ポケットモンスター~WORLD TOUR~   作:ゼクスバーナー

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バイトで(主に)足と腰が疲れ切った著者です。
今回も前後編で分けさせてもらいます。


11章 豪華客船サント・アンヌ号(前編)

 ???side……

 

 カントーの港町として有名なクチバシティの北に位置する6番道路の近くにそれは立っていた。

 

(どうやら俺の方が早く着いちまったみてぇだな……。ディグダの穴で修業しながら来たから、てっきりもう着いてるもんだと思ってたんだが……)

 

 佇むそれは組んでいた腕を組み直して仁王立ちをし、もうすぐ来る少年を待ち続けた。

 

 

 ハルトside……

 

 僕達は地下通路を抜けて6番道路の中腹で休憩している。あと数時間もすればクチバに着きそうだ。

 

「ところでハルトくん、ポケモンは捕まえないの?」

 

 地べたに座って休憩しているナツキさんは新しく手持ちに加わったケーシィを撫でながら聞いてきた。

 

「んー、そうだなぁ……。今まではタケシさんもカスミさんも使用ポケモン2体でっていう条件でのジム戦だったからよかったけど、これから先のジムで出された条件をクリアしないとジム戦出来ないしね」

 

 今僕の手持ちはカスミさんとの特訓でフシギソウに進化したフッシーとブイだけ。ブイに至っては進化の条件も謎だから基本はイーブイの状態で戦うことになるだろうし……。

 

「カズマさんから貰ったコハクってまだ復活出来ないのかな?」

 

「カントーじゃマサラの南にあるグレンタウンに行かないと無理っぽいからね……暫くは無理かなぁ」

 

 ナツキさんはそっかぁと答えケーシィを撫で続けた。

 

(手持ちの3体目……グレンまで行ければコハクからポケモンを復活出来るけど暫く無理だしどうしたものか……)

 

 それからもう少し休憩を取った僕達はクチバシティに向けて再出発した。

 

 

「そろそろクチバだね!」

 

 数時間歩いているがナツキさんは疲れを見せずに元気に言う。もう街の入口は見えている。

 

「……?あれ?街の入口に何かいる??」

 

 ナツキさんがそう言うので僕も一緒に目を細めながらよく見てみる。……あれ?もしかして……。

 

「ナツキさん、ちょっと先に行くね!」

 

「え?ちょっ、ハルトくん待って!」

 

 僕は街の入口に立っているのがなんなのか気づき走り出した。ナツキさんは一生懸命追っかけてきている。

 

 

 ???side……

 

(……来たか!)

 

 俺に向かって走ってくる少年が居た。そしてその後ろにはどうやら少女もいるようだ。俺はそっとグラサンを取り出し、かける。

 

「はぁ……はぁ……。やっぱり君だったんだね」

 

 少年は俺の目の前まで走って近寄り息を切らしながら俺に話しかける。

 

「いつかの恩を返しに来たぞ」

 

「別にいいのに……。けど、どうやら元気になったんだね……オコリザル!」

 

 

 ハルトside……

 

「元気そうでなによりだよ。けどそのサングラス……なに?」

 

 僕は右手を差出してオコリザルと握手した。にしてもなんでサングラスかけてるんだろう……。

 

「少年のお陰でこの通りな。グラサンはあれだ……ファッションってやつよ」

 

 なるほど……。そしてそうこうしている間にナツキさんも追いついた。

 

「はぁ……はぁ、ハルトくん、このオコリザルは?」

 

「ナツキさんに会う前にグリーンさんの手伝いをしたときに色々あってね。ところでなんで僕達より先にクチバに居るんだい?」

 

 ナツキさんに説明した後、僕はオコリザルに聞いた。

 

「ディグダの穴という洞窟がニビの南からクチバの東に繋がっていてな、そこで特訓をしながら洞窟を抜けてきたのだが相当な近道だったのか着いたはいいが少年が来なくてな」

 

「そうだったんだ。でもどうして僕を追っかけて来たの?」

 

「言っただろ少年。恩を返すと。俺を……少年の仲間にしてくれ」

 

 そう言ったオコリザルは僕の目の前で土下座をして頼み込んだ。

 

「ちょっ!土下座なんてしなくていいって!!」

 

「いいや!少年のお陰で今の俺が居る!!せめてもの恩返しに少年の仲間にしてくれ!!」

 

「えーっと……、私ポケモンが何を言ってるのか分からないから何かを頼んでるとしか分からないだけどなんて言ってるの?」

 

 ナツキさんが困った顔で僕に聞く。そして僕はオコリザルがなんて言っているか通訳した。

 

「へぇー、いいじゃん仲間にしようよ!助けただけなのにここまで慕って追っかけてくれるなんてすごいじゃん!!」

 

「頼む!少年!!」

 

 別に根負けとかという理由ではないが、断る理由もないので僕はオコリザルを仲間にすることに決めた。

 

「じゃあボール投げるよ!」

 

 僕はモンスターボールを投げ、オコリザルに当てボールがオコリザルを吸収し、少し揺れた後ゲットとなった。

 

「出てこいオコリザル!」

 

 ボールから出てきたオコリザルはありがとうと頭を下げた。

 

「ハルトくん、オコリザルのニックネームはどうする?」

 

 ナツキさんに言われて僕は頭を抱えた。んーどうするかなぁ……、オコ?んー……常に怒ってる感じがするなぁ。確かにオコリザルはそういうのが多いんだけど。

 

「ニックネームってあだ名の事か?だったら子分のマンキー達からボスと呼ばれてたからボスとでも呼んでくれ」

 

「ボス……うん!じゃあよろしくねボス!」

 

 こうして僕は3体目のポケモンにオコリザル……ボスが加わった。……あれ?そういや僕ってまともにポケモンを捕まえてない気が……。

 

 

 2日後の昼、僕とナツキさんはクチバ港に来ていた。港はサント・アンヌ号を見ようとする人や今回のパーティーに参加する人たちでいっぱいだった。

 

「ハルトくんアレ!」

 

 ナツキさんが指さす方向を見ると大きな船が見えた。あれがサント・アンヌ号かぁ。

 

「パーティーって何するんだろうね?」

 

「んー、そこんとこは僕にもわかんないけどクチバジムのジムリーダー、マチスさんがなんかイベントをやるみたいな噂は聞いたよ」

 

「へぇー、楽しみだね!」

 

 しばらくして豪華客船サント・アンヌ号はクチバ港に到着した。

 

 

 船に乗り込み船を一周する頃には夕方になり、食堂でパーティーが始まった。

 

「随分豪華だね……」

 

「そうだね……」

 

 パーティーが始まったのはいいが、周りを見ると見渡す限り俗にいうセレブな人たちで完全に私服な僕達は場違い感が半端じゃなかった。

 

「ん?お前ハルトか?」

 

 そんな時背後から知っている声が聞こえ振り返るとあの人がいた。

 

「グリーンさん!」

 

「よぉ、元気じゃねぇか」

 

「グリーンさん!?本物!?」

 

 僕がグリーンさんと話をしようとしたら横でナツキさんがテンション上がっていた。

 

「おぅ、本物だぞ嬢ちゃん。ハルトも女の子と二人旅か?やるねぇ」

 

「なんでそんなにニヤニヤしながら言うんですか!?」

 

「おーい!グリーン何してんだー?ってあれ?ハルトくん?」

 

 グリーンさんを探しながら歩いてきたのはレッドさんだった。

 

「久しぶりだね!グリーンから聞いたけどジム巡りしてるんだってね」

 

「はい!あれ?そういやレッドさんやグリーンさんはどうしてこの船に?」

 

 2人とも何気なくそこに居るがなんでだろうと思い聞いてみた。

 

「招待状がチケットと届いたんだよ。俺はセキエイとシロガネ大会で優勝してるし、グリーンは準優勝だけど同じカントーのジム仲間のマチスさんから届いたってわけ」

 

「たまには息抜きでもしようと思ってな。シロガネ山で修業するこのアホを探すのは骨が折れたけどな」

 

「誰がアホだって?このウニ頭が」

 

「あ?やんのかバトルマニア」

 

 レッドさんとグリーンさんはお互いに睨みあい、今にもケンカに発展しそうだったがナツキさんが仲裁に入りなんとか収まった。

 

『食堂でパーティーをお楽しみのみなさん、クチバジムのジムリーダーマチスさんが船の甲板にてイベントを行うようなので移動してください』

 

 放送がかかり、パーティーの参加者はみんな甲板へ移動を始めた。

 

「イベントってなんですかね?」

 

 僕はレッドさんやグリーンさんに聞いてみたが二人ともさぁ?としか答えずとりあえず甲板へと向かった。




視点がコロコロ変わって忙しくてごめんなさい……。こういう書き方だから許して←

レッドとグリーンだけでなく物語の序盤で助けたオコリザルも再登場!!
ヘトヘトなので後編は後日投稿します(FC2なら続きがすぐ読めます!←)
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