史上最強の弟子ケンイチ 実績『達人としか呼ばれぬ者』獲得   作:秋の自由研究

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第二十三回

 馬のお兄さんと合流する実況、はーじまーるよー。

 

 さて。取り敢えず楓ちゃんを助けられました。これで谷本君を助ける事が出来た。闇堕ちもしねーな!!! やったぜ!! ……と、思っている画面の前の皆さん。とか思ってらっしゃる皆様。

 

 甘いです。長老の大好物のあんみつよりも甘い!!!

 

 いやぁ、恐ろしい程にケンイチ世界の悲劇は回避し辛い様に計算されている模様で、例え楓ちゃんを助けられても、谷本パパは普通に死にましたし、女医に騙されていた事実は変わりません。

 

 しかも谷本君が現在の道へ進む理由となった、最大の騙されイベントに関しては、防ぐことは出来ません。何故か。

 いやまぁ谷本君自身とは親しくない訳で。流石に『頼れる大人』とは認識されてはいませんから、谷本コンツェルン絡みの問題に関してはいかんとも介入しようも無く。つまり、その最後に起こる、緒方一心斎との遭遇は防げないのです。

 

 このゲームは、様々にキャラクターと関わる事が出来ます。ですが、歴史を大きく変えようとなると、それなりに覚悟を持って挑まねばなりません。ホモ君の様に、本来関われない筈の所に、短期間で無理矢理に関わりに行くと、救えない場所も出て来る訳ですね。

 まぁ何もしないよりはマシですし、楓ちゃんを助けられた事を喜びましょう。取り敢えず楓ちゃんは、ホモ君の現在の拠点に匿っております。お兄ちゃんからはしっかりとご了承(事後承諾)を頂いているのでね、もう彼女が死ぬこともありません。

 

『あ、先生。きょうもおねがいします』

 

 何よりも、取り敢えず、こんな可愛い子と知り合いに成れたんだからもう何でもいいですよね!!!!!(思考停止)

 

 もうね。色気が無いの! ホモ君の周りには、本当に。友達友人その他諸々まぁ男臭い事この上なく! 画面の前もうすうす気が付いているでしょうが、この実況。なんとあのメスガキちゃん以外に女っ気が殆どございません!!

 令和のこの世にここまで男臭い実況もないですよ、と愁いを持っていた訳ですが。しかしながら、そんな憂慮とも今日でお別れでございますよ。今回で、いよいよ可愛らしい女の子と知り合いになれたのです!! まぁ、鈴木君とおんなじペースで見に来るだけですけど。やれる事と言えば。

 

 それでも喋れるか喋れないかで大きく変わりますよ、やっぱり。でも俺、鈴木はじめ君とも喋りたかったなぁ俺もなぁ……(男臭い空気大好きマン)

 

 ところで、私としては、谷本君が覇王化するのは、是か否か、という話なのですが。満場一致で是です。

 

 大きな理由としては、先ず『久遠の落日』において、谷本君が居ないと槍月師父が活人拳側に付いてくださりません。

 これに関しては確定していて、谷本君が居ないと槍月師父は最後まで闇側、その分久遠の落日の闇側勝利が近づくので、ここは避けておきたいのです。

 

 ホモ君は一応、何処にも属していないアライメントではありますが、『久遠の落日』に関しては。『闇』以外の勝利条件は『久遠の落日の失敗』と固定化されているので、そこは出来るだけ成功するようにしておかないと。

 

 さらに、ケンイチ世界においての一番のクソ野郎にして拳聖とかいう大仰な名前を名乗ってやがるMr,緒方との接触が起きた後、今のホモ君にとって大事なのはそこです。

 強くなることを決意した谷本君は、原作に沿って必ず槍月氏と接触します。確実に接触できるタイミングがあるので、そこにご一緒するのが狙いです。

 

 どうしてそんなに槍月師父と会いたいのか?

 まぁ単純明快な話で、経験値を得たいんですよ。槍月師父は近くに達人が居たら、戦わずにはいられない人物です。しかしながら一応、友人関係ではあるので、殺し殺され、的な事はシステム的に起こりえません。

 つまり達人級の殺人拳相手に、死ぬことなく『手合わせ』が行える訳ですよ。クエストに加え、達人級との戦いもあるとなれば経験値は大変美味しい。

 

 後、槍月師父は普通に強い達人なので、今のホモ君がどれだけ通用するかを確かめたいというのもあります。このゲーム、割と性能が良くないとゲームの腕が良くてもひっくり返される事はザラにあります。

 

 防御性能だけなら一応世界に誇れるレベルには上がっているので、それが一影九拳にどれだけ通じるか、今のホモ君は、この先生きのこれるのか。その辺りを確かめるための試金石として、槍月師父を全力で利用します。

 非情で結構、このゲームは甘い事を言っていては普通に死ねます。

 とはいえだからといって情を投げ捨てると『闇』落ちしますけど。

 

 まぁ『達人』とだけ呼ばれる為にはある程度の非情さと、強さが必要という訳です。今回はそれを見せ付ける場面でございます。アライメントも別に寄らないし、多少はね?

 

 ……と、小粋なトークで場を繋いでいる訳ですが、(槍月師父の到着)まーだ時間かかりそうですかね。ずっとメナング君からのご報告を待っているのですが、全くお返事がないんですねぇ~一体、何時になったら進展するんでしょうかねぇ~?

 

『――先生大変です! 谷本夏が何者かに襲撃されたようです!』

 

 ――っ来たぁ!!

 その報告が好きだったんだよ!!!(大胆な言い間違えは走者の鑑) ちょっと存在しない筈の要素が濃くなってますが……それは兎も角として。

 これは医者として谷本君を念入りに診療しないといけない(建前) 急ぎましょう。頼れる男が今から行くぞ! ついでに槍月師父に会わせろオラァン(大いなる本音)!!

 

 

 

 はい、谷本コンツェルン本社に到着いたしました。取り敢えず突撃隣の社長室……あ、待っていらっしゃらない? あらそう。じゃあここはメナング君に情報を探ってもらうしかないのかなぁ、なんて。

 まぁ一応は聞いてみますか。どうせ答えては下さらないと思いますけど……と普通に考えたら思うじゃないですか。

 

『あぁ? ご子息様? 家じゃないですか?』

 

 今ご自宅? そうか。君達、ちょっと個人に関する情報管理の類がガバ過ぎやしませんかね……? しかも、えらい役員っぽいぞ。この人。情報を何だと思っているのか。

 

 ――とまぁ、谷本コンツェルン内は、谷本君の敵が多いです。下は兎も角、上は、何時か自分が社長になろうと思っていた野心の輩も結構いるので、こうやって情報を無造作に流す裏切り者も多い仕様の模様です。

 

 こういう会社の仕様も細かく設定されているのが良いですよね、このゲーム。

 谷本君がああなってしまった原因は、別に小っちゃい頃の出来事だけじゃないんですよー人間やっぱり積み重ねが大切なんですよーと言わんばかりのこの鬼の様な設定。社員も社長の御子息にとんでもない扱いをする様な会社。

会社を、力で治めるとこういう事になるので、皆は力と情を上手い事使い分けて会社運営しようね!!

 

 全く、ホモ君が医者じゃなかったら谷本君は暴漢に襲われて殺されても文句言えませんよ。こんな会社員から裏切られて。まぁ谷本君には非はないんですけどね。全部パパンが悪いよーパパンがー。

 

 で。

 

『……他人も、支配できるように……』

 

 谷本家に到着。

 そして、対面した時点でこの発言をしている、という事は。無事原作ハーミットルートを辿る事は確定している模様です。まぁ楓ちゃんが生存しているので、多少の差異はあるでしょうが。

 取り敢えず槍月師父と出会えるのは間違いない模様なので、こちらとしてはそれが確定しているだけでもありがたいです。達人との手合わせ……経験値……ふいひひひ、いやーこの先が実に楽しみですね!!(悪鬼羅刹)

 




妹を誘拐し、事後承諾で彼女を治療するとか言う暴挙。
でも頑張って足りない女っ気を補填した積りだから許して。
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