ポケットモンスター~WORLD TOUR~   作:ゼクスバーナー

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実はFC2で執筆している同タイトルの作品はタマムシのお話が終わると終了です(ぇ

実は当時その時点で170ページを超えてて(現在は130ページ弱)、この先の話を続けて書くと新規で読む読者が飽きたり、読むのを止めたりするんじゃないかなぁと思ってカントー編の後半部分を別の作品で執筆しています。

結果そっちも現在100ページ超えてて(修正すれば減ると思いますが)分けてよかったと勝手に思ってます←

タイトルは後程お伝えします。


15章 娯楽の街、タマムシシティ!

 僕達はシオンタウンを出発してタマムシシティへ向うためにヤマブキのゲート手前にある地下通路目指して歩いていた。

 

「ハルトくん、これで手持ちのポケモン4体目だね。ところで聞き忘れてたけどゴースのニックネームなに?」

 

「ん?ゴースのニックネームはシドだよ。出てきなシド!」

 

 僕はナツキさんの質問に答えゴース……シドを出した。

 

「ハルトー!!」

 

 ボールから出てきたシドは元気よく僕の周りを飛び回っている。

 

「元気だねー。でもシドってどっから来たの?」

 

「名前の由来?ゲンガーから来てるよ」

 

「……?」

 

 ナツキさんがゲンガー??どっから??って悩みまくってるので教えてあげた。

 

「ほら、ポケモンって名前以外に○○ポケモンって付いてるでしょ?フッシーならフシギダネもフシギソウも更に進化した後のフシギバナも全部たねポケモン」

 

「ニョロゾならおたまポケモンだね」

 

「うん。で、ゴースはゴーストになった後ゲンガーに進化するから調べてみたらシャドーポケモン。シャドーをもじってシドってわけ」

 

「なるほどー。けどまだ図鑑に載ってないのになにで調べたの?」

 

「あぁ、それならポケセンのパソコンでぐg……」

「あー、うん言わなくていいよ。聞いた私があれでした」

 

 いきなりナツキさんは謝り出した。答えちゃダメだったのかな?

 

 なにはともあれ、僕はシドをボールに戻して歩き続けた。

 

 

 シオンタウンを出発してから数日後の夕方にタマムシシティに到着した。道中ギャンブラーのおじさんや暴走族の人達に絡まれたりしたため結構時間がかかった。

 

 そう言えば、暴走族の人達に絡まれた時のバトルでボスを出して勝ったら何故かボスに平伏してたっけ……。なんかボスってガラの悪い人達とやけに戦ってる気がする……。

 

「ハルトくん明日どうする?」

 

 あれこれ考えていると横からナツキさんに話しかけられた。

 

「どうするって?」

 

 ポケセンへ向いつつ聞き返す。

 

「タマムシと言えばデパートやゲームセンター!娯楽の街でしょ?どっか行きたいところとかってあるのかな~って」

 

「んー、行きたいとこかー。特にないなかな」

 

「じゃあ明日ちょっと一人で街回ってみてもいいかな?ちょっとデパートで色々買いたいものとかあるんだけど」

 

 僕はいいよと答え、その日はポケセンでしっかり休んだ。

 

 

 翌朝、ナツキさんは朝食を食べたあと元気よくデパートへと出かけた。そして僕はと言うと……。

 

「んー、今日は完全にジム戦出来ないのかぁ」

 

 パソコンの前で唸っていた。この街、タマムシシティのジムリーダーのエリカさんって人はジムリーダーをやりつつ華道?の先生もやっているらしく結構ジム戦に割いてくれる時間が短いらしいのだが、今日は華道の教室もジムも休み。完全にオフとのこと。

 

「てことはやっぱ明日以降の挑戦になりそうだなぁ。けどまぁ、ここ数日バトルばっかだったしブイ達を休ませてあげなきゃな」

 

 とは言ったものの、どこか行きたいという訳でもないので散歩することにして、僕はブイとフッシーをボールから出してタマムシデパート近くの噴水の近くまで来た。

 

 ボスはどこかでケンカ沙汰を起こしかねないし、シドに至っては勝手に他の人にイタズラをする可能性があるからボールから出さなかった。

 

「ちょっと一休みしようか」

 

 僕はブイとフッシーに提案すると了承してくれて噴水前のベンチに座った。

 

「マサラを出発してからもうどのくらい経つかな……そろそろ1ヶ月以上経つのかな?」

 

 膝の上にブイを乗せて今までの旅を振り返っていた。1ヶ月近くでバッジ3つ、タマムシジムでバッジ貰えれば4つ。これでカントーのバッジは半分手に入ることになるのか。

 

 不思議な力を持つブイ。おだやかで僕の手持ちのポケモンの中でみんなを引っ張ってまとめてくれるフッシー。怒りっぽくて乱暴なところもあるけど仲間の為に力になってくれるボス。イタズラ好きでみんなにちょっかいばっかり出すけど根はいい子なシド。

 

 僕は周りの人やポケモンに恵まれてる……そんな気がする。

 

「お隣……よろしいですか?」

 

 そんな事を考えていると黒髪で和服を着たお姉さんに話しかけられた。

 

「あ、はい」

 

 僕はちょっと横にずれて場所を空けてあげた。にしても綺麗な人だなぁ……。

 

「あなたのポケモン、随分なついているのですね」

 

 お姉さんはブイとフッシーを見てそう言った。

 

「はい、マサラタウンを旅立つ時からずっと一緒なので」

 

「まぁ、そうなのですか!マサラからここまで遠いのにトレーナーとポケモンが協力して来れたのですね」

 

 お姉さんはにっこり笑いながら言った。……やっぱり綺麗な人だなぁ……。

 

「あの……、ところでお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」

 

「え?いいですけど。ハルトって言います」

 

「ハルトさんですね。そうだ、ここで会ったのも何かの縁ですし、少しお願いしたいことがあるのですがお時間とか大丈夫ですか……?」

 

 お姉さんは両手でポンッと叩き、聞いてきた。

 

「別に時間は大丈夫ですよ、今日は1日暇ですので」

 

 僕がそう言うとお姉さんは立ち上がり、では着いて来てくださいと言い歩き始めた。僕はブイとフッシーをボールに戻して追いかけた。

 

 

 お姉さんに着いていき、来たところはタマムシシティのゲームセンターだった。スロットだけではなく色々なゲームの媒体が沢山ある。

 

「ここがゲームセンター……、タマムシにはそこそこ居るのですが来るのは初めてですわ」

 

「そうなんですか?」

 

 お姉さんがそう言うので聞き返すと笑顔ではい!と答え、お姉さんはスロットの台へとスタスタと歩いて行ってしまった。

 

「えーっと……コインというのはお金でよろしいのでしょうか?」

 

 先に歩いて行ってしまうお姉さんを追いかけるとゲームを始める為のコインをどうするのかと聞いてきた。

 

「コインですか?えっと多分現金をコインに換えて遊ぶんじゃないんですかね?」

 

 僕がそう説明するとお姉さんはなるほど!と手をポンッと叩いて現金をコインに換えてくると言い僕をお姉さんが居た台においていってしまった。

 

(にしても……、随分丁寧な言葉づかいのお姉さんだけどゲームセンターとかって来たことないのかな?タマムシには住んでるみたいだけど……)

 

 色々考えている間にお姉さんはコインをケースに入れて戻って来た。

 

 

「ウフフ、スロットって楽しいですわねハルトさん」

 

「ハハハ……そうですね……」

 

 僕も現金をコインに換えて来てお姉さんの隣の台でスロットをやってみたはいいけど結果は惨敗と言ったところか……。そしてお姉さんはと言うとその逆、大勝利である。

 

「ハルトさん、次アレがやりたいです!」

 

 お姉さんは僕の手を掴み別のゲーム機の方へ歩いてった。

 

 

 数時間後……、僕とお姉さんはゲームセンターの休憩スペースで一休みをしていた。にしてもなんでこの人やる台すべてで大当たりやその類を連発するんだ……。その運を分けてください……。

 

「あの……ハルトさん」

 

「はい?」

 

「あの縦長の機械は何ですか?」

 

 お姉さんはある機械を指さして聞いてきた。その機械を見て僕はすぐにそれがなんなのか分かった。

 

「えーっと……プリクラって奴ですかね……?」

 

「プリクラ……?ですか?」

 

「簡単に言うと写真を撮る機械ですかね……?実際にやったことないんでよく分からないですけど」

 

 そこまで言い終わるとお姉さんは目を輝かせながらプリクラを撮ってみたいと言わんばかりの表情をしていた。

 

「あー……、撮ります?プリクラ」

 

「はい!是非!!」

 

 お姉さんの気迫に押され僕はお姉さんとプリクラを撮ることとなった。

 

 

 更に数十分後、僕達はプリクラを撮り終えてゲームセンターの外に出た。

 

 なにぶん、あのプリクラは女子はコスプレして撮っていいというものだったのでお姉さんは乗り気になって色々とコスプレをして楽しんでいた。(もちろん着替えはちゃんと更衣室があるのでそちらで)

 

 お姉さんは今日着ている和服だけでなくメイド服、ナース姿にミニスカートの姿だったりと色々とコスプレしていた。……あれですね、色々と心臓に悪いですね。

 

「ハルトさん、どうぞ」

 

 お姉さんが手渡してくれたのはさっきプリクラで撮った写真だった。

 

「色々と初めて見たり触ったりするものが多かったのでハルトさんにはご迷惑をおかけしましたよね?」

 

 さっきまでのテンションが急に落ちて申し訳なさそうな表情をしていた。

 

「いえいえ、僕も楽しかったですよ」

 

 僕がそう答えるとお姉さんはホントですか?と少し明るい表情を見せてくれた。

 

 その後僕達はお姉さんの知っている食堂へ行き昼食をとり、少し話をしていた。

 

「ところでハルトさんはなんで旅をしているのですか?」

 

「僕ですか?ジム巡りの旅ですかね。旅立ってすぐにある人と会ってその人と約束したんです。自分以外のカントーのジムバッジを7つ集めて最後のジムリーダーとして戦おうって。そしてその人に勝ってポケモンリーグに出るのが今の目標です」

 

 お姉さんは頷きながら話を聞いてくれていた。

 

「ところでお姉さんは普段何してるんですか?」

 

「わたくしですか?普段はポケモンとお花をやってますわ」

 

「へぇー。そういえばこの街のジムリーダーもお花の先生やってるって聞きましたよ」

 

「あら?申し上げてませんでしたか?わたくしは……」

「エリカ様ー!!やっと見つけましたよ!」

 

 お姉さんが何かを言い切る前に店にやってきた他のお客さんであろう人がお姉さんに向かって叫んだ。

 

「エリカ様……?確かジムリーダーの名前も……」

 

 僕が言い切る前にお姉さんは立ち上がり僕の腕を無理矢理掴んで食堂から走り去った。……って、ちょっ、お姉さん!!

 

 

 お姉さんにつられて走らされ、僕とお姉さんは最初に出会った噴水の近くまで来ていた。ちなみに食堂の会計は既に済ませてあるので食い逃げではない。というかなんやかんや時間が経っていたのかもうすぐ夕方みたいだ。

 

「す、すいませんハルトさん」

 

「いえ、別に平気ですけどどうしたんですか?」

 

 するとお姉さんは自分の身分やなんで逃げ出したのかとか全部話してくれた。

 

「いやー……まさかジムリーダーのエリカさんだとは……」

 

「いや、てっきり自分でももう既にハルトさんに申し上げたつもりだったのですが……」

 

「それにせっかくのオフをジムトレーナーのみなさんに邪魔されたくないが為に朝ここにいた僕を見かけて時間があるか聞き、かねてから行きたかったゲームセンターに行ったと……」

 

「はい……。えっと、その色々とすみません。ジムリーダーとお花の教室を開いててどっちも多忙でやっと1日自由な日が出来たものですから……。今まではお休みが出来てもジムトレーナーのみなさんと一緒でしたので中々自由に遊べなかったりしたもので」

 

 エリカさんは恥ずかしそうに話してくれた。

 

「えっと……。そのハルトさんはやっぱり迷惑でしたよね?」

 

「いや、全然」

 

「本当ですか?」

 

「えぇ、そうですけど」

 

「ホントのホントに?」

 

「ホントのホントです」

 

 ここまで言って2人してクスクスと笑いあった。

 

 その後暫く話をしているとジムトレーナーの方々が集まってきた。

 

「そろそろ帰らなくてはいけません」

 

「そのようですね」

 

 エリカさんはどこか寂しそうな感じがした。

 

「あの……ジムに挑戦するってことはまた会えますよね?」

 

「もちろんですよ!というか明日ジム戦に挑戦しにいかせてもらいます!!」

 

 僕がそう言うとエリカさんは一気に嬉しそうな表情を見せた。

 

「では、明日ジムでハルトさんの挑戦をお待ちしてますわ。今日はわたくしのワガママに付き合ってくださってありがとうございました」

 

「はい!こちらこそ楽しかったです!!」

 

 そう言ってエリカさんはジムトレーナーの方々と一緒に帰って行った。

 

(僕もそろそろポケセンに帰らなきゃな……。もうじき日が沈むだろうし)

 

 僕は今日の出来事を振り返りつつ、エリカさんと撮ったプリクラを見ながら楽しい思い出とともにポケセンへと帰った。

 

 

 ポケセンに帰るとちょうどナツキさんが戻って来た後だった。デパートで大量に買い物をしたのかその手には沢山の紙袋が握られている。

 

「ナツキさん、先に戻ってたんだね。随分買ったみたいだけど何買ったの?」

 

 僕が話しかけるとナツキさんはおかえりーと答えてから説明してくれた。

 

「フッフッフ、見て驚かないでよ!」

 

 そう言ってまず最初に袋から取り出したのはカメラだった。しかも結構最新の奴っぽい。

 

「カメラ?カメラなら図鑑にもあるよ?」

 

 この世界のトレーナーなら誰もが持っているポケモン図鑑。それには図鑑としての機能だけでなく、所有者が誰なのか分かるようトレーナーカードの機能も持ち、ポケセンのパソコンから自分の口座につないでお金を降ろすことだって出来る。ちなみに戦績も図鑑に記録されるため勝てば口座のお金は増えるしその逆も然り。

 

 そして本題のカメラ機能。確かにカメラと呼べる機能はあるといえばあるのだが、だいぶちゃっちい。

 

「フッフッフ、確かにカメラとしての機能はあるね。けど私は色んな地方の色んな景色をポケモン達と見るための旅をしてるって前にも言ったよね?けど写真に撮って思い出として取っておきたいじゃん?今までは図鑑のしょぼいカメラで撮ってたけどこのカメラならバッチリしっかり綺麗に撮れるわけなんですよ!!」

 

 な、なるほど……。確かに今まで旅の途中で見てきた景色を図鑑のカメラで撮ってるのは知ってたけど不満があったんだね……。

 

「まだまだあるよ!」

 

 ナツキさんはひとしきり熱弁した後、さらにカメラ以外にも色々と道具を取り出して一個ずつ説明もしてくれた。

 

 ……、にしてもこんなに沢山買ってるけどお金とか大丈夫だったのかなぁ……。

 

 その後もナツキさんによる説明を受け、僕達は休んだ。

 

 

 エリカside……

 

 ハルトと別れ数時間後のタマムシジム……

 

「ハルトさん……」

 

 わたくしは今日ハルトさんと撮ったプリクラを見て少しため息をついた。

 

(楽しかったですわ。また会いたいですわ……って明日ジム戦にいらっしゃるのですから会えますわね)

 

 ですけど……。

 

(ハルトさんは旅を続けているからジム戦が終われば別の街へ去ってしまう……。わたくしが勝とうが負けようが遅かれ早かれそれはやってきますわね……)

 

(何故なのでしょうか……?とても胸の辺りが苦しいですわ。今までこんなことはなかったのに……。もしかしてハルトさんのせい……?)

 

 

 こうしてタマムシの夜は更けていくのであった……。




ところで、正ヒロインってナツキなの?それともエリカ様なの?……って思われますよね。
正直、どっちでもいいんじゃねっていうのが今の著者の率直な意見ですwww←

だって野郎(とはいえ10歳の男の子ですが)とポケモンだけじゃ……ねぇ?
ナツキはメインキャラクター兼ヒロインの1人くらいの認識でいいと思います(適当だなォィ)

だってこのお話はカントーだけじゃないですし、まだまだ続きますし、現段階で正ヒロインとか決めてもその後キャラが動かしづらいじゃないですか。


さて、このページの冒頭でも書きましたがタマムシの後のお話に関して、続きが早く読みたいという方はFC2で『ポケットモンスター~WT 【カントー後編】~』を執筆しておりますのでそちらをお読みくださいませ。

ハーメルンでは分けずに『カントー後編』の話はタマムシの話の後に続けて執筆いたします。
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