗は相手を誘い込むエサにすぎん。本命は通りを封鎖してのゲリラ戦だ」
そう言うと机の上に広げられた地図上にマーキングをしていく。
資材が足りなければ建物を引き倒してでも道を塞げと言う荒巻はどこか頭のネジがはずれているのでは?とノンナは思う。
「この一戦に全てを賭ける。数部隊撃破すれば敵は撤退するだろう。そこが交渉の糸口となる」
「こちらにも少なくない被害が出るだろう。そこは覚悟しておけ」
「ああ。生き残るため。覚悟の上だ」
こうして、油断したグリフィンを迎え撃つ準備が整えられていくのだった。
課長がゴロツキに襲われるシーンは、SACの22話でマトリに嵌められるシーンをイメージしてみました。
ノンナがアリスに捨てられるシーンは、SACの19話でクルツコワが大使館に捨てられるシーンですね。
荒巻課長やタチコマの会話の雰囲気を再現するのがムズイっす。
気を遣って書いているつもりだけど、うまく書けているかどうか。
とにかく疲れます(笑)