史上最強の弟子ケンイチ 実績『達人としか呼ばれぬ者』獲得   作:秋の自由研究

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第五回

 地下格闘場で医療スタッフとして働くバイト実況、はーじまーるよー。

 

 取り敢えず、ホモ君が地下格闘場でアルバイト……ではなく正規スタッフとして働き始めて大分経ちました。違法な格闘場なのでお給金も悪くないんですけど、このアルバイトしてると勝手に成長するんですよね。アレ、喧嘩特訓とかしてないんですけど(困惑)

 というのも、地下格闘場のサガなのか、運び込まれて来た病人が暴れだして、それを制圧する事になるのが割と多いんですよね。特訓では無いですが、基本的に敵とタイマン張ってレベルを稼ぐって言う、本来師匠が居ると出来るようなレベリングが行えてしまっています。しかもダメージを負った妙手クラスとか引き分けでも経験値が、うん。美味しい!!

 

 まぁ戦える相手は大抵格上なので、相手の攻撃を凌ぎながらタイムアップを狙う戦法しか取れませんけど。幾らケガをしてるって言っても、格上相手にジャイアントキリングなんてそうそう上手く行くもんじゃありません。安定チャートは維持しましょう。

 因みにここは場末の地下格闘場なので、逆に や せ い の た つ じ ん は出没しません。そう言う方は、もっと良い所か、普通に仕事で稼いでいるかしてますので。その弟子が出て来る事はそれなりにありますけど。

 

 しかし、そんな経験値が美味しい相手と、これだけ実際のバトルで殴り合っても、全然青得は付きません。能力の伸びとは裏腹です。妙手クラスになるにあたって、追加の青得が欲しい所さんだというのに。コレは屑運(半ギレ) 実際のバトルの後に低確率で付くとはいえ、コレは低すぎませんかねぇ……?

 

 っと、画面内では動の気が暴走したゴツイモンスターグラップラーを大人しくさせた所です。メッチャ攻撃が苛烈でしたが、凌ぎ切れました。バトルで防御ばっかりしているからか攻撃より防御の伸びが良いです。ハゲは頑丈、ハッキリ分かんだね。

 ここまで防御が硬いと、静の気で制空権を築き上げてガッチリ防御タイプに振り切りたい所なんですけど、ホモ君が未だ自分が何方の気の持ち主かも分かってません。お師匠が居るとこれも早めに判明するんですけど、これも師匠無しプレイの弊害ですね……因みに動の気を暴走させている分、相手の方が特訓環境は恵まれてる可能性があります(半ギレ)

 

 因みに、自分で解放する事も出来なくはありません。我流バーサーカー君は天性の才覚で生半可とはいえ動の気を開放していましたし。ボクサー武田先輩も一応師匠の教えがあったとはいえ自力で静の気を開放していました。このプレイヤーキャラでそれを狙ってやるのは相当厳しいですけど(絶ギレ) 専用イベントのあるキャラは良いなぁ!!

 

 どんな育成キャラでもあるレベルまで行けば自動的に開放は出来るのでそれを目指すしかありません。師匠持ちのキャラが早熟しない理由の一つとなっております。一応青得扱いなのでバトル後に解放できる可能性はありますが低確率の上にランダムという。絶対に自動解放を目指して地道にやってった方が良いです。安定チャートは絶対に崩してはいけない(二撃決殺)

 

 しかし、今日はこれで患者をシバキ倒すのも三戦目。めっちゃ怪我人が運び込まれてきますけど、今日は経験値イベントの発生しやすい稼ぎの日なのでしょうか。だとすればコレはラッキー。数があればあるだけ青得の可能性は増えていくので。

 と言っても三回全部終わってなお何にも青得ついてませんけど。はーつっかえ!

 

 おや、そんなこと話してたら格闘場の先輩から呼び出しが来ました。また怪我人が来たのでしょうか……等と考えてたら『――おい、新入り。ちょっとリングに来い』という信じられない発言が来たんですけど。リング????? こちとら医療スタッフぞ?????

 で、話を聞いてみたんですが。どうやらリングにいらっしゃる選手から何かしらのお呼び出しの模様です。恐らくはランダムイベントの一つでしょう。

 

 とはいえ、元はホモ君も闘技場に出場して荒稼ぎする予定だったんです。今はそんな暇もありませんけど。という事で本来予定していたリングイン、大分遅れましたがここで果たしましょう。どうせこれから先二度と入る事も無いでしょうし。記念です記念。

 

『――やっほ。お久しぶりぃ……元気にしてたァ?』

 

 ……ファッ!? き、金髪黒ドレスピンヒールグラマラスなお前は!?(超高速早口) 印象大分変わりましたが(主に背丈とか)、前にシバキ回したメスガキ格闘家!? 何故こんな所に、まさか自分で脱出を!? 別に何処かの留置場にぶち込んだわけじゃないですけど。というかこの前戦った時、ホモ君が片手で吊り下げられるくらいには小柄だったんですが。

 どうやらリベンジする為に此方を追いかけていた模様です。『今度こそォ、潰すからァ覚悟しておいてねェ?』と口調も若干変化してますね。というか、この裏格闘場においてもピンヒールを履いているのか……(困惑)

 

 とはいえ、かかって来るなら当方には迎撃の用意アリです。さて、以前のリベンジマッチという事なら、以前より成長したホモ君でボコボコにしてやるのが礼儀ですよね(過激な発想、言動)

 

 あっ、とか思ってたら突如乱入したメスガキ格闘家の前におじさんが!! コレは理解らせるという気概に満ちて居ますね。もうテキストがTNTN亭語録なのだもの。絶対に理解らせてやるという気概に満ちて居ます。

 が、このメスガキ、この親父に眼すらくれません……おや?(曲者センサー)

 

 『このガキっ! 理解らせてやる!!』とか完全に薄い本の竿役なんだよなぁ……しかしコレであのメスガキ格闘家がおじさんに反応して居たら完全にそう言う展開なんですけど、あっ。

 やっぱり、あっと言う間に処理されてしまいました……テキスト上で一言、『一撃だった』です。何というアワレ……しかし、めっちゃ屈強そうな男だったというのに、一撃とは。

 

 以前に、『好敵手』が欲しい、と言いましたが。そう言った存在は劇中のネームド以外にも、こうして一度戦ったNPCからも選ばれる事があります。で、こうなったキャラの特徴なのですが。良くあるのが噛ませ犬キャラを一撃で伸す、という演出。それだけ強くなったという事を顕している訳ですね。

 とはいえ、まだ噛ませ一人を伸しただけ。この後の確変演出さえなければ、所詮はプレイヤーキャラのおやつになる運命を……『――こ、この! やりやがったな!』ファッ!?

 

 あっ、待ってもう一人乱入して来ました。コレはまさか……確変演出!!

 次々と好敵手キャラを潰そうと、噛ませ犬たちが乱入して来る。ま、間違いありません。コレは今のホモ君を超えるだけの強さを誇っているという意味の演出、こうなってくると話が変わります。

 数値、及びCPUレベルなども、今のホモ君のランクより一つ上の段階。今のホモ君の数値が一応、バーサーカー戦時の谷本君と同格ランク。となると、相手の能力等はその一段階上、上級弟子クラス……下手すると叶翔の辺りなので……やべぇ、死ゾ。

 

 とか言っている間に、画面内では突撃していった追加の噛ませ犬たちが軽々と処理されていた模様です。『まるで鎧袖一触、相手にもならなかった』という描写が、確定したものとはいえ哀愁を誘いますね……

 

『こんなんじゃァ、全然、満足できないんだけどォ? ねェ?』

 

 くっ、今のホモ君が叶翔クラスに戦いを挑むのは無謀。しかも、今までと違い相手は万全の体勢。疲労や、ケガに寄るデバフも一切なしと来ました。時間稼ぎもマトモに出来るか微妙です。

 しかし好敵手とのバトルはホントに経験値が美味しい……リスクを冒しても取りに行く価値はあるんですが。

 

 育成方針的に『先制×』を取ったのがここで裏目に出て居ます。マズいですね。先制を得意とするキャラ、先の先タイプのキャラなら最初の一撃でアド取ってゴリ押すとかも出来ない訳じゃないんですけども。

 

 ――いえ、決めました。年齢的に未だこのレベルなのは些かどころか大分出遅れて居ますので。ここでレベルを上げる為にもリングに上がろうと思います。結局の所、レベルを上げて物理で殴れるようにしないと、経験値の美味しいイベントに乗り遅れる事もアホほどあるので。

 原作イベントや、各地で発生するランダムイベントは、その最中に心強い知り合いを作るチャンスではあります。ホモ君は若い内に特訓に明け暮れ過ぎて一切の友人関係構築を放棄していましたので、ここから先のチャンスは取り逃さないようにしておきたいです。

 

 プレイ方針上、当然ながら、活人拳や殺人拳に与しないホモ君は孤立しやすいです。そうなった時に生きてくるのは、プレイ中に積み上げたNPC達との交友関係です。イベントに参加すればそう言った垣根を越えた仲間を作る事も出来ます。たとえ活人拳、殺人拳、何れに与するつもりが無くても友情は築ける、ハッキリ分かんだね(名推理)

 そう言った友垣は、ピンチのホモ君を助けてくれる命綱になったりもします。因みに理想は梁山泊がいざという時の駆け込み寺になる事です。しぐれどんにセクハラしなきゃ……(使命感)

 

 が、そうイベントは当然ながらある程度の強さのキャラでなければ全く戦いにもなりません。そしてリスクを恐れ、そう言うイベントを逃した結果、周り回って後々プレイに影響を及ぼし、実績獲得する前にゲームオーバーとか笑い話にもなりません。

 友を得るにも、生き残るにも、先ずは強さです。クソ雑魚ナメクジから力強い野獣に成長する為にも、リスクは承知の上、当たり前だよなぁ?(震え声)

 

『――あらァ。漸く上がってくる気にィ、なったのねェ? ――スタイルは自分流、ジャック・ブリッジウェイ。アンタのそ・こ♡ 頂くわァ?』

 

 まぁ彼女がライバルキャラなら、これから何度もぶつかる事になるでしょう。その為に彼女と戦いなれておくのも必要だと思います(ゲーマー特有の予習姿勢) しかし、あのスポーツカラテがここまで成長するとは。

 というか、構えが可笑しいです。片足だけ上げて、そこからピクリとも足を動かして居ません。これは……カラテにアラズ!!

 どうやら、スポーツカラテからレベルを大きく上げて、足技特化のキャラになった模様です。このピンヒールはこえぇなぁ……お前どう?(現実逃避)

 

 と、言った所で、このピンヒール少女が今回のお相手です。

 対戦よろしくお願いします。

 




地下格闘場の荒くれ患者なんて素直に休んだりしない。当たり前だよなぁ?

そして皆様、お待たせしました。メスガキ武術家、再登場です。良く考えたらケンイチ世界にこういうキャラいなかったなって思って。魔改造を施してライバルキャラへと昇格しての再登場です。
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