予定通りなら明日も投稿しますので、よろしくお願いします。
「“火拳”!!!」
ドトウと別れ、メリー号にて無事ルフィ達とも合流出来たフクキタル。次の目的地は、反乱軍の町“ユバ”。反乱軍を説得し、反乱を止めるため、先を急ぐルフィ達を見送るように、ルフィの兄であり、“白ひげ海賊団”の二番隊隊長であるエースは、“メラメラの実”の能力により、バロックワークスの船5隻を一瞬にして沈めるのであった。
「来いよ“高み”へ。ルフィ!!!」
くいっと帽子を指で押し上げ、ニヒルな笑みを浮かべるエース。そんな彼に対する麦わらの一味の反応はさまざまであった。
「ウソよ⋯⋯ウソ!! あんな常識人が、ルフィのお兄さんなわけないわ!!」
「弟思いのイイ奴だ⋯⋯!!」
「でも、なんかフクのこと二度見してたよな⋯⋯? お前、面識あったのか?」
「いえいえ全く!! あんな強い人がお知り合いに居たら絶対忘れませんよ!! ⋯⋯ただ、なんだか懐かしい感じはしました」
「え? じゃあやっぱり会ったことあるんじゃねえか?」
「どうなんでしょう⋯⋯? 私、小さい頃の記憶が曖昧でして、その時にもしかして会っていたのかも⋯⋯?」
むむむ⋯⋯と考え込むフクキタルであったが、この時はエースに感じた謎の懐かしさの正体を思い出すことはなかったのであった。
〇〇〇〇
ルフィ達がユバへと向かっているちょうどその頃。バロックワークスのオフィサーエージェント達は、作戦の決行に向け、スパイダーズカフェへと集結し始めていた。
「ハイハイハイハイメリクリメリクリ!! あー疲れた!! 長旅っ!! 疲れた!! 腰っ!! 痛っ!! まったくお前のせいさMr.4! 腰にくるんだよお前のトロさは!! この“バッ”!!」
「えっ。ご~め~ん~ね~」
まず最初にスパイダーズカフェへとやって来たのは、ミス・メリークリスマスとMr.4のコンビだ。やたらと言葉を縮めたがるミス・メリークリスマスと、喋りも動きもゆっくりなMr.4のコンビはかなり対照的だが、これでも戦闘時のコンビネーションは抜群である。
「フフフフ⋯⋯。お久しぶりね二人とも。今日は
そんな2人を迎えるのは、このスパイダーズカフェの店主、ポーラだ。席についた2人に、手際よく飲み物を淹れ、差し出す。それを一気に飲み干したミス・メリークリスマスは、きょろききょろと店内を見渡し始めた。
「ん? なんだいおめー、この店は変テコな歌をかけるようになったね」
「歌? いいえ、今かけているのは
ミス・メリークリスマスが聞いた変テコな歌とは一体何か。その疑問に答えるような大きな声が、店の外から徐々に近づいてくる。
「アン、ドゥ、オラァ~♪ アン、ドゥ、クラァ~♪ 所詮~んこの世は~男と女~♪ しかし~オカマは~男で~女~♪ だ~か~ら~⋯⋯最強!! 最強!! オカマウェ~イ♪」
「いいよ! はい、ラストはビブラート!!」
「オ~カ~マ~ウェ~~~~~イ♪」
奇妙な歌に無駄にビブラートを効かせ、バァンと勢いよくドアを開けて店内に入ってきたのは、Mr.2⋯⋯フィーネ・ダカーポとミス・ボンクレー。ルフィ達がアラバスタに来る途中で出会った二人組である。
「「ごきげんようっ!」」
二人揃ってポーズを決めながら、店内に居る全員に挨拶する2人。その息はぴったりであった。
「あなた達、もう少し静かに入店できないの? ばかじゃない?」
「がっはっはっは!! ばかじゃないわっ!! ポーラ。何故ならあちしはオカマだからよ!!」
「ああ、それは難しい相談だね。ポーラ。何故なら、君という美しい花の前では愛を歌わずにはいられないから!!」
「うっせーなお前ら!!腰にひびくから騒ぐんじゃねーやね」
Mr.4に腰をマッサージしてもらっているミス・メリークリスマスが注意するも、ダカーポとボンクレーは喋るのを止めなかった。
「あっそうそう。そういえば今回はMr.1のペアまで動くらしいのよ。何だかんだであちし会ったことないから楽しみなのよーう!!」
「俺も楽しみだ。最も、男の方には興味ないけれどね。ミス・ダブルフィンガーはどんな華麗な花なのだろうか⋯⋯」
「ふふっ。あなた達はホントぶれないわね」
そんな他愛もない会話を続けているうちに、待ち合わせ時間の8時が迫ろうとしていた。しかしながら、一向にMr.1のペアはやってこない。
「あー夜がふける。もうすぐ約束の8時よう!? あーひま。あちし回っていようかしら。回ってることにするわ、あちし!」
「ダンスならお相手するよ、ボン。一緒に回ろう!!」
「目障りだからやめろっつーの!!」
相変わらず騒々しいMr.2ペアに対し、ミス・メリークリスマスの怒号が飛ぶ。そんな騒がしい店内の時計がちょうど8時を指したその時、ドカァンと店の壁を破壊し、何かが飛び込んできた。
「お⋯⋯お前達じゃないのよう!! どうしたの!? なぜ店に飛び込んできたの!?」
「あ、あいつが⋯⋯」
店を破壊しながら飛び込んできたのは、ダカーポとボン・クレーの部下であった。血まみれの部下は、震えながら店の外を指さす。
「なんだ⋯⋯。オカマコンビ。てめぇらの知り合いか? 砂漠で少々不審な動きをしていたもんでね⋯⋯。なに、死んじゃいねぇだろ」
その指の先には、淡々とした口調で部下を傷つけたことを告げる男がいた。この男こそMr.1。お腹に分かりやすく“壱”と書かれている。髪型が3の形をしているMr.3といい、この組織のエージェント達は基本自分の素性を隠そうとしている気配がない。
「コイツラはあちしの部下よーう!!」
「待ってくれボン! 君が暴れたらこの店に被害が出る。これ以上ポーラの悲しむ顔は見たくないからね⋯⋯。俺がやる!!」
部下を傷つけられ怒るボン・クレーは、Mr.1に蹴りかかろうとしたが、ダカーポがそれを制止する。しかし、部下を傷つけられて怒っているのはダカーポも同様だったようで、ボン・クレーの代わりにMr.1の前に出て、その肩をポンッと軽く突いた。
「⋯⋯これでよし。あ、そうだ。君に一つ訂正しておくよ。俺はオカマじゃない。強いて言うなら⋯⋯
「⋯⋯てめぇ、馬鹿にしてるのか?」
ダカーポは、言いたいだけ言うと、Mr.1に背を向けて再び椅子に座る。まるで自分のことを相手にもしていないようなその態度に、Mr.1は青筋を立てて反撃しようとする。
「⋯⋯てめぇ、馬鹿にしてるのか?」
しかしながら、その口からは先程と同じセリフが出るだけで、身体が思うように動かない。先程軽く触れられた時に
「⋯⋯Mr.2。能力を解除してくれる? 今8時。揃うべきエージェントは揃ったわ」
「⋯⋯おや? その口ぶり。まさかポーラ! 君がミス・ダブルフィンガーなのかい? どうりで美しいわけだ!! 美しい花の頼みとあれば、断る理由はないね」
そう言うと、ダカーポはパン! と顔の横で手を叩いた。その瞬間動けるようになったMr.1は殺意を剥き出しにしてダカーポに迫ろうとするが、ポーラ⋯⋯いや、ミス・ダブルフィンガーがその間に入って止めた。
「Mr.1。さっきも言ったけれどもう時間よ。ここで身内同士で争っている暇はないわ。⋯⋯ここから夢の町『レインベース』へ向かうのよ。私たちが今まで顔も知らずに“
こうして、約束の時間を迎えたことで、オフィサーエージェント達は全員でレインベースへと向かう。⋯⋯作戦決行の時は近い。
オリジナルキャラの能力チラ見せ回。
次回はユバ到着。新たなウマ娘も登場予定です。