麦わらの一味『占い師』マチカネフクキタル   作:赤葉忍

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お久しぶりです。だいぶ間空いてしまいましたが、ぼちぼち更新再開していこうと思います。

ところで、グラブルのウマ娘コラボ始まりましたね。私は戦闘時のウマ娘がどのように表現されるか気になっていましたが、なんか走ってぶつかっていってる感じが割とシュールだなと思いました。

あと、ゴルシがいればだいたいなんでもいけそうですよね。おそらくこの作品もセーフだろうという認識でこれからも頑張っていきたいと思います。


ツメゲリ部隊、砂に散る

フクキタルがダカーポと戦っているその頃、ビビとファル子の2人は、ボン・クレーの追跡を振り切り、ついに宮殿へと到着していた。

 

 しかし、そこに全ての元凶であるクロコダイルが、ミス・オールサンデーと共に現れたのであった。

 

「30分後⋯⋯国王軍が群がっているそこの宮殿広場に、強力な爆弾を撃ち込む手筈になっている。直径5kmを吹き飛ばす特製弾だ。ここから見える景色も一変するだろうな⋯⋯」

 

「そんなことをしたら⋯⋯!! どうしてそんな事が出来るのよ! この国の人達があなたに何をしたって言うの!?」

 

 あまりにも身勝手すぎるクロコダイルの計画に声を荒げるビビ。そして、激昂しているのはビビだけではなかった。

 

「ビビ様、私はもう我慢なりません!!」

 

「ファル子も怒ったよ! これ以上あなたの好き勝手にはさせないんだから!!」

 

 チャカとファル子は、ビビを隠すようにして前に立ち、戦闘態勢に入る。しかし、それに待ったをかける声があった。

 

「お待ちくださいチャカ様!! 我らにお任せを!!」

 

「お前達は⋯⋯!?」

 

 ミス・オールサンデーの妨害を乗り越えて宮殿に乗り込んできたのは、アラバスタの精鋭部隊、ツメゲリ部隊であった。

 

「我が名はヒョウタ!」

 

「我が名はブラーム!!」

 

「我が名はアロー!!」

 

「我が名はバレル!!」

 

「「「「我ら4人で、ツメゲリ部隊!! カタをつけさせて貰おうか!!!」」」」

 

 クロコダイルを前にして名乗りを上げたツメゲリ部隊。彼らの腕には、特徴的なアザが浮かび上がっていた。

 

「そのアザは⋯⋯! やつら、“一時の力”を得るために、命を削る水、“豪水(ごうすい)”を飲んでいる。最早数分の命、助からぬ⋯⋯!!」

 

「え。チャカさん、そういうの言っちゃっていいの!?」

 

 あっさりとツメゲリ部隊の命懸けの策を明かしてしまったチャカに対し、ファル子は素で驚いて反応する。

 

「あーあー、スマートじゃねえなぁ。命は大切にしろよ。クハハハ、勝手に死ぬんなら、俺が手を出す必要もねェよな?」

 

 そして当然と言うべきか、クロコダイルは戦うことなくツメゲリ部隊の手の届かない所へと移動する。

 

 しかし、その行動を読んで先回りしている人物が1人いた。

 

「ううん、ファル子はスマート(・・・・)ファルコン。とってもスマートでプリティなウマ娘だよ☆ しゃーい!!」

 

 ウマ娘の脚力でクロコダイルが動くと同時に跳躍していたファル子は、黒く染まった脚で蹴りを放つ。ツメゲリ部隊を完全に馬鹿にし油断していたクロコダイルは、ファル子の存在に気付かず、その蹴りを食らって地面へと落とされた。

 

「くっ⋯⋯!! こいつ、“体鉄(ていてつ)”を使えるのか!? なんで一般人のウマ娘がこの技を使えるんだ⋯⋯!!」

 

 ウマ娘の“体鉄”は、“自然系(ロギア)”の能力者の実態を捉えることも出来る。同じ八武海にその技を使える“海喰”が居るため、その事実は知っていたクロコダイルであったが、まさか海賊でもないウマ娘が“体鉄”を使えるものとは思っていなかった。

 

 完全なる不意打ち。しかもファル子の脚力も相まって思わぬダメージを喰らったクロコダイルであったが、地面に激突する前に砂に戻ってそれ以上のダメージは防いだ。

 

 しかし、地面へと落とされたことで、死を待つのみであったツメゲリ部隊にも、戦う機会が訪れる。

 

「「「「うおおおおお!!!」」」」

 

 豪水を飲んだ影響で身体から血を噴き出しながら、全力で突撃していくツメゲリ部隊。それを見たクロコダイルは、慌てずに回避する。

 

「ふん⋯⋯。そんな無茶をしたところで、弱ェ奴はどこまでいっても弱ェのさ。“砂漠の宝刀(デザート・スパーダ)”!!」

 

「「「「ぐはぁッ!!」」」」

 

 クロコダイルの放った一撃で、あっさりとやられてしまったツメゲリ部隊。しかし、何もさせて貰えずに死ぬよりは遥かによかったと言えるだろう。

 

 ツメゲリ部隊を倒したクロコダイルだが、既に彼らに対する興味はなく、自分を蹴り落としたファル子の方を睨みつけていた。

 

「ミス・オールサンデー!! 奴の動きを封じろ!!」

 

「⋯⋯分かったわ」

 

 クロコダイルは、ミス・オールサンデーにファル子を拘束するよう命じ、ミス・オールサンデーはそれに応える。

 

「え!? この腕は一体何!?」

 

 クロコダイルを睨み返し、警戒態勢を整えていたファル子であったが、ミス・オールサンデーの“ハナハナの実”の能力によって手足を封じ込められてしまう。そんなファル子に向かい飛び上がり、クロコダイルは鉤爪を振りかぶった。

 

「ファル子!!」

 

 ファル子の危機に、ビビが叫び声をあげる。その声に反応し真っ先に駆けたのは、アラバスタの守護神、その一角であった。

 

「“鳴牙(なりきば)”!!」

 

 “イヌイヌの実”モデル『ジャッカル』。“動物(ゾオン)系”の能力者であるチャカがその優れた身体能力から穿つ一撃は、クロコダイルの実態こそ捉えることはなかったが、ファル子への攻撃を邪魔することはできた。

 

「ぬぎぎぎ⋯⋯! しゃいしゃいしゃーい☆」

 

 そして、チャカが稼いでくれた時間を無駄にしまいと、ファル子はつま先だけを器用に使って飛び跳ね、身体を拘束している腕を自分の身体ごと壁へとぶつける。

 

「くっ⋯⋯! なんて身体能力⋯⋯」

 

その衝撃にミス・オールサンデーの拘束は緩み、ファル子は自由に動けるようになった。

 

「ち、どいつもこいつも⋯⋯! 弱い奴らが吠えてんじゃねぇよ!!」

 

「ぐはぁッ!?」

 

「チャカ!!」

 

 クロコダイルは、苛立ち混じりにチャカの身体を鉤爪で切り裂く。血を流し倒れるチャカを見て、涙を浮かべて叫ぶビビ。そんなビビを守るようにして、ファル子はその前に立ち拳を握りしめる。

 

「ビビ!!」

 

 そんな緊迫した場にやって来たのは、反乱軍のリーダーであるコーザ。彼がこの場に来たことにより、事態はさらに大きく動き出すのであった。

 




久々の投稿がツメゲリ部隊ってどうなんだとは思わないでもない。
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