NEW GAME! ~omnibus love stories~ 作:黒ゴマアザラシ
敦視点
まず、時計の針を巻き戻そう。
それは夜の居酒屋。リョウの店で増田が滝本との初デートの段取りについて話し合っていたときまで遡る。デートの予定を取り付けるために四苦八苦する増田を見届け、リョウに呼び出された佐藤に、花男と仲良くしばかれた後のことだった。
「……ん゛?」
突然俺の携帯が鳴った。そしてすぐに止んだ。画面を見ると知らない番号。今の時刻は0時を過ぎている。詐欺や変な営業の類いでもこんな夜更けにかけてくるものだろうか?
あるいは会社の誰かか。携帯で間違い電話なんてそうそうあるわけ無いし、確かめてみた方がよさそうだ。
佐藤に現在進行形で殴られている花男と期待と不安で押しつぶされそうになっている増田を置いて、俺は店の外に出てから掛かってきた番号に折り返して電話する。
「もしもし?」
「え、あ、敦さんっ!?」
「その声は」
数回のコールの後に耳に入ったのは、聞いたことのある声。高いアニメ声と関西弁特有のイントネーション。俺の知る限りで該当する人物はただ一人。
「飯島か? お前、なんで俺の携帯の番号知ってんだよ?」
「えっ!? えっと……ソレは…」
なんとも歯切れの悪い返事を返されたものだ。そっちからかけてきておいてそれはないだろうと呆れるが、声に出すほどのことでもない。そもそも、心当たりはある。
「ったく、どうせ涼風から聞いたんだろ?」
俺の連絡先を教えたキャラ班に所属する人間をあげる。サーバーの復旧のために番号を教えた涼風なら、口づてで教えてもおかしくないだろう。
「あっ! それです! その通りです!」
まるで今この瞬間、それを思いついたかのように答える彼女に若干の不信感を抱いてしまうが、前々から俺と接する時はこんな風に落ち着いていなかったので気のせいだろう。
しかし職場の後輩に連絡先を聞き出してまで電話してくる動機が完全に不透明だ。俺と彼女は最近妙な縁があるが、それにしったって、こんな夜遅くに電話をしてくるなんてあり得るだろうか?
「で、何のようだ?」
「あ、えっと…その、大した用事やないんですけど」
「大した用事じゃ無いなら切る」
「あっ!? ちょっとっ!?」
「冗談だよ」
「っ……」
まるで滝本のように口ごもりながら話す彼女をからかってやりたくなった俺は、あえて一度断ってみせた。それが随分とショックだったのか、期待通りの反応を示してくれる。携帯の向こう側で悔しそうにしている飯島を想像すると少し可笑しくなる。しかし、前に余計なこと言って怒らせた手前、さっさと弁明して本題に映ってもらおう。
「それで、用件はなんだ?」
「あの、えっと……敦さんと直接おうて話がしたいんですけど、空いている時間ありますか?」
「今ここで話せばいいじゃないか?」
「そ、それは……とにかく電話じゃダメなんですっ」
「なんだよそれ……」
相変わらず彼女の目的がわからない。仕事のことかとも考えたが、そもそも今の彼女は仕事をしていない。店内にいる増田と同様、マスターアップ休暇のまっただ中。
真っ先に候補から外れることになる。ならば、彼女が俺に直接会う理由などなにがあるだろうか?
訝しんだ俺を完全に置いてけぼりにして飯島は続ける。
「それで、どうなんですか? 仕事の後でもええので」
「……なら、ちょっと先になるがいいか?」
これでも可愛い後輩の頼みだ。特に断る理由は無い。飯島の真意は測りかねるが、現状の俺が抱えている仕事は把握している。2週間ほど先になるが、定時でなんとかなりそうな日付は一応ある。それまでに色々前倒しでこなさねばならんわけだが。
「っ……はい、それでも」
その旨を伝えると、携帯越しにした飯島の声色が高くなる。彼女の顔は覗えないが、どこか嬉しそうだ。なんで俺なんかと会えることの何が良いのか。
「そんじゃ、もう遅いから切るぞ」
「はい、おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ」
細かい日時を伝え、俺は彼女との通話を終えた。
結局、飯島の目的は判明しなかったが、それは直接会ったときにわかることなのだろう。さて、俺も明日から仕事なのだ。そろそろお開きにしよう。
「あ・つ・し・く~ん♥」
携帯をしまい、店に戻ろうと振り向くとそこには花男の顔があった。
「うぉ! なんだよ! 近い!」
「だーれと話してたの?」
「知り合いだよ。なんか、用事があるんだってさ」
これも飯島の名誉のため、花男には彼女の名前は伏せて曖昧な回答をする。チームこそ違うが、本人も同じ会社の面子に自分の予定なんて知られたくないはずだ。
特に愉快犯のコイツなら尚更だ。
「それって、女の子?」
「……まぁ、そうだけど」
「あら~。純君だけじゃなくて敦君にも春が来たのね~」
「そんなんじゃねぇよ…」
色恋沙汰が好きな花男は身をくねらせて俺に迫ってくる。これだから嫌なんだよ。
両手で花男の頭を抑えながらしみじみと思う。
が、途中であることに気がついた。
「あぁ、そうだ。花男、そういうことだからまたいつもの頼むわ」
「えぇ、もちろんよ。そんな格好じゃ、女の子も恥ずかしくて隣なんて歩けないわ」
「うるせぇ!」
さっきまで散々佐藤にぶん殴られたであろうコイツの鳩尾に、俺は蹴りをお見舞いしたのだった。
そして――
「遅いですよ。敦さん」
「ごめんよ。仕事が立て込んでてね。それで、話ってなんだい?
そして今に至る。
花男に服装を整えてもらって、眼鏡をかけて口調も変えて、俺は2週間前から会う約束をしていた彼女と向き合う。俺を見つけた彼女は不機嫌そうだ。俺が遅れたから反論はしない。申し訳ないという意思が伝わるよう、柔らかい笑みを作る。
「っ…べ、別に良いです。敦さんが忙しいのはわかってますから。それより、ソレ、辞めてもらえませんか?」
彼女が不機嫌な理由は他にあるようだ。
ソレという単語に、俺はピンとくる。俺は自分が少しやらかしたことに気がついた。急いでいた手前、いつもの癖がでてしまったのだ。
「あぁ、呼び方だね。ごめん。このしゃべり方だと名前の方を呼んじゃう癖があるんだ。気をつけるよ」
「そうやなくて…いや、それもあるんですけど」
「ん? なんだい?」
「だから、そのしゃべり方です! 私は、いつもの敦さんに会いに来たんですっ」
「……こうか?」
やっと意図が分かった俺は眼鏡を外して胸ポケットにしまう。
あぁ、なるほど。そういうことか。
こっちの方は調子が崩れるのか。俺も見栄えとかしゃべり方とか気をつかったつもりだったが、 後者に関しては蛇足のようだった。
「はい、それで…いいです」
「ったく、いきなり電話してくるから変に身構えちまったよ。こっちも気を遣ったのに」
「…すみません」
「別にいいさ。それより、お前、飯はまだか?」
「え? まだですけど、どうして?」
「ここで立ち話するわけにもいかねぇだろ? エスコートぐらいしてやるさ」
直接会いたいと言われ、会ったその場で用件を聞くほど野暮では無い。それくらいの甲斐性は持ち合わせている。せっかくこうしてお互い良い格好で出会ったのだ。それでただ話してはいサヨナラって言うのも味気ないだろう。俺だって急いで仕事を終わらせた身だ。少しはゆったりとした時間を過ごしたい。
「それで、お前は何が食べたい?」
「じゃあラ…イタリアンが良いです」
「……」
「な、なんですか?」
今一瞬、ラからはじまるものが出てきたような。
……ラが頭文字の食べ物。まぁいいか。変に詮索するのは辞めよう。雰囲気が悪くなる。何より飯島に失礼だ。
「あぁ、わかったよ」
「ちゃんとオシャレなところですよっ」
「はいはい、わかりましたよ。お姫様」
「おひっ!?」
あからさまな言い方で発破をかけてやると、面白いほど顔を真っ赤にしてくれる。
あんまりからかいすぎると怒らせてしまうから、ほどほどにしないといけないのはわかってはいるのだが、こうも反応してくれると余計なことを言ってしまう。
実際、俺は今、わがままなお姫様を相手にしている気分だ。今日この日まで、大慌てで仕事をこなしてきたのだ。しかも、未だ肝心な用件は聞けていない。その上、あぁでもないこうでもないと言われている。たたでさえこっちは常に向こうの顔色を伺って言葉を選ばなければならないのに。
からかうんだけども。
だが、後輩から頼りにされるというのは面倒ではあるが、どうしても気にかけてしまうものなのだ。
「2名で」
「かしこまりました」
店に着いた俺達は、店を一人で切り盛りしているコックが案内したテーブル席に向かい合って座る。
飯島の希望通りのイタリアンの店。
会社の最寄り駅から少し歩いたところにあるそれは、大通りから少し外れた小道にあり、隠れ家のような落ち着いた佇まいの場所だった。こういう独り身で忙しい身分にとって、職場近くのうまい店を見つけるのは数少ない娯楽の一つだ。
会社に寝泊まりするから周辺の上手い店には大体目星が付いている。この店も俺のお気に入り。
「…まぁ、敦さんにしてはええ線いっとるんとちゃいます?」
「そうかい」
どうやら、お姫様の及第点は頂けたようだ。
俺といるのがそんなに居心地が悪いのか、あるいはさっきのことをまだ根に持っているのか、未だにツンケンとした態度を崩さない。
それでいて、彼女は落ち着かない様子で店の様子を観察している。内観はほとんどが流木のような自然な木材を使われており、調理しているコックの後ろには数々のワインが壁紙のように並べられており、所々に黒猫の写真やイラストがこちらを覗いている。
俺達が座っているのは窓際のテーブル席。外からはこの周辺の街波が植物の隙間から見える。
「お前、ワインいけるか?」
「…多少は」
「なら同じのでいいな?」
「……」
こういう場所はあまり来たことがないのか、それとも今まで異性と二人で食事する機会がなかったのか、いつかの中華料理店のごとく、借りてきた猫のように彼女が頷くのを確認した後、俺が持ち込んで置いてもらっている一品を頼む。
食事の方は、俺はいつも注文しいてるコース料理を頼むつもりだが、飯島の方はと言うと……
「ムムムっ」
眉間に皺をよせ、眉毛を八の字にして真剣にメニューとにらめっこしていた。この店は良い店だ。だから、基本的に外れを引くことはないだろうが、初めての店だと大体そうなる。
こういうちょっと幼い様子はまだまだ若いことの現れなのだろう。
「んじゃ、まずは乾杯といこうか」
「…はい」
なんとか注文を済ますと、一番先にやってきたのはワインが入ったグラス。俺と目の前の彼女の前に置かれたソレを手にとり、そのまま腕を上げる。
口に含めば俺好みの芳醇な香りと味が口内を満たしていく。飯島の方も、反応はよさげだ。一口含むと、目の色が変わった。
「へぇ、意外といけるんだな。涼風の歓迎会の時はすぐに酔っ払ってたのに」
「……あの時もそこまで酔うてませんよ」
「あんまり無理すんなよ」
「いけますって、ほら、この通り」
「あっ」
一口目なのにそれなりにできあがっているのに、何をムキになったのかグラスに入ったそれを一気に飲み干そうとする。空きっ腹で一気は流石にマズいと制止しようにも、もう手遅れ。
もうグラスは空っぽだった。
「ほ~らぁ、ぜぇんぜん酔うてまへんよぉ」
あぁ、完全にできあがってしまった。
くそ、しくじった。変に調子づかせるんじゃ無かった。これじゃ用件が聞けない。つーかまだ飯も来てないんだぞ。どうすんだこりゃ。
そうなったと当時に、やや遅れてやってきたコックが俺達の目の前に注文した料理を並べだした。
「あの、コイツに水を――」
「これおかわりお願いしま~す」
「なっ!」
ちょっと待て!
お前これ俺のボトルキープってこと忘れてないか?
うん忘れてるな。つーかもう誰と何してるのか分かってなさそうだ。
あぁ、くそ完全にやらかした。このワイン、ボトルだと10000円したぞ。あとはチャージ代とかコースの料金、ボトルキープの額も含めるとなると……。
そこまで数字が脳裏に浮かんだ瞬間、俺は考えるのをやめた。
●
「おい飯島、大丈夫か?」
「だぁいじょうぶれふよ~」
「人はそれを大丈夫とは言わんのだが」
結局、ベロンベロンに酔っ払った飯島に俺の秘蔵の一本を飲み干されてしまった。
そのあとも何杯か飲んでいたし。
結局、あの店で要件は聞けなかった。彼女が話しやすいような雰囲気にしてやろうという俺の気遣いは、完全に失策に終わった。
店を後にしてから大通りに出る頃にはもう飯島は立っていることもできなくなっていた。
大通りの脇で腰を下ろして夢見心地。
「つかもう帰るぞ? お前、自分の家言えるか?」
「え~? もう一軒行きましょうよぉ~」
ダメだこりゃ。
まさか、こいつ俺に奢らせるために呼び出したんじゃねぇだろうな。
こっちがどんな思いでこの2週間を過ごしたと思ってるんだか。
「……」
まあ、それだけ元気になったならいいか。
涼風が入社してからしばらく立った時の彼女を思い出す。妹と弟に振り回され、体調も崩していた彼女がこうして心地よさそうにしている様子を見れただけでも安堵してしまう自分がいる。
とは言え、この状態で連れ回す訳にもいかん。一刻も早く家に帰さねば。ここがまだまともに話せる最後の分水嶺だ。
最悪住所だけでも聞き出して置かないと。
「おい飯島。お前、ホントに自分の家言えるか? 自信ないなら今のうちに教えてくれ。俺、物覚えだけはいいんだ」
「え~、なんですかそれ~うち、実家暮らしやからぁ、敦さん来ても、なあにもぉできませんよ~」
「何も起こさないために聞いてるんだが……」
このワガママお姫様は未だ夢現のようだ。
正直もう付き合ってられん。こっちも増田を焚き付けた出前、スマートにこなして見せようとしたがもう仕方ない。
なんとしても、ここで全部答えてもらおう。
「あとそれと、結局、お前の要件ってなんだよ? わざわざ電話までして呼び出して。何か用事があったんじゃないのか?」
「……」
改めて本題を繰り出すと、さっきまでお花畑にいた彼女が急に喋らなくなった。
まさか、忘れたせいで絶句しているのかと様子を伺う。が、どうにも違う。
うつむいて、ブツブツと何か言いたげだった。
「……ダメなんですか?」
「あ? なんだって?」
「だからぁ…理由がないとぉ、敦さんにぃ…会いたいって思っちゃぁ、ダメなんですかぁ?」
よく聞こえなかった俺は顔を近づけて耳を傾けると、飯島は俺の服の袖を摘まみながら、上目遣いでそう言った。
「っ……」
俺も酒が回っていることもあってか、目の前にあるその光景に不覚にも心臓が跳ね上がる。
少女の上目遣いというものは、保護欲と父性本能が刺激されてたまらないのだ。
と、何故か女である葉月が雄弁に語っていたのを思い出す。
それよりも、コイツはなんでそんなことを俺に言うのだ?
「お前、それどういう意味で言って…」
「……クゥ」
「寝るなー!」
完全に酔いつぶれてしまい、大通りの脇で眠り姫になってしまった彼女の肩を大きく揺らす。
これでも10月下旬の夜。さすがに寝たら風邪を引くに決まっている。この前こいつに看病してもらった出前、病気にさせるわけにはいかないのに。
くそ、最悪、こいつの親に来てもらうしかないのか?
「ん?」
眠り姫を帰す算段を建てながら、彼女の肩を揺らしていると、フリルの多いワンピースの中から一枚の紙切れが落ちた。
キレイに折り畳まれたそれを手に取って広げてみると、そこに書いてったことに覚えがあった。
「コイツ、なんでこれ持ってるんだ?」
それは、いつかの会社のサーバーが一部ダウンしたときに涼風に渡した、俺のメモだった。
筆跡にも、サーバールームの場所、ダウンしたサーバーの場所、涼風と連絡を取るために書いた俺の携帯番号にも全て書いた覚えがある。それ以外に、涼風がちゃんと動けるように細かく指示されたそれを何故か飯島が持っていたのだ。
「……んぁ? あつし…さん?」
遅れて目を覚ましてくれた眠り姫は、数回ほど瞬きしたあとに俺の方を向いた。まだその瞳は朧気で焦点があっていない。まだ酔いの中にいるようだ。
「…ぁ、それ」
だがそれも、俺が今広げているものを視界に捉えると段々意識がはっきりしたのか、表情もわかりやすくなってくる。
浅緋色の瞳孔は小さくなり、ただでさえ真っ赤になっている顔色が耳にまで染まり尽くし、口を魚のようにパクパクさせている。
「ぁ……っ!?」
「おい、お前、なんでこれ持って――」
「イヤアアアアアアア!!」
「グハァ!?」
目覚めた眠り姫は俺の左頬に大きなまだ少し早い紅葉を咲かせてみせたのだ。
それから小一時間ほど。
本当に小一時間ほど経ったあとでも、お姫様は膝を抱えてうずくまったままだ。
もう何がなにやら。
流石に面倒になってきたから、俺も隣で一服させてもらっている。俺の顔はまだ彼女が咲かせた紅葉のせいでひりひりしている。
「それで? お前、なんでこんなことしたんだ?」
「っ……」
相変わらず、お姫様はだんまりのご様子で。
とはいえ、大体の想像は付いた。
まず、飯島が俺の番号を知っているのは、俺が涼風に渡したメモのおかげ。
居酒屋でのまるで今ソレを思いついたかのような不自然な言い回しにも説明が付く。おそらく、涼風がゴミ箱かなんかに処分したのを後から拾ったのだろう。
だとすると、あのワン切りは、間違って俺の番号にかけてしまっただけ。
それ以外の身の振り方については完全にお手上げだ。わざわざそのメモを回収して、そのあげく、自分の携帯に番号を入れ、電話する直前にまで持って行くという動機も、こっちからすれば完全に意味不明。
なにがやりたいのかさっぱりだ。
……一応、これはほぼ憶測の域をでない話だが、さっきの上目遣いのことを思い出す。
案外、用事や理由なんてもの、最初からなかったのかもな。
ただ俺に会いたかっただけ。
なーんて、いい年したおっさんにしては些か自意識過剰がすぎるか。
「さて…今日はもう帰るぞ」
俺はタバコの火を消してから立ち上がる。彼女の酔いもさっきのメモのおかげで冷めたようだ。まだまだ宵の口。一人で電車に乗れるだろう。
これで一安心と、歩き出そうとした途端、後ろから何かを引っ張られるような感じがした。
振り返ると、さっきまでうずくまっていた飯島が俺のジャケットの袖を摘まんでいた。
「……ラーメン」
「?」
「驕りますんで、さっきのこと、忘れてください」
「……」
それ、お前が〆に食べたいだけでは?
と口に出せばきっとさっきのリプレイになるだろう。
それでもまぁ、このお姫様の気持ちは汲んでやろうとするかね。
呆れ混じり、安堵混じりのため息をついた俺は、今夜最後のエスコートに勤めることにした。
一番面白いと思ったシーン
-
敦さんと青葉の絡み
-
敦さんとゆん先輩の絡み
-
純君とひふみ先輩の絡み
-
佐藤君とりんさんの絡み
-
ゆずっちとねねっちの絡み
-
ヨッシーと八神さんの絡み
-
ななみんとうみこの絡み
-
佐藤君と花男さんの絡み