転生したら女神様!?〜退屈だから子育てやらなんやらします〜目指せ世界最強お母さん! 作:参勤交代02
「今日こそ学園を見に行きましょう!」
以前王都に行った日から早くも三ヶ月が経とうとしていました。このままではずっと行かなくなってしまいそうなのでそろそろ行った方がいいでしょう。
「今日?また王都に行くの?」
「お母さんはいつも急だよね〜」
「うっ、そこは気にしないでくださいアリア」
あの日からレインとアリアは今まで以上に強くそして賢くなろうと努力をしています。私もそんな二人につられて以前よりも厳しく指導をしているのですが、二人はけっして根を上げず食らい付いてきます。そのせいか最近私への遠慮がなくなっている気がしますが........まぁ以前よりも距離が近くなったと思えばいいでしょう!
「とにかく!前回あんなことがあったので見ることは出来ませんでしたが、今の二人ならある程度のトラブルは回避できるでしょうし私もそばを離れません。なので行きましょう」
そう言うや否や二人を椅子から立たせ転移魔法で再び王都へと移動しました。
前回と同じように一度王都の近くに転移してから徒歩で向かい、検問を受けて王都に入ります。そろそろめんどくさいですから冒険者登録をしましょうか?確かジルさんが私を推薦すると言ってましたね。学園を見た後行ってみましょうか。
「さて、着きましたね。学園は王都の東側にあるのでそこまで歩きましょうか」
「前はあんな目にあったけどやっぱり王都のこの感じは好きだな」
「私もこの騒がしいのが王都っぽくて好き!」
怖がらずにそう言えるのならこの先も問題なさそうですね。少しテンションが上がっている二人を連れて学園へ向かいますが詳しい道は知らないので、街の人に道を聞きながら進みます。
教えてもらった通りに歩いていくと、街の中で一際大きい建物がありました。入り口に『ガルレール魔法学園』と書いてあるのでここで間違いないですね。敷地もとても広く大きな棟が五つほどあり、なにか闘技場のようなものもあります。
「ここがそうですね、やはり国中から受験者がくる学校だけあってとても広いですね」
「うん、すごいよ.....ここが俺たちが目指す学園...」
「今って中に人いるの?」
「今日は特にお休みでもないので中で授業を受けているのではないですかね?」
「そっか....ここで授業...」
二人は自分たちが目指す場所を見て少し固くなってしまいました。学園は初等部、中等部、高等部に分かれており、レインたちが受けるのは初等部からで九歳のときです。それまでには今よりもっと魔法の使い方が上手くなっていると思うので、もっと自信を持って欲しいですね。
「そんなに身構えないでください、今の調子で頑張っていけば必ず大丈夫です。私が保証します」
「そ、そうだよね。お母さんに教えてもらってるから心配いらない」
「俺は大丈夫だよ、母さん。絶対に受かる!」
「ふふっそれなら安心ですね。建物の中にはさすがに入れないでしょうからこのまま王都をゆっくり見て帰りましょうか」
その後は三人で商店をまわったり、出店で串焼きを買ってベンチで食べ近くで有名な劇団が劇を行なっていたのでそれを見たりとしばらく王都を満喫しました。最近はレインもアリアも頑張っていましたからいい息抜きになるでしょう。この年で息抜きとはなんですが....もしかして少し厳しいでしょうか?
「ん〜!楽しかった〜!串焼き美味しかったし、劇もお姫様可愛かった!」
「うん!最後勇者が魔王を倒すのはすごくかっこよかった!俺もあれくらい強くなりたい!」
二人とも楽しんでくれたようですね。劇の内容はよくある話で、平民の主人公が勇者に選ばれ魔王に連れ去られたお姫様を救うというものでした。特にレインたちぐらいの子どもたちにはとても面白い話でしょう。
「勇者や魔王って実際にいたりするのかな〜?」
「さすがにいないだろ」
「それが、大昔には居たと言われていますよ。魔王も勇者も」
「え!」「ほんとうに?!」
「えぇ、ですが話が古すぎて今ではただの作り話ではないかと思われています。先程の劇の主人公とは違い別の世界から勇者を召喚したなんて話もあります」
「別の世界!なにそれ!」
「そんな話もあるんだ...」
二人には言われていると言いましたが実際にはいました。私が研究に没頭する前にリュクシール様から魔王と勇者が出現すると言われたときはかなり困惑しました。話を聞けば魔王というのは世界に魔物がおりそして魔力がある限り数千年単位で現れるらしく、それと同時に魔王に対をなす勇者が現れ倒し倒されを繰り返しているらしいです。
私も何度か勇者と会ったことがあり彼は辺境の村の出身でした。女神は魔王に対して直接手を出すことができないので、勇者である彼を鍛えたりなどサポートをして魔王を倒せようにしました。
あれ、数千年単位ってことはもしかして近いうちに勇者と魔王が現れるんですかね?その時はまたサポートとしてあげましょうか。
「二人も物語の勇者のように優しく強い子になって下さいね」
「なれるかな....?」「私はなるよ!」
レインは考えながら呟くように、アリアは元気いっぱいに返事をしました。もしかしたらこの子たちが勇者になるのかもしれませんね。
そして転移魔法を使い家に戻り、昼食を食べている二人を見て別の目的を思い出しました。
「あ、そういえば。レイン、アリア私は一度王都に戻って冒険者ギルドに行ってきすので家で大人しくしていて下さい」
学園を見た後冒険者ギルドに行くのを完全に忘れていました。今から行きましょうか。
「冒険者ギルド?」
「母さん冒険者になるの?」
「以前王都で女性を助けた時近くにいた冒険者さんからギルドに推薦をすると言われてしまいましたので折角ですからギルドに登録してきます」
私はそれだけ言うと転移魔法を使ってもう一度王都に移動しました。