ポケットモンスター~WORLD TOUR~ 作:ゼクスバーナー
いや……だって、ノリと勢いでいけると思ったんですもん←
※実際はおよその道筋は出来てたのに脱線しまくった←←
レッドさんとグリーンさんと別れてから3日後の日没後にシオンタウンに到着した。
「やっと着いたねー、もう私ヘトヘトだよー」
特段のんびり歩いてたわけではないのだが、道中色んな人にポケモンバトルを挑まれて中々進むことが出来なかった。ナツキさんもバトルをしていたけどカスミさん達の特訓のお陰でニビジム戦前に戦った頃よりも強くなってるのが目に見えた。ちなみに僕もナツキさんも挑まれたバトルは全勝した。
「日も沈んじゃったし街の観光は明日するとして今日はポケセン行って休もうか」
「うん、そうしよー」
お互いヘトヘトの身体でポケセンへと向かった。そんな時だった。
(……!?)
何か背中がゾワッとした感じがして僕は後ろを振り向いたが何も居なかった。
「?ハルトくんどうしたの?早くポケセンいこー」
「ん、あぁごめんごめん」
僕はおかしいなぁと思いつつも疲れているのかと思いナツキさんと一緒にポケセンへと向かった。
翌日、僕達はポケセンの食事フロアで朝食を食べていた。
「で、ナツキさん街の観光だけどどうする?」
「やっぱりポケモンタワーかなぁ。来年にはカントーのラジオ塔に建て替わっちゃうから今のうちに色々見ておきたいんだよね」
ポケモンタワー……。カントー地方最大の墓地として有名だけど老朽化とジョウト地方でのラジオが普及し始めたこともあり、来年にはカントーのラジオ塔として使用するべく現在建て替え工事中。ちなみに見学は可能。
そして一番気になるのが墓地についてだが、そこに眠るポケモンの墓地はタワーの麓に出来るたましいの家へと引き継がれることになった。
「来年からラジオ塔になるらしいけどジョウトにもあるんだっけ?」
「うん、そうだよ!最近出来たばっかみたいだからこれからラジオが普及していくんじゃないかなぁ。それにラジオ塔があるコガネシティって場所とカントーのヤマブキシティを繋ぐリニアの駅とリニアを作ってるみたいだし、こっちも来年には運用出来るようにするみたい」
僕はナツキさんの話を聞いてへぇーと答え朝食を食べ進めた。
(……!?)
また昨日の夜にシオンに着いた時と同じように背筋がゾクッとして僕は振り返った。が、やっぱり昨日と一緒でそこには何も居なかった。
「ハルトくんどうしたの?」
いきなり後ろを振り返った僕にナツキさんは質問する。
「んー、なんか背筋がゾクッとした感じがしたから振り返ったんだけど何も居なかったんだよね。昨日もここに着いてすぐに同じようなことがあったんだけど……」
ナツキさんは朝食のスープを飲んでから口を開いた。
「もしかして……幽霊だったりして!?」
「ゆ、幽霊?」
「ほら、ここってポケモンのお墓があるポケモンタワーがあるでしょ?もしかしたらそこで寝てるポケモン達だったりしてね。ってもゴーストタイプのポケモンが住み着いてるみたいだからその子たちかもね」
んー……。ポケモンの幽霊かぁ……、それとも住み着いてるゴーストタイプのポケモンなのかなぁ……。僕は一度考えるのを止めて朝食を食べた。
ポケモンタワー……
朝食を食べ終えた僕達はポケセンに預けてたブイ達を引き取りポケモンタワー……正確にはほとんどラジオ塔になりつつあるポケモンタワーに来た。
「ポケモン達のお墓があるって言うからもっと暗い感じだと思ってたけどもうだいぶラジオ塔になってきてるんだね」
ナツキさんがポケモンタワーの前で貰ったラジオ塔のパンフレットを読みながら言う。
「けど上の階はまだ手つかずの状態でお墓がたくさんあるみたい。移動したお墓は入口の近くにあったたましいの家に移されたんだね」
ナツキさんはパンフレットを見ながら言葉を続けた。にしてもポケモンのお墓を人間の都合で移動させるのはいかがなものかと思うのだが……。
ゾクッ
(……、やっぱり背筋がゾクッとする感じがするんだよなぁ。けど誰も居ないだろうしなぁ……)
そんなことを考えながらゆっくり振り返ると目の前にガス状のポケモンが舌を出しながらそこにいた。
「……」
「……」
どのくらいだっただろうか、お互いの時間が止まっているような感覚がした後、目の前にいたポケモンはハッと我に返りすぐさま逃げ出した。
「……?ハルトくんどうかした??」
ナツキさんの声で僕も我に返った。
「ん、あぁ大丈夫……。にしても……」
「にしても?」
「幽霊ってやっぱいるもんだね」
これが僕とオバケ、もといガス状ポケモンゴースとの出会いだった。
僕達は一通り見学した後、ポケモンタワーを後にしてポケセンへと向かって歩いていた。
「ポケモンのお墓も来年にはラジオ塔なんだね」
「そうだね。いくら別の場所にお墓を移動させると言っても、人の勝手な都合で改築してしまっていいのやら……」
僕達がそんな会話をしていると後ろから一人のおじいさんに話しかけられた。
「若いのに物事をちゃんと考えていて偉いねぇ」
「「……どちらさま?」」
僕とナツキさんは同時におじいさんに聞き返した。
「あぁごめんよ。わたしはフジ、ポケモンハウスでポケモン達を育てたりたましいの家を管理しているよ」
フジと名乗るおじいさんは更に言葉を続けた。
「まぁここで立ち話もなんですからポケモンハウスへ行ってお話でもしましょう」
僕とナツキさんはお互いに顔を見合ってどうする?と相談した後、悪い人じゃなさそうだしという理由でフジと名乗るおじいさんに着いて行くことにした。
ポケモンハウス……
「旅の途中だとは思うけどわざわざ来てくれてありがとう」
ポケモンハウスに案内された僕達は言われるがままに椅子に座った。
「僕達をここに連れてきたってことは何か用があるのですか?」
「うん、そうだね。けど君達というより君……ハルトくんだっけ?君に用があるかな」
「僕……?というかなんで僕の名前を?」
「わたしはオーキド博士と面識があってね。マサラから旅だった少年の話を聞いていて先日クチバからシオンに向かって来ていると連絡もあったんだよ。とはいえクチバから向かってるという情報は博士のお孫さんのグリーンくんから聞いたのだけどね」
なるほど……。けどそんな人が僕になんの用だろう……?
「僕に用というのはどういったことですか?」
気になったので聞いてみた。
「君はシオンに来てから何かにイタズラされたりしたかい?例えば背中がゾクッとするような……」
「……あー、ありました」
「イタズラの犯人には会ったかい?」
「さっきポケモンタワーで」
「じゃあ話は早いね、君への用……というかお願いだね。そのゴースの親になってほしいんだ」
フジさんのこのお願いに対して話を聞いていた僕も、完全に蚊帳の外だったナツキさんもなんで?という顔をしていた。
「あのゴース、ポケモンタワーに住み着いている最後のポケモンなのだよ。改築が始まってからそこに住み着いていたゴーストタイプのポケモン達は捕獲されたり各々逃げてしまってね、彼だけずっとひとりぼっちで住んでるんだ。何故だか君の事を気に入ってるみたいだし、君さえよければ是非とも外の世界を見せてやってほしいんだ」
「なるほど……。分かりました!」
僕が快く了解した時だった。外でドゴーン!!と大きな爆発音が鳴り、窓から外を見るとポケモンタワーの上の方の階から煙があがっていた。
「ポケモンタワーで爆発!?」
ナツキさんがとても驚いていた。それもそうだ、ついさっきまで居た建物で何かが起きているのだから。
「ハルトくん、すまないが急いで向かってもらえないか。まだタワーの上の階はポケモン達の墓場があるのと同時にゴースの住処でもあるんだ」
「は、はい!行こうナツキさん!!」
「うん!」
僕とナツキさんはポケモンハウスを後にして急いでポケモンタワーへと向かった。
ラムダside……
ポケモンタワー最上階にて現在任務執行中なのだが……。
「伝説のポケモンについてのレポートが最上階のどっかにあるって聞いたが……どこにあんだよチクショー!!アテナの奴めホントにあんのかよ!どこをどう見ても墓しかねぇぞ!?」
変装してラジオ塔になりつつある場所を通って上まで来たはいいがレポートなんかがある雰囲気じゃない。あまりにも見つからないからさっきマタドガスにじばくさせて墓を吹っ飛ばして探しやすくしたんだがな……。早いとこ他の墓も蹴散らしてレポートを見つけたいもんだ。
ハルトside……
僕とナツキさんは爆発が起きたことによって強化された警備の目を盗んで階段を駆け上がっていた。
「ポケモンハウスで聞いた爆発から一度も爆発音は聞こえないね」
「うん……。けどまた爆発するかもしれないから気を付けないと」
ナツキさんに僕は答え、僕達は先を急いだ。
前後編に分けるつもりなかったけど分けちゃった(ぇ
この先の展開の都合上分けた方が読者側からしたら楽だと思ったので……。
以前、内容スッカスカだなぁとぼやきましたが、伏線は(分かりやすいのから分かりづらいものまで)あちこちにありますので探してみるのも一興かと(続きが読みたいという方はFC2(ry))
余談ですがマチスの口調はゲーム路線で行くかポケスペ路線で行くかで悩んだ末、あのようなカオスな感じになりました。