「ランブルボールの効力は3分!! 3分でお前を倒す!! 『ランブル』!!」
チョッパーは、チェスマーリモを3分で倒すと宣言し、“ランブルボール”という名の丸薬をガリッと噛み砕いた。
『3分!? ムハハハハ!! 3分どころか貴様ごときがおれに勝てるか!! “雪解けの矢マーリモ”!!』
チェスマーリモは、そんなチョッパーの宣言を2重に重なる声で戯れ言だと笑い、火矢を放つ。
「“
「ふんぎゃぁーー!! 間一髪回避ぃぃ!!」
火矢は正面のチョッパーとフクキタルに襲い来るも、チョッパーは姿を変えて素早い動きで回避し、フクキタルも無駄に叫びながらも危なげなく回避に成功する。
『ハッ! 何をするかと思いきや変形か!! そしてそっちの小娘は変形こそしてねぇが動きが素早い。つまりてめぇらは悪魔の実の能力者だな!! ドルトンと同じ
「違う、“人間トナカイ”だ!! “
「私も“ウマ娘”です!! “
『どっちも同じだ!! まとめて叩きつぶしてやる。“ドビックリマーリモ”『
チェスマーリモは、向かってくる2人に対し、その4本の腕それぞれに巨大な大槌を構えると、力一杯振り下ろした。
「『
「ウマ娘パワーを舐めたらいけませんよ~! 幸運上昇、突き上げ運勢!! 『
振り下ろされる大槌を、チョッパーはまたしても姿を変えて跳んで回避し、フクキタルは下からの突き上げ掌底によって大槌の攻撃を押し返す。
そんな2人の行動に、チェスマーリモは動揺を隠せない。何故なら、チェスマーリモが知る限りゾオンの形態変化は3段階のみであり、たった今4つ目の変形を見せたチョッパーはあり得ないことであった。また、ウマ娘のことをよく知っていなかったので、細腕のフクキタルにパワー負けした衝撃は大きかった。
『くぅ!? なんだ貴様ら、こざかしい真似をぉ!!』
チェスマーリモは、フクキタルに突き上げられよろめいた姿勢のまま、視界に入ったチョッパーに対し大槌を振るう。
「『
『またか!?
またしても新たな変形を行い攻撃を防いだチョッパーに、最早先程までの余裕は完全に消え去ったチェスマーリモ。そんなチェスマーリモに対し、チョッパーは冷静にこう告げた。
「“ランブルボール”は悪魔の実の変形の波長を狂わせる薬さ!! 5年間の研究でおれはさらに4つの変形点を見つけたんだ!!」
『“七段変形”だと!?』
「な、七段変形面白トナカイ!!!」
「七段変形!? ラッキーセブンで縁起がよいですね!!」
チェスマーリモが驚きのあまり発した『七段変形』というワードに目を輝かせるルフィとフクキタル。最早完璧にチョッパーの能力の虜であった。
『く、そんな見せかけにまどわされはしねぇぞ!!』
「みせかけじゃないさ。『
そして、また新たな変形を見せたチョッパーは、その強化された腕力でもってチェスマーリモの大槌を砕き割る。
「言っておくけどおれの“鉄の蹄”は、岩だって砕けるんだ!!」
「お~、ホントにすごいですねトナカイさん! 私はウマ娘ですけれど蹄はありませんので⋯⋯“
そんなチョッパーに負けじと、フクキタルも掌底で大槌をチェスマーリモの手からはじき飛ばす。
「⋯⋯生意気だぞ貴様ら。思い知れ、“ドビックリマーリモ”『
しかし、大槌を失ったチェスマーリモは、今度は四本の巨大な斧を出し、それを構えて反撃に出る。流石に刃物を素手で受け止めるのは危険過ぎるので、回避に専念するフクキタルとチョッパー。
「⋯⋯なあお前、ちょっとだけ時間稼ぎしてくれねぇか? その間に、おれがアイツの弱点を見つける!!」
「ラッキーセブンのトナカイさんがそう言うなら、勿論おーけーです!!」
まだ知り合って間もないが、互いにその実力を見て、共通の敵に相対する2人の意思はすぐに通じ合った。チョッパーは1度“
『クソ、ちょこまかと!!』
「トナカイさん、なるべく早くお願いしますよ!! 私、実は運がなければ3回ほど斧直撃してますので!!」
軽々と斧を避け続けているように見えるフクキタルであったが、慣れない雪の上での戦闘ということもあってどうやら本人にはそれほど余裕はないらしく、クジクジの実の能力が発動した
「『
フクキタルの限界が近づく中、ついに弱点を見つけたチョッパーは、“
『おのれトナカイ、何をするつもり⋯⋯』
「よそ見は厳禁ですっ!!」
チェスマーリモの視線がチョッパーを追って一瞬逸れた隙を見逃さず、フクキタルは斧を掌底で弾く。チェスマーリモは体勢を崩し、さらに大きな隙が産まれる。
そしてその隙は、チェスマーリモにとって致命的なものであった。
「“
「トナカイさんに合わせます!! “
一瞬で懐に潜り込んだチョッパーと、そんなチョッパーの狙う場所を見て弱点を理解したフクキタル。2人は、ほぼ同時に技を放った。
「『
「『
チェスマーリモのアゴに刻まれた、蹄と掌の跡。まるで花びらのようなその印は、2人の勝利の証であった。
「やったー!! トナカイ!! フク!!」
そんな2人の戦いを夢中で見ていたルフィは、興奮して歓声を上げる。
「おいルフィ、あいつは⋯⋯!?」
「⋯⋯え?」
⋯⋯夢中になりすぎてワポルと戦闘中だったことを忘れていたルフィは、サンジに指摘されてようやくワポルが居なくなったことに気が付いたのであった。
ドラム王国編はこの連携技が書きたかった。何で2年後チョッパー『腕力強化』消してしまったんや⋯⋯。