ポケットモンスター~WORLD TOUR~ 作:ゼクスバーナー
「ハルトー!準備出来たー?」
もちろん。
「ハルトはやくー!」
わかってるって。
「はーやーくー!」
そんな急かさないでって。
ちなみにさっきから聞こえる声は僕の足元にいるこいつ……色違いのイーブイ、ブイだ。本来ならばブイ!と聞こえるのだろうが、僕には人の言葉を喋ってるように聴こえるのだ、というか生まれつき聴こえるのだ。
「じゃあ行こうかブイ」
「うん!」
僕たちは父さんと母さんが待っている1階のポケモンセンターまで降りた。
「準備は出来たみたいだな」
「ハルトの旅がとても充実したものになることを祈ってるわね」
「うん、行ってくるね父さん、母さん」
僕は父さんと母さんに行ってくると告げ、オーキド博士に会うべくオーキド研究所へ向った。
「オーキド研究所……、博士は一体なんの用で僕を呼んだんだろう」
僕とブイはのんびり歩きながらオーキド研究所にやって来た。
「まぁとにかく入ってみないと分からないし、入ってみるか」
僕はぶつぶつと独り言を言いながらオーキド研究所の扉を開け中へ入った。ちなみにブイは僕の後ろを歩いてついて来ている。
「あのー、オーキド博士はいらっしゃいますかー。立ち寄るよう言われて来たハルトといいますー」
「じーさんならいねーよ」
僕は後ろからいきなり声をかけられてびっくりしてうわぁ!!と、情けない声を出してしまった。後ろを向くとそこには現在トキワシティジムリーダーのグリーンさんが居た。
「グリーンさん!?なんでここに?」
「なんだよ、ここに居たら悪いのか?俺だってマサラ出身だぞ」
「あ、そうでした」
「そうでしたじゃねーよ。ところでお前何しに研究所に来た?」
「えっと実は……」
僕はグリーンさんにここに来た訳を話した。
「なるほどな、ってことはあれだなポケモン図鑑渡すんだろ。あれがないとポケモンセンターとかでサービスを受けられないしな」
そういえば確かに家でもトレーナーさんが図鑑を見せてたような……。
そんなことを考えてると若干息切れしているオーキド博士がやってきた。
「おぉ、ハルトくん待たせてしまってすまんね」
「おいじーさん、頼んでおいたモノ出来たか?」
「おぉ、グリーンか。ポケモン図鑑のバージョンアップと修理は完了しておるよ、はいこれじゃ」
オーキド博士は何かを思い出したかのようにグリーンさんに図鑑を手渡した。
「サンキュ、じーさん。じゃあ俺はジムに戻るわ。あ、そうそう……」
ジムに戻るといい研究所の入口に行こうとしたグリーンさんが僕の方を見て付け足した。
「お前、ハルトって言ってたっけ?もしジム巡りの旅をするならトキワ以外のカントーの7つのバッジ集めたらトキワジムに来いよ。8人目のジムリーダーとして相手になるぜ」
そう言ってグリーンさんは行ってしまった。トレーナーとして旅に出る以上ジムへ挑戦するつもりだったけど、一つ目標が出来たかな。
バッジを集め、グリーンさんを倒しセキエイ高原で開かれるポケモンリーグセキエイ大会に出場して優勝する!
「ほほぅ、グリーンに素質があると思われたようじゃな。ところでハルトくん今日から君は冒険の旅に出るのじゃな?」
「はい!こいつと旅にでるつもりです」
そう言って僕は足元にいるブイに目を向けた。
「……なるほど、色違いのイーブイか。だから君のお父さんはパートナーのポケモンは結構と申し出たのじゃな。ハルトくん、君のお父さんは結構と言っていたがこの子とこいつを持っていくがいい」
そう言ってオーキド博士は赤くて四角いもの、さっきグリーンさんに渡してた物と同じポケモン図鑑とモンスターボールを受け取った。
「博士、これは?」
「とにかく開けて確認してみるといい」
そう言われたので僕はモンスターボールを開けるとボールからフシギダネが現れた。
「えっ!博士いいんですか!?」
「いいんじゃよ、レッドがヒトカゲ、グリーンがゼニガメを貰って行ってこの子だけ残ってしまったんじゃ。ハルトくんぜひとも連れてっててくれんか?」
「喜んで!ありがとうございます!」
「大切に育てるんじゃよ、あとお父さんには内緒な」
「はい!分かりました!」
そして僕は研究所を後にした。
マサラタウン、オーキド研究所前……
「これからよろしくね!えーっと……ニックネームはフッシーでいい?」
「フッシー……、うんいいよ!」
フシギダネのフッシーは笑顔でそう答えた。
「じゃあお前の名前はこれからフッシーだ!よろしくね!」
こうして僕は新しい仲間を加え、となり街のトキワシティを目指して歩き始めた。
現在1番道路、マサラとトキワの中間地点。
「ふぅ、トキワには何度か行ったことはあるけど、草むら入って野生のポケモンと戦いながらだと中々進まないもんだね。やっと中間地点とかかな」
僕は持ってきたタウンマップで現在地を確認していた。ちなみに今は少しひらけた原っぱで休憩中。
「ブイ、フッシー大丈夫?」
「うん……、ちょっと疲れたかな」
「ぼくもー」
ブイに続いてフッシーが答えた。ここに来るまでポッポの大群やコラッタ達に襲われたり等連戦だったため2匹とも若干疲れていた。まぁ旅は始まったばかりだし僕たちのペースで頑張って行こう。
ブイとフッシーが休憩している間に、博士からもらった図鑑を調べようと思い図鑑を開いた。
「みつけた数は4でつかまえた数は2か」
どうやら図鑑に記録されるのは『図鑑を手に入れてから遭遇したポケモン』のようだ。家族でセキチクにあるサファリゾーンに行ったことがあり、たくさんのポケモンを見ているが、そこで見たポケモンは記録されてなかった。
「この図鑑、手持ちのポケモンの能力も分かるんだ……。覚えてる技も載ってる」
そう、この図鑑は手持ちのポケモンの方へ向けるとそのポケモンの個体としての能力値が分かったり、覚えてる技も確認できる。
ちなみにブイとフッシーが覚えてる技はこんな感じ。
ブイ:たいあたり、しっぽをふる、みきり
フッシー:たいあたり、なきごえ、やどりぎのたね
「……。あれ?イーブイってみきりって覚えたっけ……。」
もしかして遺伝かなんかで覚えたのかなぁ、と思っている間に2匹ともばっちり回復したようだ。
あれからまた草むらに入って野生のポケモンたちと戦いながら進み、日が沈みかけた頃にトキワシティに到着した。
「ふぅ……、やっと着いた」
そして今僕はトキワのポケモンセンターの前に来ていた。ちなみにブイとフッシーはボールに戻して休ませている。
「今日はポケセンで泊まろうっと」
そう言ってポケセンに入ろうとしたらいきなりマンキーの大群が現れ、街の西の方へ走り去っていった。すると、今度はジョーイさんが現れた。
「えっと……、どうかしたんですか?」
僕がそう尋ねるとジョーイさんはえぇ、と答え話してくれた。どうやらマンキー達が街のあちこちに大群で現れてはモノを盗んで自分達のすみかに持って行ってしまうそうだ。盗むものは主に食料らしい。
「でも何のために?」
気になって聞いてみたがジョーイさんは分からないとのこと。
「あれ?ハルトか?」
後ろから声が聞こえたので振り返ると数時間前に会ったあの人が立っていた。
「グリーンさん!?」
「何をそんなに驚いてるんだよ、俺はこの街のジムリーダーなんだからそんなに驚くこたぁねぇだろ」
そうでした……。
「あ、グリーンさんちょうどよかった。ちょっと依頼があるのですが……」
「……例のマンキー達の件ですね?」
グリーンさんはまるで分かってたかのように答えた。
「えぇ、住民の方々も被害に遭っていますし」
「分かりました、とりあえず明日の朝に奴らのすみかの近くまで行って調べてきます」
グリーンさんが依頼を引き受けると答えるとジョーイさんはお願いしますと言いお辞儀した。ジムリーダーはジム戦だけではなく、その街での有事の際には住民達を助けるという仕事もするのだ。ある地方ではこれらのこと以外に副業で博物館の経営やモデルをやっている人もいるとかいないとか。
「てことでハルト、お前も手伝え」
「……今なんと?」
ジムリーダーがトレーナーになったばっかの奴を使う訳ないと思い聞き返した。
「聞こえなかったか?明日俺の手伝いをしろって言ったんだ」
「……はいぃぃぃぃぃ!!!???」
「てことで、明日の朝8時にポケセンの前で待ち合わせな、遅れんなよ」
そう言ったグリーンさんはどこかへ去ってしまい、僕はグリーンさんに強引に手伝いをやらされることとなった。
基本は自身がFC2に投稿したものをコピペして載せているのですが、サイトの性質上、所々修正したりしています。
……ある意味こっちが本稿になっているような……??